53 / 104
第二章 アルテア大陸
side カナリア=ファンネル ~逃走~
しおりを挟む
~ガルディア都市南区~
さっきのことが嘘のように足は軽く、ただ頭の中はごちゃごちゃで未だに整理ができないでいる。
間違いなくあの瞬間私は死んだと思ってしまった。
それだけ決定的な差があった。
あの力は何!? 誰か教えてよ!!
そう叫びたくて仕方なかった。
隣を走るトリシアさんの表情は鉄製のヘルムに覆われているためわからない。そして、さっきから一言も発していないのは何かわけがあるの?
ただ、あの瞬間トリシアさんも感じたはず、あの絶対的な力の差を……
あの力は常人が扱える域を大きく超えている。
私達が走る目的はただ一つ、未だに戦っているカルマンの救出及び、このガルディア都市からの脱出。
後ろを振り返り見ると遠くのほうで激しい音が聞こえてくる。
テオさんはどういうわけか私達を助けてくれたみたいだけど、元凶がアルバランだってのはわかったわ!
テオさんがアルバランを食い止めているうちになんとかしないと!!
強化魔法を使い加速して走っているが、全然安心できないのはさっきの空間魔法のせいだ。
どこにいてもあの魔法があれば瞬時に移動される。
あれはきっと距離の概念を0にする魔法に違いないわ……
よく自分の手をみると微かに震えている。
未だに感じるこの感情が恐怖なのね……
今まで怖いと思ったことなんてなかった、憎かったのは大好きだった姉さんを奪ったこの戦争だけ。
だから私はもう失わないために力をつけたというのに、あの一瞬で私の今までの努力は崩壊した。
あんな化け物に勝てるわけないじゃない…
しばらく走るとようやくカルマンと別れた場所まで戻ってこれた。
そこには目を疑うような光景が広がっていた。
付近の壁や地面はその戦いの激しさを物語っていて、崩落し、瓦礫の山の上でドルイドとカルマンの戦いは続いていた。
カルマンは血だらけになりながらも、攻めることは止めず、絶えず攻撃を繰り出していく。
対してドルイドはまるで踊るようにしなやかに攻撃を躱し、そのドルイドの表情はまだまだ余裕が見て取れた。
どう見ても劣勢、すぐさまカルマンに標準を合わせ回復魔法を飛ばす。
「ハイヒール!!」
狙いすましたように白い光はカルマンに当たり、傷を回復させていく。
「っつ…カナリアか、すまねぇ」
「そんなことは後でいいわ!カルマン!ここから逃げるわよ!」
「なるほど、どうやらテオさんは裏切ったみたいですね」
血が付いているレイピアの切っ先を振り、血を落としたドルイドが肩を落として答えた。
「予定通りだったわけね、やはり最初から…」
もう起こってしまったことを後悔しても意味はない。
わかっているけど…
「まだ、やるのか?」
隣からさっきまでの雰囲気とは違うトリシアさんが怒気を含んだ声で尋ねる。
トリシアさんとは長い付き合いだったが、こんなに怒っているトリシアさんを見るのは初めてだった。
「そんなに威圧しないでくださいよ、計画は次に移行しました。私の役目は果たせたので戻らせていただきますよ、さすがに騎士団長相手では分が悪すぎる、それに本来足止めするのは私の役目じゃないのでね…」
なんて嫌な笑みを浮かべる人なの…
何物をもあざ笑うかのようなその笑みは、そこはかとない不快感を残していた。
ドルイドはクルリと私たちに背を向け去っていく。
「無様な姿を晒した、すみません、そしてありがとうございますトリシア騎士団長」
「気にするな、とりあえず一旦この都市から脱出するため、一番ここから近い東門に向かうぞ」
「「はい!」」
街は騒然としているが、暴動と化することはないのが幸いだった。
騎士団の引継ぎはちゃんと行われていたらしく、住民たちは安全な所へ誘導されているみたい。
そんな光景を横目で見ながら私達は東門へと急いで向かった。
東門へは比較的早くつくことが出来た。城門は大きくこの喧噪で門を管理するのも一苦労だといえる。
そしてそこには見慣れた騎士がその城門を警護しているのが見えた。
「アルフレア!?!探したのよ!ここの警護担当なの?」
見慣れた騎士というのは、私の親友の赤髪のギガントの女性、アルフレア。
彼女なら、私たちと一緒に逃げることができる。ずっと警護の時もアルフレアのことは心配で探していたのだけど全然見つからなかった。
「待ちなさい!カナリア!!」
突然隣にいたトリシアさんが大きな声で私がアルフレアに近づくのを制する。
どうして?アルフレアは仲間じゃない!
アルフレアのほうを見ると悲痛な顔で武器を構えだす。
え、嘘… だよね、
アルフレアの武器は身の丈にまで大きな斧、それが私達に向けられる。
「嘘よ!!アルフレアは違う!一緒に過ごしてきた仲間じゃない!!」
「アルフレア、君が本当は情報を流していたんだろ?」
「……」
違う!違う!違う!!!!
嘘よ!嘘だと言って!!
冗談はよしてよ…
「そうだ」
そん…な…
どうして…
私は立っていることができず思わずへたり込んでしまった。
「カナリア大丈夫か!!てめえ、それ本気で言ってんのか!!」
「ああ、情報を流してたのはアタシだよ!気づかなかったお前たちが悪い」
聞きたくなかった、親友だと思っていたのに…
思わず目から涙が溢れる、今まで楽しかった事は嘘だったというの…
親友だと思っていたのは…私だけ…
「カナリアが今どんな気持ちでここにいるかわかってんのか!!お前を心配して探し回っていたんだぞ!!」
「私も君を家族の一員として扱っていたんだけどな…」
カルマンは怒気を隠せず声を荒げ、トリシアさんは悲痛な声を漏らす。
「そんなことはどうでもいい!!お前たちをここで足止めするのがアタシの役目なんだ!」
どうでもいい?どうでもいいって何、私はどうでもいい存在なんかじゃない!
私は弱いままでいるのはもう辞めたんだ!
アルフレア、私は本当に親友だと思っていたよ、でもね、…勘違いだったみたいだね…
涙を拭い、立ち上がる。
今はここで立ち止まるわけにはいかない。
「カルマン、トリシアさん、先に門の外で待っていて貰えますか、私はけじめをつけなきゃならないから…」
「カナリア…」
「…いいのかよ」
「心配してくれてありがとう、でももう大丈夫、お願い先に行って」
『キルクの森で待つ』
受け取ったシーレスでのメッセージ、どうやら電波妨害はもう無くなったみたいね。
「アタシがそう簡単に逃がすと…」
「ランスファイア!」
「クッ!?」
放たれた槍状の炎はアルフレアの大きな斧によって防がれた。
「どこを見ているの? よそ見できると思ってる?」
その隙にトリシアさんとカルマンは門を潜り抜けて行く。
これでいい、これでようやく落ち着いて戦える。
「アルフレア、答えなさい!なぜ私たちを裏切った!!」
「答えるつもりはない!」
アルフレアはその大きな斧を軽々と持ち、私に向かい駆け出していく。
さっきのことが嘘のように足は軽く、ただ頭の中はごちゃごちゃで未だに整理ができないでいる。
間違いなくあの瞬間私は死んだと思ってしまった。
それだけ決定的な差があった。
あの力は何!? 誰か教えてよ!!
そう叫びたくて仕方なかった。
隣を走るトリシアさんの表情は鉄製のヘルムに覆われているためわからない。そして、さっきから一言も発していないのは何かわけがあるの?
ただ、あの瞬間トリシアさんも感じたはず、あの絶対的な力の差を……
あの力は常人が扱える域を大きく超えている。
私達が走る目的はただ一つ、未だに戦っているカルマンの救出及び、このガルディア都市からの脱出。
後ろを振り返り見ると遠くのほうで激しい音が聞こえてくる。
テオさんはどういうわけか私達を助けてくれたみたいだけど、元凶がアルバランだってのはわかったわ!
テオさんがアルバランを食い止めているうちになんとかしないと!!
