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第一章 出会い
とんでもない教師陣
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翌朝、7刻から勉強が始まるというのでセリカは筆記用具を持って階段を上がり、3階の右側の端にある勉強部屋にやって来た。
廊下に微かにアルマちゃんの泣き声が聞こえる。
お腹が空いているのかしら。
そんなことを考えながらノックをして扉を開けると、3人の先生が立っていた。
「「「おはようございます。」」」
「…おはようございます。よろしくお願いします。」
おお、ビビッた。
先生は1人じゃなかったのね。
左端にいた白髪のおじいさんが、最初に口を開いた。
「セリカさん、よう来られた。まずは座って自己紹介でもしますかな。」
「はい。」
全員が席に着くと、また白髪のおじいさんが話し出した。
どうやらこの人がまとめ役の人らしい。
「まずはわしから。わしは王都の貴族学院の校長を2年前に退職した爺です。ラザフォードに頼まれてここに来ることになってしもうての。…あやつは人使いが荒いんじゃ。魔法を専門に教えることになります。ダルトンと呼んでくだされ。ほれ、次はフロイド、お前さんじゃ。」
ダルトン先生に水を向けられた真ん中のおじさんがやれやれと首をふる。
「ダルトン先生~、それだけじゃないでしょ。セリカさん、この人はファジャンシル王国の魔法部門のトップもやっていた人です。お偉いさんなんですよ。」
「はぁ…。」
「それも2年前に辞めた話じゃ。肩書などどうでもいい、早く自己紹介をしなさい。」
王都のことなどさっぱりわからないけど、どうやら凄い人がセリカの先生のようだ。
「私はラザフォード侯爵の研究所の所長をしている者です。フロイドと申します。妻が体調を崩しているもので、『奥さんの療養を兼ねて、ダレニアン伯爵のところへ行け。』と侯爵閣下に命令されてきました。学科教養全般を受け持ちます。」
うわっ、またこのおじさんも凄そうな人だ。
でも侯爵様の研究所って何だろう?
最後に唯一の女性が挨拶をしてくれた。30代半ばぐらいの素敵な女性だ。
「私は王宮でジュリアン王子の乳母をしておりました、バノックと申します。貴族生活や作法について一緒に勉強してまいりたいと思っています。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
え? でも乳母って…。この人、若くない?
― でもセリカ、16歳ぐらいに乳母をしてたら今、35歳ってことでしょ。
あ、そう言えばそうか。
ダルトン先生がセリカにもなぜ魔法が使えるようになったか話せというので、3歳で川で溺れて前世の記憶人格がよみがえってから、魔法が使えるようになったことを話した。
そうしたら「そんな話は聞いとらんぞ。」と目の色を変えたダルトン先生とフロイド先生の矢継ぎ早の質問が始まって、日本のことや奏子のことなどを根掘り葉掘り聞かれた。
バノック先生が途中で2人を止めてくれたので助かった。
…どうも男性陣は2人とも研究者体質のようだ。
「ふーむ。これは思いのほか楽しい休暇になりそうじゃわい。」
「ダルトン先生、私たちは一応教師なんですよ。」
「でもバノック女史、文明社会で過ごした26歳までの記憶があるのなら、後はこちらの世界の学問との擦り合わせでしょう。申し訳ないが、私が一番楽が出来そうですな。」
「しかしフロイド、歴史があるぞ。」
「ああっ、そうか。魔法科学もありますね。ダルトン先生、そっちはお願いできますか?」
「ばかもん。それはお前の専門じゃろうが。」
「…ですね。しかし魔法のない世界の人間に理解できるのかな?」
「やってみるしかあるまい。」
セリカがぼんやりと話を聞いている間に、3人の先生によって授業計画が作成された。
それによると7刻から13刻までの六時間のうち、お昼の1時間の休憩以外の5時間が勉強時間になったようだ。
感謝の日以外は1週間に2日、湖曜日と糖曜日が休みになるらしい。
8歳から2年間通った基礎学校と同じだね。
その後は、貴族がいく貴族学院の入試問題を解かされた。
貴族は10歳の時にこの入試を受けるらしい。
その試験結果によって、クラス分けがされるそうだ。
セリカが解いた問題用紙を採点して、ダルトン先生とフロイド先生は頭を抱えていた。
数学や科学などの点は飛び抜けていいが、他が壊滅的だったみたい。
だって仕方がないよね。
飯屋の娘だもん。
「大学院の研究課程の院生でも解けない数学の問題が解けているのに、なぜなんじゃ!」
ダルトン先生の叫び声で、午前中の授業は終わった。
◇◇◇
昼食は、「どのくらいの作法が出来ているのか確かめたい。」というバノック先生の言葉で、急遽、先生方が食事をしている部屋に、セリカの食事も用意された。
「あら、あなたは平民だったのに…。フロイド先生、私が一番楽が出来るようですわ。」
「なんと、確かに。」
バノック先生によると、セリカはだいたいの基礎ができているので、食事に関しては王宮や高位貴族の家での立ち居振る舞いを中心に教えていただけるらしい。
午後は、ダルトン先生とフロイド先生が明日の課題を考える間、バノック先生と一緒に刺繍をすることになった。
刺繍は貴族の奥様に必須の教養だそうだ。
「セリカさん、刺繍は今までにやったことがありますか?」
「はい。奏子が手芸が趣味だったので、小さい頃からやっていました。」
「まぁ、何か作品があったら見せて頂けるかしら?」
「えっと、いいですけど。部屋にあるんです。」
「ではセリカさんのお部屋の方で授業をしましょうか。勉強部屋はダルトン先生とフロイド先生に明け渡しましょう。」
セリカたちはバノック先生が用意していた布や刺繍糸を持って、部屋を移動することになった。
その布や糸を見て、セリカはワクワクしていた。
近所の手芸店で売っていたものとは色の鮮やかさが違うのだ。
― この糸の発色がいいわね。日本のお店で売ってたものとよく似てる。
それにこの布は高級品よ。
私はメーター1500円ぐらいまでのを買ってたからなぁ。
部屋の応接室のソファでセリカの作った手芸品を見せられたバノック先生は、驚いてしばらくの間言葉を失っていた。
ひどかったのかしら?
