6 / 114
一章
006 装備が無いと始まらない
しおりを挟む
目が覚めると、異世界へ来たのが夢じゃなかったんだと再認識をする。
ちょっとした理由で自衛隊を辞めてからは鬱屈とした日々を送るだけの人生だった。
それが一転して異世界で人生再スタートとなってしまったのだけれど、どうも未だに信じられない。
――でもこれは現実だ。
異世界初日は女神様の采配で恐ろしく好条件な生活拠点を手に入れる事ができたが、今日からは自分でなんとかしていくしかない。
……顏でも洗って気合をいれるか。
二階にある共同の洗面所で顔を洗う。
大家さんの家にはなんと水道設備があり、二階の洗面所まで水がきている。井戸からボンプとなる魔動機で水を汲み上げているらしい。
因みに一階には共同の風呂もあり、お湯を沸かす魔動機を使えば湯船に浸かれる。勝手にイメージしていた蒸し風呂じゃないのがとても嬉しい。
お湯を沸かすのは三日に一回で、その日の掃除当番が一番風呂に入れる特権をもつ。
二階から降りていくと、丁度大家さんと会った。
「おはようございます」
「おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」
「はい! おかげさまで体調はバッチリです」
「それはよかったです。――朝食はできてますので食堂で食べてくださいね」
「分かりました。ありがとうございます」
冒険者ギルドの朝は早いようで、ミリアさんはもう出勤していた。
大家さんも薬師の仕事をするため、ミリアさんと早めの朝食を済ませたようだ。
朝食も美味そうだ。ポットからミルクを注ぎ、早速いただく。
今日はまず芋を植えないとなーと考えていたら、大家さんが食堂へ戻ってきた。
「一段落つきました。ケイタさんの食事が終わりましたら、一緒にお芋を植えに行きましょうか」
「はい! よろしくお願いします!」
待たせちゃいけないと急いで食べようとしたら、 「慌てなくても大丈夫ですよ」 と笑われてしまった。
朝食を終わらせ、一息ついた後に大家さんと一緒に芋を植える。
昔爺ちゃんがやってたのを思い出しながらなんとか植える事ができた。
「うまくできると良いですね」
「はい。とっても甘い芋なんで大家さんにぜひ食べてもらいたいです」
「それはとっても楽しみです」
大家さんはこの後店を開き、工房で依頼されている薬を作るらしい。
さて、俺は買い物だ。装備がなくちゃ何にもできないからな。
まずは昨日大家さんに教えてもらった武器屋に行く事にする。
やっぱり武器が早く見たい。幾つになっても男の子だからね!
とはいえ、大家さんの所で下宿する事になり、装備もまずは薬草採取に有利な装備にしようと決めていた。
まだどんな戦い方が自分に合っているのかも分からないので、とりあえず山刀として使えそうなショートソード辺りを買うつもり。
あと獲物の解体用のナイフかな。
薬草採取する時はナイフよりもはさみの方が良いと教えてもらったので、剪定ばさみのようなのも欲しい。
そういえばドラクエでおおばさみって武器があったよね。あれ結局どんな武器なのか想像できなかったよ。
そもそも戦闘スタイルをどうしようか。剣の扱いなんてした事がない。剣だけでも剣と盾持ちや、大型の剣を両手で使うとか、二刀流なんてのもある。
異世界モノの定番ウェポンの日本刀だって、あれ両手持ちだよなあ。この世界にあるのかどうかも分かんないけど。
それとも、やはり剣よりもリーチのある槍のがいいのかなあ……。
うーんうーんと悩みながら歩いていたら、もう武器屋についてしまった。
「こんにちはー」
「おう、いらっしゃい」
扉をあけるとそこには定番のドワーフの店主……ではなく、普通のおじさんが商いをする店だった。
「薬師のサリアさんの紹介できました。――俺、冒険者なりたてでまずは薬草採取から始めようと思うんですけど、お勧めとかってあります?」
「お、なんだ兄ちゃん、まじめに薬草採取から始める冒険者なんて近頃では珍しい奴だな。――お勧めって言われても困るが、もしかして武器を扱った事無いのか?」
「恥ずかしながら……。薬草採取だから山刀があった方が良いのは、何となく分かるんですが……」
「てことはネズミ狩りもやらされるな。――なら、……ちょっとまってろ」
ネズミ狩り? おじさんはよくわからない事を呟いて奥に行ってしまった。
「この辺なんてどうだ? 値段も手頃で、これならネズミ狩りでも振りやすいだろ」
「あの、ネズミ狩りってなんです?」
「ん? ああ、武器の扱いも慣れてねえ冒険者にはダンジョン行く前に地下水路で大ネズミの狩りをやらせんだよギルドが。常設依頼にあるぜ」
うへぇマジか。
「藪漕ぎに使うから切れ味重視で反りのある片刃の剣を選んだ。一応剣先は刺突もしやすいよう少しだけ両刃になってる」
剣鉈を少し薄く長くした感じの剣だった。剣先は少しだけ両刃になってて、以前こんな形の日本刀をネットで見た事ある。たしか小烏丸だっけ?
