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友達3人 分担して働こう
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おばあさんの手芸屋さんで布やボタン、糸とか針とかを大量にゲットした翌日、私とスギラはひたすらに縫物をしていた。その休憩中に何となく開いてみたステータス画面にはばっちり裁縫スキルレベル1の文字が。これで裁縫スキルが上がらなかったらどうやって上げるんだって話だから納得ではあるけれど、逆に一日中やったとしてもスキルレベルは1なのか、ということも気になる。
なおスギラには最初から裁縫スキルを覚えてもらっているから、スキルレベルは3まで上がっている。……確かに、今日の裁縫でも細かい部分はスギラに任せてしまったところもある。ボタン付けとかやはりレベル1でできるものではないでしょう。
なにはともあれ、サファイア、ルビー、スギラの三人分のポロシャツっぽい服とシンプルなスカートが完成した。三人とも初期衣装がけっこうファンタジーっ気の強いものにしてしまったから、ただ出かけるときとかギルドに報告だけするとか、あとはお風呂上りとか、そういった時に楽に着られる服ができて良かった。
「スギラもお疲れ様。もうじき日も傾くしサファイアたちも帰ってくるんじゃないかな」
そう、私とスギラがひたすら縫物をしている間、サファイアとルビーにはギルドでクエストの消化を依頼してあったのだ。一応、視界の左上にHPバーが見えるが危険な域には陥っていない。当然、ヒーラーのスギラがここにいるのだから安全第一でお願いしてある。ひょっとした街中で荷物運びとかお使いとか、猫探しとかそういった依頼をこなしているかもしれない。
その辺りは二人が帰ってきたら聞いてみればいい。もし街中でもこなせる依頼がそこそこあるのであれば、私はモンスターと戦うよりそっちをコツコツやった方がいいかもしれないし。アルバイトみたいで楽しそうだし。
「エリカさんもお疲れ様でした。下着類はやっぱりエリカさんのお手本があってこそですから」
「そ、そうかな? でもホックをボタンで代用した簡単なつくりだけどね」
普段着も大事だけど、もっと数が必要なのは下着。私がしているものや、ルビー用にアリーシャさんが作ってくれたもの、さらに私のイメージで作ったみんなの初期衣装の下着をうまく模倣してもらっている。
ショーツにはおばあさんのところで買ってきた布の中でもとりわけ肌触りのいいもの、シルクっぽいやつを中心に作っている。ショーツというより水着っぽさがあるが、基本は見せない見えないものだからよしとする。
「ただいまー」
「戻ったわよ」
そんなことを考えていると、お仕事終わりのサファイアとルビーが戻ってきた。小袋にジャラっとお金を入れてきたようで、それをローテーブルにずんと置く。かれこれ5000マイラ稼いできたようだ。
「草原の魔物をちょっと狩ったり、水の入った樽を運んだり、ちょっとした届け物とか素材の納品とか、そんな感じでこなしてきたよ」
「……水樽の運搬はもうしたくないわね……。冒険者だからって女相手でも容赦ないわよ」
前衛職のサファイアはまだしも、後衛のルビーには大変そうだ。私も正直やりたくない。
「お疲れ様ルビー。お風呂入ってきたら? 着替えも出来たし」
「わぁ!! ありがとう! このカラダ、見られるのは悪くないけど程度ってものがあるからね」
腕組みしながら豊満なバストを押し上げえるルビー。ツンデレ特有の傲慢さと恥じらいの組み合わせが可愛い。
「私は? 見てもいいの?」
「あ、アンタは別に……好きなだけ見たらいいじゃない。お風呂も一緒に入る?」
「入る入るよ!! じゃあ、二人で入ろうね。サファイア、スギラはまた今度二人っきりで入ろうね」
私はそう言いながらルビーの背中を押しながら浴場へ向かった。
《附録》
エリカ レベル5 サファイア レベル5 ルビー レベル4 スギラ レベル2
HP 300/300 HP 430/430 HP 320/320 HP 330/330
MP 120/120 MP 100/100 MP 170/170 MP 130/130
物攻 10 物攻 17 物攻 10 物攻 10
物防 14 物防 15 物防 11 物防 12
魔攻 10 魔攻 10 魔攻 16 魔攻 12
魔防 12 魔防 11 魔防 13 魔防 11
