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第二章 アルテア大陸
食料事情
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雨は次第に弱まり、私たちが村を出るころにはすっかり雨も上がっていた。
「アリア、すまないな、片腕なのに荷物持たせてしまってよ」
大きな荷物を抱えたマーキスさんが振り返りながら答える。
このロングコートを羽織ってるおかげで一見見えずらいが、やはり片手がないことはわかってしまうよな。
「いえ、私達も目的の場所は同じなので大丈夫ですよ」
この荷物の中身はこの村に置いてあった食料がほとんどだ。
王族軍に連なるように、周辺に住んでいた者は皆移動していて、貴重品等の最低限の物だけを持って移動しているため食料が大幅に足りていないのだという。
「それにしても片手でそんなに持てるなんて驚いたぞ」
「こういうのは慣れていましたからね」
「俺も力はあるほうだと思ったんだが、また鍛えなおさないといかんな」
そういって笑うマーキスさんを見ると、両肩に大きな荷物を抱えて歩いている。
私よりも力があるように見えるんだがなぁ…
隣を見るとシェリアも両手に食料を抱え、額に汗をかきながらも頑張って運んでいた。
しばらく往復して台車に大きな荷物をパンパンに積む。
「これだけ持っていければチビ達の食事分もだいぶ持つはずだ、ありがとよ」
「いえ、気にしないでください」
マーキスさんから話を聞く限り、ここの村から王族軍の部隊がいる場所まではだいぶ距離があるらしい。
今はここから村を二つ超えた先の集落で合流予定となっている。
マーキスさんからシェリアの父親が無事であるとの話を聞いて、シェリアも喜んだ。
なんでもマーキスさんとシェリアの父親とは仲がいいらしく、交流もあるらしい。
「よっし、んじゃ出発するか」
マーキスさんはパンパンになった荷台を引きながら、前をアインとカインが先導する形で進んでいく。
車輪は雨でぬかるみ、その進行はすごく早いものではなかったが、それでもこの荷物を積んでいるにしては順調な道程であった。
私達は後ろを意識しながら、周囲に魔物がいないか確認しながら進む。
しばらく進んだ時、突然前のほうでカインとアインが止まるように指示を出した。
「魔物だ、アイン」
「わかってるよ、カイン」
カインは爪付きの鋭いナックルを手に嵌め、アインは背中に背負っているボウガンを取り出し、矢を補充する。
私には魔物の気配など感じることなどできないというのに…
雨や環境のせいでだいぶ感覚は鈍っているのだというのか…
隣を伺うと察知能力に関して敏感なシェリアでさえ驚いた顔をしていた。
ふいに前の台車を引くマーキスさんから声がかかる。
「こいつらはずば抜けて気配察知能力が高いんだ、なんも感じない俺が言えた義理じゃないんだが、他の獣人のやつらに比べてもはるかに高いんだ」
獣人であるシェリアでさえ、察知できないほどだ、だから後をつけていた私たちの動きがバレていたのも納得がいく。
「カインは右に300メートル先の木の上で奇襲、僕はちょっとそこに誘導してくるから」
「おう」
何でもないように話す声は、これがいつも当たり前の様子だというのが伺える。
カインとアインはそのままぬかるむ地面を蹴り、さっき打合せしていた位置まで一目散に走っていく。
「まっ、あいつ等に任せておけば問題ない、あいつ等ああ見えて結構王族軍の中でも強い部類だからよ」
しばらくするとカインとアインは自分たちよりも大きなチューンボーグを2匹仕留めて戻ってきた。
「また食料が手に入ったな」
「足らなくなるよりはいいだろ」
「しかし、こんなにあっても運べないな」
二匹とも急所を貫かれ、その状態はとてもよかった。
ただ、そのまま持ち運ぶにしては大きすぎるため、カインとアインは引きずる形で持ってきていた。
「ちょっと待っていてくれないか」
「アリア? いったい何するんだ?これ以上この台車に乗せちまうと壊れてしまうぞ」
あまりこれも知られるのはいいってわけじゃないが、事情が事情だ。
私もできる限りの手助けをしよう。
次元収納から剣を取り出す。
「なっ!?いったいどっからそんな剣を出したんだ?」
マーキスさんは驚き、カインとアインは不思議そうに眺める。
初めて見る人は驚くのも無理はない、この次元収納のマジックアイテムはそれだけ世の中にあるわけじゃない。
ターナーさんの能力で作ったマジックアイテムだ、世界に私たちしか持ってはいないのだから。
「よっと」
大きなチューンボーグの肉を細かくブロック状にしていく、専門家じゃないのでそこまで細かくはできないが、これくらいであれば、大雑把に細かくできる。
それをシェリアと二人で次元収納にしまっていく。
だいぶこの肉だけで容量が結構満杯になってしまったな…
「すげえ、初めて見たぞ、なんだこの収納アイテム、なんだこの切れ味のいい剣は」
「ちょ、ちょっとカイン」
カインはこのマジックアイテムと武器がえらく興味をひいたらしく、驚くぐらいに興味津々だ。
次元収納に剣をしまい、肉も全て収納することができた。
言ってもいいかどうかは少し悩んだ、だが、広まることをターナーさんは恐れていたので…
「秘密だ」
「ふふ、そうです、秘密ですよ」
シェリアも同じ考えだったらしく、微笑みながら話す。
カインはすごく落胆したが、すぐに気持ちを切り替えた。
「はぁ、残念だ、そろそろもう一つの村に着くぞ」
遠くを眺めながら真剣な声でカインは答える。
「カイン、…盗賊がいるね」
「ああ、俺も思った」
この位置からでもわかるというのだろうか。
「えっ!? 盗賊ですか?」
シェリアが驚いた声を上げた。
「珍しくもないさ、この非常時に乗じて盗みを働く奴らがいる、俺達は王族軍だし、ちゃんと許可をもらって活動している」
「それを取り締まるのも僕らの役目なんだよ」
戦時中の盗賊の活動はどこでもあることだ、ましてやアルテアは戦況が良くない、尚更そういう者が多いことだろう。
ましてや食料が足りてない状態だ。
「己の私利私欲を満たそうとする奴が多くて嫌になる」
カインは吐き捨てるように嘆きの声を漏らした。
カインの口ぶりから察すると色々と盗賊について何かあったことがわかるな…
戦時中の盗賊の被害で親を亡くす、それはよくある話だ。
なんでそんな世の中になってしまったんだろうな…
「一旦村に着いたら、そのままアリアとシェリアちゃんは荷物番をしていてくれないか?俺はちょーっと盗賊どもを懲らしめてくるからさ」
マーキスさんは先ほどまでとは違った雰囲気で話す。
「大丈夫ですか… その…」
なんて言えばいいんだろうか…
「ああ、大丈夫だ、こいつらがいくとやりすぎちまう可能性があるからな、今回は俺が相手をする」
「おい、俺らだって加減はできるぞ」
「そうですよ、私情ははさみませんよ」
「いや、無理だろ、俺も昔、あっちにいた頃、母親を盗賊に殺されてる経験があるからわかるんだよ」
「「……」」
そうか、異世界でもこちらと変わらないこともあるんだな…
「まぁ、かなり昔の話だ、俺はその時殺した奴が憎くて仕方がなかった、お前らはそん時の俺とよく似ているんだよ、今回は俺に任せてくれ」
「わかった…」
しばらく歩くと村に着くことができた。
マーキスさんは台車を私達に預けると、握りこぶしを作り、自分の胸に当てて軽く微笑んだ。
「任せておけ、俺が教育的指導って奴を見せてやるよ」
「アリア、すまないな、片腕なのに荷物持たせてしまってよ」
大きな荷物を抱えたマーキスさんが振り返りながら答える。
このロングコートを羽織ってるおかげで一見見えずらいが、やはり片手がないことはわかってしまうよな。
「いえ、私達も目的の場所は同じなので大丈夫ですよ」
この荷物の中身はこの村に置いてあった食料がほとんどだ。
王族軍に連なるように、周辺に住んでいた者は皆移動していて、貴重品等の最低限の物だけを持って移動しているため食料が大幅に足りていないのだという。
「それにしても片手でそんなに持てるなんて驚いたぞ」
「こういうのは慣れていましたからね」
「俺も力はあるほうだと思ったんだが、また鍛えなおさないといかんな」
そういって笑うマーキスさんを見ると、両肩に大きな荷物を抱えて歩いている。
私よりも力があるように見えるんだがなぁ…
隣を見るとシェリアも両手に食料を抱え、額に汗をかきながらも頑張って運んでいた。
しばらく往復して台車に大きな荷物をパンパンに積む。
「これだけ持っていければチビ達の食事分もだいぶ持つはずだ、ありがとよ」
「いえ、気にしないでください」
マーキスさんから話を聞く限り、ここの村から王族軍の部隊がいる場所まではだいぶ距離があるらしい。
今はここから村を二つ超えた先の集落で合流予定となっている。
マーキスさんからシェリアの父親が無事であるとの話を聞いて、シェリアも喜んだ。
なんでもマーキスさんとシェリアの父親とは仲がいいらしく、交流もあるらしい。
「よっし、んじゃ出発するか」
マーキスさんはパンパンになった荷台を引きながら、前をアインとカインが先導する形で進んでいく。
車輪は雨でぬかるみ、その進行はすごく早いものではなかったが、それでもこの荷物を積んでいるにしては順調な道程であった。
私達は後ろを意識しながら、周囲に魔物がいないか確認しながら進む。
しばらく進んだ時、突然前のほうでカインとアインが止まるように指示を出した。
「魔物だ、アイン」
「わかってるよ、カイン」
カインは爪付きの鋭いナックルを手に嵌め、アインは背中に背負っているボウガンを取り出し、矢を補充する。
私には魔物の気配など感じることなどできないというのに…
雨や環境のせいでだいぶ感覚は鈍っているのだというのか…
隣を伺うと察知能力に関して敏感なシェリアでさえ驚いた顔をしていた。
ふいに前の台車を引くマーキスさんから声がかかる。
「こいつらはずば抜けて気配察知能力が高いんだ、なんも感じない俺が言えた義理じゃないんだが、他の獣人のやつらに比べてもはるかに高いんだ」
獣人であるシェリアでさえ、察知できないほどだ、だから後をつけていた私たちの動きがバレていたのも納得がいく。
「カインは右に300メートル先の木の上で奇襲、僕はちょっとそこに誘導してくるから」
「おう」
何でもないように話す声は、これがいつも当たり前の様子だというのが伺える。
カインとアインはそのままぬかるむ地面を蹴り、さっき打合せしていた位置まで一目散に走っていく。
「まっ、あいつ等に任せておけば問題ない、あいつ等ああ見えて結構王族軍の中でも強い部類だからよ」
しばらくするとカインとアインは自分たちよりも大きなチューンボーグを2匹仕留めて戻ってきた。
「また食料が手に入ったな」
「足らなくなるよりはいいだろ」
「しかし、こんなにあっても運べないな」
二匹とも急所を貫かれ、その状態はとてもよかった。
ただ、そのまま持ち運ぶにしては大きすぎるため、カインとアインは引きずる形で持ってきていた。
「ちょっと待っていてくれないか」
「アリア? いったい何するんだ?これ以上この台車に乗せちまうと壊れてしまうぞ」
あまりこれも知られるのはいいってわけじゃないが、事情が事情だ。
私もできる限りの手助けをしよう。
次元収納から剣を取り出す。
「なっ!?いったいどっからそんな剣を出したんだ?」
マーキスさんは驚き、カインとアインは不思議そうに眺める。
初めて見る人は驚くのも無理はない、この次元収納のマジックアイテムはそれだけ世の中にあるわけじゃない。
ターナーさんの能力で作ったマジックアイテムだ、世界に私たちしか持ってはいないのだから。
「よっと」
大きなチューンボーグの肉を細かくブロック状にしていく、専門家じゃないのでそこまで細かくはできないが、これくらいであれば、大雑把に細かくできる。
それをシェリアと二人で次元収納にしまっていく。
だいぶこの肉だけで容量が結構満杯になってしまったな…
「すげえ、初めて見たぞ、なんだこの収納アイテム、なんだこの切れ味のいい剣は」
「ちょ、ちょっとカイン」
カインはこのマジックアイテムと武器がえらく興味をひいたらしく、驚くぐらいに興味津々だ。
次元収納に剣をしまい、肉も全て収納することができた。
言ってもいいかどうかは少し悩んだ、だが、広まることをターナーさんは恐れていたので…
「秘密だ」
「ふふ、そうです、秘密ですよ」
シェリアも同じ考えだったらしく、微笑みながら話す。
カインはすごく落胆したが、すぐに気持ちを切り替えた。
「はぁ、残念だ、そろそろもう一つの村に着くぞ」
遠くを眺めながら真剣な声でカインは答える。
「カイン、…盗賊がいるね」
「ああ、俺も思った」
この位置からでもわかるというのだろうか。
「えっ!? 盗賊ですか?」
シェリアが驚いた声を上げた。
「珍しくもないさ、この非常時に乗じて盗みを働く奴らがいる、俺達は王族軍だし、ちゃんと許可をもらって活動している」
「それを取り締まるのも僕らの役目なんだよ」
戦時中の盗賊の活動はどこでもあることだ、ましてやアルテアは戦況が良くない、尚更そういう者が多いことだろう。
ましてや食料が足りてない状態だ。
「己の私利私欲を満たそうとする奴が多くて嫌になる」
カインは吐き捨てるように嘆きの声を漏らした。
カインの口ぶりから察すると色々と盗賊について何かあったことがわかるな…
戦時中の盗賊の被害で親を亡くす、それはよくある話だ。
なんでそんな世の中になってしまったんだろうな…
「一旦村に着いたら、そのままアリアとシェリアちゃんは荷物番をしていてくれないか?俺はちょーっと盗賊どもを懲らしめてくるからさ」
マーキスさんは先ほどまでとは違った雰囲気で話す。
「大丈夫ですか… その…」
なんて言えばいいんだろうか…
「ああ、大丈夫だ、こいつらがいくとやりすぎちまう可能性があるからな、今回は俺が相手をする」
「おい、俺らだって加減はできるぞ」
「そうですよ、私情ははさみませんよ」
「いや、無理だろ、俺も昔、あっちにいた頃、母親を盗賊に殺されてる経験があるからわかるんだよ」
「「……」」
そうか、異世界でもこちらと変わらないこともあるんだな…
「まぁ、かなり昔の話だ、俺はその時殺した奴が憎くて仕方がなかった、お前らはそん時の俺とよく似ているんだよ、今回は俺に任せてくれ」
「わかった…」
しばらく歩くと村に着くことができた。
マーキスさんは台車を私達に預けると、握りこぶしを作り、自分の胸に当てて軽く微笑んだ。
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