なんかカッコイイ!
「一応迷宮産なんだぜ、これ。低層の産出だから大した能力は無いが、魔力を上手く流せば少しだけ切れ味が上がるようになる。地味にいいだろ?」
ダンジョンには迷宮エリアとフィールドエリアとがあるらしく、宝箱は迷宮エリアによく出現するらしいと昨日の夜ミリアさんに聞いた。
「おおー! でも迷宮産だとお高いんじゃないです?」
「この手のは結構産出されるし、ショートソードはそこまで需要が無いから割と安いんだよ。それに兄ちゃんはサリアさんの紹介だしな、ぼる事はできねぇよ――ハハハッ」
大家さんのネームバリューに早速助けられてしまう。ありがとうございます!
「鞘と剣帯付きで銀貨二枚と小銀貨二枚でどうだ?」
「買います!」
「まいどあり」
剣帯も付けてもらったので早速おじさんに手伝ってもらって装備してみる。
ふふふ、 『ケイタはショートソードを装備した!』 ってヤツですよ!
それから俺はホルスターとセットで剪定ばさみと解体用のナイフも買い、店を後にした。
次は鞄を見に店に入る。たしか大家さんは背負子付きが良いって言ってたな。
教えてもらったのは雑貨屋なので、武器屋とは違って朝から何人かお客さんがいる。
俺も他のお客さんに習って物色しよう。さて、鞄、鞄と……。
鞄やリュックがあるコーナーを見ていくと、カウンター奥の陳列棚に一際目を引く商品があった。
何の変哲もない小さなポーチなんだが、そのお値段なんと白金貨三枚! それより少し大きい隣の鞄は白金貨五枚!
「たっか!!」
思わず声が出てしまい、周りの視線を気にして慌てて口を押える。
「そりゃマジックバッグだからね、高いよ」
カウンターにいたお店のおばさんが、呆れた顔で言う。
「えっ!? マジックバッグってもしかして何でも入っちゃう鞄ですか!?」
「何でもは入らないよ。口のサイズに収まる物しか入んないし、量だって限定されちまう。大体は鞄が大きいほど詰め込める量も増えるね」
異世界モノで定番のマジックバッグがこの世界にもあった!
しかし小さな奴でも高級車が買えるくらいの値段なのか……。
しかもよくある、大きなものが吸い込まれるように出し入れできるわけではなく、鞄の取り出し口の大きさにより制限されているなんて。
「まあ最大の利点は入れた物の重さが無視されるって事だねぇ。――お兄さん冒険者なんだろ? 迷宮で見つけたら良い値で買ってあげるから持っといでよ」
「ハハハ……頑張ります。――ところで、今日は薬師のサリアさんの紹介でこちらに来たんですけど、薬草採取に便利そうな背負子付きの鞄てありますか?」
「おやサリアさんの知り合いだったのかい? ――ちょっとまってなよ」
「昨日から下宿させてもらってます。これから薬草採取を覚えてサリアさんに買ってもらおうと思ってるんです」
「ふーん……お兄さん、サリアさんに気に入られたんだね。凄いじゃないか」
そう言いながら、おばさんは脚立に乗って、高い所に掛けてある鞄を一つ取ってくれる。
「こいつなんてどうだい? 背負子が結構良い木材使っててね、軽くて丈夫なんだよ。腹の位置にもベルトが付いてるし、 鞄は簡単に取り外せるようになってる」
「ちょっと背負ってみてもいいですか?」
「もちろんさ」
背負った感じ、とても良かった。見た目以上に軽く、腹の辺りに来る革ベルトがウエイトリフティングなどで使われるトレーニングベルトのように体幹を補佐してくれている。それに腹の辺りにあるので剣帯と干渉することもない。
「や、軽い! これいいですね!」
「だろう?」
おばさんは当たり前さねといった感じに、腕を組んで頷いている。
「これ買います! 幾らですか?」
それから俺は鞄以外に、薬草を仕分けて入れるための袋を何枚かと固縛用の紐、水筒、それに剣帯に付けれるポーチも購入した。
これで薬草採取に必要な最低限の装備は揃ったぞ。
ちょっとした理由で自衛隊を辞めてからは鬱屈とした日々を送るだけの人生だった。
それが一転して異世界で人生再スタートとなってしまったのだけれど、どうも未だに信じられない。
――でもこれは現実だ。
異世界初日は女神様の采配で恐ろしく好条件な生活拠点を手に入れる事ができたが、今日からは自分でなんとかしていくしかない。
……顏でも洗って気合をいれるか。