敏捷 13 敏捷 10 敏捷 11 敏捷 11
器用 13 器用 10 器用 10 器用 14
精神 10 精神 10 精神 11 精神 10
運 10 運 10 運 10 運 10
火属性+1 光属性+1
裁縫Lv1 裁縫Lv3
なおスギラには最初から裁縫スキルを覚えてもらっているから、スキルレベルは3まで上がっている。……確かに、今日の裁縫でも細かい部分はスギラに任せてしまったところもある。ボタン付けとかやはりレベル1でできるものではないでしょう。
なにはともあれ、サファイア、ルビー、スギラの三人分のポロシャツっぽい服とシンプルなスカートが完成した。三人とも初期衣装がけっこうファンタジーっ気の強いものにしてしまったから、ただ出かけるときとかギルドに報告だけするとか、あとはお風呂上りとか、そういった時に楽に着られる服ができて良かった。
「スギラもお疲れ様。もうじき日も傾くしサファイアたちも帰ってくるんじゃないかな」
そう、私とスギラがひたすら縫物をしている間、サファイアとルビーにはギルドでクエストの消化を依頼してあったのだ。一応、視界の左上にHPバーが見えるが危険な域には陥っていない。当然、ヒーラーのスギラがここにいるのだから安全第一でお願いしてある。ひょっとした街中で荷物運びとかお使いとか、猫探しとかそういった依頼をこなしているかもしれない。
その辺りは二人が帰ってきたら聞いてみればいい。もし街中でもこなせる依頼がそこそこあるのであれば、私はモンスターと戦うよりそっちをコツコツやった方がいいかもしれないし。アルバイトみたいで楽しそうだし。
「エリカさんもお疲れ様でした。下着類はやっぱりエリカさんのお手本があってこそですから」
「そ、そうかな? でもホックをボタンで代用した簡単なつくりだけどね」
普段着も大事だけど、もっと数が必要なのは下着。私がしているものや、ルビー用にアリーシャさんが作ってくれたもの、さらに私のイメージで作ったみんなの初期衣装の下着をうまく模倣してもらっている。
ショーツにはおばあさんのところで買ってきた布の中でもとりわけ肌触りのいいもの、シルクっぽいやつを中心に作っている。ショーツというより水着っぽさがあるが、基本は見せない見えないものだからよしとする。
「ただいまー」
「戻ったわよ」
そんなことを考えていると、お仕事終わりのサファイアとルビーが戻ってきた。小袋にジャラっとお金を入れてきたようで、それをローテーブルにずんと置く。かれこれ5000マイラ稼いできたようだ。
「草原の魔物をちょっと狩ったり、水の入った樽を運んだり、ちょっとした届け物とか素材の納品とか、そんな感じでこなしてきたよ」
「……水樽の運搬はもうしたくないわね……。冒険者だからって女相手でも容赦ないわよ」
前衛職のサファイアはまだしも、後衛のルビーには大変そうだ。私も正直やりたくない。
「お疲れ様ルビー。お風呂入ってきたら? 着替えも出来たし」
「わぁ!! ありがとう! このカラダ、見られるのは悪くないけど程度ってものがあるからね」
腕組みしながら豊満なバストを押し上げえるルビー。ツンデレ特有の傲慢さと恥じらいの組み合わせが可愛い。
「私は? 見てもいいの?」
「あ、アンタは別に……好きなだけ見たらいいじゃない。お風呂も一緒に入る?」
「入る入るよ!! じゃあ、二人で入ろうね。サファイア、スギラはまた今度二人っきりで入ろうね」
私はそう言いながらルビーの背中を押しながら浴場へ向かった。
《附録》
エリカ レベル5 サファイア レベル5 ルビー レベル4 スギラ レベル2
HP 300/300 HP 430/430 HP 320/320 HP 330/330
MP 120/120 MP 100/100 MP 170/170 MP 130/130
物攻 10 物攻 17 物攻 10 物攻 10
物防 14 物防 15 物防 11 物防 12
魔攻 10 魔攻 10 魔攻 16 魔攻 12
魔防 12 魔防 11 魔防 13 魔防 11
敏捷 13 敏捷 10 敏捷 11 敏捷 11
器用 13 器用 10 器用 10 器用 14
精神 10 精神 10 精神 11 精神 10
運 10 運 10 運 10 運 10
火属性+1 光属性+1
裁縫Lv1 裁縫Lv3
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