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三章
楽しいお空の時間
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人生とは、何をしても上手くいかない事の方が多い、と大人達は口を揃えてよく言っていた。
だが、俺はその言葉に対してあまり関心を持てず、理解が出来なかった。何故ならば、大人達に大事な事だからと耳にタコが出来る程に言い聞かされてきた結果、その言葉に重みを感じなくなり、深くその言葉について考えなくなってしまっていたからだ。
しかし、今の俺にはそれが痛い程に理解出来る。
「――ッ! ――ッ!」
そう、若干拉致気味にこの異世界に呼ばれてからと言うもの、思い通りに事が進んだのは〈異能力無限付加〉という反則並みの能力を手に入れた時ぐらいだからだ。
あ、後は黒竜を説得出来た事もそうか。
「――ッ! ――ッ!」
だが、果たしてあれは説得出来た、と言っても良いのだろうか。・・・・・・いや、良くないな、訂正しよう。
もし説得が成功していて、しっかりとこの黒竜が理解していたのであれば、今頃は悠々とこの黒竜の背に乗って空の旅を満喫していたはずなのだから・・・・・・。
「――ッ! ――ッ!」
さてお気づきかとは思うが、俺は事前に決めていた通り、先程からこの黒竜に対して必死に止まるよう指示を出している。なのに何故未だに俺がこの史上最悪の絶叫マシンに身柄を拘束されているのかというと、
「もう結構離れたが、まだ飛ぶのか少年―っ!」
「――ッ! ――ッ!」
・・・・・・そう、俺の中では指示を出しているつもりが、実際はもの凄い風圧の所為で上手く声が出せていなかったという、何とも悲しい事態に陥っていたのだ。
「少年―っ!?」
返事が無い、というか返事が聞こえていない黒竜は、俺に何度も聞き返す。
「――――――――ッッ!!」
それに対し、俺も全力で指示を出そうと試みるが、やはり黒竜に言葉は届かない。
「(こう、なったら・・・・・・っ)」
付加っ、『念話』!
声も届かない、それに身体も動かせない。このままだと風圧で俺の首がポッキリといくバッドエンドルートしか確実に見えなかった俺は、『念話』を付加してこいつの頭の中に直接指示をぶち込む事にした。
『止まってええええっっ!!』
「――――ッッ!?」
突然頭の中に声が響いた黒竜は、驚きながらもその巨体を急停止させる。
「――おぅぶっ」
その衝撃で一瞬意識が飛びそうになったが、何とか耐え抜いた。
「・・・・・・む、今の声は、少年か?」
「はあ、はあ・・・・・・。そうだよ、ようやく止まりやがったなこん畜生が・・・・・・」
普通に何事も無かったかのように聞いてくる黒竜に、俺は悪態まじりにそう答えた。
「とりあえず降ろしてくれるか? これだけ離れればもう大丈夫だろうし」
「む、了解した」
そう言うと、近くの岩場にゆっくりと降下し、俺を解放する。
「それにしても驚いたぞ少年、まさか念話魔法で指示を出してくるとはな。流石の我も予想外であったぞ」
「・・・・・・・・・・」
予想外も何も、そうせざるを得ない状況にしたのは貴方なんですけどね。などと、そんな事を思いながら俺はこの黒竜に対し、じと~っ、とした視線を送る。
すると、その視線に気付いてなのか、それとも気付かずなのかはわからないが、
「それと少年よ、一つ問いたい。一体少年はどのようにして我に念話を飛ばす事が出来たのだ?」
と、突然俺にそんな質問をしてくる黒竜。
「? どうやってって、普通に?」
俺はその質問に短くそう答える。
「む、嘘を言うでない少年。何も無しに出会ったばかりの相手に念話を飛ばすなど、普通はありえぬ事くらい少年も知っておるだろう?」
いや、知らねぇし。完全に初耳学だわ、それ。
「本当は何か仕掛けがあるのではないか?」
そんな事言われてもなぁ・・・・・・。
実際、本当に何も無いんだよなこれが。俺はただ付加した『念話』能力を普通に使っただけだし、他に説明のしようが、うーん・・・・・・。
「・・・・・・。てか、そのありえないってのはどういう意味なんだ?」
挙げ句、考えるのに疲れた俺は質問に質問で返す事にした。
「む・・・・・・、それは本気で言っておるのか? 本当に知らぬのか? 少年」
「本当の本気で知らん」
黒竜のその言葉にきっぱりとそう言い切る俺。
