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妖怪と新生活
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かくして果穂と化け猫の共同生活は幕を開けた。
人間同士のルームシェアじゃ想定もしないような難題が次々に降り掛かってきて、苦難に立ち向かう果穂は日々悪戦苦闘した…訳ではなかった。
「おはよう果穂。紅茶と珈琲どっちにする?」
「……快適かよ!」
秋(人間版)との共同生活はそれはそれでとても長閑のどかだった。果穂の普段の生活ぶりをしっかり観察していた秋は大抵の家電を使いこなし、猫の姿の時以上に動いた。本人曰く、人型だと手先が器用に動かせるのであれこれ家の中のことをするのが楽しいそうだ。
「…紅茶でお願いします」
「じゃあミルクは少なめだね」
かといって執事のように徹底的に身の回りの世話をされている訳でもない。掃除洗濯は二人で分担するし、料理は簡単なものを少しずつ秋に伝授中だ。お風呂はじゃんけんで勝った方から先に入る。適度な距離感を保った仲の良いルームメイトがいたら、きっとこんな感じなんだろうなあと果穂は共同生活が楽しくなっていた。
平日の朝のルーティンはほぼ決まっている。秋が朝食を準備している傍らで、果穂が出勤の支度をする。秋は元来器用なようで日に日にオムレツが上達する一方だ。二つ作ったオムレツのうち、より綺麗な形の方を果穂に出されてほっこりしながら秋と朝食を食べた。家を出る前にすることが最後に一つ。ソファに座った夏帆の脚の間へ秋を呼ぶと、秋は大人しく床に腰を下ろした。その黒い髪を毎朝結んであげるのが最近の日課だ。大して気を配っていない髪は梳かすとあっという間に引っかかりが解けて指通りが良くなる。
「本当サラッサラ…くっそ私より髪綺麗だな」
「よく毛並み良いって言われるー」
結び方は果穂のその日の気分に委ねられていて、大体一つ結びか、お団子、若しくはハーフアップだ。目鼻立ちがハッキリした造形にシャープな輪郭、頭の骨格まで綺麗なモデル顔の秋は長い前髪を垂らして雑な一つ結びにしているだけでも絵になった。
「髪切った方がいいかな?」
結んでいる間、頭を動かさないようにジッとしながら秋がふと問いかけてくる。
「なんで?秋は長いのも似合ってるよ」
ていうか、いざ切ろうと思っても私にそんな美容師技術は無いよ。長時間座っていなきゃいけない美容室にこの妖怪を連れて行ってもいいのかも迷うし。
「だって果穂は短いじゃん」
「楽だからね」
秋以上に長く伸ばしていた時期もあったが、ここ数年はショートが続いている。ブローは早いしシャンプーの減りも遅くて良いこと尽くめ。だから髪を染めるついでにいつもカットでショートにして、首元も刈り上げてもらうのだ。
「果穂の髪型見てたら短いのもいいなって思う」
「ありがとう。でも秋の髪をこうして触るの好きだよ」
「ほんと?」
振り向く秋と目が合って思わず笑った。不思議なのはこの空間がちっとも恋人チックにならないことだ。ただひたすら穏やかで、平和だった。
「そろそろ行かなきゃ」
時計を見るといつもより少し遅れてしまっている。慌てて玄関に向かう果穂の後を秋はついて来た。
「今日も遅い?」
「んー…お店の混雑状況によるけどなるべく早く帰ってくるよ。お腹空いたら適当に食べててね」
このお見送りの時、秋はいつも少し寂しそうな顔をする。
「気をつけて帰って来て」
