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「次の見回りは明け方だから大丈夫だと思うけど、一応、守衛さんが来ても気づかれないように電気はつけないでおこう。あ、そこ段差あるから転ばないように気をつけて」
「わかった。ありがとう九堂くん」
保健室に入った時の独特の空気が、ふと鼻孔を掠める。
昼でも夜でも、この部屋の消毒液の匂いは変わらない。
薬品とファイルの収められた戸棚や、周りをカーテンで囲めるベッドが静かに私と九堂くんを迎えてくれた。
「保健室ってあんまり来ないから、入れるとつい見回しちゃうよな」
「わかる。小学生の時とか保健室に行くのワクワクした」
シンっとした室内には、ふだん授業を受ける教室にはない保健室特有のものが置かれていた。
養護教諭の先生がいつも座っている椅子に、スチール製の机。小さな冷蔵庫、身長計、洗面器スタンド、視力表。そして机の上の大きなスイカ。
そのスイカは普段スーパーで見るものよりも何倍も大きくて、緑と黒のストライプがツヤツヤと輝いている。
「わかった。ありがとう九堂くん」
保健室に入った時の独特の空気が、ふと鼻孔を掠める。
昼でも夜でも、この部屋の消毒液の匂いは変わらない。
薬品とファイルの収められた戸棚や、周りをカーテンで囲めるベッドが静かに私と九堂くんを迎えてくれた。
「保健室ってあんまり来ないから、入れるとつい見回しちゃうよな」
「わかる。小学生の時とか保健室に行くのワクワクした」
シンっとした室内には、ふだん授業を受ける教室にはない保健室特有のものが置かれていた。
養護教諭の先生がいつも座っている椅子に、スチール製の机。小さな冷蔵庫、身長計、洗面器スタンド、視力表。そして机の上の大きなスイカ。
そのスイカは普段スーパーで見るものよりも何倍も大きくて、緑と黒のストライプがツヤツヤと輝いている。
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