「むぅ、そうであったか。しかし『停戦協定』の事といい、飛翔、障壁、念話、あれだけ魔法を扱えてこのような事も知らぬとは・・・・・・」
何だか凄いバカにされているような気分だな。いや、バカにされているのか、これ。
「まあ良かろう。我も他人の詮索をするのはあまり好まぬし、知らぬ理由は聞かぬ事にしておこう」
おいおい、そこは無理にでも聞いてくれよ。でないと俺がバカにされたままになっちまうじゃねぇか。
あーくそっ、仕方無い、確実に色々聞かれて面倒くさい事にはなるが、名誉挽回の為にここは俺が異世界から来たという事をこの黒竜に・・・・・・、
「それで少年よ、ありえぬ理由というのはだな」
「あ、はい」
話させてもらえませんでした。何てこった、畜生。
「念話魔法というのは基本的に、契約、言うなれば主従関係を結んでいる者等か、専用の魔法具を互いに所持している者等にしか使用出来ない魔法なのだ」
ほう、つまりはシンから聞いた転移魔法みたいなもんか。どうやらこの世界では、魔法具とやらが便利系魔法にとって必要不可欠らしい。
「故に何も無しに、というのはありえぬのだ」
「なるほどな、理由は良くわかった。だからお前は、俺が念話を飛ばせた事に対してあんなに疑問に思っていたって訳か」
「む、そうだ。無論、少年と我は契約などしてはおらぬし、かと言って魔法具を持たされた形跡も無い。なのに何故、少年は我に念話を飛ばす事が出来たのか、もし我の知りえぬ方法でそれを可能にしたというのであれば、教えてはくれぬだろうか」
妙に方法について真剣に聞いてくる黒竜。
「別にそれは良いけど、そんな事よりお前には他にやらないといけない事があったんじゃないのか? ほら、何か俺に聞きたい事があるって言ってたし」
「それが、その件に大いに役立つかもしれぬのだ。故に頼む、少年」
「役立つ? 念話が?」
「む、ああ。我は今人探し、というより竜探しをしておってな。ちなみに少年よ、ここ最近で白竜を見かけた事は無かったか?」
「いや、竜を見たのはお前が初めてだが?」
「む、そうか。それならば、良いのだ」
見るからに落胆する黒竜に対し、悪いと思いつつも俺は加えて言った。
「それと念話についてなんだけどな、あれは魔法じゃなくて俺の固有スキルで手に入れた異能力なんだよ。そしてこの能力はおそらく俺が知っている奴にしか使えない。だからあまり役には立てそうにないんだ。悪い」
「む、そう、であったのか。いや、我の方こそ重ね重ねすまなかったな少年よ」
黒竜はそう返答し、この場を去ろうと馬鹿でかい翼を広げる。
だが、それに対し俺は、
「・・・・・・・・・・ちょっと待ってくれ。一つ、俺に提案があるんだが」
とそう言い、去ろうとする黒竜を呼び止めた。
だが、俺はその言葉に対してあまり関心を持てず、理解が出来なかった。何故ならば、大人達に大事な事だからと耳にタコが出来る程に言い聞かされてきた結果、その言葉に重みを感じなくなり、深くその言葉について考えなくなってしまっていたからだ。
しかし、今の俺にはそれが痛い程に理解出来る。
「――ッ! ――ッ!」
そう、若干拉致気味にこの異世界に呼ばれてからと言うもの、思い通りに事が進んだのは〈異能力無限付加〉という反則並みの能力を手に入れた時ぐらいだからだ。
あ、後は黒竜を説得出来た事もそうか。
「――ッ! ――ッ!」
だが、果たしてあれは説得出来た、と言っても良いのだろうか。・・・・・・いや、良くないな、訂正しよう。
もし説得が成功していて、しっかりとこの黒竜が理解していたのであれば、今頃は悠々とこの黒竜の背に乗って空の旅を満喫していたはずなのだから・・・・・・。
「――ッ! ――ッ!」
さてお気づきかとは思うが、俺は事前に決めていた通り、先程からこの黒竜に対して必死に止まるよう指示を出している。なのに何故未だに俺がこの史上最悪の絶叫マシンに身柄を拘束されているのかというと、
「もう結構離れたが、まだ飛ぶのか少年―っ!」
「――ッ! ――ッ!」
・・・・・・そう、俺の中では指示を出しているつもりが、実際はもの凄い風圧の所為で上手く声が出せていなかったという、何とも悲しい事態に陥っていたのだ。
「少年―っ!?」
返事が無い、というか返事が聞こえていない黒竜は、俺に何度も聞き返す。
「――――――――ッッ!!」
それに対し、俺も全力で指示を出そうと試みるが、やはり黒竜に言葉は届かない。
「(こう、なったら・・・・・・っ)」
付加っ、『念話』!
