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第三部 Waiting All Night
113話
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礼は目を覚ました。
夜明け前かと思ったが、それにしてはまだ闇が深い気がした。何かを感じて、起き上がり隣に寝ている伊緒理を見ると、衾がめくれ上がって、そこに伊緒理はいない。礼は驚いて、衾から抜け出して立ち上がった。
衝立の向こうに目をやると、伊緒理が朔の前に座っていた。
礼は静かに伊緒理の隣に腰を下ろして。
「……伊緒理」
と、囁くようにその名を呼んだ。
伊緒理は暫く黙ったままだったが、ようやく言葉を発した。
「……先ほど……お母さまが身罷れました」
礼は悲鳴を上げそうになるのを、手で口を押えて耐えた。
伊緒理は母の手をしっかりと握って、右目から一筋の涙をこぼした。
「……お母さまが寝ている私を呼んでくれたのです。私を呼んで、お話しをしてくれました」
礼は伊緒理の手の上から、朔の手を握った。
温かい手……。
伊緒理が握っていた温もりが朔の手にまだ残っている。
「……お母さまがあなたを呼んでくれたの……?」
「……はい。お母さまは私に傍に来て、と言ってくれました。だから、私は起きてここに座ったのです。お母さまは……私が都から遠いこの場所に来たことを、嬉しいと言ってくれました。私に会えて嬉しいと。……自分は死んで……」
そこで、伊緒理は気持ちが高まってしゃくり上げそうになるのをぐっとこらえた。
「……しまうけど、その前に私に会えてよかったと」
伊緒理は両目から大粒の涙を一粒ずつ落とした。
「私はお母さまに会いたくて、ここまで来ましたと言いました。ひ弱だった私が今は熱を出すことも少なく、風邪もたまにしか引きません。お父さまも、元気な私をお母さまや孝弥のいる邸に連れて帰ろうと言ってくれていました。お母さまと一緒に暮らすことを私はとても楽しみにしていましたと言いました」
「……そう……お母さまとお話ししたの」
伊緒理は母との心の会話に、恥ずかしがらずに素直に自分の気持ちを言えたのだ。
「私は、将来医者になりたいとお母さまにお伝えしました。私がお医者様に助けられて、丈夫になったように、私も誰かを助けたいと思うと。お母さまは、立派なことだと言ってくれました。……お母さまの傷も私が直してあげたいというと、お母さまは、嬉しいこと、と言ってくれました。私が大人になって、多くの人を助けているのが目に浮かぶと。私が大人になるのを待ってはいられないのは残念だと。でも、それは仕方ないことだから。私にはこれから、強くその夢を持って生きていくのだと、お母さまの分も生きて行ってちょうだいと言われました。私は、首を振って、まだお母さまと一緒にいたいと言いました。でも、お母さまは罰を受けなければならないから引き留めないでと言われました。私は、お母さまが好きだ、と言うとお母さまも伊緒理は愛しい子と言ってくれました。傍にいてあげられないけど、私を見守ってくれると言ってくれました。そして、私の手を強く握ってくれました。その力をずっと感じてお母さまの顔を見ていたら、急に力が弱くなってお母さまは静かに身罷れたのです。私に見届けさせてくれました。私を呼んで、お母さまの傍に置いてくれたことが、お母さまが私を愛しいと思ってくれていることを私に教えてくれました。……私の気持ちもお母さまに届いていたらいいけど」
長い伊緒理の独白に、礼は伊緒理の肩を抱いて。
「あなたがここに来たことが何よりの気持ちではないですか。幼いあなたが都から脱出して夜通し馬に揺られてこんな遠くの山の中に来て、お母さまの手を力強く握ったその力を、あなたの気持ちをお母さまが分からないはずないじゃないの。今夜お母さまがあなたを呼んで言ったことは全て真実の思いよ。命が尽きてしまう前に、あなたを思う気持ちを伝えたかったのね。本当に伊緒理が愛しくて愛しくて、この体から離れて行かなければならないこと、とても辛かったはずよ」
「お母さま……まだ近くにいらっしゃいますか?」
伊緒理は天井に視線を上げてそう囁いた。それから、目の前に横たわる母の姿を見つめた。
「まだ、近くにいてくれていますよね。……私も、まだ離れたくありません。お母さま……」
伊緒理が言うと、礼はたまらず伊緒理に抱き着いた。それは伊緒理の体を抱き締めたのだが、伊緒理を覆っているであろう朔の魂もろとも抱いたのだ。
