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一章
変な方向にフラグが立ってしまった・・・・・・
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いつも通り、面倒ながらも学校に行き、友人達と何気ない会話をし、つまらない授業を受け、帰宅する。
俺、早川零時はそんな面白くもない日々を送りながら、知らぬ間に大人になっていくのだろうと、常日頃から思っていた。
正直、この退屈な日常に飽き飽きしていた俺は・・・・・・。
「・・・・・・はあ、何でも良いから何か起きねぇかなー」
と、よく有りがちなアニメの主人公みたいなセリフを、学校からの帰り道に一人、呟いていた。
アニメとかでは、このようなセリフを吐いた後、よくわからない異能が目覚めたり、突然異世界に飛ばされたり、変な組織に入ってドンパチする事になったりと、様々な胸熱展開に移行する可能性が少なからずある。
しかしそれは、あくまで二次元の、創作の中の話であり――――
悲しいかな、現実とは非常に厳しいものなのだ。
だが本音を言うと、俺もそんなセリフ一つで何か起こるなんて事は、本気で思ってはいなかったが、やはり二次元大好きボーイとしては、少し期待しちゃう訳でありまして、
「・・・・・・はあぁぁ、何でも良いから何か起きねぇかなぁー」
と、辺りに誰も居ない事を確認して立ち止まり、もう一度心を込めて言ってみたり。
まあ、それでも何も起きないんですけどね。
再度、現実の厳しさを痛感させられた俺は、
「帰るか」
深い溜め息をつきながらそうぼそりと呟き、家の方へと歩を進める。
どこまでいっても、所詮現実は現実か、などと思っていたまさにその時。
「・・・・・・・・・・はっ!?」
先程のフラグを回収したが如く、突然強烈な便意が俺に襲い掛かってきた。
「うっ、おおぉぉう・・・・・・・・・・っ」
ぐぎゅるるるる、と絶え間なく奴等は俺に牙を剥いてくる。
「何かとは言ったが、これは望んで・・・・・・・・・・おうっ!」
限界が近く、最早家までは間に合わないと悟った俺は、必死に周りを見回し、トイレがある所を探していると、すぐそこの公園にある公衆トイレが目に入った。
「・・・・・・ターゲット、ロックオン。零時、行っきまああああああすっ!!」
俺は目標(トイレ)を見つけた瞬間、全力で駆け出し、個室へと飛び込んだ。
「間に、あったぁぁ・・・・・・」
そして、俺を苦しめていた魔物達を放出しながら、ほっと胸を撫で下ろす。
何故俺が胸を撫で下ろしたかって? そんなの一つしかないだろう? 察してくれ。
そんなこんなで、全てを出し切った俺は、満足気にズボンを上げ・・・・・・あ、おしりはちゃんと拭いたよ? 後は最後にレバーを引き、トイレから立ち去るのみ、だったのだが・・・・・・。
水道で手を洗っていた俺は、そこである違和感に気が付いた。
「・・・・・・トイレって、こんなに長く水流れてたっけか?」
そう、俺が入っていた個室から、未だに流水音が収まっていなかったのだ。
不思議に思った俺は、個室の方へと戻り、ちらっと中を覗くと――――
「・・・・・・何ぞこれ」
俺の目に飛び込んできたのは、同じ勢いでずっと水が流れ続けているという、普通ではありえないであろう光景だった。
「えぇと・・・・・・。もしやこれは、学○の怪談的な? いや、そもそもここ学校じゃねぇしそれは無いか・・・・・・。なら、故障か何かか?」
初めて見る光景にどうしたものかと頭を悩ませ、最終的に俺が導き出した答えは・・・・・・。
「・・・・・・よし。見なかった事にしよう。うん、そうしよう」
この場から即刻立ち去る、を選択した。
誰かが来て、もしこれが俺の所為にでもされようものなら、かなり面倒くさいからな。
そして俺は個室に背を向け、今度こそ立ち去ろうとした次の瞬間。
「――は?」
ゴオォォッ! という凄まじい音と共に、水の中から飛び出してきた鎖によって俺の身体は一瞬にして拘束されてしまった。
「ちょ、まっ、ええっ!?」
一体全体何が起こっているのか全く理解出来ず、俺の頭はというと、絶賛パニックフィーバー状態。
そんな状態で冷静にこの状況を判断出来る訳もなく、手足すらも拘束されている俺は、
「おいっ、嘘だろっ!? や、やめ・・・・・・・・・・っ」
一切の抵抗すら出来ず、そのまま――――