二階にある共同の洗面所で顔を洗う。
大家さんの家にはなんと水道設備があり、二階の洗面所まで水がきている。井戸からボンプとなる魔動機で水を汲み上げているらしい。
因みに一階には共同の風呂もあり、お湯を沸かす魔動機を使えば湯船に浸かれる。勝手にイメージしていた蒸し風呂じゃないのがとても嬉しい。
お湯を沸かすのは三日に一回で、その日の掃除当番が一番風呂に入れる特権をもつ。
二階から降りていくと、丁度大家さんと会った。
「おはようございます」
「おはようございます。昨晩はよく眠れましたか?」
「はい! おかげさまで体調はバッチリです」
「それはよかったです。――朝食はできてますので食堂で食べてくださいね」
「分かりました。ありがとうございます」
冒険者ギルドの朝は早いようで、ミリアさんはもう出勤していた。
大家さんも薬師の仕事をするため、ミリアさんと早めの朝食を済ませたようだ。
朝食も美味そうだ。ポットからミルクを注ぎ、早速いただく。
今日はまず芋を植えないとなーと考えていたら、大家さんが食堂へ戻ってきた。
「一段落つきました。ケイタさんの食事が終わりましたら、一緒にお芋を植えに行きましょうか」
「はい! よろしくお願いします!」
待たせちゃいけないと急いで食べようとしたら、 「慌てなくても大丈夫ですよ」 と笑われてしまった。
朝食を終わらせ、一息ついた後に大家さんと一緒に芋を植える。
昔爺ちゃんがやってたのを思い出しながらなんとか植える事ができた。
「うまくできると良いですね」
「はい。とっても甘い芋なんで大家さんにぜひ食べてもらいたいです」
「それはとっても楽しみです」
大家さんはこの後店を開き、工房で依頼されている薬を作るらしい。
さて、俺は買い物だ。装備がなくちゃ何にもできないからな。
まずは昨日大家さんに教えてもらった武器屋に行く事にする。
やっぱり武器が早く見たい。幾つになっても男の子だからね!
とはいえ、大家さんの所で下宿する事になり、装備もまずは薬草採取に有利な装備にしようと決めていた。
まだどんな戦い方が自分に合っているのかも分からないので、とりあえず山刀として使えそうなショートソード辺りを買うつもり。
あと獲物の解体用のナイフかな。
薬草採取する時はナイフよりもはさみの方が良いと教えてもらったので、剪定ばさみのようなのも欲しい。
そういえばドラクエでおおばさみって武器があったよね。あれ結局どんな武器なのか想像できなかったよ。
そもそも戦闘スタイルをどうしようか。剣の扱いなんてした事がない。剣だけでも剣と盾持ちや、大型の剣を両手で使うとか、二刀流なんてのもある。
異世界モノの定番ウェポンの日本刀だって、あれ両手持ちだよなあ。この世界にあるのかどうかも分かんないけど。
それとも、やはり剣よりもリーチのある槍のがいいのかなあ……。
うーんうーんと悩みながら歩いていたら、もう武器屋についてしまった。
「こんにちはー」
「おう、いらっしゃい」
扉をあけるとそこには定番のドワーフの店主……ではなく、普通のおじさんが商いをする店だった。
「薬師のサリアさんの紹介できました。――俺、冒険者なりたてでまずは薬草採取から始めようと思うんですけど、お勧めとかってあります?」
「お、なんだ兄ちゃん、まじめに薬草採取から始める冒険者なんて近頃では珍しい奴だな。――お勧めって言われても困るが、もしかして武器を扱った事無いのか?」
「恥ずかしながら……。薬草採取だから山刀があった方が良いのは、何となく分かるんですが……」
「てことはネズミ狩りもやらされるな。――なら、……ちょっとまってろ」
ネズミ狩り? おじさんはよくわからない事を呟いて奥に行ってしまった。
「この辺なんてどうだ? 値段も手頃で、これならネズミ狩りでも振りやすいだろ」
「あの、ネズミ狩りってなんです?」
「ん? ああ、武器の扱いも慣れてねえ冒険者にはダンジョン行く前に地下水路で大ネズミの狩りをやらせんだよギルドが。常設依頼にあるぜ」
うへぇマジか。
「藪漕ぎに使うから切れ味重視で反りのある片刃の剣を選んだ。一応剣先は刺突もしやすいよう少しだけ両刃になってる」
剣鉈を少し薄く長くした感じの剣だった。剣先は少しだけ両刃になってて、以前こんな形の日本刀をネットで見た事ある。たしか小烏丸だっけ?
