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第五話 コーゼスの村

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「着きました、ここがコーゼス村です」

 私たちが村に着いたのは、予定の4日を上回ること二日後だった。レリエのキスが上達著しくて、どうにも最後までしないと私が限界だったのだ。しかも、レリエがキスする時、私の胸を揉むようになったのだ。それがもう、お乳を飲む時に母親のおっぱいをふにふにする哺乳類の赤ちゃんみたいで可愛いことこの上ないのだ。お互いに能力はキスで発動すると分かっているのに、ついつい伽に発展してしまう。そのせいで、翌朝の起床が遅れ1日のリズムが崩れた結果が4日の道のりが6日に化けさせたのだ。
 まぁ、仕方ないよね。気持ちよさのあまりレリエが“知識を送る”ということが脳内から吹き飛んでいたとしても、仕方ないよね。ちなみに、この六日間。暮らしは家にいた頃と大差なかったように思う。なにせ、空術によって張られる結界、支配領域から取り出されるベッドと新鮮な食事……野宿という感じは一切しない。ちなみに、レリエ程の空術士からすれば、結界なんて寝たままでも保てる術らしい。しかも、この結界は人や魔物の侵入を防ぐだけでなく、防音・防臭効果があるらしい。人目につかない所に張れば、あんなこともこんなことも出来そうな気がする。

「さて、これからどうしましょうか?」

 コーゼスの村で宿を取り、部屋に備え付けられているテーブルに世界地図を広げる。この世界の地図は三色に分けられる。一つは大陸東部。人族の領地。青く塗られている。大陸中部は紫色で塗られており、ここが人と魔族のどちらもが狙う土地となっている。そして、西側にある赤い地域。これが魔属領なのだ。

「この村に長居する理由はさほどありません。ですが、次に向かう街をトルキガにするかニシェクにするかが……」

 知識として持っている地名への理解。歴史的観点から見ても二つの街の発展に大きな差はなく、どちらに行っても同じような気がするのだが。

「お姉ちゃんは、この先必要になるのは何だと思います?」

 レリエにそう尋ねられて、考えてみる。必要なのは……情報とか? いや、協力してくれる女の子が先か。

「やっぱり、人かなぁ」
「だったら、トルキガですね」
「ん? 二つの街の人口って大差ないよね?」

 ……あ、でも。確かトルキガは商業都市。対してニシェクは工業都市だったような。

「そろそろお姉ちゃんも武器を持つべきかと……」

 むむぅ、コーゼスに来るまでの六日間。確かに魔物との戦闘もあった。魔属領から遠い位置にあるため、強力な魔物はいないけど……素手である私には対処のしようがなかった。魔術に関しては未だに戦闘で行使できるレベルに達していないし。というわけで、ずっとレリエに頼りっぱなしだったのだ。いい加減、自分でも戦えるようにならないとね。

「扱いやすい武器の定番といえば……槍、かな?」
「そうですね。それに、商業都市トルキガの方が女性の数が多いと思いますし、槍についての知識を持っている女性を探しやすいはずです」

 レリエ……そこまで考えて。お姉ちゃん、嬉しいよ。勿論、このあと滅茶苦茶××したのは言うまでもない。
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