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第一章 NICU
生後29日目 忙しくなってます
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一月にリノが退院する予定で、家族全員が動き始めました。
昨日の午後に荷物をまとめたものから移動していきます。
ラクーは本棚を一つ、二階に持っていきました。ダンナーは、昔うちの娘たちにもらったガラスケースに入ったひな祭り用の人形を三つ、市の環境センターに持っていきました。ついでに使っていない机もバラシて捨ててくれました。これでこれから増えるリノの荷物を置くところができました。
ネムルーとムコーは「天照大神」を祀った神棚の引っ越しです。「失礼します」と言いながら、二階に運んでいきました。神様も驚きの年末でしょうね~ (笑)
ぽっかり空いたお床には、リノの服やおもちゃがいっぱい入ったスチール棚がやってきました。
玄関に一番近い座敷がリノの部屋になる予定です。
後は座布団用の押入れの中板を外して、仏壇をそっちに収めなければいけませんね。
(* ̄▽ ̄)フフフッ♪ 仏様も驚きの年末お引越しです。
午後、ネムルーとムコーはリノに会いに病院へ行きました。
ラクー夫婦は久しぶりにラーメンを食べに行きました。ダンナーは味噌ラーメンの信奉者なので、嬉しかったみたいです。ラクーはお腹のことも考えて、今日はいつものトンコツではなく、醬油ラーメンにしました。美味しかったですわ~
その後、買い物をしていたら、プーさんのタオルが安売りになっていました。ムコーはプーさんの信奉者なんですよ。これは買わなくちゃいけませんね。
男って、変なとこにこだわりがありますよね。
今朝ブログで読んだ『介護生活の工夫品』の一つ、「胃瘻のケアをする時用の代用服」になりそうな大人用の腹巻があったので、それもリノの誕生一か月のお祝いに奢ることにしました。^^
夕方、全員が揃うと、また本棚の中身の引っ越しです。ダンナーは幼児用のジャングルジムとブランコのセットをバラシて、二階に運べるようにしてくれました。来週の日曜日には長女のノンビリー夫婦や孫たちがクリスマスパーティーに来る予定なので、それまでにはおおまかな引っ越しを終わらせていたいものです。
最後の引っ越しは、次女のヨムリン夫婦が年末に早めに帰って来て、手伝ってくれる予定です。
夕食はキムチ鍋にしたんですが、ネムルーはまだお乳を搾乳しているので、一人だけ小さめの土鍋で水煮です。好物のキムチ鍋を羨ましそうに見ていました。(爆)
皆で鍋を囲みながら話すのはリノのことです。そして同じような経験をしているブログに登場する人たちのことです。
同士たちが日本のどこかで同じように頑張っていると思えることは、とても心強いことですねぇ。
ネット社会の恩恵をこういう風に感じられるとは思ってもみませんでしたよ。
お医者さんが自分が病気になって、一番受けたくない治療は経管チューブだそうです。
それをリノは長い間つけたままになるんですよ。
胃瘻から十二指腸までのチューブは入れられないのかなぁ?
医療具というのは、世間の進歩についていっていない気がします。リノがダースベーダーの呼吸器で帰れないのも、小さい顔にぴったり合う物がないからなんですよ。
そのため帰るんだったら、大きな顔に合う呼吸器をつけることが出来る六ヶ月くらいになるまで入院してくださいとのことでした。(苦笑)
タクミおじいちゃんの介護をしてた時も不思議でした。
病院は、おじいちゃんがオシッコの管を外すので、手枷をつけさせてくださいというのです。おじいちゃんはボケていましたが、手枷が嫌らしくてラクーがお見舞いに行くたびに「これを外してくれ」と言っていました。
あまりにも可哀想だったので、ラクーは家に連れて帰ると決めたのです。お医者さんは「家に帰ったら、一か月ももちませんよ」と言いましたが、ラクーは手枷をして長く生きるより、手枷なしで穏やかに逝かせてあげた方がいいと思ったのです。
結局、大学病院では寝たきりで歩けなかった人が、なぜか杖をついて歩けるようになりました。嚥下障害もありましたが、トロミ粉を入れた好きなものをたらふく食べて体力がついたのか、予想より半年も長生きしました。
その介護生活の時に、手枷をつけられた原因が判明しました。
タクミおじいちゃんは器用な人だったので、接続部分のコネクターが肌に触るのが気になってゴソゴソと分解して外してしまうのです。
ラクーが同じ部屋に寝ている時に、部屋中がオシッコびたしになって、それがわかったのです。
ラクーはその接続部分をメンディングテープでぐるぐる巻きにしました。
そうしたらそれからは、オシッコが管から漏れる事件は起こらなくなりました。
手枷は「人」ではなく、「機械・器具」につけたらいいじゃん!!!
