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第三部 Waiting All Night
41話
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哀羅王子は、老爺に案内させて敷地内にある倉の前にいた。
哀羅王子や邸の少ない使用人たちの生活は苦しく、昨日から哀羅王子に出す食事も粟と芋を一緒に煮た粥だけになった。着る物だけは、宮廷に赴くために上等なものを春日王子からもらっていたが、邸の者たちは継ぎをあててしのいでいる。それでも生地が薄くなって破れてしまって、ぼろをまとう者もいて、都をうろつく乞食のようで、哀羅王子は見かねて倉の中から、食物や着物と交換できるものはないか探すことにしたのだ。
哀羅王子の父親は趣味人で、珍しいもの、美しいものをたくさん収集していた。それをうらやましがられ、譲ってほしいと申し入れられることもあった。父親の大切な遺品だから、哀羅王子は手放さなかった。吉野の山に行く前も、絶対に手元に置いておきたいものだけ持って、後は守ってくれと頼んでこの邸を出たのだ。その時は十五年も戻れないとは思いもしなかった。十五年の歳月は、哀羅王子の尊敬する父の遺品は残った使用人の命のために少しずつ売られて行ったのだ。しかし、哀羅王子はそれを怒る気にはならない。身体の内側から蝕み命を奪うような貧しさに耐えられないからだった。
老爺は目の前の扉に錠を差して回した。長い間開けられていない錠は、すぐには言うことを聞かず、暫く格闘している。
「よい。私がやる」
我慢できずに、哀羅王子は老爺を押しのけて、固い錠を力任せに回した。何度かやっていると、錠は回って外れた。すぐさま老爺が扉に取り付いて、開けにかかった。重い扉を細く薄い背中に骨を浮き上がらせて、力いっぱい押しているのにびくともしないのが憐れだった。哀羅王子も一緒に扉を押して、ゆっくりと扉は内側へと動いた。
真っ暗な閉ざされた空間に陽の光と緩い風が入って、中はちりと埃が舞い上がった。哀羅王子はごほごほと咳き込み、老爺は袖で口元を覆って、扉を奥まで押し込んだ。
暫く埃が舞うのが落ち着くの待って、哀羅王子も持っていた布で顔回りを覆って、中に入って行った。
哀羅王子の父親、渡利王が集めて愛用した調度品が静かに置かれていた。この中から、売ることが許せるものを選んで、明日の糧にしたいと物色するのだった。
哀羅王子は、生前の父親の部屋で見た厨子や、細工の美しい箱が置かれているのを懐かしさにはやる気持ちを抑えながら一点一点見ている。美しい文様や技に目を見張りながら、我が父親の趣味の高さや最上級の文化を享受していた過去の自分の身の上を思うと、悲しみがこみあげてくるばかりだった。埃の舞い上がりに耐えきれず、老爺は咳き込みながら倉の外に一旦出て行った。
哀羅王子は一人で、残された遺品の一つ一つにまつわる過去の記憶に戻って眺めていた。どれも、売って明日の我が邸の糧にしていいと思いきれるものはない。どれも十五年の時を超えて、あのころの様子が脳裏に思い出される。
哀羅王子は厨子の上に、紙の束がまとめて紐にかけられて置かれているのに目を止めた。他の家具調度品に負けず劣らず厚い埃を被っている。父親が残した私信かと思い、手に取った。
誰だろう。父の渡利と手紙のやり取りをしていた人物は。同じ王族の誰かか……それとも、岩城園栄か……。
掛けてある紐を解くと、手紙は哀羅王子の手から落ちて、埃を巻き上げた。袖で口を覆って身体を屈めると手紙を拾った。折りたたんであった手紙ははらはらと勝手に開いて、哀羅王子はそれを元に戻すのに苛立った。舞い散る埃の中で、手紙の終わりから折りたたむ時に、差出人の名前に「岩城」が見えた。やはり、岩城園栄が父に出した手紙だと分かり、畳む。しかし、他の手紙を拾い畳むときに見えた差出人の名前は「岩城実言」になっている。
実言?