「……朔……私もよ。私もあなたとの別れは辛いわ……」
礼は溜めていた涙がぼろぼろと頬を伝った。
「……あなたの心残りの子供達……。伊緒理は私が見守るわ、あなたの代わりに伊緒理を助けるわ……。朔、この子がお医者様になりたいと願うなら、私は伊緒理を立派な医者に導きます。誓います」
伊緒理は礼の胸の中で顔を上げた。
「……伊緒理、お母さまの大切な子」
礼が言うと伊緒理はじっと礼の目を見つめた。その奥から、自分に語り掛けてくれる別の女人が見えた。
伊緒理は心の中で何度も頷いた。お母さまの子として、立派な人になりたい。
朝日が昇ると、近所に住む侍女が朝餉の用意をするために邸に来たところで、礼は我に返ったように、現実に引き戻された。
礼は侍女に別の部屋で寝ている岩城家の従者間々代と伊緒理にお供してきた佐羽高を呼びに行かせた。
男二人は庇の間から朔の姿を見守った。
葬送について荒益は何か言っていたかと、礼は伊緒理には聞こえないように佐羽高に訊いた。荒益はこの土地で丁重に弔ってくれと言ったのだった。
「日当たりのよい、小高い場所はないかしら。探してきてもらえない。そこに眠らせてあげたい」
縁もゆかりもない土地に朔をひとり葬らなければならないことを礼は心の中で詫びた。
男二人が邸を出て行った後、礼は春日王子と共に逃避行した時に来ていた朔の衣装を持ってきた。血に染まった裳は洗ったが、少しばかり血の色が残っている。それを、礼と侍女と一緒に着替えさせた。
椎葉という都の貴族の妻に相応しい上等な装いである。耳飾り、首飾り、指輪。朔が着けていた装飾の品、全てを伊緒理が再び身に着けさせた。そして、白い朔の唇に礼は朔が持っていた紅をのせた。身だしなみに気を配る朔らしく、帯の間に忍ばせていたものだった。
伊緒理は朔の傍に座って、母の顔を見ている。もう何も言わない、冷たくなった母の手をまた握って。
夜には礼は間々代からよき場所を見つけて来たと、報告を受けた。佐羽高からは、朔が亡くなったことを伝えるために都に使者を送ったと聞いた。
眠ろうとしない伊緒理の隣に礼は座っていたが、夜も更けると伊緒理が振り向いて言うのだった。
「礼様、休んでください。礼様のお体が心配です。私がお母さまを見守っていますから」
礼は大丈夫だから、一緒にいると言ったが。
「礼様が気分を悪くされた時のことを思い出します。礼様まで倒れてしまったら、私は不安で不安でたまりません。だから少し休んでください、ね」
幼い伊緒理に言われ、後ろには佐羽高が控えているし、礼は伊緒理の言葉に従うことにした。自分の体のことはいつも頭の端にあった。休まないとお腹の子にも障るだろう。
礼は別の部屋で褥の上に横になった。
そこで、死んでしまった者とこれから生まれ出る者のことを思いながら、まんじりともせず夜を過ごした。
夜明け前、朔を板に載せて二人の男が前後に回った。左右に礼と伊緒理がついて、四人だけで朔を葬る場所へに運んだ。
春日王子が身を投げた山が見える小高い丘があり、そこの開けた所に二人が穴を掘っていたのだ。
その場所に着くころには白々と夏の朝が東の空から登っていた。
穴の傍に一旦朔を下ろすと、伊緒理が跪いて母の手の上に自分の手を置いた。硬く冷たい母の手を何度か撫でて、手に持っていた百合の花を母の体の上に置いた。
「……お母さま。……美しいお母さま……」
伊緒理はその後の言葉は心の中でいい、立ち上がった。次に礼が跪き、朔の手に手を重ねた。
どれだけ近しい人を見送ればいいのだろうか。母、兄、そして姉に等しいこの従姉妹をこんな苦しい思いをさせて死なせてしまって、知らぬ土地に葬らなければならないとは。
礼は、一筋だけ涙を流した。隣にいる幼い伊緒理の方が泣きたいだろうに、ぐっと耐えている。大人が大泣きしている場合ではないのだ。礼も朔から手を離し、立ち上がった。
男たちは板ごと朔を穴の中へと沈める。真っ黒い土の中に白い朔の顔が神々しく見えた。男たちは、土を戻し始めた。
礼は伊緒理と繋がりたいと思った。朔の姿を目に焼き付けるとともに、これで朔の体は無くなってしまうのだと思うと、再び悲しみがこみあげてくる。それを一人では耐えられず、伊緒理を頼りにしたかった。すると、伊緒理が手を上げて礼の手を探った。二人の手は触れ合うと、しっかりと握り合った。言葉を交わさなくても通じ合うものがあった。足元から埋まって行く朔の姿を見つめて。最後まで見届けた。
伊緒理は近くに生えている桔梗を摘むと、母の葬られた場所に置いた。
