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第二章 アルテア大陸
塔への侵入
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【アルテア大陸首都アルタ城壁前】
曇天の空から雨がパラパラとフードに当たり、水滴は頬を伝い流れていく。
相変わらずアルテアの空は鉛色に染まっていて、この都市でも変わらず地面はぬかるんでいる。
一晩が経ち、翌朝を迎えた私達は、いよいよキルアの兄であるガイアスさんを助けるために行動に出た。
現在首都アルタ城壁前に私とシェリア、カイン、アインの4人が身を隠し、突入のタイミングを計っている所だ。
陽動として先にキルアさんとマーキスさんは水門の方に向かっている。
水門を破壊し、首都に水を送り込み混乱に乗じて塔に侵入するというのが私達の作戦だ。
「やっぱり厳重に塔の入り口は固められているよな」
「普段でさえ厳重な警戒をしている場所だからね」
腰の位置にある壁の亀裂から塔の入り口の所が見え、しゃがんで目を凝らして見ると多くのガルディア兵がその塔に誰も入らないように目を光らせている。
ここまで首都アルタの内部に侵入できたのはやはりカインとアインの発達した聴力によるものが大きい。
都市に入る際は、王族軍のみが知りえている外部の壁に隣接している民家の暖炉の抜け道を通って都市内に侵入。
なんでもこういった抜け道は多く存在していたらしいのだが、さすがに王族であるシェリアは知らなかったらしい。
民家に侵入すると、カインとアインの聴力に頼り、うまく巡回兵を躱し、この塔の前の大きな城壁の場所までたどり着くことができた。
高い場所は裏切った騎鳥軍の兵士、下はガルディアの兵士が巡回しているようで、どうやら私達が来る前日にガルディアンナイトの本体が私達が来た第2都市のナウル村に向け出発したらしい。
どうりで思ったより数が少ないわけだ、おそらく本体にはテオもいることだろう、本格的に急がなくてはならないな…
この首都アルタはナウル村とは違い、黄土色のレンガ調の建物が多く、中心に向かい円を描くように立ち並んでいる。
まるで迷路のような作りをしている。ここの住人である獣人や鳥人は嗅覚や聴覚がヒューマンに比べて発達しているので迷うことはないらしいのだが、ヒューマンである私にとって同じ外観の建物が多く並んでいる場所に一人で入れば確実に迷ってしまうだろう。
おそらくそういった外部からの侵入者を閉じ込める檻の役割もこの首都の建物は担っているのかもしれない。
実際問題ガルディアの兵はこの首都で戦った際に、この迷路のような路地に誘い込まれ、隊を分断された例も多くあったと報告されていた。
「シェリア、ここから先は覚悟して進むことになる、躊躇ったらこっちの命が危険に晒される、それはわかってるな」
「はい、覚悟はとっくにできています」
迷ったら死ぬのはこちらだ。
非情な考えだが、今は迷っている時間すらない。
シェリアは次元収納から盾と剣を取り出し、強く握りしめる。
それにしても予定した時刻までもうそろそろのはずなんだが… 大丈夫なんだろうか…
「水門は北と南の二か所、おそらくサルク運河が近いほうは南、そちらが破壊されると思います」
シェリアがしゃがみこみ耳元で静かに話しかける、耳に息がかかり、少しこそばゆい。
「それにしてもあの水門を破壊したくらいで大量の水が流れていくとは少し考えづらいですね…」
「ああ、それならおっちゃんが破壊担当なら問題ないよ、おっちゃんの能力だったら予定通りこの都市に大量の水が流れ込んでくるはずだから」
カインが壁に耳を当てて、耳を澄ませながら言う。
「それはどういう…」
シェリアが聞き返した瞬間だった。
都市の南のほうで大きな爆発音が轟く。
こちらまで地響きが聞こえてくるほどだ。
マーキスさんの能力っていったいなんなんだ…
「成功したみたいだね、大量の水もこっちに向かって流れ始めているよ、ほら、塔の入り口に居た多くのガルディア兵も様子を見に向かったみたいだ」
アインも目をつぶり手を耳に当て遠くの音を拾っていた。
再び目を凝らして亀裂の隙間から見ると、ガルディア兵が慌てているのがわかり、塔の内部からも兵が爆発した南側に向けて武装して出て行った。
残るは入り口にいる門番が二人だけ、あれならば侵入することもだいぶ楽になったはずだ。
「僕が門番の一人を狙い打ちます、カインは残ったほうを手早く頼むよ」
「おう、任せとけ」
壁の隙間からアインがクロスボウを引き絞る。
このクロスボウの鏃には強力な睡眠薬が塗り込まれており、当たったら数秒で眠りに落ちるという危険な代物だ。
