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第一章 出会い
本当の出立
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3月の終わりの感謝の日に、セリカの家族が再びダレニアン伯爵邸にやって来た。
前回のパーティーの時には案内できなかったセリカの部屋の応接室に、家族全員で座っている。
「広いなぁ。アネキはこんな部屋に住んでるの? いいなー。」
「何言ってんのよ。一人でこんな広い部屋にいたら寂しいんだって。」
「セリカ…。」
「あ、違うよ母さん。最初の頃には寂しかったけど、最近は毎日ダニエルが念話をくれるから寂しくなくなったから。」
「ごちそうさま。それに侯爵様も名前呼びになったんだね。さすが侯爵夫人。」
「侯爵夫人?!」
ベッツィーに言われて初めて気が付いたけど、私って侯爵夫人なんだ…。
― そういえばそうね。
みんなセリカって呼ぶもんね。
「ちゃんと食べてるのか?」
「うん。パスタが出たら父さんの味を思い出しちゃうけどね。」
「ふん。今日はグラタンとお前の好きなイモのコロッケを作って来たから、後で料理長に温めてもらえ。」
「ありがと、コロッケ久しぶり~。夕食に食べるね。」
父さんのコロッケには真ん中にチーズが入っていて、美味しんだよね。
「ねぇ、セリカ。何か魔法を見せてくれない? 勉強してるんでしょ。」
ベッツィーは前に来た時も魔法に興味津々だった。
赤ちゃんのアルマやティムくんまで浮き上がることを聞いて、見てみたいと言ってたっけ。
「わかった。今、勉強してるのを見せるね。」
セリカは立ち上がって、部屋の真ん中まで行くと皆によく見えるように水の塊を出した。
「「わぁ!!」」
それだけでベッツィーとカールは驚いている。
父さんと母さんなどはギョッとして目を剥いている。
水の塊を揺れが少ないように新円になるように調節して、真ん中に穴を開けながらドーナツ状に開いて行く。
その穴の中に小さな光球を飛ばして入れると、その光をチーズの具に見立てて、父さんのコロッケのように水で周りを覆ってやる。
光が水の膜を通してキラキラと輝いている。
「素敵! 綺麗ねぇ。」
「この世の物とは思えないな。」
水の塊を徐々に大きくして行って一気に蒸発させて煙にする。
その後、光を全方向に分裂させて飛ばすと最後に花火のように明滅させて消した。
「「「「おぉーーー!!」」」」
「すごいな、アネキ!」
「ダルトン先生の方がすごいんだけどね。私のはスピードに合わせての魔法量の調節がまだまだなのよ。」
セリカはそう言いながらフワリと浮かび上がって、空中を飛んでもとの椅子に戻った。
4人ともセリカが飛ぶのを見るのが初めてだったので、口を開けて驚いている。
「こんな感じで魔法学科の方は、今は魔法量の調節を勉強してるの。歴史はファジャンシル王国の6世の治世をやってる。フロイド先生は進むのが早いのよ。オディエ語も動詞の活用のテストが今度あるし、魔法化学の実験もするみたい。バノック先生の授業は屋敷の管理の総まとめで、今度実習をするって言ってた。ありがたいことに手芸は褒められてるんだけどね。」
「…勉強を頑張ってるんだね。」
「うん。」
「セリカは基礎学校の時から勉強はよくできてたからね。母さんはその点は心配してないよ。」
「うん、頑張る。」
「ダダ…。」
母さんと父さんは何か目で会話している。
「ゴホン、セリカ。ちょっと話がある。」
「ん、なに?」
「お前が貴族の家に養子に行ったり、王命で侯爵様のところへ嫁にいかされるっていうことで、父さんと母さんは心配した。」
「うん。」
「でもな、この間のパーティーで安心したんだ。セリカは貴族の中でもなんとかやっていけるだろうってな。」
「…。」
「伯爵様には4月の感謝の日にもここに来ていいって言って頂いたけどな。父さんたちはもう来ないことにした。」
「え? 何で?!」
やだやだ。
そんなの寂しい。
王都に行くまでは皆に会いたいよー。
「4月の感謝の日には、ベッツィーの家を片付けてカールたちの結婚式の準備をするんだよ。」
「…そうか。じゃあ私も手伝いに行くよっ!」
なんだ、こっちから行けばいいじゃん。
「セリカ、さっきベッツィーが言ったみたいに、お前はもう侯爵様の奥様なんだよ。」
「だって。」
「母さんが飯屋を放っといてしょっちゅう実家に帰ってたかい?」
「……。」
「お前は貴族の奥様になったんだ。その自覚を持ちなさい。今回は伯爵様にピザを届ける約束をしてたから来ただけで、本当は来るつもりはなかったんだよ。」
母さん…母さん、母さん。
「セリカは前、侯爵様が他に奥様をもらったらダレーナに帰って来るとか言ってたけどね。お前はもう養子にやった娘だ。帰って来るとしても、ここ、ダレニアン伯爵家に帰って来るんだよ。」
「伯爵様には里帰りをした時に、たまにうちに飯を食べに寄ってくれたらそれでいいと言っておいた。」
「…父さん。」
「覚悟をお決め、セリカ。そして前を向いて侯爵様と上手くやっていくことを考えなさい。『人と人の縁や出会いを大切にしないと飯屋はやっていけない。』そう言ったのはお前だろ? 伯爵様や侯爵様と出会った縁を大切にしなさい。それがお前のこれからの人生を助けることになると母さんは思うよ。」
セリカは涙があふれるのをとめることができなかった。
声が出そうになるのを歯を食いしばってこらえて、涙の向こうに見える家族の顔を一人一人見る。
みんな泣くのをこらえながら優しい顔でセリカを見ている。
母さんはしっかりしなさいとセリカの背中を叩いた。
「うん…うん、わかった。」
慣れ親しんだものから旅立っていかざるをえない、出立の時をセリカは迎えていた。
これが本当に嫁に行くということなんだね。
― 頑張ろ、セリカ。
…わかった。
覚悟を…決めるよ。
前回のパーティーの時には案内できなかったセリカの部屋の応接室に、家族全員で座っている。
「広いなぁ。アネキはこんな部屋に住んでるの? いいなー。」
「何言ってんのよ。一人でこんな広い部屋にいたら寂しいんだって。」
「セリカ…。」
「あ、違うよ母さん。最初の頃には寂しかったけど、最近は毎日ダニエルが念話をくれるから寂しくなくなったから。」
「ごちそうさま。それに侯爵様も名前呼びになったんだね。さすが侯爵夫人。」
「侯爵夫人?!」
ベッツィーに言われて初めて気が付いたけど、私って侯爵夫人なんだ…。
― そういえばそうね。
みんなセリカって呼ぶもんね。
「ちゃんと食べてるのか?」
「うん。パスタが出たら父さんの味を思い出しちゃうけどね。」
「ふん。今日はグラタンとお前の好きなイモのコロッケを作って来たから、後で料理長に温めてもらえ。」
「ありがと、コロッケ久しぶり~。夕食に食べるね。」
父さんのコロッケには真ん中にチーズが入っていて、美味しんだよね。
「ねぇ、セリカ。何か魔法を見せてくれない? 勉強してるんでしょ。」
ベッツィーは前に来た時も魔法に興味津々だった。
赤ちゃんのアルマやティムくんまで浮き上がることを聞いて、見てみたいと言ってたっけ。
「わかった。今、勉強してるのを見せるね。」
セリカは立ち上がって、部屋の真ん中まで行くと皆によく見えるように水の塊を出した。
「「わぁ!!」」
それだけでベッツィーとカールは驚いている。
父さんと母さんなどはギョッとして目を剥いている。
水の塊を揺れが少ないように新円になるように調節して、真ん中に穴を開けながらドーナツ状に開いて行く。
その穴の中に小さな光球を飛ばして入れると、その光をチーズの具に見立てて、父さんのコロッケのように水で周りを覆ってやる。