「便器は嫌ああああああああああああああああああああああっっ!!」
・・・・・・便器の中へと引きずり込まれていった。
俺、早川零時はそんな面白くもない日々を送りながら、知らぬ間に大人になっていくのだろうと、常日頃から思っていた。
正直、この退屈な日常に飽き飽きしていた俺は・・・・・・。
「・・・・・・はあ、何でも良いから何か起きねぇかなー」
と、よく有りがちなアニメの主人公みたいなセリフを、学校からの帰り道に一人、呟いていた。
アニメとかでは、このようなセリフを吐いた後、よくわからない異能が目覚めたり、突然異世界に飛ばされたり、変な組織に入ってドンパチする事になったりと、様々な胸熱展開に移行する可能性が少なからずある。
しかしそれは、あくまで二次元の、創作の中の話であり――――
悲しいかな、現実とは非常に厳しいものなのだ。
だが本音を言うと、俺もそんなセリフ一つで何か起こるなんて事は、本気で思ってはいなかったが、やはり二次元大好きボーイとしては、少し期待しちゃう訳でありまして、
「・・・・・・はあぁぁ、何でも良いから何か起きねぇかなぁー」
と、辺りに誰も居ない事を確認して立ち止まり、もう一度心を込めて言ってみたり。
まあ、それでも何も起きないんですけどね。
再度、現実の厳しさを痛感させられた俺は、
「帰るか」
深い溜め息をつきながらそうぼそりと呟き、家の方へと歩を進める。
どこまでいっても、所詮現実は現実か、などと思っていたまさにその時。
「・・・・・・・・・・はっ!?」
先程のフラグを回収したが如く、突然強烈な便意が俺に襲い掛かってきた。
「うっ、おおぉぉう・・・・・・・・・・っ」
ぐぎゅるるるる、と絶え間なく奴等は俺に牙を剥いてくる。
「何かとは言ったが、これは望んで・・・・・・・・・・おうっ!」
限界が近く、最早家までは間に合わないと悟った俺は、必死に周りを見回し、トイレがある所を探していると、すぐそこの公園にある公衆トイレが目に入った。
「・・・・・・ターゲット、ロックオン。零時、行っきまああああああすっ!!」
俺は目標(トイレ)を見つけた瞬間、全力で駆け出し、個室へと飛び込んだ。
「間に、あったぁぁ・・・・・・」
そして、俺を苦しめていた魔物達を放出しながら、ほっと胸を撫で下ろす。
何故俺が胸を撫で下ろしたかって? そんなの一つしかないだろう? 察してくれ。
そんなこんなで、全てを出し切った俺は、満足気にズボンを上げ・・・・・・あ、おしりはちゃんと拭いたよ? 後は最後にレバーを引き、トイレから立ち去るのみ、だったのだが・・・・・・。
水道で手を洗っていた俺は、そこである違和感に気が付いた。
「・・・・・・トイレって、こんなに長く水流れてたっけか?」
そう、俺が入っていた個室から、未だに流水音が収まっていなかったのだ。
不思議に思った俺は、個室の方へと戻り、ちらっと中を覗くと――――
「・・・・・・何ぞこれ」
俺の目に飛び込んできたのは、同じ勢いでずっと水が流れ続けているという、普通ではありえないであろう光景だった。
「えぇと・・・・・・。もしやこれは、学○の怪談的な? いや、そもそもここ学校じゃねぇしそれは無いか・・・・・・。なら、故障か何かか?」
初めて見る光景にどうしたものかと頭を悩ませ、最終的に俺が導き出した答えは・・・・・・。
「・・・・・・よし。見なかった事にしよう。うん、そうしよう」
この場から即刻立ち去る、を選択した。
誰かが来て、もしこれが俺の所為にでもされようものなら、かなり面倒くさいからな。
そして俺は個室に背を向け、今度こそ立ち去ろうとした次の瞬間。
「――は?」
ゴオォォッ! という凄まじい音と共に、水の中から飛び出してきた鎖によって俺の身体は一瞬にして拘束されてしまった。
「ちょ、まっ、ええっ!?」
一体全体何が起こっているのか全く理解出来ず、俺の頭はというと、絶賛パニックフィーバー状態。
そんな状態で冷静にこの状況を判断出来る訳もなく、手足すらも拘束されている俺は、
「おいっ、嘘だろっ!? や、やめ・・・・・・・・・・っ」
一切の抵抗すら出来ず、そのまま――――
「便器は嫌ああああああああああああああああああああああっっ!!」
・・・・・・便器の中へと引きずり込まれていった。
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