「お父さまと孝弥の分もお母さまをお見送りしました」
と顔を上げて礼に言った。
伊緒理は最後まで気丈に振舞った。
夜明け前かと思ったが、それにしてはまだ闇が深い気がした。何かを感じて、起き上がり隣に寝ている伊緒理を見ると、衾がめくれ上がって、そこに伊緒理はいない。礼は驚いて、衾から抜け出して立ち上がった。
衝立の向こうに目をやると、伊緒理が朔の前に座っていた。
礼は静かに伊緒理の隣に腰を下ろして。
「……伊緒理」
と、囁くようにその名を呼んだ。
伊緒理は暫く黙ったままだったが、ようやく言葉を発した。
「……先ほど……お母さまが身罷れました」
礼は悲鳴を上げそうになるのを、手で口を押えて耐えた。
伊緒理は母の手をしっかりと握って、右目から一筋の涙をこぼした。
「……お母さまが寝ている私を呼んでくれたのです。私を呼んで、お話しをしてくれました」
礼は伊緒理の手の上から、朔の手を握った。
温かい手……。
伊緒理が握っていた温もりが朔の手にまだ残っている。
「……お母さまがあなたを呼んでくれたの……?」
「……はい。お母さまは私に傍に来て、と言ってくれました。だから、私は起きてここに座ったのです。お母さまは……私が都から遠いこの場所に来たことを、嬉しいと言ってくれました。私に会えて嬉しいと。……自分は死んで……」
そこで、伊緒理は気持ちが高まってしゃくり上げそうになるのをぐっとこらえた。
「……しまうけど、その前に私に会えてよかったと」
伊緒理は両目から大粒の涙を一粒ずつ落とした。
「私はお母さまに会いたくて、ここまで来ましたと言いました。ひ弱だった私が今は熱を出すことも少なく、風邪もたまにしか引きません。お父さまも、元気な私をお母さまや孝弥のいる邸に連れて帰ろうと言ってくれていました。お母さまと一緒に暮らすことを私はとても楽しみにしていましたと言いました」
「……そう……お母さまとお話ししたの」
伊緒理は母との心の会話に、恥ずかしがらずに素直に自分の気持ちを言えたのだ。
「私は、将来医者になりたいとお母さまにお伝えしました。私がお医者様に助けられて、丈夫になったように、私も誰かを助けたいと思うと。お母さまは、立派なことだと言ってくれました。……お母さまの傷も私が直してあげたいというと、お母さまは、嬉しいこと、と言ってくれました。私が大人になって、多くの人を助けているのが目に浮かぶと。私が大人になるのを待ってはいられないのは残念だと。でも、それは仕方ないことだから。私にはこれから、強くその夢を持って生きていくのだと、お母さまの分も生きて行ってちょうだいと言われました。私は、首を振って、まだお母さまと一緒にいたいと言いました。でも、お母さまは罰を受けなければならないから引き留めないでと言われました。私は、お母さまが好きだ、と言うとお母さまも伊緒理は愛しい子と言ってくれました。傍にいてあげられないけど、私を見守ってくれると言ってくれました。そして、私の手を強く握ってくれました。その力をずっと感じてお母さまの顔を見ていたら、急に力が弱くなってお母さまは静かに身罷れたのです。私に見届けさせてくれました。私を呼んで、お母さまの傍に置いてくれたことが、お母さまが私を愛しいと思ってくれていることを私に教えてくれました。……私の気持ちもお母さまに届いていたらいいけど」
長い伊緒理の独白に、礼は伊緒理の肩を抱いて。
「あなたがここに来たことが何よりの気持ちではないですか。幼いあなたが都から脱出して夜通し馬に揺られてこんな遠くの山の中に来て、お母さまの手を力強く握ったその力を、あなたの気持ちをお母さまが分からないはずないじゃないの。今夜お母さまがあなたを呼んで言ったことは全て真実の思いよ。命が尽きてしまう前に、あなたを思う気持ちを伝えたかったのね。本当に伊緒理が愛しくて愛しくて、この体から離れて行かなければならないこと、とても辛かったはずよ」
「お母さま……まだ近くにいらっしゃいますか?」
伊緒理は天井に視線を上げてそう囁いた。それから、目の前に横たわる母の姿を見つめた。
「まだ、近くにいてくれていますよね。……私も、まだ離れたくありません。お母さま……」
伊緒理が言うと、礼はたまらず伊緒理に抱き着いた。それは伊緒理の体を抱き締めたのだが、伊緒理を覆っているであろう朔の魂もろとも抱いたのだ。
「……朔……私もよ。私もあなたとの別れは辛いわ……」
礼は溜めていた涙がぼろぼろと頬を伝った。
「……あなたの心残りの子供達……。伊緒理は私が見守るわ、あなたの代わりに伊緒理を助けるわ……。朔、この子がお医者様になりたいと願うなら、私は伊緒理を立派な医者に導きます。誓います」
