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二章
異世界って怖い
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「ヒィィィィィィィィィィィィィィィィィィィッッ!!」
どうも、零時です。現在落下中です。風が凄いです。
スカイダイビングってこんな感じなのかなぁ・・・・・・。
パラシュート無いけど。
じゃなくてっ!! 何悟ってんだ俺! てかあいつ飛翔魔法はどうしたんだよっ!!
まさか忘れて・・・・・・。
その頃の天界アルカディア――――
「主様、その、飛翔魔法、は・・・・・・?」
「あ」
戻りまして零時視点――――
「やばいやばいやばいやばいぃいいいいいいいいっ!!」
このまま落ちたら確実に死・・・・・・っ。
どうしようっ! 考えろ、考えろ考えろ考えろ考えろっ!
だが地面が近づくに連れ、恐怖と焦りが尋常じゃない程に思考を支配していく。
「あばばばばばばばっ!」
このままじゃ本当にトマトのフラグを回収しちまうっ。どうしたら・・・・・・っ。
「・・・・・・っ、待てよ」
そんな時、ふと俺の脳裏に二つ、ある事が浮かんだ。
まず、シンが俺にかけ忘れた飛翔魔法とは、空を飛ぶ事が出来る魔法。
もう一つは、俺の手にした力は〈異能力無限付加〉、異能力であるならばどんな能力だろうと自分の物に出来る、言わばとんでも能力だという事。
そして、その異能力の中には勿論、
「・・・・・・付加、『飛行能力』っ!」
『飛行能力』を付加した俺は即能力を発動、何とか地面ギリギリで停止する事に成功した。
「はあ、はあ・・・・・・」
あと数秒付加が遅れていたら、と思うとぞっとする。
何故こんなシンプルな事にもっと早く気が付かなかったのか、冷静になった今だからこそ、そう思えた。
「と、とにかく助かった・・・・・・」
そう言いながら、ゆっくりと地面に足を下ろした。
「あの野郎、今度会ったら絶対タダじゃおかねえ・・・・・・」
ドサッとその場に座り込み、シンに対してぶつくさと文句を言う俺。
「にしても、マジで異世界なんだな、ここは」
一見、普通の森や草原にしか見えないが、周りを良く見ると、見た事もない鳥や昆虫など様々な生き物がいて、そこは明らかに俺が居た世界とは別の世界だった。
「はあ、ここからどうすっかなー」
まずは町を探すべきなのだろうが、異郷の、しかもこんな草や木々しかない所に放り出されて右も左もわからない状態の俺は、どの方角に向かえば町があるなんて事は知る訳もなく、
「とりあえず、今日の寝床と食料の確保だな」
ちなみにこんな事を言っているが、俺にサバイバル経験なんてものは一度だって無い。
ただ漫画やドラマとかではこういう事態に陥った時、大抵はむやみに動き回ってなどおらず、明るい内にそのような対策をとっていた事を思い出し、この考えに至ったのだ。
まあ幸いにも、便利な能力だけは持ってるから狩りや寝床探しには困らないだろうし、町の件に関しては、空いた時間に適当に探せば良いしな。
「よし、そうと決まれば即行動」
ビチャッ。
「?」
今後の方針が決まり立ち上がろうとしたその時、謎の音が俺の背後で聞こえた。
「ビ、チャ・・・・・・?」
何だこの音? と思い、恐る恐る振り返ると、
「・・・・・・・・・・」
そこに居たのは、全長十数メートル程はある巨大なミルワームみたいな生物で、丸い、あれは口なのだろうか。そこには鋭い牙が何本も生え、その口からはダラダラと唾液を垂らしている。
まあとにかく、ビジュアルがグロいというか、凄く気持ちが悪い。
それに加え、先程俺の真後ろに落ちたこいつの唾液がゆっくりと雑草を溶かしているではないか。
「・・・・・・・・・・全く、異世界ってやつは」
――――――ダッ!
「ピキィイイイッ!」
俺が無言で走り出した瞬間、その巨体からは想像も出来ない速度で追って来た。
「なんじゃあいつはあああああああああああああああっっ!!」
やべぇっ、マジでやべぇ! あいつ俺の事食う気満々じゃん!