強化魔法を使い加速して走っているが、全然安心できないのはさっきの空間魔法のせいだ。
どこにいてもあの魔法があれば瞬時に移動される。
あれはきっと距離の概念を0にする魔法に違いないわ……
よく自分の手をみると微かに震えている。
未だに感じるこの感情が恐怖なのね……
今まで怖いと思ったことなんてなかった、憎かったのは大好きだった姉さんを奪ったこの戦争だけ。
だから私はもう失わないために力をつけたというのに、あの一瞬で私の今までの努力は崩壊した。
あんな化け物に勝てるわけないじゃない…
しばらく走るとようやくカルマンと別れた場所まで戻ってこれた。
そこには目を疑うような光景が広がっていた。
付近の壁や地面はその戦いの激しさを物語っていて、崩落し、瓦礫の山の上でドルイドとカルマンの戦いは続いていた。
カルマンは血だらけになりながらも、攻めることは止めず、絶えず攻撃を繰り出していく。
対してドルイドはまるで踊るようにしなやかに攻撃を躱し、そのドルイドの表情はまだまだ余裕が見て取れた。
どう見ても劣勢、すぐさまカルマンに標準を合わせ回復魔法を飛ばす。
「ハイヒール!!」
狙いすましたように白い光はカルマンに当たり、傷を回復させていく。
「っつ…カナリアか、すまねぇ」
「そんなことは後でいいわ!カルマン!ここから逃げるわよ!」
「なるほど、どうやらテオさんは裏切ったみたいですね」
血が付いているレイピアの切っ先を振り、血を落としたドルイドが肩を落として答えた。
「予定通りだったわけね、やはり最初から…」
もう起こってしまったことを後悔しても意味はない。
わかっているけど…
「まだ、やるのか?」
隣からさっきまでの雰囲気とは違うトリシアさんが怒気を含んだ声で尋ねる。
トリシアさんとは長い付き合いだったが、こんなに怒っているトリシアさんを見るのは初めてだった。
「そんなに威圧しないでくださいよ、計画は次に移行しました。私の役目は果たせたので戻らせていただきますよ、さすがに騎士団長相手では分が悪すぎる、それに本来足止めするのは私の役目じゃないのでね…」
なんて嫌な笑みを浮かべる人なの…
何物をもあざ笑うかのようなその笑みは、そこはかとない不快感を残していた。
ドルイドはクルリと私たちに背を向け去っていく。
「無様な姿を晒した、すみません、そしてありがとうございますトリシア騎士団長」
「気にするな、とりあえず一旦この都市から脱出するため、一番ここから近い東門に向かうぞ」
「「はい!」」
街は騒然としているが、暴動と化することはないのが幸いだった。
騎士団の引継ぎはちゃんと行われていたらしく、住民たちは安全な所へ誘導されているみたい。
そんな光景を横目で見ながら私達は東門へと急いで向かった。
東門へは比較的早くつくことが出来た。城門は大きくこの喧噪で門を管理するのも一苦労だといえる。
そしてそこには見慣れた騎士がその城門を警護しているのが見えた。
「アルフレア!?!探したのよ!ここの警護担当なの?」
見慣れた騎士というのは、私の親友の赤髪のギガントの女性、アルフレア。
彼女なら、私たちと一緒に逃げることができる。ずっと警護の時もアルフレアのことは心配で探していたのだけど全然見つからなかった。
「待ちなさい!カナリア!!」
突然隣にいたトリシアさんが大きな声で私がアルフレアに近づくのを制する。
どうして?アルフレアは仲間じゃない!
アルフレアのほうを見ると悲痛な顔で武器を構えだす。
え、嘘… だよね、
アルフレアの武器は身の丈にまで大きな斧、それが私達に向けられる。
「嘘よ!!アルフレアは違う!一緒に過ごしてきた仲間じゃない!!」
「アルフレア、君が本当は情報を流していたんだろ?」
「……」
違う!違う!違う!!!!
嘘よ!嘘だと言って!!
冗談はよしてよ…
「そうだ」
そん…な…
どうして…
私は立っていることができず思わずへたり込んでしまった。
「カナリア大丈夫か!!てめえ、それ本気で言ってんのか!!」
「ああ、情報を流してたのはアタシだよ!気づかなかったお前たちが悪い」
聞きたくなかった、親友だと思っていたのに…
思わず目から涙が溢れる、今まで楽しかった事は嘘だったというの…
親友だと思っていたのは…私だけ…
「カナリアが今どんな気持ちでここにいるかわかってんのか!!お前を心配して探し回っていたんだぞ!!」
「私も君を家族の一員として扱っていたんだけどな…」
カルマンは怒気を隠せず声を荒げ、トリシアさんは悲痛な声を漏らす。
「そんなことはどうでもいい!!お前たちをここで足止めするのがアタシの役目なんだ!」
どうでもいい?どうでもいいって何、私はどうでもいい存在なんかじゃない!
