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アンソロジー
ガールズトーク Side:叶美&恵玲奈 立成18年1月
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年明け早々、私と恵玲奈は受験の合格祈願もかねた初詣に出た。雪絵は帰省中なのでこの二人。お互い、彼女とはまた別に行くので今日は着飾ることもなく、さっと行ってさっと帰る予定。とはいえそれだけじゃ味気ないからと、近場のカフェでお茶することにした。
「ところでさ、叶美」
普段通りの話をのんびりとしていると、恵玲奈が少し真剣な顔をして話を切り出した。何事かと身構えると……。
「えっちってどれくらいの頻度でしてる?」
なんてことを昼間から聞くんだとあわてふためいてしまう。飲み物を口に入れていないタイミングでよかった。あわや吹き出してしまうところだった。
「今年はもうした?」
「まだ3日だよ? 流石に……一回だけ」
「こっちは、ことの最中に年越した。それと、昨日……二回でほぼ毎日ペース。やっぱ長期休暇は激しさ増すね。腰が……えへへ」
聞くところによると(どこ?)恵玲奈と須川さんとの行為は相当に激しいと聞く。コートを脱いだ恵玲奈の首もとは錠前デザインのアクセサリーがついたチョーカーに飾られている。少しゆったりとしたトップスは首筋にあるキスマークを覆えていない。……キスマークかぁ。ちょっと羨ましい。
「どのくらいが普通なのかな? 私さ、求められたら毎日でもって思ってるけど、それは流石に多いよね」
「一応、私は金曜日か土曜日の夜だけ。これも一応、毎週じゃないから。月に三回くらい」
「昼間は?」
「しないよ! 明るい時間にダメだよ。……一日中愛し合えたらって、ちょっと憧れるけど」
「すっごい疲れるし、汗もすごいから脱水になるよ。注意しな」
「いや、うちそんな激しくしないし」
「そっかぁ。叶美、どんなふうにされるの好き?」
「へ? え、そんな話ここでする? 今更か……。えっとね、紅葉ちゃんに焦らされながら、かおりちゃんに無心で求められるのが好き。あと、その……胸をね、二人に吸われるのも好き。何も出ないよ!? そんな目で見ないでよ。ただただ愛しく感じるの。取り敢えず聞くけど、そっちは?」
「両手縛られて、後ろからガツガツ突かれるともう昇天しそうになる。これは断言できる」
多分、親友じゃなかったらよくてドン引き最悪絶交すらありえるわ。流石に変態度強すぎじゃない?
「ほんとに良いんだって。ベッドに押し付けられるから呼吸もままならなくってさ、しかも一番奥で感じるの。想像妊娠しそうになるよ。いやマジで。両穴もオススメ。穴って流石に下品か。叶美たちはおもちゃの類い何も使わないの?」
「……あのねぇ、恵玲奈がかおりちゃんによこしたピンクのあれ、そういえば追及しなきゃと思ってたんだよね。あれで私、……もう!」
「あー、あれね。あははは」
笑うしかないといった具合に笑う恵玲奈。慣れていない私には人工の刺激はきついものがある。恵玲奈はいつから、ああいうものを嗜んでいたんだろう。性の目覚めが遅かったという自覚があるからか、今更ながらそういうことへの興味が湧いてしまっている。多分この話に付き合っているのも、そういう理由なんじゃないかな。
「恵玲奈はさ、そういうおもちゃ、いつから使ってるの? というか、どこで買ってたのよ」
「ふぇ? あぅ。三年くらい前、かな。ほら、橋立の方にさ何でも屋さんみたいな雑多なお店あるでしょ? あそこで買った」
「ふーん。そんな前から恵玲奈はえっちだったんだね」
「うぐ、叶美にそう言われるのはなかなかキツいね」
「どういう意味?」
「いや、他意はないよ。面と向かって言われるとってこと」
「そう? ていうかさ、恵玲奈は須川さんとどのくらいの頻度でしてるの?」
もとはそういう話題だったことを思い出す。
「週に五回くらい。土曜日とか平気で二回戦するし。……少し青黒くなったお尻見られた時は恵に心配かけたなぁ」
「……えぇ」
「スパンキングって言うんだけど、いいよ? 奥がきゅんとするの」
「私もさ、きっとマゾだと思うんだよね。される側だし。でもそこまではされたくないかなぁ」
「そう? 叶美もそのうちもっと深く繋がりたくなる日がくるら」
「まだ指でいいかな。紅葉ちゃんの指、長くてさ。それに私のいいとこ、私より知ってて」
