俺専用のメイド。〜小学最後はメイドと一緒に〜

シン(SIN)

文字の大きさ
上 下
2 / 17
謎のメイドさん

2話 メイドが家に来た②

しおりを挟む
「お姉さん、誰?こんな夜遅くに何遊んでるの?」

「………あ…そぶ?私はメイドです。あなたが新しいご主人様?」

「俺が主⁉︎」

 
 どう考えても、これってイタズラだよな?

 女は13…いや、14歳か?俺とそんなに変わらない様に見えるが年上だと思う。
 身長は俺とそんなに変わらないが、凄く綺麗な赤い目をしている。髪は黒のロングだ。

 いや、そんな事より、これって誘拐だよな⁉︎お父さん何考えてんだ⁉︎

 
 バンッ‼︎


 部屋を飛び出して、リビングに向かった。
 リビングでお父さんは、水を飲みながらお母さんと話をしていた。


「ちょっとお父さん‼︎あの人誰なの⁉︎こんな時に知らない子供連れてきてヤバイじゃん‼︎」

「んー?びっくりしたか陸ー!今日から新しい家族だから、仲良くしてやってな」

「えっ⁉︎それってどういう事?」


 お父さんは笑顔で話した。お母さんは特に驚いた様子もなく、お茶を啜ってお父さんの横に座っていた。
 お父さんたちは、コップの中身を飲み終えると、2人で自分たちの寝室へ行ってしまった。

 呼び止めたのだが、お父さんは笑いながらはぐらかし、俺はよくわからないまま、部屋に戻った。

 ベッドの上で女は座っていて、俺の帰りを待っていた。表情を変えずに女は言った。


「どうしたのですか?」

「いや、えっと・・・・」


 取り敢えず落ち着いて話をしてみた。
 だが、おかしな事を言うのだった。


「私のコードネームRPC0001初期型です。呼びずらい場合は、新しい名前を入力して下さい」
 
「なんか機械みたいだな。新しい名前ってどう言う事?」

「新しい名前を入力するにはここを押しながら入力をして下さい」


 女が指を刺したのは鼻先であった。
 ふざけているだと思い、俺もふざけ半分に初恋の女の子名前を言って鼻先を押した。


「…………認証完了。今より私の名前は美咲です。では、名前も決まったので、明日から私と学校へ行きましょう」

「はっ⁉︎いやいやいや。君さ、同じ学校じゃないでしょ⁉︎見た事ないよ‼︎」

「君ではなく、私は美咲です。転入の手続きは直ぐに済みますから安心して下さい」


 意味がわからなかった。もしかしたらこの人は、親戚の人で預かる様に言われて急遽来たのかも知れない。
 親戚ならこんな時間に来ても不思議じゃないか?お父さんと一緒に来たんだからきっとそれで間違いないだろう。

 頭の中で瞬時に考え出した答えであった。
 だが、学校には行きたくはなかった。行ったところで何かが変わる訳でもないし。


「美咲。あのな、俺、学校にはもう行かないって決めたんだ。だから、その話はごめん…」

「ちなみに、行かなかった場合、ご主人様には死んでもらいます」

「はい⁉︎何だって⁉︎」

「ですから、明日の学校へ行かない場合には死んでもらいます」

「……………」
 

 この人なに言ってるんだ⁉︎可愛い顔してそんな笑顔で言う言葉か⁉︎
 愛想笑いで話を流すと美咲は立ち上がり、俺の布団の中に潜り込んだ。


「どうしたのですか?早く寝ましょう。明日は早いのですよ」

「……って、そこで寝るわけ?…」

「はい。さぁ早く寝ますよ」


 この歳で親戚の女と一緒に寝れるわけもなく、電気を消して床に寝転んだ。
 一緒に寝たい気持ちもあったが、照れ臭く意地を張ってしまった事を少し後悔しながら眠りについた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

百合ランジェリーカフェにようこそ!

楠富 つかさ
青春
 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?  ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!! ※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。 表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

クラスメイトの美少女と無人島に流された件

桜井正宗
青春
 修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。  高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。  どうやら、漂流して流されていたようだった。  帰ろうにも島は『無人島』。  しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。  男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない

亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。 不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。 そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。 帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。 そして邂逅する謎の組織。 萌の物語が始まる。

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

オレは視えてるだけですが⁉~訳ありバーテンダーは霊感パティシエを飼い慣らしたい

凍星
キャラ文芸
幽霊が視えてしまうパティシエ、葉室尊。できるだけ周りに迷惑をかけずに静かに生きていきたい……そんな風に思っていたのに⁉ バーテンダーの霊能者、久我蒼真に出逢ったことで、どういう訳か、霊能力のある人達に色々絡まれる日常に突入⁉「オレは視えてるだけだって言ってるのに、なんでこうなるの??」霊感のある主人公と、彼の秘密を暴きたい男の駆け引きと絆を描きます。BL要素あり。

処理中です...