「おぁあああああああああああっ!!」
ミルワームもどきから全力疾走で必死に逃げる俺。だが、奴さんも諦めてくれる気配は全く無さそうだった。
「・・・・・・はあ、はあ。くっ、しつ、けぇなぁ!」
いい加減体力の限界(インドア派の体力舐めんじゃねぇ)が近づいていたので、振り返りざまに適当に力を込めて『発火能力』を使用し、ミルワームもどきに放つ。すると、
「あ」
「ピ、ギイイィィィ・・・・・・・・・・ッ」
適当に放った所為か、またも爆炎級の威力になってしまいミルワームもどき共々一部の草原を一瞬で焼け野原にしてしまった。
「あー、またやっちまった・・・・・・」
ミルワームもどきが跡形も無く消え去ったのを見て、その場で深く反省をする。
「さ、さて、じゃあ気を取り直して寝床と食料の確保を・・・・・・・・・・」
ボタボタボタッ・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺はこの時、シンのあの言葉を思い出していた。
『安全面は恐らく大丈夫かと、爆発音みたく大きな音を立てなければですが、ですが、で
すがぁ・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
いや、まああれだ。確かにあの爆炎で凄い音はしたし、草原も一部焼き払った。
「「「ズロロ、ズロロロ・・・・・・・・・・」」」
でもさ、いくらフラグ回収って言ってもさ、これは流石に悪意しか感じない回収の仕方なのでありまして。
「「「ズロ、グブブ、ズロロ・・・・・・・・・・」」」
うん、結論から言うと、ミルワームもどきがすっげぇたくさん湧きやがりました。
「「「ピ、ピキィイイイイイイイイッッ!」」」
そして、何体居るのかはわからないが、その全てが俺を囲んで威嚇をしてくる。それを目の当たりにした俺は、
「もう、勘弁してつかぁさあああああああああいっ!!」
『身体強化』と『飛行能力』を掛け合わせ、その二つを最大限に活用してその場から上空へと全力で離脱した。
どうも、零時です。現在落下中です。風が凄いです。
スカイダイビングってこんな感じなのかなぁ・・・・・・。
パラシュート無いけど。
じゃなくてっ!! 何悟ってんだ俺! てかあいつ飛翔魔法はどうしたんだよっ!!
まさか忘れて・・・・・・。
その頃の天界アルカディア――――
「主様、その、飛翔魔法、は・・・・・・?」
「あ」
戻りまして零時視点――――
「やばいやばいやばいやばいぃいいいいいいいいっ!!」
このまま落ちたら確実に死・・・・・・っ。
どうしようっ! 考えろ、考えろ考えろ考えろ考えろっ!
だが地面が近づくに連れ、恐怖と焦りが尋常じゃない程に思考を支配していく。
「あばばばばばばばっ!」
このままじゃ本当にトマトのフラグを回収しちまうっ。どうしたら・・・・・・っ。
「・・・・・・っ、待てよ」
そんな時、ふと俺の脳裏に二つ、ある事が浮かんだ。
まず、シンが俺にかけ忘れた飛翔魔法とは、空を飛ぶ事が出来る魔法。
もう一つは、俺の手にした力は〈異能力無限付加〉、異能力であるならばどんな能力だろうと自分の物に出来る、言わばとんでも能力だという事。
そして、その異能力の中には勿論、
「・・・・・・付加、『飛行能力』っ!」
『飛行能力』を付加した俺は即能力を発動、何とか地面ギリギリで停止する事に成功した。
「はあ、はあ・・・・・・」
あと数秒付加が遅れていたら、と思うとぞっとする。
何故こんなシンプルな事にもっと早く気が付かなかったのか、冷静になった今だからこそ、そう思えた。
「と、とにかく助かった・・・・・・」
そう言いながら、ゆっくりと地面に足を下ろした。
「あの野郎、今度会ったら絶対タダじゃおかねえ・・・・・・」
ドサッとその場に座り込み、シンに対してぶつくさと文句を言う俺。
「にしても、マジで異世界なんだな、ここは」
一見、普通の森や草原にしか見えないが、周りを良く見ると、見た事もない鳥や昆虫など様々な生き物がいて、そこは明らかに俺が居た世界とは別の世界だった。