声も届かない、それに身体も動かせない。このままだと風圧で俺の首がポッキリといくバッドエンドルートしか確実に見えなかった俺は、『念話』を付加してこいつの頭の中に直接指示をぶち込む事にした。
『止まってええええっっ!!』
「――――ッッ!?」
突然頭の中に声が響いた黒竜は、驚きながらもその巨体を急停止させる。
「――おぅぶっ」
その衝撃で一瞬意識が飛びそうになったが、何とか耐え抜いた。
「・・・・・・む、今の声は、少年か?」
「はあ、はあ・・・・・・。そうだよ、ようやく止まりやがったなこん畜生が・・・・・・」
普通に何事も無かったかのように聞いてくる黒竜に、俺は悪態まじりにそう答えた。
「とりあえず降ろしてくれるか? これだけ離れればもう大丈夫だろうし」
「む、了解した」
そう言うと、近くの岩場にゆっくりと降下し、俺を解放する。
「それにしても驚いたぞ少年、まさか念話魔法で指示を出してくるとはな。流石の我も予想外であったぞ」
「・・・・・・・・・・」
予想外も何も、そうせざるを得ない状況にしたのは貴方なんですけどね。などと、そんな事を思いながら俺はこの黒竜に対し、じと~っ、とした視線を送る。
すると、その視線に気付いてなのか、それとも気付かずなのかはわからないが、
「それと少年よ、一つ問いたい。一体少年はどのようにして我に念話を飛ばす事が出来たのだ?」
と、突然俺にそんな質問をしてくる黒竜。
「? どうやってって、普通に?」
俺はその質問に短くそう答える。
「む、嘘を言うでない少年。何も無しに出会ったばかりの相手に念話を飛ばすなど、普通はありえぬ事くらい少年も知っておるだろう?」
いや、知らねぇし。完全に初耳学だわ、それ。
「本当は何か仕掛けがあるのではないか?」
そんな事言われてもなぁ・・・・・・。
実際、本当に何も無いんだよなこれが。俺はただ付加した『念話』能力を普通に使っただけだし、他に説明のしようが、うーん・・・・・・。
「・・・・・・。てか、そのありえないってのはどういう意味なんだ?」
挙げ句、考えるのに疲れた俺は質問に質問で返す事にした。
「む・・・・・・、それは本気で言っておるのか? 本当に知らぬのか? 少年」
「本当の本気で知らん」
黒竜のその言葉にきっぱりとそう言い切る俺。
「むぅ、そうであったか。しかし『停戦協定』の事といい、飛翔、障壁、念話、あれだけ魔法を扱えてこのような事も知らぬとは・・・・・・」
何だか凄いバカにされているような気分だな。いや、バカにされているのか、これ。
「まあ良かろう。我も他人の詮索をするのはあまり好まぬし、知らぬ理由は聞かぬ事にしておこう」
おいおい、そこは無理にでも聞いてくれよ。でないと俺がバカにされたままになっちまうじゃねぇか。
あーくそっ、仕方無い、確実に色々聞かれて面倒くさい事にはなるが、名誉挽回の為にここは俺が異世界から来たという事をこの黒竜に・・・・・・、
「それで少年よ、ありえぬ理由というのはだな」
「あ、はい」
話させてもらえませんでした。何てこった、畜生。
「念話魔法というのは基本的に、契約、言うなれば主従関係を結んでいる者等か、専用の魔法具を互いに所持している者等にしか使用出来ない魔法なのだ」
ほう、つまりはシンから聞いた転移魔法みたいなもんか。どうやらこの世界では、魔法具とやらが便利系魔法にとって必要不可欠らしい。
「故に何も無しに、というのはありえぬのだ」
「なるほどな、理由は良くわかった。だからお前は、俺が念話を飛ばせた事に対してあんなに疑問に思っていたって訳か」
「む、そうだ。無論、少年と我は契約などしてはおらぬし、かと言って魔法具を持たされた形跡も無い。なのに何故、少年は我に念話を飛ばす事が出来たのか、もし我の知りえぬ方法でそれを可能にしたというのであれば、教えてはくれぬだろうか」
妙に方法について真剣に聞いてくる黒竜。
「別にそれは良いけど、そんな事よりお前には他にやらないといけない事があったんじゃないのか? ほら、何か俺に聞きたい事があるって言ってたし」
「それが、その件に大いに役立つかもしれぬのだ。故に頼む、少年」
「役立つ? 念話が?」
「む、ああ。我は今人探し、というより竜探しをしておってな。ちなみに少年よ、ここ最近で白竜を見かけた事は無かったか?」
「いや、竜を見たのはお前が初めてだが?」
「む、そうか。それならば、良いのだ」
見るからに落胆する黒竜に対し、悪いと思いつつも俺は加えて言った。
「それと念話についてなんだけどな、あれは魔法じゃなくて俺の固有スキルで手に入れた異能力なんだよ。そしてこの能力はおそらく俺が知っている奴にしか使えない。だからあまり役には立てそうにないんだ。悪い」
「む、そう、であったのか。いや、我の方こそ重ね重ねすまなかったな少年よ」
黒竜はそう返答し、この場を去ろうと馬鹿でかい翼を広げる。
だが、それに対し俺は、
「・・・・・・・・・・ちょっと待ってくれ。一つ、俺に提案があるんだが」
とそう言い、去ろうとする黒竜を呼び止めた。
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