「あるよね。自分の知らない自分が開いちゃうの。私だって美海が相手じゃなかったらこんなね、ドMにはならなかったと思うんだよね。でもまぁ、幸せだから」
「幸せは人それぞれだから何も言わないけど」
「じゃ、話が綺麗にまとまったしおいとましよっか」
こうしてガールズトークと言うにはあまりにピンクな会話はおしまいとなった。
「ところでさ、叶美」
普段通りの話をのんびりとしていると、恵玲奈が少し真剣な顔をして話を切り出した。何事かと身構えると……。
「えっちってどれくらいの頻度でしてる?」
なんてことを昼間から聞くんだとあわてふためいてしまう。飲み物を口に入れていないタイミングでよかった。あわや吹き出してしまうところだった。
「今年はもうした?」
「まだ3日だよ? 流石に……一回だけ」
「こっちは、ことの最中に年越した。それと、昨日……二回でほぼ毎日ペース。やっぱ長期休暇は激しさ増すね。腰が……えへへ」
聞くところによると(どこ?)恵玲奈と須川さんとの行為は相当に激しいと聞く。コートを脱いだ恵玲奈の首もとは錠前デザインのアクセサリーがついたチョーカーに飾られている。少しゆったりとしたトップスは首筋にあるキスマークを覆えていない。……キスマークかぁ。ちょっと羨ましい。
「どのくらいが普通なのかな? 私さ、求められたら毎日でもって思ってるけど、それは流石に多いよね」
「一応、私は金曜日か土曜日の夜だけ。これも一応、毎週じゃないから。月に三回くらい」
「昼間は?」
「しないよ! 明るい時間にダメだよ。……一日中愛し合えたらって、ちょっと憧れるけど」
「すっごい疲れるし、汗もすごいから脱水になるよ。注意しな」
「いや、うちそんな激しくしないし」
「そっかぁ。叶美、どんなふうにされるの好き?」
「へ? え、そんな話ここでする? 今更か……。えっとね、紅葉ちゃんに焦らされながら、かおりちゃんに無心で求められるのが好き。あと、その……胸をね、二人に吸われるのも好き。何も出ないよ!? そんな目で見ないでよ。ただただ愛しく感じるの。取り敢えず聞くけど、そっちは?」
「両手縛られて、後ろからガツガツ突かれるともう昇天しそうになる。これは断言できる」
多分、親友じゃなかったらよくてドン引き最悪絶交すらありえるわ。流石に変態度強すぎじゃない?
「ほんとに良いんだって。ベッドに押し付けられるから呼吸もままならなくってさ、しかも一番奥で感じるの。想像妊娠しそうになるよ。いやマジで。両穴もオススメ。穴って流石に下品か。叶美たちはおもちゃの類い何も使わないの?」
「……あのねぇ、恵玲奈がかおりちゃんによこしたピンクのあれ、そういえば追及しなきゃと思ってたんだよね。あれで私、……もう!」
「あー、あれね。あははは」
笑うしかないといった具合に笑う恵玲奈。慣れていない私には人工の刺激はきついものがある。恵玲奈はいつから、ああいうものを嗜んでいたんだろう。性の目覚めが遅かったという自覚があるからか、今更ながらそういうことへの興味が湧いてしまっている。多分この話に付き合っているのも、そういう理由なんじゃないかな。
「恵玲奈はさ、そういうおもちゃ、いつから使ってるの? というか、どこで買ってたのよ」
「ふぇ? あぅ。三年くらい前、かな。ほら、橋立の方にさ何でも屋さんみたいな雑多なお店あるでしょ? あそこで買った」
「ふーん。そんな前から恵玲奈はえっちだったんだね」
「うぐ、叶美にそう言われるのはなかなかキツいね」
「どういう意味?」
「いや、他意はないよ。面と向かって言われるとってこと」
「そう? ていうかさ、恵玲奈は須川さんとどのくらいの頻度でしてるの?」
もとはそういう話題だったことを思い出す。
「週に五回くらい。土曜日とか平気で二回戦するし。……少し青黒くなったお尻見られた時は恵に心配かけたなぁ」
「……えぇ」
「スパンキングって言うんだけど、いいよ? 奥がきゅんとするの」
「私もさ、きっとマゾだと思うんだよね。される側だし。でもそこまではされたくないかなぁ」
「そう? 叶美もそのうちもっと深く繋がりたくなる日がくるら」
「まだ指でいいかな。紅葉ちゃんの指、長くてさ。それに私のいいとこ、私より知ってて」
「あるよね。自分の知らない自分が開いちゃうの。私だって美海が相手じゃなかったらこんなね、ドMにはならなかったと思うんだよね。でもまぁ、幸せだから」
「幸せは人それぞれだから何も言わないけど」
「じゃ、話が綺麗にまとまったしおいとましよっか」
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