「セリカさん、この刺繍の手法は平民の間で流行ってるものなんですか?」
「いいえ。奏子の世界で流行ってたみたいです。」
バノック先生はマジマジと刺繍を見ている。
そんなに見られると、針目の粗さが見つかりそうで恥ずかしい。
「こんな風にリボンを使うなんて…。それに生きているみたいな蜂。立体的な花。素晴らしい。素晴らしいわセリカさん!!」
― もしかしてこの世界の刺繍って、絵画の色付けをするような
サテン刺繍なんじゃないかしら。
ああ、あの線を刺していくやつか。
そう言えばオマリーの服屋のソファカバーにそんな刺繍がされてたかも。
あれは刺繍糸を大量に使うのよね。
先生の持ってこられた見本を見せてもらったら、奏子が言う通りの線画の絵のようなサテン刺繍だった。
セリカが刺していたのは、そんな刺繍とは全然違っていた。
蜂の羽やカゴなどを細いリボンを使って刺繍していたり、透ける布やレースなどを刺繍と組み合わせて使っている。
少しの刺繍糸で可愛らしい絵が描けるのだ。
どうもそんな工夫がバノック先生にウケているようだ。
「…これは。王都にセンセーションを巻き起こすかもしれないわ。」
バノック先生のこの言葉を、セリカはおおげさだと心の中で笑っていたけれど、刺繍を趣味とする貴族の奥様方の影響力を甘く見ていたのかも知れなかった。
廊下に微かにアルマちゃんの泣き声が聞こえる。
お腹が空いているのかしら。
そんなことを考えながらノックをして扉を開けると、3人の先生が立っていた。
「「「おはようございます。」」」
「…おはようございます。よろしくお願いします。」
おお、ビビッた。
先生は1人じゃなかったのね。
左端にいた白髪のおじいさんが、最初に口を開いた。
「セリカさん、よう来られた。まずは座って自己紹介でもしますかな。」
「はい。」
全員が席に着くと、また白髪のおじいさんが話し出した。
どうやらこの人がまとめ役の人らしい。
「まずはわしから。わしは王都の貴族学院の校長を2年前に退職した爺です。ラザフォードに頼まれてここに来ることになってしもうての。…あやつは人使いが荒いんじゃ。魔法を専門に教えることになります。ダルトンと呼んでくだされ。ほれ、次はフロイド、お前さんじゃ。」
ダルトン先生に水を向けられた真ん中のおじさんがやれやれと首をふる。
「ダルトン先生~、それだけじゃないでしょ。セリカさん、この人はファジャンシル王国の魔法部門のトップもやっていた人です。お偉いさんなんですよ。」
「はぁ…。」
「それも2年前に辞めた話じゃ。肩書などどうでもいい、早く自己紹介をしなさい。」
王都のことなどさっぱりわからないけど、どうやら凄い人がセリカの先生のようだ。
「私はラザフォード侯爵の研究所の所長をしている者です。フロイドと申します。妻が体調を崩しているもので、『奥さんの療養を兼ねて、ダレニアン伯爵のところへ行け。』と侯爵閣下に命令されてきました。学科教養全般を受け持ちます。」
うわっ、またこのおじさんも凄そうな人だ。
でも侯爵様の研究所って何だろう?
最後に唯一の女性が挨拶をしてくれた。30代半ばぐらいの素敵な女性だ。
「私は王宮でジュリアン王子の乳母をしておりました、バノックと申します。貴族生活や作法について一緒に勉強してまいりたいと思っています。よろしくお願いします。」
「よろしくお願いします。」
え? でも乳母って…。この人、若くない?