そう言って不安そうに果穂をぎゅっと抱きしめるのだ。秋に抱き締められるのは嫌じゃなかった。大きな身体にスッポリ包まれてなんだか安心する。それでもやっぱり恋人同士の甘い抱擁にはならず、友達でも家族でも無い、唯一無二な存在に身を委ねているようなほっとする感覚だった。なんだか不思議な気持ちだ。
「うん、行って来ます」
家に帰れば秋が待っている。嬉しそうに「おかえり」と言うその姿を思い浮かべると、果穂は仕事に気合いが入るのだった。
「人間の姿で外って出られるの?」
ある休日の朝、ふと思いついた質問を果穂は秋にぶつけてみた。
「出たことないけど多分大丈夫。気を抜かなければ」
秋曰く人型でいられる期間にリミットはないらしいが、ふとした衝撃でたまに猫に戻ることがあるらしい。そういえば先日秋がくしゃみをした瞬間に姿が黒猫に戻っていて、果穂はつい飛びついた。不意打ちに見た黒猫の姿が堪らなく愛おしくなったのだ。『かぁ~わ~い~い~』と言いながら散々スリスリ、モフモフ、ベタベタとかまいまくったが、その後再度人化した秋に仕返しのようにぎゅうぎゅう抱きつかれたりスリスリされたりした。秋としては果穂と円滑にコミュニケーションができて、手先を自由に使える人型の方が何かと楽なんだそうだ。
「それならもう少しちゃんとした服買いに行かない?」
一着だけ取り急ぎ秋のサイズにあった服を買って来てはいたが、居心地の良い部屋着や外行き用の衣類が多少あっても良いかもしれない。秋は二人で外出することに思いの外食いついた。
「猫らしくない活動力だな」
「果穂だけ毎日出掛けちゃうのは不安だったもん。ついてくの楽しみ」
秋は普段落ち着いていて大人びている様に見えて、かなりのマイペース。更に自分の感情を隠したり誤魔化したりしない、素直な性格だった。面倒くさいときはハッキリ言うし、嫌いなものは嫌いと示す。きっと猫には人間のような同調圧力だったり遠慮だったりは必要ないんだ。
因みに果穂の部屋に飾ってある複数フィギュアのうち、尻尾が二股に分かれた『擬人化猫又キャラ』だけは嫌いだと腕に鳥肌を立てて言うので、そのフィギュアはクローゼットの奥に隠した。曰く『猫又あいつら歳食ったババアなのに、揃いも揃って性格がひん曲がってるから苦手』なんだそうだ。
街中を歩く秋を見ても、禍々しいオーラが溢れている訳でもなく、歩き方が化け物らしくカクカクしている訳でもなく、しっかり人混みに溶け込んでいた。なんなら別の意味で目立ってはいた。
「秋185センチくらいありそうだもんね、身長」
「そうなのかな、測ったことないから分かんない」
そのうえ長い首にはこの出来の良い顔面が乗っかってるんだから。猫型の秋と暮らしているとき『確かにこの子はイケメンかもしれない…もしかしたらペットフードのCMにだって出られるかも…?』と思いを巡らせたことがある。結局それが客観的事実なのか、よくある『ウチのペット子が世界一可愛い!』心理なのか自身で判断つかずにいたけど。人化させるとその美醜の度合いがハッキリ分かる。
「これは人間の芸能界もイケるな…」
「え、なに?」
「いや、こっちの話」
果穂は折角ならばとこの男に素晴らしく似合うスタイリングを探す旅に出た。
「秋ってファッションの拘りとかあるの?」
「ファッションって概念があんまよく分かんない」
話しながら歩いていると目の前から母子が手を繋いでこちらに歩いてくる姿が見えた。普段なら気にも留めないがやたら気になって見入ってしまったのは、それまでお母さんと手を繋いでいた幼い男の子が秋を視界に入れるや否や足を止め、とても訝しそうな表情をしたからだ。突然立ち止まって神妙な顔つきをした息子に母親はその視線を辿る。果穂はドキリとした。
「…もしかして子供にはバレやすいとかってある?」
無難な笑顔を貼り付けながらヒソヒソと秋に問いかけるが、本人は全く焦りを感じていなさそうで「さあ、どうだろ?」と他人事の様に答える。
男の子は視線を秋から外さないまま、まるで摩訶不思議なモノをみるような顔つきだ。母子とすれ違う目前で秋は初めて男の子と目を合わせ、口角を上げると小さくウインクをした。その合図が上手く伝わったのかは不明だが、男の子は大きく目を見開いた後「お兄さんシッポかっこいいね!!」と嬉しそうに叫んだ。果穂は思わず半歩下がって秋の腰を確認する。…だ、大丈夫、何も出てないハズ。
「ありがとう」
秋はすれ違いざまに男の子へ短く言葉を返した。一部始終を見ていたお母さんは息子の突然の言葉に慌てて「す、すみません」と頭を下げる。秋が含みのある微笑みで「いえ、」と返すと見事お母さんをノックダウンさせたようだった。
その後もアパレル店員さんの「彼氏さんの服を一緒に選んであげるなんて素敵ですね」という言葉に「いえ、俺ペットなんで」と真顔で返してお姉さんを赤面させたり、
新作を見事に着こなした姿で試着室から出てくるや否や「どうせ家で二人きりじゃ服着てない時間も多いんだからそんな沢山買わなくていいよ」などと抜かし、店内の全女子を上気させた。
…誤解が過ぎる。
果穂が以前もう少し猫姿も堪能したいと懇願した故、服はそんなに要らないと言いたいんだろうけど。秋の外での発言は後ほど家で振り返って反省会をする必要があるなと果穂は心に刻んだ。
だけど、休憩がてらカフェで飲んだフラッペの冷たさに驚く様子だったり、興味本位で入った猫カフェで全猫にべったりくっつかれて人気者になっている姿だったり、その猫たちのニャーという言葉を丁寧に果穂に通訳してくれるところだったり、外の世界で秋を見るのは新鮮で楽しかった。
まだ初めましてから大して時間も経っていないのに、果穂が秋に懐くのはこんなにも一瞬だった。
人間同士のルームシェアじゃ想定もしないような難題が次々に降り掛かってきて、苦難に立ち向かう果穂は日々悪戦苦闘した…訳ではなかった。
「おはよう果穂。紅茶と珈琲どっちにする?」
「……快適かよ!」
秋(人間版)との共同生活はそれはそれでとても長閑のどかだった。果穂の普段の生活ぶりをしっかり観察していた秋は大抵の家電を使いこなし、猫の姿の時以上に動いた。本人曰く、人型だと手先が器用に動かせるのであれこれ家の中のことをするのが楽しいそうだ。
「…紅茶でお願いします」
「じゃあミルクは少なめだね」
かといって執事のように徹底的に身の回りの世話をされている訳でもない。掃除洗濯は二人で分担するし、料理は簡単なものを少しずつ秋に伝授中だ。お風呂はじゃんけんで勝った方から先に入る。適度な距離感を保った仲の良いルームメイトがいたら、きっとこんな感じなんだろうなあと果穂は共同生活が楽しくなっていた。
平日の朝のルーティンはほぼ決まっている。秋が朝食を準備している傍らで、果穂が出勤の支度をする。秋は元来器用なようで日に日にオムレツが上達する一方だ。二つ作ったオムレツのうち、より綺麗な形の方を果穂に出されてほっこりしながら秋と朝食を食べた。家を出る前にすることが最後に一つ。ソファに座った夏帆の脚の間へ秋を呼ぶと、秋は大人しく床に腰を下ろした。その黒い髪を毎朝結んであげるのが最近の日課だ。大して気を配っていない髪は梳かすとあっという間に引っかかりが解けて指通りが良くなる。
「本当サラッサラ…くっそ私より髪綺麗だな」
「よく毛並み良いって言われるー」
結び方は果穂のその日の気分に委ねられていて、大体一つ結びか、お団子、若しくはハーフアップだ。目鼻立ちがハッキリした造形にシャープな輪郭、頭の骨格まで綺麗なモデル顔の秋は長い前髪を垂らして雑な一つ結びにしているだけでも絵になった。
「髪切った方がいいかな?」
結んでいる間、頭を動かさないようにジッとしながら秋がふと問いかけてくる。
「なんで?秋は長いのも似合ってるよ」
ていうか、いざ切ろうと思っても私にそんな美容師技術は無いよ。長時間座っていなきゃいけない美容室にこの妖怪を連れて行ってもいいのかも迷うし。
「だって果穂は短いじゃん」
「楽だからね」
秋以上に長く伸ばしていた時期もあったが、ここ数年はショートが続いている。ブローは早いしシャンプーの減りも遅くて良いこと尽くめ。だから髪を染めるついでにいつもカットでショートにして、首元も刈り上げてもらうのだ。
「果穂の髪型見てたら短いのもいいなって思う」
「ありがとう。でも秋の髪をこうして触るの好きだよ」
「ほんと?」
振り向く秋と目が合って思わず笑った。不思議なのはこの空間がちっとも恋人チックにならないことだ。ただひたすら穏やかで、平和だった。
「そろそろ行かなきゃ」
時計を見るといつもより少し遅れてしまっている。慌てて玄関に向かう果穂の後を秋はついて来た。
「今日も遅い?」
「んー…お店の混雑状況によるけどなるべく早く帰ってくるよ。お腹空いたら適当に食べててね」
このお見送りの時、秋はいつも少し寂しそうな顔をする。
「気をつけて帰って来て」
そう言って不安そうに果穂をぎゅっと抱きしめるのだ。秋に抱き締められるのは嫌じゃなかった。大きな身体にスッポリ包まれてなんだか安心する。それでもやっぱり恋人同士の甘い抱擁にはならず、友達でも家族でも無い、唯一無二な存在に身を委ねているようなほっとする感覚だった。なんだか不思議な気持ちだ。
「うん、行って来ます」
家に帰れば秋が待っている。嬉しそうに「おかえり」と言うその姿を思い浮かべると、果穂は仕事に気合いが入るのだった。
「人間の姿で外って出られるの?」
ある休日の朝、ふと思いついた質問を果穂は秋にぶつけてみた。
「出たことないけど多分大丈夫。気を抜かなければ」
秋曰く人型でいられる期間にリミットはないらしいが、ふとした衝撃でたまに猫に戻ることがあるらしい。そういえば先日秋がくしゃみをした瞬間に姿が黒猫に戻っていて、果穂はつい飛びついた。不意打ちに見た黒猫の姿が堪らなく愛おしくなったのだ。『かぁ~わ~い~い~』と言いながら散々スリスリ、モフモフ、ベタベタとかまいまくったが、その後再度人化した秋に仕返しのようにぎゅうぎゅう抱きつかれたりスリスリされたりした。秋としては果穂と円滑にコミュニケーションができて、手先を自由に使える人型の方が何かと楽なんだそうだ。
「それならもう少しちゃんとした服買いに行かない?」
一着だけ取り急ぎ秋のサイズにあった服を買って来てはいたが、居心地の良い部屋着や外行き用の衣類が多少あっても良いかもしれない。秋は二人で外出することに思いの外食いついた。
「猫らしくない活動力だな」
「果穂だけ毎日出掛けちゃうのは不安だったもん。ついてくの楽しみ」
秋は普段落ち着いていて大人びている様に見えて、かなりのマイペース。更に自分の感情を隠したり誤魔化したりしない、素直な性格だった。面倒くさいときはハッキリ言うし、嫌いなものは嫌いと示す。きっと猫には人間のような同調圧力だったり遠慮だったりは必要ないんだ。
因みに果穂の部屋に飾ってある複数フィギュアのうち、尻尾が二股に分かれた『擬人化猫又キャラ』だけは嫌いだと腕に鳥肌を立てて言うので、そのフィギュアはクローゼットの奥に隠した。曰く『猫又あいつら歳食ったババアなのに、揃いも揃って性格がひん曲がってるから苦手』なんだそうだ。