哀羅王子は、再び手紙を開いて最初の文字を見た。
哀羅王子様……とある。
哀羅王子はその後に連なる文字を目で追った。最後まで読み終わると、他の手紙を片っ端から開き見る。どれもこれも岩城実言から哀羅王子に宛てた手紙である。
哀羅王子様
どうかこの手紙が哀羅様に届くことを祈っています。王子と会えなくなってから十日が経ちました。私にはなぜ王子と会えなくなったのかわかりません。誰も説明をしてはくれないのです。
だから、王子と会ってその理由を聞かなければ私は納得ができません。どうか、王子、私にお話する機会をください。
父に問いかけても、はっきりとしたことは言ってはくれません。
父にすら哀羅様の行方は分からず、方々に人をやって探させているようです。
父は毎日のように渡利様の陵墓の前に赴いては、祈っています。昨日は私も渡利様の前に行き、一緒に祈りました。再び哀羅王子にお会いしたい。私が犯した罪があるなら、それを教えていただきたい。そして、どうか許しを請いたい。哀羅様が私を許してくださるなら、再び私は哀羅様のお傍にお仕えしたいのです。
岩城実言
同じような内容が何枚もある。どれも日付が入っていて、ざっと日付順に並べると毎日手紙を書いていたということがわかる。
倉の前で咳き込んでいた老爺が戻ってきて、呆然とその手紙を見下ろしている哀羅王子の様子を見た。
「ああ、王子様。その手紙は……」
「この手紙のこと、知っているのか?」
「私が受け取ったものです。岩城のご子息が毎日、邸に来ては、王子の行方を尋ねました。そして、王子に渡してくれとこの手紙を私に渡すのです。あなた様は、戻っていらっしゃいませんでしたので、この手紙を渡すことはできませんでした。邸の塀の周りをうろついていると、警備の者に捕まえられて蹴とばされることもあって、私は気の毒でした。王子はここにはいない、遠くに行ったというと、やっと納得したのか、邸の周りに現れなくなりました。王子がお戻りになったら、お渡ししようと思って持っていたものです」
「……そうか」
哀羅王子は手紙の束をまとめて持つと、そのまま倉を出た。
「王子!…どちらへ」
「……」
哀羅王子は無言のままだ。老爺はそれ以上は聞かず、哀羅王子の後に続いてわが身を倉の外に出して目の前の錠を閉めた。
哀羅王子は一人で部屋に戻ると、机の上に手紙を並べた。改めて日付順に並べてみると、自分がこの邸を立ち去った二日後から始まっている。
哀羅王子様……
実言の筆跡だ。決してうまいとは言えない筆跡が、何度も哀羅王子!哀羅様!どこに行ったのですか?私に粗相があったのでしょうか?だから、もう会ってくださらないのですか?と問うている。
感情をそのまま言葉にしたような、短文が何度も何度も繰り返し書かれている。それが、毎日この邸に来ては、門前払いされる中で、冷静になり、父親の園栄の様子を見て、最後には自分の考えることや思いを長い文章で綴るようになった。
哀羅王子は、体の中のものが浮き上がってくるような気持になり吐き気がして、その場に仰向けに横になって、苦しさが遠のくのを待った。
実言は自分の父親が企てていた計画を知らずに、こんな手紙を書いていたのだろうか。園栄も我が子には自分の企みを教えることはなく、演技をしていたのか。自分の身分高き友と呼べる人物のその今際の際の枕元で、その子を必ず立派に成人させると誓った。哀羅王子は衝立障子の向こうに座って、父と園栄の会話を聴いていたのだ。優しい父を安心させ、葬儀の日には、悲痛な顔をしてあなたを心からお守りするなどと言っておきながら、実はその内、殺して……
殺して……、殺して……
殺して……どうするのだろう。殺したところで、何を奪いたかったのだろう。渡利王が残した財産?……そんなもの園栄は欲しいとは思わない。岩城の富は莫大だ。王族に代わる地位?それは哀羅王子を殺して得られるものではない。言葉は悪いが簡単に言うと幼い哀羅王子の後見をしながら、王子を操って王族をも動かせる力を得たいだろう。園栄は短絡的な考えの男ではないのだから。
そう考えると、園栄にとって哀羅王子を失うことに、何の得もないのだ。
どういうことだろう。なぜ、園栄は私を殺そうとしたのか……
ああ、どうして。
哀羅王子は一度体を起こしたが、苦しくなって胸を抑えた。十五年前のこの邸を出るときの光景を思い出そうとすると、胸が苦しくなるのだ。
何かが間違っている。何かを間違えているのだ。
哀羅王子は前かがみになり、その胸を押さえて深く呼吸した。
哀羅王子や邸の少ない使用人たちの生活は苦しく、昨日から哀羅王子に出す食事も粟と芋を一緒に煮た粥だけになった。着る物だけは、宮廷に赴くために上等なものを春日王子からもらっていたが、邸の者たちは継ぎをあててしのいでいる。それでも生地が薄くなって破れてしまって、ぼろをまとう者もいて、都をうろつく乞食のようで、哀羅王子は見かねて倉の中から、食物や着物と交換できるものはないか探すことにしたのだ。
哀羅王子の父親は趣味人で、珍しいもの、美しいものをたくさん収集していた。それをうらやましがられ、譲ってほしいと申し入れられることもあった。父親の大切な遺品だから、哀羅王子は手放さなかった。吉野の山に行く前も、絶対に手元に置いておきたいものだけ持って、後は守ってくれと頼んでこの邸を出たのだ。その時は十五年も戻れないとは思いもしなかった。十五年の歳月は、哀羅王子の尊敬する父の遺品は残った使用人の命のために少しずつ売られて行ったのだ。しかし、哀羅王子はそれを怒る気にはならない。身体の内側から蝕み命を奪うような貧しさに耐えられないからだった。
老爺は目の前の扉に錠を差して回した。長い間開けられていない錠は、すぐには言うことを聞かず、暫く格闘している。
「よい。私がやる」
我慢できずに、哀羅王子は老爺を押しのけて、固い錠を力任せに回した。何度かやっていると、錠は回って外れた。すぐさま老爺が扉に取り付いて、開けにかかった。重い扉を細く薄い背中に骨を浮き上がらせて、力いっぱい押しているのにびくともしないのが憐れだった。哀羅王子も一緒に扉を押して、ゆっくりと扉は内側へと動いた。
真っ暗な閉ざされた空間に陽の光と緩い風が入って、中はちりと埃が舞い上がった。哀羅王子はごほごほと咳き込み、老爺は袖で口元を覆って、扉を奥まで押し込んだ。
暫く埃が舞うのが落ち着くの待って、哀羅王子も持っていた布で顔回りを覆って、中に入って行った。
哀羅王子の父親、渡利王が集めて愛用した調度品が静かに置かれていた。この中から、売ることが許せるものを選んで、明日の糧にしたいと物色するのだった。
哀羅王子は、生前の父親の部屋で見た厨子や、細工の美しい箱が置かれているのを懐かしさにはやる気持ちを抑えながら一点一点見ている。美しい文様や技に目を見張りながら、我が父親の趣味の高さや最上級の文化を享受していた過去の自分の身の上を思うと、悲しみがこみあげてくるばかりだった。埃の舞い上がりに耐えきれず、老爺は咳き込みながら倉の外に一旦出て行った。
哀羅王子は一人で、残された遺品の一つ一つにまつわる過去の記憶に戻って眺めていた。どれも、売って明日の我が邸の糧にしていいと思いきれるものはない。どれも十五年の時を超えて、あのころの様子が脳裏に思い出される。
哀羅王子は厨子の上に、紙の束がまとめて紐にかけられて置かれているのに目を止めた。他の家具調度品に負けず劣らず厚い埃を被っている。父親が残した私信かと思い、手に取った。
誰だろう。父の渡利と手紙のやり取りをしていた人物は。同じ王族の誰かか……それとも、岩城園栄か……。
掛けてある紐を解くと、手紙は哀羅王子の手から落ちて、埃を巻き上げた。袖で口を覆って身体を屈めると手紙を拾った。折りたたんであった手紙ははらはらと勝手に開いて、哀羅王子はそれを元に戻すのに苛立った。舞い散る埃の中で、手紙の終わりから折りたたむ時に、差出人の名前に「岩城」が見えた。やはり、岩城園栄が父に出した手紙だと分かり、畳む。しかし、他の手紙を拾い畳むときに見えた差出人の名前は「岩城実言」になっている。
実言?
哀羅王子は、再び手紙を開いて最初の文字を見た。
哀羅王子様……とある。
哀羅王子はその後に連なる文字を目で追った。最後まで読み終わると、他の手紙を片っ端から開き見る。どれもこれも岩城実言から哀羅王子に宛てた手紙である。
哀羅王子様
どうかこの手紙が哀羅様に届くことを祈っています。王子と会えなくなってから十日が経ちました。私にはなぜ王子と会えなくなったのかわかりません。誰も説明をしてはくれないのです。
だから、王子と会ってその理由を聞かなければ私は納得ができません。どうか、王子、私にお話する機会をください。
父に問いかけても、はっきりとしたことは言ってはくれません。
父にすら哀羅様の行方は分からず、方々に人をやって探させているようです。
父は毎日のように渡利様の陵墓の前に赴いては、祈っています。昨日は私も渡利様の前に行き、一緒に祈りました。再び哀羅王子にお会いしたい。私が犯した罪があるなら、それを教えていただきたい。そして、どうか許しを請いたい。哀羅様が私を許してくださるなら、再び私は哀羅様のお傍にお仕えしたいのです。
岩城実言
同じような内容が何枚もある。どれも日付が入っていて、ざっと日付順に並べると毎日手紙を書いていたということがわかる。
倉の前で咳き込んでいた老爺が戻ってきて、呆然とその手紙を見下ろしている哀羅王子の様子を見た。
「ああ、王子様。その手紙は……」
「この手紙のこと、知っているのか?」
「私が受け取ったものです。岩城のご子息が毎日、邸に来ては、王子の行方を尋ねました。そして、王子に渡してくれとこの手紙を私に渡すのです。あなた様は、戻っていらっしゃいませんでしたので、この手紙を渡すことはできませんでした。邸の塀の周りをうろついていると、警備の者に捕まえられて蹴とばされることもあって、私は気の毒でした。王子はここにはいない、遠くに行ったというと、やっと納得したのか、邸の周りに現れなくなりました。王子がお戻りになったら、お渡ししようと思って持っていたものです」
「……そうか」
哀羅王子は手紙の束をまとめて持つと、そのまま倉を出た。
「王子!…どちらへ」
「……」
哀羅王子は無言のままだ。老爺はそれ以上は聞かず、哀羅王子の後に続いてわが身を倉の外に出して目の前の錠を閉めた。
哀羅王子は一人で部屋に戻ると、机の上に手紙を並べた。改めて日付順に並べてみると、自分がこの邸を立ち去った二日後から始まっている。
哀羅王子様……
実言の筆跡だ。決してうまいとは言えない筆跡が、何度も哀羅王子!哀羅様!どこに行ったのですか?私に粗相があったのでしょうか?だから、もう会ってくださらないのですか?と問うている。
感情をそのまま言葉にしたような、短文が何度も何度も繰り返し書かれている。それが、毎日この邸に来ては、門前払いされる中で、冷静になり、父親の園栄の様子を見て、最後には自分の考えることや思いを長い文章で綴るようになった。
哀羅王子は、体の中のものが浮き上がってくるような気持になり吐き気がして、その場に仰向けに横になって、苦しさが遠のくのを待った。
実言は自分の父親が企てていた計画を知らずに、こんな手紙を書いていたのだろうか。園栄も我が子には自分の企みを教えることはなく、演技をしていたのか。自分の身分高き友と呼べる人物のその今際の際の枕元で、その子を必ず立派に成人させると誓った。哀羅王子は衝立障子の向こうに座って、父と園栄の会話を聴いていたのだ。優しい父を安心させ、葬儀の日には、悲痛な顔をしてあなたを心からお守りするなどと言っておきながら、実はその内、殺して……
殺して……、殺して……
殺して……どうするのだろう。殺したところで、何を奪いたかったのだろう。渡利王が残した財産?……そんなもの園栄は欲しいとは思わない。岩城の富は莫大だ。王族に代わる地位?それは哀羅王子を殺して得られるものではない。言葉は悪いが簡単に言うと幼い哀羅王子の後見をしながら、王子を操って王族をも動かせる力を得たいだろう。園栄は短絡的な考えの男ではないのだから。
そう考えると、園栄にとって哀羅王子を失うことに、何の得もないのだ。
どういうことだろう。なぜ、園栄は私を殺そうとしたのか……
ああ、どうして。
哀羅王子は一度体を起こしたが、苦しくなって胸を抑えた。十五年前のこの邸を出るときの光景を思い出そうとすると、胸が苦しくなるのだ。
何かが間違っている。何かを間違えているのだ。
哀羅王子は前かがみになり、その胸を押さえて深く呼吸した。
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