なんかカッコイイ!
「一応迷宮産なんだぜ、これ。低層の産出だから大した能力は無いが、魔力を上手く流せば少しだけ切れ味が上がるようになる。地味にいいだろ?」
ダンジョンには迷宮エリアとフィールドエリアとがあるらしく、宝箱は迷宮エリアによく出現するらしいと昨日の夜ミリアさんに聞いた。
「おおー! でも迷宮産だとお高いんじゃないです?」
「この手のは結構産出されるし、ショートソードはそこまで需要が無いから割と安いんだよ。それに兄ちゃんはサリアさんの紹介だしな、ぼる事はできねぇよ――ハハハッ」
大家さんのネームバリューに早速助けられてしまう。ありがとうございます!
「鞘と剣帯付きで銀貨二枚と小銀貨二枚でどうだ?」
「買います!」
「まいどあり」
剣帯も付けてもらったので早速おじさんに手伝ってもらって装備してみる。
ふふふ、 『ケイタはショートソードを装備した!』 ってヤツですよ!
それから俺はホルスターとセットで剪定ばさみと解体用のナイフも買い、店を後にした。
次は鞄を見に店に入る。たしか大家さんは背負子付きが良いって言ってたな。
教えてもらったのは雑貨屋なので、武器屋とは違って朝から何人かお客さんがいる。
俺も他のお客さんに習って物色しよう。さて、鞄、鞄と……。
鞄やリュックがあるコーナーを見ていくと、カウンター奥の陳列棚に一際目を引く商品があった。
何の変哲もない小さなポーチなんだが、そのお値段なんと白金貨三枚! それより少し大きい隣の鞄は白金貨五枚!
「たっか!!」
思わず声が出てしまい、周りの視線を気にして慌てて口を押える。
「そりゃマジックバッグだからね、高いよ」
カウンターにいたお店のおばさんが、呆れた顔で言う。
「えっ!? マジックバッグってもしかして何でも入っちゃう鞄ですか!?」
「何でもは入らないよ。口のサイズに収まる物しか入んないし、量だって限定されちまう。大体は鞄が大きいほど詰め込める量も増えるね」
異世界モノで定番のマジックバッグがこの世界にもあった!
しかし小さな奴でも高級車が買えるくらいの値段なのか……。
しかもよくある、大きなものが吸い込まれるように出し入れできるわけではなく、鞄の取り出し口の大きさにより制限されているなんて。
「まあ最大の利点は入れた物の重さが無視されるって事だねぇ。――お兄さん冒険者なんだろ? 迷宮で見つけたら良い値で買ってあげるから持っといでよ」
「ハハハ……頑張ります。――ところで、今日は薬師のサリアさんの紹介でこちらに来たんですけど、薬草採取に便利そうな背負子付きの鞄てありますか?」
「おやサリアさんの知り合いだったのかい? ――ちょっとまってなよ」
「昨日から下宿させてもらってます。これから薬草採取を覚えてサリアさんに買ってもらおうと思ってるんです」
「ふーん……お兄さん、サリアさんに気に入られたんだね。凄いじゃないか」
そう言いながら、おばさんは脚立に乗って、高い所に掛けてある鞄を一つ取ってくれる。
「こいつなんてどうだい? 背負子が結構良い木材使っててね、軽くて丈夫なんだよ。腹の位置にもベルトが付いてるし、 鞄は簡単に取り外せるようになってる」
「ちょっと背負ってみてもいいですか?」
「もちろんさ」
背負った感じ、とても良かった。見た目以上に軽く、腹の辺りに来る革ベルトがウエイトリフティングなどで使われるトレーニングベルトのように体幹を補佐してくれている。それに腹の辺りにあるので剣帯と干渉することもない。
「や、軽い! これいいですね!」
「だろう?」
おばさんは当たり前さねといった感じに、腕を組んで頷いている。
「これ買います! 幾らですか?」
それから俺は鞄以外に、薬草を仕分けて入れるための袋を何枚かと固縛用の紐、水筒、それに剣帯に付けれるポーチも購入した。
これで薬草採取に必要な最低限の装備は揃ったぞ。
11
お気に入りに追加
35
あなたにおすすめの小説
[完結]異世界転生したら幼女になったが 速攻で村を追い出された件について ~そしていずれ最強になる幼女~
k33
ファンタジー
初めての小説です..!