光が水の膜を通してキラキラと輝いている。
「素敵! 綺麗ねぇ。」
「この世の物とは思えないな。」
水の塊を徐々に大きくして行って一気に蒸発させて煙にする。
その後、光を全方向に分裂させて飛ばすと最後に花火のように明滅させて消した。
「「「「おぉーーー!!」」」」
「すごいな、アネキ!」
「ダルトン先生の方がすごいんだけどね。私のはスピードに合わせての魔法量の調節がまだまだなのよ。」
セリカはそう言いながらフワリと浮かび上がって、空中を飛んでもとの椅子に戻った。
4人ともセリカが飛ぶのを見るのが初めてだったので、口を開けて驚いている。
「こんな感じで魔法学科の方は、今は魔法量の調節を勉強してるの。歴史はファジャンシル王国の6世の治世をやってる。フロイド先生は進むのが早いのよ。オディエ語も動詞の活用のテストが今度あるし、魔法化学の実験もするみたい。バノック先生の授業は屋敷の管理の総まとめで、今度実習をするって言ってた。ありがたいことに手芸は褒められてるんだけどね。」
「…勉強を頑張ってるんだね。」
「うん。」
「セリカは基礎学校の時から勉強はよくできてたからね。母さんはその点は心配してないよ。」
「うん、頑張る。」
「ダダ…。」
母さんと父さんは何か目で会話している。
「ゴホン、セリカ。ちょっと話がある。」
「ん、なに?」
「お前が貴族の家に養子に行ったり、王命で侯爵様のところへ嫁にいかされるっていうことで、父さんと母さんは心配した。」
「うん。」
「でもな、この間のパーティーで安心したんだ。セリカは貴族の中でもなんとかやっていけるだろうってな。」
「…。」
「伯爵様には4月の感謝の日にもここに来ていいって言って頂いたけどな。父さんたちはもう来ないことにした。」
「え? 何で?!」
やだやだ。
そんなの寂しい。
王都に行くまでは皆に会いたいよー。
「4月の感謝の日には、ベッツィーの家を片付けてカールたちの結婚式の準備をするんだよ。」
「…そうか。じゃあ私も手伝いに行くよっ!」
なんだ、こっちから行けばいいじゃん。
「セリカ、さっきベッツィーが言ったみたいに、お前はもう侯爵様の奥様なんだよ。」
「だって。」
「母さんが飯屋を放っといてしょっちゅう実家に帰ってたかい?」
「……。」
「お前は貴族の奥様になったんだ。その自覚を持ちなさい。今回は伯爵様にピザを届ける約束をしてたから来ただけで、本当は来るつもりはなかったんだよ。」
母さん…母さん、母さん。
「セリカは前、侯爵様が他に奥様をもらったらダレーナに帰って来るとか言ってたけどね。お前はもう養子にやった娘だ。帰って来るとしても、ここ、ダレニアン伯爵家に帰って来るんだよ。」
「伯爵様には里帰りをした時に、たまにうちに飯を食べに寄ってくれたらそれでいいと言っておいた。」
「…父さん。」
「覚悟をお決め、セリカ。そして前を向いて侯爵様と上手くやっていくことを考えなさい。『人と人の縁や出会いを大切にしないと飯屋はやっていけない。』そう言ったのはお前だろ? 伯爵様や侯爵様と出会った縁を大切にしなさい。それがお前のこれからの人生を助けることになると母さんは思うよ。」
セリカは涙があふれるのをとめることができなかった。
声が出そうになるのを歯を食いしばってこらえて、涙の向こうに見える家族の顔を一人一人見る。
みんな泣くのをこらえながら優しい顔でセリカを見ている。
母さんはしっかりしなさいとセリカの背中を叩いた。
「うん…うん、わかった。」
慣れ親しんだものから旅立っていかざるをえない、出立の時をセリカは迎えていた。
これが本当に嫁に行くということなんだね。
― 頑張ろ、セリカ。
…わかった。
覚悟を…決めるよ。
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