ひゅんという音と共に、見事に門番であるガルディアの兵に足に当たり、男は昏倒する。
「!? おい、どうし… ぐぅあ!!」
すぐさまカインが駆け出し、もう一人の門番の男の喉元を爪で切り捨てる。
どうやら一撃で無力化することに成功したらしい、カインは中の様子をチラリと確認すると、手で合図し、中に入っていった。
門番二人はこうして無力化し、急いで私達もカインの後に続き、塔の内部への侵入を果たした。
塔の内部は白い石のような壁がぐるりと高く聳え立ち、一階の部分でも高い天井と、明るい照明、で外よりも明るかった。
塔の内部に入り込む事に成功した私達は、カインが身を隠した大きな木箱や荷物の後ろに同じように急いで隠れた。
一階であるこの場所はどうやらガルディアンナイトの兵の仮の住居というか、仮の荷物置き場になっているらしく、多くの大小様々な荷物で溢れかえっていた。
そのおかげなのか、内部にも見張りの兵は4人居たが、気づかれずにこうして隠れることができている。
見渡すとどうやら上へ続く螺旋階段は奥にあるらしく、戦闘は避けることはできなさそう。
そして今なら奇襲をしかけこちらが有利に立ち回ることができるはずだ。
そういう事を3人に伝えると概ねわかったみたいで、頷く。
タイミングは重要。
なるべく騒ぎを大きくしないうちに倒せるのが一番いい。
ちらりと荷物の間から敵の位置を確認。
音をたてないように、手で合図し、シェリア、カイン、アインをそれぞれの位置に着かせる。
遠距離の攻撃ができるアインを障害物の少ない地点に配置し、奥の階段側にいる騎鳥軍の兵を攻撃してもらい、シェリアは体が柔らかいので、低い体制のまま、一番近いガルディア兵のすぐ近くまで寄ってもらった。
後は中距離にいる話をしている兵士は私とカインで片づける。
一番近くにいるガルディア兵が、くるりと後ろをむいた瞬間。
シェリアは飛び出し、剣を一閃させ一撃で男を沈める、それと同時にアインはクロスボウの矢を放ち、私とカインは驚きに顔を引きつらせている二人の兵の前まで一瞬で駆け寄り、剣と爪による攻撃で鎮静化した。
「シェリア、このまま行けそうか?」
「大丈夫です」
つい心配になって聞いてしまう、だが私の心配とは裏腹に、シェリアは真剣な眼差しで、剣についた血を振り払った。
アインの放った矢も騎鳥軍の兵士にしっかり当たったみたいで、床に倒れ眠っている。
ここまではなんの問題もなく進んでいる。
私達は、すぐに上を目指し階段を駆け上がっていった。
曇天の空から雨がパラパラとフードに当たり、水滴は頬を伝い流れていく。
相変わらずアルテアの空は鉛色に染まっていて、この都市でも変わらず地面はぬかるんでいる。
一晩が経ち、翌朝を迎えた私達は、いよいよキルアの兄であるガイアスさんを助けるために行動に出た。
現在首都アルタ城壁前に私とシェリア、カイン、アインの4人が身を隠し、突入のタイミングを計っている所だ。
陽動として先にキルアさんとマーキスさんは水門の方に向かっている。
水門を破壊し、首都に水を送り込み混乱に乗じて塔に侵入するというのが私達の作戦だ。
「やっぱり厳重に塔の入り口は固められているよな」
「普段でさえ厳重な警戒をしている場所だからね」
腰の位置にある壁の亀裂から塔の入り口の所が見え、しゃがんで目を凝らして見ると多くのガルディア兵がその塔に誰も入らないように目を光らせている。
ここまで首都アルタの内部に侵入できたのはやはりカインとアインの発達した聴力によるものが大きい。
都市に入る際は、王族軍のみが知りえている外部の壁に隣接している民家の暖炉の抜け道を通って都市内に侵入。
なんでもこういった抜け道は多く存在していたらしいのだが、さすがに王族であるシェリアは知らなかったらしい。
民家に侵入すると、カインとアインの聴力に頼り、うまく巡回兵を躱し、この塔の前の大きな城壁の場所までたどり着くことができた。
高い場所は裏切った騎鳥軍の兵士、下はガルディアの兵士が巡回しているようで、どうやら私達が来る前日にガルディアンナイトの本体が私達が来た第2都市のナウル村に向け出発したらしい。
どうりで思ったより数が少ないわけだ、おそらく本体にはテオもいることだろう、本格的に急がなくてはならないな…
この首都アルタはナウル村とは違い、黄土色のレンガ調の建物が多く、中心に向かい円を描くように立ち並んでいる。
まるで迷路のような作りをしている。ここの住人である獣人や鳥人は嗅覚や聴覚がヒューマンに比べて発達しているので迷うことはないらしいのだが、ヒューマンである私にとって同じ外観の建物が多く並んでいる場所に一人で入れば確実に迷ってしまうだろう。
おそらくそういった外部からの侵入者を閉じ込める檻の役割もこの首都の建物は担っているのかもしれない。
実際問題ガルディアの兵はこの首都で戦った際に、この迷路のような路地に誘い込まれ、隊を分断された例も多くあったと報告されていた。
「シェリア、ここから先は覚悟して進むことになる、躊躇ったらこっちの命が危険に晒される、それはわかってるな」
「はい、覚悟はとっくにできています」
迷ったら死ぬのはこちらだ。
非情な考えだが、今は迷っている時間すらない。
シェリアは次元収納から盾と剣を取り出し、強く握りしめる。
それにしても予定した時刻までもうそろそろのはずなんだが… 大丈夫なんだろうか…
「水門は北と南の二か所、おそらくサルク運河が近いほうは南、そちらが破壊されると思います」
シェリアがしゃがみこみ耳元で静かに話しかける、耳に息がかかり、少しこそばゆい。
「それにしてもあの水門を破壊したくらいで大量の水が流れていくとは少し考えづらいですね…」
「ああ、それならおっちゃんが破壊担当なら問題ないよ、おっちゃんの能力だったら予定通りこの都市に大量の水が流れ込んでくるはずだから」
カインが壁に耳を当てて、耳を澄ませながら言う。
「それはどういう…」
シェリアが聞き返した瞬間だった。
都市の南のほうで大きな爆発音が轟く。
こちらまで地響きが聞こえてくるほどだ。
マーキスさんの能力っていったいなんなんだ…
「成功したみたいだね、大量の水もこっちに向かって流れ始めているよ、ほら、塔の入り口に居た多くのガルディア兵も様子を見に向かったみたいだ」
アインも目をつぶり手を耳に当て遠くの音を拾っていた。
再び目を凝らして亀裂の隙間から見ると、ガルディア兵が慌てているのがわかり、塔の内部からも兵が爆発した南側に向けて武装して出て行った。
残るは入り口にいる門番が二人だけ、あれならば侵入することもだいぶ楽になったはずだ。
「僕が門番の一人を狙い打ちます、カインは残ったほうを手早く頼むよ」
「おう、任せとけ」
壁の隙間からアインがクロスボウを引き絞る。
このクロスボウの鏃には強力な睡眠薬が塗り込まれており、当たったら数秒で眠りに落ちるという危険な代物だ。
ひゅんという音と共に、見事に門番であるガルディアの兵に足に当たり、男は昏倒する。
「!? おい、どうし… ぐぅあ!!」
すぐさまカインが駆け出し、もう一人の門番の男の喉元を爪で切り捨てる。
どうやら一撃で無力化することに成功したらしい、カインは中の様子をチラリと確認すると、手で合図し、中に入っていった。
門番二人はこうして無力化し、急いで私達もカインの後に続き、塔の内部への侵入を果たした。
塔の内部は白い石のような壁がぐるりと高く聳え立ち、一階の部分でも高い天井と、明るい照明、で外よりも明るかった。
塔の内部に入り込む事に成功した私達は、カインが身を隠した大きな木箱や荷物の後ろに同じように急いで隠れた。
一階であるこの場所はどうやらガルディアンナイトの兵の仮の住居というか、仮の荷物置き場になっているらしく、多くの大小様々な荷物で溢れかえっていた。
そのおかげなのか、内部にも見張りの兵は4人居たが、気づかれずにこうして隠れることができている。
見渡すとどうやら上へ続く螺旋階段は奥にあるらしく、戦闘は避けることはできなさそう。
そして今なら奇襲をしかけこちらが有利に立ち回ることができるはずだ。
そういう事を3人に伝えると概ねわかったみたいで、頷く。
タイミングは重要。
なるべく騒ぎを大きくしないうちに倒せるのが一番いい。
ちらりと荷物の間から敵の位置を確認。
音をたてないように、手で合図し、シェリア、カイン、アインをそれぞれの位置に着かせる。
遠距離の攻撃ができるアインを障害物の少ない地点に配置し、奥の階段側にいる騎鳥軍の兵を攻撃してもらい、シェリアは体が柔らかいので、低い体制のまま、一番近いガルディア兵のすぐ近くまで寄ってもらった。
後は中距離にいる話をしている兵士は私とカインで片づける。
一番近くにいるガルディア兵が、くるりと後ろをむいた瞬間。
シェリアは飛び出し、剣を一閃させ一撃で男を沈める、それと同時にアインはクロスボウの矢を放ち、私とカインは驚きに顔を引きつらせている二人の兵の前まで一瞬で駆け寄り、剣と爪による攻撃で鎮静化した。
「シェリア、このまま行けそうか?」
「大丈夫です」
つい心配になって聞いてしまう、だが私の心配とは裏腹に、シェリアは真剣な眼差しで、剣についた血を振り払った。
アインの放った矢も騎鳥軍の兵士にしっかり当たったみたいで、床に倒れ眠っている。
ここまではなんの問題もなく進んでいる。
私達は、すぐに上を目指し階段を駆け上がっていった。
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