ある日 主人公 マサヤがトラックに引かれ幼女で異世界転生するのだが その先には 転生者は嫌われていると知る そして別の転生者と出会い この世界はゲームの世界と知る そして、そこから 魔法専門学校に入り Aまで目指すが 果たして上がれるのか!? そして 魔王城には立ち寄った者は一人もいないと別の転生者は言うが 果たして マサヤは 魔王城に入り 魔王を倒し無事に日本に帰れるのか!?

異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?

私のスキルが、クエストってどういうこと?
地蔵
ファンタジー
スキルが全ての世界。
十歳になると、成人の儀を受けて、神から『スキル』を授かる。
スキルによって、今後の人生が決まる。
当然、素晴らしい『当たりスキル』もあれば『外れスキル』と呼ばれるものもある。
聞いた事の無いスキル『クエスト』を授かったリゼは、親からも見捨てられて一人で生きていく事に……。
少し人間不信気味の女の子が、スキルに振り回されながら生きて行く物語。
一話辺りは約三千文字前後にしております。
更新は、毎週日曜日の十六時予定です。
『小説家になろう』『カクヨム』でも掲載しております。

異世界転移ボーナス『EXPが1になる』で楽々レベルアップ!~フィールドダンジョン生成スキルで冒険もスローライフも謳歌しようと思います~
夢・風魔
ファンタジー
大学へと登校中に事故に巻き込まれて溺死したタクミは輪廻転生を司る神より「EXPが1になる」という、ハズレボーナスを貰って異世界に転移した。
が、このボーナス。実は「獲得経験値が1になる」のと同時に、「次のLVupに必要な経験値も1になる」という代物だった。
それを知ったタクミは激弱モンスターでレベルを上げ、あっさりダンジョンを突破。地上に出たが、そこは小さな小さな小島だった。
漂流していた美少女魔族のルーシェを救出し、彼女を連れてダンジョン攻略に乗り出す。そしてボスモンスターを倒して得たのは「フィールドダンジョン生成」スキルだった。
生成ダンジョンでスローライフ。既存ダンジョンで異世界冒険。
タクミが第二の人生を謳歌する、そんな物語。
*カクヨム先行公開

クラス召喚に巻き込まれてしまいました…… ~隣のクラスがクラス召喚されたけど俺は別のクラスなのでお呼びじゃないみたいです~
はなとすず
ファンタジー
俺は佐藤 響(さとう ひびき)だ。今年、高校一年になって高校生活を楽しんでいる。
俺が通う高校はクラスが4クラスある。俺はその中で2組だ。高校には仲のいい友達もいないしもしかしたらこのままボッチかもしれない……コミュニケーション能力ゼロだからな。
ある日の昼休み……高校で事は起こった。
俺はたまたま、隣のクラス…1組に行くと突然教室の床に白く光る模様が現れ、その場にいた1組の生徒とたまたま教室にいた俺は異世界に召喚されてしまった。
しかも、召喚した人のは1組だけで違うクラスの俺はお呼びじゃないらしい。だから俺は、一人で異世界を旅することにした。
……この物語は一人旅を楽しむ俺の物語……のはずなんだけどなぁ……色々、トラブルに巻き込まれながら俺は異世界生活を謳歌します!

日本列島、時震により転移す!
黄昏人
ファンタジー
2023年(現在)、日本列島が後に時震と呼ばれる現象により、500年以上の時を超え1492年(過去)の世界に転移した。移転したのは本州、四国、九州とその周辺の島々であり、現在の日本は過去の時代に飛ばされ、過去の日本は現在の世界に飛ばされた。飛ばされた現在の日本はその文明を支え、国民を食わせるためには早急に莫大な資源と食料が必要である。過去の日本は現在の世界を意識できないが、取り残された北海道と沖縄は国富の大部分を失い、戦国日本を抱え途方にくれる。人々は、政府は何を思いどうふるまうのか。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる