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五章
〈マジアガるわ~。マジ卍祭り〉その4
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「おまたせー・・・・・・?」
「む、今戻ったぞ・・・・・・、って、どうしたのだ?」
人数分のドリンクを抱えながら戻って来たヴェルとファフニールは、ソフィーちゃんを除く、俺達三人の何とも言えないような表情を見て、不思議そうに尋ねてくる。
「いや、その、何ていうか・・・・・・。凄いもん見ちまったっていうか・・・・・・」
「ま、まあ、あれはこの子なりの生きていく手段の一つというか、趣味というか・・・・・・」
「ほへ~・・・・・・」
「む・・・・・・、主等は何を言っとる、ていうより、この短時間の間に主等に一体何が起きたのだ・・・・・・?」
「ああ、実は・・・・・・」
そうして、俺は先程起こった事態をヴェルとファフニールに、出来るだけ簡潔に説明した。
「むっ、何と! ソフィアがアイドルで、しかもあの『マジエン』のソーたんとなっ!?」
説明をした直後、予想外の反応を見せたヴェルに対し、俺は尋ねた。
「え、何? お前知ってるの?」
「む、ああ! 知っておるも何も、我もソーたんのファンなのでな!」
わーお、まさかのソーたん信者が俺達のすぐ近くにも居た件について・・・・・・。
「むぅ、そうであったのか! いやはや、我は今猛烈に感激しておるぞ!!」
その事実を知り、むははっ! と喜びの感情をあらわにするヴェルさん。
「てかお前、何で今の今まで気が付かなかったんだよ。仮にもファンだって言うなら、普通一目見ただけで気付きそうなもんだけどな」
「む、それは仕方あるまいて、何せ我は『魔盤石』でしか曲を聴いた事が無いのでな。それ故にライブはおろか、ソーたんの姿すらも今まで知らなかったのだから」
まあ、ファンを語る分には個人の自由だからそれでも問題は無いんだろうけど・・・・・。
「いい歳ぶっこいたジジイがソーたんって言ってんのは、何か気持ち悪いな・・・・・・」
そう俺がぽそりと呟くと、
「むっ!? 我の密かで数少ない癒しの一つを気持ち悪いだと!? 許せん! 今すぐ撤回せよっ、レイジ!!」
ヴェルに聞こえてしまったのか、凄い剣幕で俺に言い寄って来た。
えぇええ・・・・・・、何でそんな部分的に聞き取るかなぁ・・・・・・?
どうせ聞き取るんだったら、ちゃんと全部聞き取ってくれよ・・・・・・。
「わ、わかった、わかったよ。撤回するから落ち着けって、な・・・・・・?」
「むぅ、全く・・・・・・。今回だけは許してやるが、次は無いぞ」
「ああ、はいはい・・・・・・」
めんどくせぇ、そう思った俺はヴェルの言うとおり、すぐに自分が言った言葉を撤回し、何とかその場をやり過ごした。
まあ、自分の好きな物が少しでも否定されて、頭にすぐ血がのぼる、っていうオタク特有のその感覚は、俺もわからんでもないけどな。
「・・・・・・それはそうと、魔盤石って一体何なんだ?」
話を聞いてる限りだと、おそらくはCDみたいな物だろうが、一応近くに居た貧乳に聞いてみる。
「魔盤石っていうのは、音を録音する事が出来る特殊な魔石。形状が平らな板みたいだからそう呼ばれてるのよ」
やっぱりそうでありましたでござるか。
「む、いやぁそれにしても、このような偶然が本当にあるのだな! して、明日はライブを開くのであったな? 我も明日楽しみにしておるぞっ!」
「は、はい、ありが、とう、ござい、ます。頑張り、ます・・・・・・」
再びテンションがアゲアゲ状態になったヴェルに若干引きながらも、笑顔でそう返すソフィーちゃん。
そこら辺は流石アイドルと言ったところか。
「まあそれはそれとして、大分と脱線しちゃったけど、この後はどこを見て回るの?」
すると、ヴェル達が買って来てくれたドリンクをちゅーちゅー飲みながらそう聞いてくる貧乳。
慣れてるのもあるんだろうけど、それでもあんなに衝撃な事があったってのに、気持ちの切り替えはっやいなこいつ・・・・・・。
「・・・・・・そうだな、じゃあとりあえず、あのおっちゃんの店を探しながら引き続き祭りを見て回るか。色々と世話になった訳だし、顔を出すくらいはしとかねぇとだしな」
まあ、顔を出す、だけで何かを買うつもりは更々ねぇけどな。サービスするとか言っといてぼったくられそうだし。
え、失礼? いやいや、あのおっちゃんならやりかねないって、マジで。
「む、そうであるな。では、もう少しした後に向かうとするか」
「・・・・・・」
「む、どうかしたかレイジ」
「いや、お前もあんなに舞い上がってた割には、切り替え早いなーって思ってさ」
「む、あれはただ驚きからあぁなっただけであるからな。それに、我が好きなのはソーたんの歌であって、ソーたん自身ではない。故に、一度知り、冷静にさえなれば、例えソフィアがソーたんだったとしても、我にはどうという事は無いのだ」
「あ、さいですか・・・・・・」
まあ、これからの日常生活で何も問題が無いならそれで俺は良いんだけど、だがヴェルよ、お前は気付いていないだろうが、今夜、いや、早くてこの後にでも、一波乱起きるぞ。
そう、お前の後ろに居るその・・・・・・、
「浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気・・・・・・・・・・っ」
何かすげぇぶつぶつ言ってるソフィーちゃんとはまた違った部類の『鬼』によって、な・・・・・・。
「む、ではそろそろ行くか」
自分の身に危険が迫っている事に未だ気付いていないヴェルが俺達に向かってそう言った、その時、
「――失礼っ、少しの間お時間よろしいだろうか?」
俺達は、茶色のローブに身を包み、剣を一本装備した人に突然話しかけられた。
「む、何用であるか? ちなみに道を尋ねるのなら、我等ではなくそこいらに居る兵士共に尋ねる事をおすすめするぞ?」
急に現れたその人に、警戒心剥き出しでそう対応をするヴェル。
「おい、ヴェル。いくら何でもそれは冷た過ぎじゃないのか?」
「む、気が付いていなかったのかレイジ。こやつは我等が宿を出てからというもの、ずっと後をついて来ておったのだ。故に、警戒ぐらいはする」
えっ、そうだったの? 全く気付かなかった・・・・・・。
てか、そんな事気付けるんだったらさ、お前の後ろに居るヤヴァイ鬼の事にも気付こうよ。
絶対後で後悔するよ? お前。
「申し訳ない、不快な思いをさせた事については謝罪する。だからどうか、私の話を聞いてくれないだろうか?」
「む、どうするレイジ。ソーたんのライブの前日に面倒事など、我としてはごめんこうむるのだが・・・・・・」
おーい、ヴェルさーん。本音しか出てませんよー。
「まあ、俺も面倒事は避けたい派だし、断っても別に良いんじゃねぇかなとは思うけ・・・・・・」
「良いじゃない。話くらい聞いてあげましょうよ」
く・・・・・・っ、またこいつは・・・・・・っ。
「そ、れに、本当に困って、る様子、です、し・・・・・・」
ソフィーちゃんまで・・・・・・っ。
「どうしたの? 何か困ってるなら私達が力になるよ?」
エレナまでもが・・・・・・っ!
・・・・・・それより、君はいつ復活したの? さっきまでずっと魂が抜けたみたいになってたよね?
「~~~~っ、あーっ、くそっ! 話を聞くだけだからな!」
このままでは俺が悪者みたいになってしまう、そう思った俺は、意を決し、この人の話を聞く事にした。
「但しっ、俺達が協力するかどうかは話を聞いた後で決めるからな」
「ああ、それで構わないよ。ありがとう」
そうして、そのローブの人は俺達に向かって、静かに話し始めた。
「む、今戻ったぞ・・・・・・、って、どうしたのだ?」
人数分のドリンクを抱えながら戻って来たヴェルとファフニールは、ソフィーちゃんを除く、俺達三人の何とも言えないような表情を見て、不思議そうに尋ねてくる。
「いや、その、何ていうか・・・・・・。凄いもん見ちまったっていうか・・・・・・」
「ま、まあ、あれはこの子なりの生きていく手段の一つというか、趣味というか・・・・・・」
「ほへ~・・・・・・」
「む・・・・・・、主等は何を言っとる、ていうより、この短時間の間に主等に一体何が起きたのだ・・・・・・?」
「ああ、実は・・・・・・」
そうして、俺は先程起こった事態をヴェルとファフニールに、出来るだけ簡潔に説明した。
「むっ、何と! ソフィアがアイドルで、しかもあの『マジエン』のソーたんとなっ!?」
説明をした直後、予想外の反応を見せたヴェルに対し、俺は尋ねた。
「え、何? お前知ってるの?」
「む、ああ! 知っておるも何も、我もソーたんのファンなのでな!」
わーお、まさかのソーたん信者が俺達のすぐ近くにも居た件について・・・・・・。
「むぅ、そうであったのか! いやはや、我は今猛烈に感激しておるぞ!!」
その事実を知り、むははっ! と喜びの感情をあらわにするヴェルさん。
「てかお前、何で今の今まで気が付かなかったんだよ。仮にもファンだって言うなら、普通一目見ただけで気付きそうなもんだけどな」
「む、それは仕方あるまいて、何せ我は『魔盤石』でしか曲を聴いた事が無いのでな。それ故にライブはおろか、ソーたんの姿すらも今まで知らなかったのだから」
まあ、ファンを語る分には個人の自由だからそれでも問題は無いんだろうけど・・・・・。
「いい歳ぶっこいたジジイがソーたんって言ってんのは、何か気持ち悪いな・・・・・・」
そう俺がぽそりと呟くと、
「むっ!? 我の密かで数少ない癒しの一つを気持ち悪いだと!? 許せん! 今すぐ撤回せよっ、レイジ!!」
ヴェルに聞こえてしまったのか、凄い剣幕で俺に言い寄って来た。
えぇええ・・・・・・、何でそんな部分的に聞き取るかなぁ・・・・・・?
どうせ聞き取るんだったら、ちゃんと全部聞き取ってくれよ・・・・・・。
「わ、わかった、わかったよ。撤回するから落ち着けって、な・・・・・・?」
「むぅ、全く・・・・・・。今回だけは許してやるが、次は無いぞ」
「ああ、はいはい・・・・・・」
めんどくせぇ、そう思った俺はヴェルの言うとおり、すぐに自分が言った言葉を撤回し、何とかその場をやり過ごした。
まあ、自分の好きな物が少しでも否定されて、頭にすぐ血がのぼる、っていうオタク特有のその感覚は、俺もわからんでもないけどな。
「・・・・・・それはそうと、魔盤石って一体何なんだ?」
話を聞いてる限りだと、おそらくはCDみたいな物だろうが、一応近くに居た貧乳に聞いてみる。
「魔盤石っていうのは、音を録音する事が出来る特殊な魔石。形状が平らな板みたいだからそう呼ばれてるのよ」
やっぱりそうでありましたでござるか。
「む、いやぁそれにしても、このような偶然が本当にあるのだな! して、明日はライブを開くのであったな? 我も明日楽しみにしておるぞっ!」
「は、はい、ありが、とう、ござい、ます。頑張り、ます・・・・・・」
再びテンションがアゲアゲ状態になったヴェルに若干引きながらも、笑顔でそう返すソフィーちゃん。
そこら辺は流石アイドルと言ったところか。
「まあそれはそれとして、大分と脱線しちゃったけど、この後はどこを見て回るの?」
すると、ヴェル達が買って来てくれたドリンクをちゅーちゅー飲みながらそう聞いてくる貧乳。
慣れてるのもあるんだろうけど、それでもあんなに衝撃な事があったってのに、気持ちの切り替えはっやいなこいつ・・・・・・。
「・・・・・・そうだな、じゃあとりあえず、あのおっちゃんの店を探しながら引き続き祭りを見て回るか。色々と世話になった訳だし、顔を出すくらいはしとかねぇとだしな」
まあ、顔を出す、だけで何かを買うつもりは更々ねぇけどな。サービスするとか言っといてぼったくられそうだし。
え、失礼? いやいや、あのおっちゃんならやりかねないって、マジで。
「む、そうであるな。では、もう少しした後に向かうとするか」
「・・・・・・」
「む、どうかしたかレイジ」
「いや、お前もあんなに舞い上がってた割には、切り替え早いなーって思ってさ」
「む、あれはただ驚きからあぁなっただけであるからな。それに、我が好きなのはソーたんの歌であって、ソーたん自身ではない。故に、一度知り、冷静にさえなれば、例えソフィアがソーたんだったとしても、我にはどうという事は無いのだ」
「あ、さいですか・・・・・・」
まあ、これからの日常生活で何も問題が無いならそれで俺は良いんだけど、だがヴェルよ、お前は気付いていないだろうが、今夜、いや、早くてこの後にでも、一波乱起きるぞ。
そう、お前の後ろに居るその・・・・・・、
「浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気浮気・・・・・・・・・・っ」
何かすげぇぶつぶつ言ってるソフィーちゃんとはまた違った部類の『鬼』によって、な・・・・・・。
「む、ではそろそろ行くか」
自分の身に危険が迫っている事に未だ気付いていないヴェルが俺達に向かってそう言った、その時、
「――失礼っ、少しの間お時間よろしいだろうか?」
俺達は、茶色のローブに身を包み、剣を一本装備した人に突然話しかけられた。
「む、何用であるか? ちなみに道を尋ねるのなら、我等ではなくそこいらに居る兵士共に尋ねる事をおすすめするぞ?」
急に現れたその人に、警戒心剥き出しでそう対応をするヴェル。
「おい、ヴェル。いくら何でもそれは冷た過ぎじゃないのか?」
「む、気が付いていなかったのかレイジ。こやつは我等が宿を出てからというもの、ずっと後をついて来ておったのだ。故に、警戒ぐらいはする」
えっ、そうだったの? 全く気付かなかった・・・・・・。
てか、そんな事気付けるんだったらさ、お前の後ろに居るヤヴァイ鬼の事にも気付こうよ。
絶対後で後悔するよ? お前。
「申し訳ない、不快な思いをさせた事については謝罪する。だからどうか、私の話を聞いてくれないだろうか?」
「む、どうするレイジ。ソーたんのライブの前日に面倒事など、我としてはごめんこうむるのだが・・・・・・」
おーい、ヴェルさーん。本音しか出てませんよー。
「まあ、俺も面倒事は避けたい派だし、断っても別に良いんじゃねぇかなとは思うけ・・・・・・」
「良いじゃない。話くらい聞いてあげましょうよ」
く・・・・・・っ、またこいつは・・・・・・っ。
「そ、れに、本当に困って、る様子、です、し・・・・・・」
ソフィーちゃんまで・・・・・・っ。
「どうしたの? 何か困ってるなら私達が力になるよ?」
エレナまでもが・・・・・・っ!
・・・・・・それより、君はいつ復活したの? さっきまでずっと魂が抜けたみたいになってたよね?
「~~~~っ、あーっ、くそっ! 話を聞くだけだからな!」
このままでは俺が悪者みたいになってしまう、そう思った俺は、意を決し、この人の話を聞く事にした。
「但しっ、俺達が協力するかどうかは話を聞いた後で決めるからな」
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※ちょこちょこ書き直しています。セリフをカッコ良くしたり、状況を補足したりする程度なので、本筋には大きく影響なくお楽しみ頂けると思います。
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