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「……コーリー、ベッドに両手をついて、お尻を僕に向けて」
「んっ……」
「うん上手。じゃあ……次は自分で、おねだりするんだよ」
まるで逆らえない王様の命令。
蠱惑的な声に導かれて、王様に見えやすいように足を広げる。ぺたりと上半身をシーツにつけ、更に腰を上げた。
きっとこの姿勢はコルネリアの恥ずかしい部分がアヴィに丸見えだろう。
そう想像すると、キュンっとお腹が疼いて愛液が太ももを伝った。
「ぁ、あっあ、ぁあ……っ!」
熟した果実を割るように進む熱い楔。
ちゅっちゅっとコルネリアの背中にキスをしながら、アヴィはコルネリアの深いところへ触れていく。
凄まじい質量に満たされる隘路が歓喜に震える。
欲しくて堪らなかった圧迫感。みちみちと暴かれる度に媚びた声が唇から溢れた。
「あ、あっ! ぁん! あぁ、気持ちいいっ、気持ちいいよぉっ!」
「コーリー、凄く気持ちよさそうな声してる。コーリーが気持ちいいと、僕も嬉しい……っ」
「ぁあん! ぁ、んっ、んっ、あっ!」
「もうすぐ、全部入るよ」
「ひっん! ぁ、そこ、ぁっ……!」
「ここ? コーリーはここが好きなの?」
「ぁ、ぁ、あ! そこ、そこ突かれるとおかしくなっちゃうっ、ぁあ――!」
「僕のコーリー……!」
コルネリアの嬌声が一際大きくなる箇所を穿ちながら、アヴィがコルネリアのうなじへ歯を立てる。
噛まれた時のピリッとした痛みは一瞬で、泣きたくなるほどの幸福感が胸を満たしていく。
「コーリー……! コーリー……!」
「アヴィ……!」
「っ、君の中、すごいうねって絡みついてくる。感じて、僕で、もっと感じて……!」
「あ、あっ! ぁあ……!」
悶えるコルネリアへ打ち付けられるアヴィの腰の速度が激しくなり、肉同士がぶつかる音と卑猥な水音が室内に響く。
形を覚えさせるように執拗に内側を暴く獰猛な剛直はコルネリアを何度も白い世界へ浮遊させた。
強すぎる快楽に時間の感覚が曖昧になって、もうどれくらい揺さぶられているかがわからない。
「っあ! は、ぁ、あ! ぁっ! っ――――!」
「っ、僕も、そろそろ……!」
自分の内側でドクンと脈打つアヴィが愛しくて、身体を捻り後ろを向いたコルネリアは彼にキスをせがんだ。
こうして、学院で過ごす最後の日に思いがけず愛を見つけたコルネリア。
彼女は幻獣の国の王子の妃として、人間界と精霊界の交流を取り持っているという。
fin
「んっ……」
「うん上手。じゃあ……次は自分で、おねだりするんだよ」
まるで逆らえない王様の命令。
蠱惑的な声に導かれて、王様に見えやすいように足を広げる。ぺたりと上半身をシーツにつけ、更に腰を上げた。
きっとこの姿勢はコルネリアの恥ずかしい部分がアヴィに丸見えだろう。
そう想像すると、キュンっとお腹が疼いて愛液が太ももを伝った。
「ぁ、あっあ、ぁあ……っ!」
熟した果実を割るように進む熱い楔。
ちゅっちゅっとコルネリアの背中にキスをしながら、アヴィはコルネリアの深いところへ触れていく。
凄まじい質量に満たされる隘路が歓喜に震える。
欲しくて堪らなかった圧迫感。みちみちと暴かれる度に媚びた声が唇から溢れた。
「あ、あっ! ぁん! あぁ、気持ちいいっ、気持ちいいよぉっ!」
「コーリー、凄く気持ちよさそうな声してる。コーリーが気持ちいいと、僕も嬉しい……っ」
「ぁあん! ぁ、んっ、んっ、あっ!」
「もうすぐ、全部入るよ」
「ひっん! ぁ、そこ、ぁっ……!」
「ここ? コーリーはここが好きなの?」
「ぁ、ぁ、あ! そこ、そこ突かれるとおかしくなっちゃうっ、ぁあ――!」
「僕のコーリー……!」
コルネリアの嬌声が一際大きくなる箇所を穿ちながら、アヴィがコルネリアのうなじへ歯を立てる。
噛まれた時のピリッとした痛みは一瞬で、泣きたくなるほどの幸福感が胸を満たしていく。
「コーリー……! コーリー……!」
「アヴィ……!」
「っ、君の中、すごいうねって絡みついてくる。感じて、僕で、もっと感じて……!」
「あ、あっ! ぁあ……!」
悶えるコルネリアへ打ち付けられるアヴィの腰の速度が激しくなり、肉同士がぶつかる音と卑猥な水音が室内に響く。
形を覚えさせるように執拗に内側を暴く獰猛な剛直はコルネリアを何度も白い世界へ浮遊させた。
強すぎる快楽に時間の感覚が曖昧になって、もうどれくらい揺さぶられているかがわからない。
「っあ! は、ぁ、あ! ぁっ! っ――――!」
「っ、僕も、そろそろ……!」
自分の内側でドクンと脈打つアヴィが愛しくて、身体を捻り後ろを向いたコルネリアは彼にキスをせがんだ。
こうして、学院で過ごす最後の日に思いがけず愛を見つけたコルネリア。
彼女は幻獣の国の王子の妃として、人間界と精霊界の交流を取り持っているという。
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