― でもセリカ、16歳ぐらいに乳母をしてたら今、35歳ってことでしょ。
あ、そう言えばそうか。
ダルトン先生がセリカにもなぜ魔法が使えるようになったか話せというので、3歳で川で溺れて前世の記憶人格がよみがえってから、魔法が使えるようになったことを話した。
そうしたら「そんな話は聞いとらんぞ。」と目の色を変えたダルトン先生とフロイド先生の矢継ぎ早の質問が始まって、日本のことや奏子のことなどを根掘り葉掘り聞かれた。
バノック先生が途中で2人を止めてくれたので助かった。
…どうも男性陣は2人とも研究者体質のようだ。
「ふーむ。これは思いのほか楽しい休暇になりそうじゃわい。」
「ダルトン先生、私たちは一応教師なんですよ。」
「でもバノック女史、文明社会で過ごした26歳までの記憶があるのなら、後はこちらの世界の学問との擦り合わせでしょう。申し訳ないが、私が一番楽が出来そうですな。」
「しかしフロイド、歴史があるぞ。」
「ああっ、そうか。魔法科学もありますね。ダルトン先生、そっちはお願いできますか?」
「ばかもん。それはお前の専門じゃろうが。」
「…ですね。しかし魔法のない世界の人間に理解できるのかな?」
「やってみるしかあるまい。」
セリカがぼんやりと話を聞いている間に、3人の先生によって授業計画が作成された。
それによると7刻から13刻までの六時間のうち、お昼の1時間の休憩以外の5時間が勉強時間になったようだ。
感謝の日以外は1週間に2日、湖曜日と糖曜日が休みになるらしい。
8歳から2年間通った基礎学校と同じだね。
その後は、貴族がいく貴族学院の入試問題を解かされた。
貴族は10歳の時にこの入試を受けるらしい。
その試験結果によって、クラス分けがされるそうだ。
セリカが解いた問題用紙を採点して、ダルトン先生とフロイド先生は頭を抱えていた。
数学や科学などの点は飛び抜けていいが、他が壊滅的だったみたい。
だって仕方がないよね。
飯屋の娘だもん。
「大学院の研究課程の院生でも解けない数学の問題が解けているのに、なぜなんじゃ!」
ダルトン先生の叫び声で、午前中の授業は終わった。
◇◇◇
昼食は、「どのくらいの作法が出来ているのか確かめたい。」というバノック先生の言葉で、急遽、先生方が食事をしている部屋に、セリカの食事も用意された。
「あら、あなたは平民だったのに…。フロイド先生、私が一番楽が出来るようですわ。」
「なんと、確かに。」
バノック先生によると、セリカはだいたいの基礎ができているので、食事に関しては王宮や高位貴族の家での立ち居振る舞いを中心に教えていただけるらしい。
午後は、ダルトン先生とフロイド先生が明日の課題を考える間、バノック先生と一緒に刺繍をすることになった。
刺繍は貴族の奥様に必須の教養だそうだ。
「セリカさん、刺繍は今までにやったことがありますか?」
「はい。奏子が手芸が趣味だったので、小さい頃からやっていました。」
「まぁ、何か作品があったら見せて頂けるかしら?」
「えっと、いいですけど。部屋にあるんです。」
「ではセリカさんのお部屋の方で授業をしましょうか。勉強部屋はダルトン先生とフロイド先生に明け渡しましょう。」
セリカたちはバノック先生が用意していた布や刺繍糸を持って、部屋を移動することになった。
その布や糸を見て、セリカはワクワクしていた。
近所の手芸店で売っていたものとは色の鮮やかさが違うのだ。
― この糸の発色がいいわね。日本のお店で売ってたものとよく似てる。
それにこの布は高級品よ。
私はメーター1500円ぐらいまでのを買ってたからなぁ。
部屋の応接室のソファでセリカの作った手芸品を見せられたバノック先生は、驚いてしばらくの間言葉を失っていた。
ひどかったのかしら?
「セリカさん、この刺繍の手法は平民の間で流行ってるものなんですか?」
「いいえ。奏子の世界で流行ってたみたいです。」
バノック先生はマジマジと刺繍を見ている。
そんなに見られると、針目の粗さが見つかりそうで恥ずかしい。
「こんな風にリボンを使うなんて…。それに生きているみたいな蜂。立体的な花。素晴らしい。素晴らしいわセリカさん!!」
― もしかしてこの世界の刺繍って、絵画の色付けをするような
サテン刺繍なんじゃないかしら。
ああ、あの線を刺していくやつか。
そう言えばオマリーの服屋のソファカバーにそんな刺繍がされてたかも。
あれは刺繍糸を大量に使うのよね。
先生の持ってこられた見本を見せてもらったら、奏子が言う通りの線画の絵のようなサテン刺繍だった。
セリカが刺していたのは、そんな刺繍とは全然違っていた。
蜂の羽やカゴなどを細いリボンを使って刺繍していたり、透ける布やレースなどを刺繍と組み合わせて使っている。
少しの刺繍糸で可愛らしい絵が描けるのだ。
どうもそんな工夫がバノック先生にウケているようだ。
「…これは。王都にセンセーションを巻き起こすかもしれないわ。」
バノック先生のこの言葉を、セリカはおおげさだと心の中で笑っていたけれど、刺繍を趣味とする貴族の奥様方の影響力を甘く見ていたのかも知れなかった。
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