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いざ、受験!
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幸い私は料理などの家事が苦手なだけで、筆記試験(教養と字の達筆さを問うもの)や、家に出入りしているトヨさんという家政婦さんに一通りメイドの仕事が何たるかを教えてもらっていたので、所作や立ち振舞、そして言葉遣いや気遣いなどのテストもほぼ満点で合格した。
料理は赤点だったけれど…。
「っはー、疲れた」
私が机に突っ伏していると、
「どうしたの?やっぱりここの入試は疲れた?」
と朗らかな笑みを浮かべた先輩らしき人と目が合った。おい私、教室も間違えたのか?
「あのー、ここは…」
お決まりの様なセリフをボーッとしながら先輩らしき人物に投げかける。
すると彼女は肩までの黒髪を(しかもまったく傷んでない!)かしかしとかきながら。
「まあ、さしずめ先輩?うーん、パートナーになれるといいわね」
そう言いつつウインクしてこう自己紹介をした。
「もーう、忘れてしまったのかしら?私の名前はエミ。そこそこお金持ちだけど気取るのは好きじゃないわ。それから、私はここの生徒だけれど、生徒じゃないのよ。続きはウェブで☆」
なんかよく分からない決めゼリフを残して、私の机から離れて行ったのだった。
料理は赤点だったけれど…。
「っはー、疲れた」
私が机に突っ伏していると、
「どうしたの?やっぱりここの入試は疲れた?」
と朗らかな笑みを浮かべた先輩らしき人と目が合った。おい私、教室も間違えたのか?
「あのー、ここは…」
お決まりの様なセリフをボーッとしながら先輩らしき人物に投げかける。
すると彼女は肩までの黒髪を(しかもまったく傷んでない!)かしかしとかきながら。
「まあ、さしずめ先輩?うーん、パートナーになれるといいわね」
そう言いつつウインクしてこう自己紹介をした。
「もーう、忘れてしまったのかしら?私の名前はエミ。そこそこお金持ちだけど気取るのは好きじゃないわ。それから、私はここの生徒だけれど、生徒じゃないのよ。続きはウェブで☆」
なんかよく分からない決めゼリフを残して、私の机から離れて行ったのだった。
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