伊緒理は礼の胸の中で顔を上げた。
「……伊緒理、お母さまの大切な子」
礼が言うと伊緒理はじっと礼の目を見つめた。その奥から、自分に語り掛けてくれる別の女人が見えた。
伊緒理は心の中で何度も頷いた。お母さまの子として、立派な人になりたい。
朝日が昇ると、近所に住む侍女が朝餉の用意をするために邸に来たところで、礼は我に返ったように、現実に引き戻された。
礼は侍女に別の部屋で寝ている岩城家の従者間々代と伊緒理にお供してきた佐羽高を呼びに行かせた。
男二人は庇の間から朔の姿を見守った。
葬送について荒益は何か言っていたかと、礼は伊緒理には聞こえないように佐羽高に訊いた。荒益はこの土地で丁重に弔ってくれと言ったのだった。
「日当たりのよい、小高い場所はないかしら。探してきてもらえない。そこに眠らせてあげたい」
縁もゆかりもない土地に朔をひとり葬らなければならないことを礼は心の中で詫びた。
男二人が邸を出て行った後、礼は春日王子と共に逃避行した時に来ていた朔の衣装を持ってきた。血に染まった裳は洗ったが、少しばかり血の色が残っている。それを、礼と侍女と一緒に着替えさせた。
椎葉という都の貴族の妻に相応しい上等な装いである。耳飾り、首飾り、指輪。朔が着けていた装飾の品、全てを伊緒理が再び身に着けさせた。そして、白い朔の唇に礼は朔が持っていた紅をのせた。身だしなみに気を配る朔らしく、帯の間に忍ばせていたものだった。
伊緒理は朔の傍に座って、母の顔を見ている。もう何も言わない、冷たくなった母の手をまた握って。
夜には礼は間々代からよき場所を見つけて来たと、報告を受けた。佐羽高からは、朔が亡くなったことを伝えるために都に使者を送ったと聞いた。
眠ろうとしない伊緒理の隣に礼は座っていたが、夜も更けると伊緒理が振り向いて言うのだった。
「礼様、休んでください。礼様のお体が心配です。私がお母さまを見守っていますから」
礼は大丈夫だから、一緒にいると言ったが。
「礼様が気分を悪くされた時のことを思い出します。礼様まで倒れてしまったら、私は不安で不安でたまりません。だから少し休んでください、ね」
幼い伊緒理に言われ、後ろには佐羽高が控えているし、礼は伊緒理の言葉に従うことにした。自分の体のことはいつも頭の端にあった。休まないとお腹の子にも障るだろう。
礼は別の部屋で褥の上に横になった。
そこで、死んでしまった者とこれから生まれ出る者のことを思いながら、まんじりともせず夜を過ごした。
夜明け前、朔を板に載せて二人の男が前後に回った。左右に礼と伊緒理がついて、四人だけで朔を葬る場所へに運んだ。
春日王子が身を投げた山が見える小高い丘があり、そこの開けた所に二人が穴を掘っていたのだ。
その場所に着くころには白々と夏の朝が東の空から登っていた。
穴の傍に一旦朔を下ろすと、伊緒理が跪いて母の手の上に自分の手を置いた。硬く冷たい母の手を何度か撫でて、手に持っていた百合の花を母の体の上に置いた。
「……お母さま。……美しいお母さま……」
伊緒理はその後の言葉は心の中でいい、立ち上がった。次に礼が跪き、朔の手に手を重ねた。
どれだけ近しい人を見送ればいいのだろうか。母、兄、そして姉に等しいこの従姉妹をこんな苦しい思いをさせて死なせてしまって、知らぬ土地に葬らなければならないとは。
礼は、一筋だけ涙を流した。隣にいる幼い伊緒理の方が泣きたいだろうに、ぐっと耐えている。大人が大泣きしている場合ではないのだ。礼も朔から手を離し、立ち上がった。
男たちは板ごと朔を穴の中へと沈める。真っ黒い土の中に白い朔の顔が神々しく見えた。男たちは、土を戻し始めた。
礼は伊緒理と繋がりたいと思った。朔の姿を目に焼き付けるとともに、これで朔の体は無くなってしまうのだと思うと、再び悲しみがこみあげてくる。それを一人では耐えられず、伊緒理を頼りにしたかった。すると、伊緒理が手を上げて礼の手を探った。二人の手は触れ合うと、しっかりと握り合った。言葉を交わさなくても通じ合うものがあった。足元から埋まって行く朔の姿を見つめて。最後まで見届けた。
伊緒理は近くに生えている桔梗を摘むと、母の葬られた場所に置いた。
「お父さまと孝弥の分もお母さまをお見送りしました」
と顔を上げて礼に言った。
伊緒理は最後まで気丈に振舞った。
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