「はあ、ここからどうすっかなー」
まずは町を探すべきなのだろうが、異郷の、しかもこんな草や木々しかない所に放り出されて右も左もわからない状態の俺は、どの方角に向かえば町があるなんて事は知る訳もなく、
「とりあえず、今日の寝床と食料の確保だな」
ちなみにこんな事を言っているが、俺にサバイバル経験なんてものは一度だって無い。
ただ漫画やドラマとかではこういう事態に陥った時、大抵はむやみに動き回ってなどおらず、明るい内にそのような対策をとっていた事を思い出し、この考えに至ったのだ。
まあ幸いにも、便利な能力だけは持ってるから狩りや寝床探しには困らないだろうし、町の件に関しては、空いた時間に適当に探せば良いしな。
「よし、そうと決まれば即行動」
ビチャッ。
「?」
今後の方針が決まり立ち上がろうとしたその時、謎の音が俺の背後で聞こえた。
「ビ、チャ・・・・・・?」
何だこの音? と思い、恐る恐る振り返ると、
「・・・・・・・・・・」
そこに居たのは、全長十数メートル程はある巨大なミルワームみたいな生物で、丸い、あれは口なのだろうか。そこには鋭い牙が何本も生え、その口からはダラダラと唾液を垂らしている。
まあとにかく、ビジュアルがグロいというか、凄く気持ちが悪い。
それに加え、先程俺の真後ろに落ちたこいつの唾液がゆっくりと雑草を溶かしているではないか。
「・・・・・・・・・・全く、異世界ってやつは」
――――――ダッ!
「ピキィイイイッ!」
俺が無言で走り出した瞬間、その巨体からは想像も出来ない速度で追って来た。
「なんじゃあいつはあああああああああああああああっっ!!」
やべぇっ、マジでやべぇ! あいつ俺の事食う気満々じゃん!
「おぁあああああああああああっ!!」
ミルワームもどきから全力疾走で必死に逃げる俺。だが、奴さんも諦めてくれる気配は全く無さそうだった。
「・・・・・・はあ、はあ。くっ、しつ、けぇなぁ!」
いい加減体力の限界(インドア派の体力舐めんじゃねぇ)が近づいていたので、振り返りざまに適当に力を込めて『発火能力』を使用し、ミルワームもどきに放つ。すると、
「あ」
「ピ、ギイイィィィ・・・・・・・・・・ッ」
適当に放った所為か、またも爆炎級の威力になってしまいミルワームもどき共々一部の草原を一瞬で焼け野原にしてしまった。
「あー、またやっちまった・・・・・・」
ミルワームもどきが跡形も無く消え去ったのを見て、その場で深く反省をする。
「さ、さて、じゃあ気を取り直して寝床と食料の確保を・・・・・・・・・・」
ボタボタボタッ・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
俺はこの時、シンのあの言葉を思い出していた。
『安全面は恐らく大丈夫かと、爆発音みたく大きな音を立てなければですが、ですが、で
すがぁ・・・・・・』
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
いや、まああれだ。確かにあの爆炎で凄い音はしたし、草原も一部焼き払った。
「「「ズロロ、ズロロロ・・・・・・・・・・」」」
でもさ、いくらフラグ回収って言ってもさ、これは流石に悪意しか感じない回収の仕方なのでありまして。
「「「ズロ、グブブ、ズロロ・・・・・・・・・・」」」
うん、結論から言うと、ミルワームもどきがすっげぇたくさん湧きやがりました。
「「「ピ、ピキィイイイイイイイイッッ!」」」
そして、何体居るのかはわからないが、その全てが俺を囲んで威嚇をしてくる。それを目の当たりにした俺は、
「もう、勘弁してつかぁさあああああああああいっ!!」
『身体強化』と『飛行能力』を掛け合わせ、その二つを最大限に活用してその場から上空へと全力で離脱した。
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