街中を歩く秋を見ても、禍々しいオーラが溢れている訳でもなく、歩き方が化け物らしくカクカクしている訳でもなく、しっかり人混みに溶け込んでいた。なんなら別の意味で目立ってはいた。
「秋185センチくらいありそうだもんね、身長」
「そうなのかな、測ったことないから分かんない」
そのうえ長い首にはこの出来の良い顔面が乗っかってるんだから。猫型の秋と暮らしているとき『確かにこの子はイケメンかもしれない…もしかしたらペットフードのCMにだって出られるかも…?』と思いを巡らせたことがある。結局それが客観的事実なのか、よくある『ウチのペット子が世界一可愛い!』心理なのか自身で判断つかずにいたけど。人化させるとその美醜の度合いがハッキリ分かる。
「これは人間の芸能界もイケるな…」
「え、なに?」
「いや、こっちの話」
果穂は折角ならばとこの男に素晴らしく似合うスタイリングを探す旅に出た。
「秋ってファッションの拘りとかあるの?」
「ファッションって概念があんまよく分かんない」
話しながら歩いていると目の前から母子が手を繋いでこちらに歩いてくる姿が見えた。普段なら気にも留めないがやたら気になって見入ってしまったのは、それまでお母さんと手を繋いでいた幼い男の子が秋を視界に入れるや否や足を止め、とても訝しそうな表情をしたからだ。突然立ち止まって神妙な顔つきをした息子に母親はその視線を辿る。果穂はドキリとした。
「…もしかして子供にはバレやすいとかってある?」
無難な笑顔を貼り付けながらヒソヒソと秋に問いかけるが、本人は全く焦りを感じていなさそうで「さあ、どうだろ?」と他人事の様に答える。
男の子は視線を秋から外さないまま、まるで摩訶不思議なモノをみるような顔つきだ。母子とすれ違う目前で秋は初めて男の子と目を合わせ、口角を上げると小さくウインクをした。その合図が上手く伝わったのかは不明だが、男の子は大きく目を見開いた後「お兄さんシッポかっこいいね!!」と嬉しそうに叫んだ。果穂は思わず半歩下がって秋の腰を確認する。…だ、大丈夫、何も出てないハズ。
「ありがとう」
秋はすれ違いざまに男の子へ短く言葉を返した。一部始終を見ていたお母さんは息子の突然の言葉に慌てて「す、すみません」と頭を下げる。秋が含みのある微笑みで「いえ、」と返すと見事お母さんをノックダウンさせたようだった。
その後もアパレル店員さんの「彼氏さんの服を一緒に選んであげるなんて素敵ですね」という言葉に「いえ、俺ペットなんで」と真顔で返してお姉さんを赤面させたり、
新作を見事に着こなした姿で試着室から出てくるや否や「どうせ家で二人きりじゃ服着てない時間も多いんだからそんな沢山買わなくていいよ」などと抜かし、店内の全女子を上気させた。
…誤解が過ぎる。
果穂が以前もう少し猫姿も堪能したいと懇願した故、服はそんなに要らないと言いたいんだろうけど。秋の外での発言は後ほど家で振り返って反省会をする必要があるなと果穂は心に刻んだ。
だけど、休憩がてらカフェで飲んだフラッペの冷たさに驚く様子だったり、興味本位で入った猫カフェで全猫にべったりくっつかれて人気者になっている姿だったり、その猫たちのニャーという言葉を丁寧に果穂に通訳してくれるところだったり、外の世界で秋を見るのは新鮮で楽しかった。
まだ初めましてから大して時間も経っていないのに、果穂が秋に懐くのはこんなにも一瞬だった。
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