ユニークスキルで異世界マイホーム ~俺と共に育つ家~

楠富 つかさ

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034 マイホームは1LDKに進化した!

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 さっそく今日購入した食器を使って夕食を済ませた。ワイルドラビットの肉は売却しなかったから、それを適当に焼いて塩を振っただけだけど。
 それでも十分美味しかった。食事を終え、食後のお茶を飲みながら、俺はステータス画面を確認する。

名前:タツヤ・イエイリ
年齢:25
種族:人間・男性
職業:冒険者・剣士
レベル:8
HP:310/310
MP:55/55
攻撃力:36(+12)
防御力:29(+25)
素早さ:24
魔法力:20
精神力:28
器用さ:30
アクティブスキル:剣技(下) 盾技(下)
パッシブスキル:鑑定(中) 言語の加護(下) 即死耐性(小) 身体強化(下) 盾適性(下) 魔力把握(下)
装備品スキル:鑑定阻害(真)
ユニークスキル:マイホーム
称号:転移者
装備:鉄の長剣、補強された丸盾、混紡糸の平民服、簡素な革の脛当て、旅人のブーツ、隠蔽の腕輪
スキルポイント11
ホームポイント52

 剣士になった影響か攻撃力、防御力あとHPの伸びがいい気がする。スキルやもらった腕輪の影響もあって防御力はかなり高まってきた気がする。ある程度、剣で戦えるようになったらクラスチェンジして魔法を覚えたいものだ。その時のためにも防御力はあった方がいいだろう。
 装備品スキルというものが新たに見えるようになったけど、ランク真って上から3番目だから真以上の鑑定スキルを持った人間がいなければ俺が異世界人だってことはバレないらしい。本当にありがたいものをもらったものだ。
 そしてホームポイントも無事に50を超えた。これで部屋の拡張ができる。なお3ポイントは食器を洗うスポンジや洗剤で使った。
 部屋の拡張はさておき、続いてマリーの鑑定だ。

名前:マリー
年齢:16
種族:人間・女性
職業:冒険者・剣士
Lv:8
HP:252/252
MP:33/33
攻撃力:25(+11)
防御力:19(+12)
素早さ:24
魔法力:23
精神力:20
器用さ:29
アクティブスキル:剣術(微)
パッシブスキル:商才(小) 交渉(下) 回避(序) 投擲(微) 解体(下) 片手剣適性(微)
装備:粗鉄の片手剣、簡素な革の胸当て(女性用)、簡素な革の籠手、簡素な革のサンダル

 交渉と解体がランクアップして、さらに片手剣適性まで身に着けていた。スキル効果で片手剣装備時に攻撃力が1上がるようだ。
 そして最後にセフィリアだ。

名前:セフィリア
年齢:48
種族:ハーフエルフ
職業:冒険者・風術士
レベル:19
HP:496/496
MP:521/521
攻撃力:40
防御力:53(+33)
素早さ:49
魔法力:81(+10)
精神力:72(+15)
器用さ:59
アクティブスキル:風魔術(小) 短弓術(微) 短杖術(序)
パッシブスキル:風耐性(下) 毒耐性(小) 歌唱(微) 詠唱短縮(下)
装備:魔風花染めの服、簡素な矢筒付ベルト、大角鹿革のブーツ、魔晶石の指輪、精霊樹のタリスマン

 セフィリアもレベルが一つ上がっていた。というか、気付いてしまったんだが、武器を持ったマリーより素手のセフィリアの方が攻撃力が高い……まぁ、レベルの差ってやつか。

 それじゃあ、いよいよ部屋を拡張しよう。
 マイホームのステータス画面を開き、部屋拡張を選択する。最初は三畳一間だったが、四畳半、六畳と経て次は1LDKになると信じているが……果たして。これで八畳のワンルームだったら流石に困るぞ。俺の理性が。

「な、なにが起きるの?」
「セフィリアさんは初めてでしたね。今からこのお部屋が成長するんですよ」

 ピカピカと光る室内に慌てるセフィリアにマリーが説明をしてくれた。光が収束すると、これまで壁だった場所が引き戸になっていた。よかった、部屋が増えた。引き戸を開けると、そこは四畳半の洋間だった。とはいえ、これまで我が家になかった収納スペースがあるから、実質的には部屋の広さが二倍になったようなものだ。

「れ、レックスのスキルって……随分と特殊なのね。少しは慣れたつもりだけど、これには驚きよ」
「ふっふっふ、そうだろそうだろ。よし、今日からこっちが俺の部屋だからな」
「ま、まぁ……ここは貴方の家だから別にかまわないけど……」

 俺が使っていたベッドを一度、次元収納にしまってから再び取り出す。模様替えもこれがあれば楽ちんだな。……そうか、次元収納にアクセスできるのは俺だけだから、物理的な収納は共有アイテムを保管するのにちょうどいいな。というか、なんかセフィリアの返しが歯切れ悪かったよな。なんだろう、個室が欲しいのかな。
 そんな俺の予想は的外れだったと、すぐに思い知らされる。セフィリアの発言によって――

「あなたたち、付き合ってるんじゃないの?」
「「……えっ?」」
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