ラクーはこんな簡単なことで防ぐことが出来るのに、自分たちの仕事の管理のしやすさを優先して人の尊厳を奪うのか?!と驚きましたよ。
今はまだ若いお医者さん、看護師さん、医療器具の会社の人。
でも貴方がたも平等に、おじいちゃんと同じ「老いる」時が必ずくるんですよ。
そして、いつリノのような子どもを授かることになるのかわかりません。
科学・社会の発展や発達が、もうちょっと人に優しい方向になったらなぁと願わずにはいられません。
父ムコーがリノを初めてお風呂に入れてやれました。
生まれて一か月余り……ここまでが長かったね。
昨日の午後に荷物をまとめたものから移動していきます。
ラクーは本棚を一つ、二階に持っていきました。ダンナーは、昔うちの娘たちにもらったガラスケースに入ったひな祭り用の人形を三つ、市の環境センターに持っていきました。ついでに使っていない机もバラシて捨ててくれました。これでこれから増えるリノの荷物を置くところができました。
ネムルーとムコーは「天照大神」を祀った神棚の引っ越しです。「失礼します」と言いながら、二階に運んでいきました。神様も驚きの年末でしょうね~ (笑)
ぽっかり空いたお床には、リノの服やおもちゃがいっぱい入ったスチール棚がやってきました。
玄関に一番近い座敷がリノの部屋になる予定です。
後は座布団用の押入れの中板を外して、仏壇をそっちに収めなければいけませんね。
(* ̄▽ ̄)フフフッ♪ 仏様も驚きの年末お引越しです。
午後、ネムルーとムコーはリノに会いに病院へ行きました。
ラクー夫婦は久しぶりにラーメンを食べに行きました。ダンナーは味噌ラーメンの信奉者なので、嬉しかったみたいです。ラクーはお腹のことも考えて、今日はいつものトンコツではなく、醬油ラーメンにしました。美味しかったですわ~
その後、買い物をしていたら、プーさんのタオルが安売りになっていました。ムコーはプーさんの信奉者なんですよ。これは買わなくちゃいけませんね。
男って、変なとこにこだわりがありますよね。
今朝ブログで読んだ『介護生活の工夫品』の一つ、「胃瘻のケアをする時用の代用服」になりそうな大人用の腹巻があったので、それもリノの誕生一か月のお祝いに奢ることにしました。^^
夕方、全員が揃うと、また本棚の中身の引っ越しです。ダンナーは幼児用のジャングルジムとブランコのセットをバラシて、二階に運べるようにしてくれました。来週の日曜日には長女のノンビリー夫婦や孫たちがクリスマスパーティーに来る予定なので、それまでにはおおまかな引っ越しを終わらせていたいものです。
最後の引っ越しは、次女のヨムリン夫婦が年末に早めに帰って来て、手伝ってくれる予定です。
夕食はキムチ鍋にしたんですが、ネムルーはまだお乳を搾乳しているので、一人だけ小さめの土鍋で水煮です。好物のキムチ鍋を羨ましそうに見ていました。(爆)
皆で鍋を囲みながら話すのはリノのことです。そして同じような経験をしているブログに登場する人たちのことです。
同士たちが日本のどこかで同じように頑張っていると思えることは、とても心強いことですねぇ。
ネット社会の恩恵をこういう風に感じられるとは思ってもみませんでしたよ。
お医者さんが自分が病気になって、一番受けたくない治療は経管チューブだそうです。
それをリノは長い間つけたままになるんですよ。
胃瘻から十二指腸までのチューブは入れられないのかなぁ?
医療具というのは、世間の進歩についていっていない気がします。リノがダースベーダーの呼吸器で帰れないのも、小さい顔にぴったり合う物がないからなんですよ。
そのため帰るんだったら、大きな顔に合う呼吸器をつけることが出来る六ヶ月くらいになるまで入院してくださいとのことでした。(苦笑)
タクミおじいちゃんの介護をしてた時も不思議でした。
病院は、おじいちゃんがオシッコの管を外すので、手枷をつけさせてくださいというのです。おじいちゃんはボケていましたが、手枷が嫌らしくてラクーがお見舞いに行くたびに「これを外してくれ」と言っていました。
あまりにも可哀想だったので、ラクーは家に連れて帰ると決めたのです。お医者さんは「家に帰ったら、一か月ももちませんよ」と言いましたが、ラクーは手枷をして長く生きるより、手枷なしで穏やかに逝かせてあげた方がいいと思ったのです。
結局、大学病院では寝たきりで歩けなかった人が、なぜか杖をついて歩けるようになりました。嚥下障害もありましたが、トロミ粉を入れた好きなものをたらふく食べて体力がついたのか、予想より半年も長生きしました。
その介護生活の時に、手枷をつけられた原因が判明しました。
タクミおじいちゃんは器用な人だったので、接続部分のコネクターが肌に触るのが気になってゴソゴソと分解して外してしまうのです。
ラクーが同じ部屋に寝ている時に、部屋中がオシッコびたしになって、それがわかったのです。
ラクーはその接続部分をメンディングテープでぐるぐる巻きにしました。
そうしたらそれからは、オシッコが管から漏れる事件は起こらなくなりました。
手枷は「人」ではなく、「機械・器具」につけたらいいじゃん!!!
ラクーはこんな簡単なことで防ぐことが出来るのに、自分たちの仕事の管理のしやすさを優先して人の尊厳を奪うのか?!と驚きましたよ。
今はまだ若いお医者さん、看護師さん、医療器具の会社の人。
でも貴方がたも平等に、おじいちゃんと同じ「老いる」時が必ずくるんですよ。
そして、いつリノのような子どもを授かることになるのかわかりません。
科学・社会の発展や発達が、もうちょっと人に優しい方向になったらなぁと願わずにはいられません。
父ムコーがリノを初めてお風呂に入れてやれました。
生まれて一か月余り……ここまでが長かったね。
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