私は弱いままでいるのはもう辞めたんだ!
アルフレア、私は本当に親友だと思っていたよ、でもね、…勘違いだったみたいだね…
涙を拭い、立ち上がる。
今はここで立ち止まるわけにはいかない。
「カルマン、トリシアさん、先に門の外で待っていて貰えますか、私はけじめをつけなきゃならないから…」
「カナリア…」
「…いいのかよ」
「心配してくれてありがとう、でももう大丈夫、お願い先に行って」
『キルクの森で待つ』
受け取ったシーレスでのメッセージ、どうやら電波妨害はもう無くなったみたいね。
「アタシがそう簡単に逃がすと…」
「ランスファイア!」
「クッ!?」
放たれた槍状の炎はアルフレアの大きな斧によって防がれた。
「どこを見ているの? よそ見できると思ってる?」
その隙にトリシアさんとカルマンは門を潜り抜けて行く。
これでいい、これでようやく落ち着いて戦える。
「アルフレア、答えなさい!なぜ私たちを裏切った!!」
「答えるつもりはない!」
アルフレアはその大きな斧を軽々と持ち、私に向かい駆け出していく。
0
お気に入りに追加
62
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
悪役令嬢は始祖竜の母となる
葉柚
ファンタジー
にゃんこ大好きな私はいつの間にか乙女ゲームの世界に転生していたようです。
しかも、なんと悪役令嬢として転生してしまったようです。
どうせ転生するのであればモブがよかったです。
この乙女ゲームでは精霊の卵を育てる必要があるんですが・・・。
精霊の卵が孵ったら悪役令嬢役の私は死んでしまうではないですか。
だって、悪役令嬢が育てた卵からは邪竜が孵るんですよ・・・?
あれ?
そう言えば邪竜が孵ったら、世界の人口が1/3まで減るんでした。
邪竜が生まれてこないようにするにはどうしたらいいんでしょう!?
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
骸骨と呼ばれ、生贄になった王妃のカタの付け方
ウサギテイマーTK
恋愛
骸骨娘と揶揄され、家で酷い扱いを受けていたマリーヌは、国王の正妃として嫁いだ。だが結婚後、国王に愛されることなく、ここでも幽閉に近い扱いを受ける。側妃はマリーヌの義姉で、公式行事も側妃が請け負っている。マリーヌに与えられた最後の役割は、海の神への生贄だった。
注意:地震や津波の描写があります。ご注意を。やや残酷な描写もあります。
異世界に追放されました。二度目の人生は辺境貴族の長男です。
ファンタスティック小説家
ファンタジー
科学者・伊介天成(いかい てんせい)はある日、自分の勤める巨大企業『イセカイテック』が、転移装置開発プロジェクトの遅延を世間にたいして隠蔽していたことを知る。モルモットですら実験をしてないのに「有人転移成功!」とうそぶいていたのだ。急進的にすすむ異世界開発事業において、優位性を保つために、『イセカイテック』は計画を無理に進めようとしていた。たとえ、試験段階の転移装置にいきなり人間を乗せようとも──。
実験の無謀さを指摘した伊介天成は『イセカイテック』に邪魔者とみなされ、転移装置の実験という名目でこの世界から追放されてしまう。
無茶すぎる転移をさせられ死を覚悟する伊介天成。だが、次に目が覚めた時──彼は剣と魔法の異世界に転生していた。
辺境貴族アルドレア家の長男アーカムとして生まれかわった伊介天成は、異世界での二度目の人生をゼロからスタートさせる。
【完結】私だけが知らない
綾雅(要らない悪役令嬢1/7発売)
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
託され行くもの達
ar
ファンタジー
一人の少年騎士の一週間と未来の軌跡。
エウルドス王国の少年騎士ロファース。初陣の日に彼は疑問を抱いた。
少年は己が存在に悩み、進む。
※「一筋の光あらんことを」の後日談であり過去編
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる