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第四章 冥王決定戦篇
冥王決定戦 決勝トーナメント 一回戦
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予選の全てが終わってから、四日が経過した。256まで減った参加者で行われる決勝トーナメント一回戦。128試合中今日までに100試合が終わった。そしてこれから、俺の試合が始まる。
『決勝トーナメント一回戦第101試合。対戦カードは魔術師クライトと鶏騎士のクラッカだ!!』
……鶏騎士? 紹介に疑問符を浮かべた俺の目の前に現れたのは、紹介通りの騎士だった。鶏の頭と腕だが、形は人型だし鎧も装備して腰には剣を佩いている。兜は被らず真っ赤な鶏冠が風に靡いている。
『さぁ、両者が所定の位置についた……。戦闘、開始!!』
「コケー!!」
なっ!! こいつ、人語は解さないのかよ!?
『先制したのはクラッカ選手! 風の如く剣を抜き、クライト選手に斬りかかる!』
確かにスピードのある剣戟だが、回避できないわけではない。
「よっと、魔力掌握、グランドプリズン!!」
後方に跳びながら札を出し、術を発動する。隆起した地面が敵の動きを封じる地属性上級単体術。
「コッコー!!」
だが、その岩石の牢は一撃で砕かれてしまった。
「だったら、魔力掌握、クラッシュブリザーク!!」
刺突の構えでこちらに走ってくる鶏を地氷複合の上級魔術で向かえ撃つ。
『おっとぉ、クライト選手の魔法でクラッカ選手も後退だ!!』
「陽槍展開!! せるぁあ!」
クロディアンを槍形態にし、敵の首筋目掛けて槍を振るう。だが、
「コケコッコー!!」
「ぬぐあ!」
口から放たれた超音波のような一鳴きで、俺の体勢は大きく崩れた。
「だったらこっちだ。詠唱破棄、グランドブレイク!!」
再び大地を隆起させ、今度は槍のように鋭くさせる。
「ケ、ケ、コケー、コッコー!!」
だが鶏は軽やかに岩を飛び越え、こちらに迫ってくる。やっぱり、最後は接近戦か。
「斬牙槍! 瀑波龍翔槍!!」
振り下ろされる剣を弾き、一突き。そこから、槍の先端に水の魔力を込めて振り上げる。
「終わりだ、雷牙翔天槍!」
振り上げた槍に今度は雷の魔力を込め、再び振り上げる。そのまま全力の突きを加え、黒焦げになった鶏は、そのまま存在を失った。
『勝者、魔術師クライト!!』
勝った安堵以上に、対戦相手の存在を消してしまった後悔で大きく溜息を吐きながらコロシアムを後にした。
『決勝トーナメント一回戦第101試合。対戦カードは魔術師クライトと鶏騎士のクラッカだ!!』
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『さぁ、両者が所定の位置についた……。戦闘、開始!!』
「コケー!!」
なっ!! こいつ、人語は解さないのかよ!?
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確かにスピードのある剣戟だが、回避できないわけではない。
「よっと、魔力掌握、グランドプリズン!!」
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「コッコー!!」
だが、その岩石の牢は一撃で砕かれてしまった。
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『おっとぉ、クライト選手の魔法でクラッカ選手も後退だ!!』
「陽槍展開!! せるぁあ!」
クロディアンを槍形態にし、敵の首筋目掛けて槍を振るう。だが、
「コケコッコー!!」
「ぬぐあ!」
口から放たれた超音波のような一鳴きで、俺の体勢は大きく崩れた。
「だったらこっちだ。詠唱破棄、グランドブレイク!!」
再び大地を隆起させ、今度は槍のように鋭くさせる。
「ケ、ケ、コケー、コッコー!!」
だが鶏は軽やかに岩を飛び越え、こちらに迫ってくる。やっぱり、最後は接近戦か。
「斬牙槍! 瀑波龍翔槍!!」
振り下ろされる剣を弾き、一突き。そこから、槍の先端に水の魔力を込めて振り上げる。
「終わりだ、雷牙翔天槍!」
振り上げた槍に今度は雷の魔力を込め、再び振り上げる。そのまま全力の突きを加え、黒焦げになった鶏は、そのまま存在を失った。
『勝者、魔術師クライト!!』
勝った安堵以上に、対戦相手の存在を消してしまった後悔で大きく溜息を吐きながらコロシアムを後にした。
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