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第14話 ほにゃらら研究会
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放課後、私――武藤和珠音は旧校舎のトイレにいた。部活があるわけではないのだけれど、すぐに寮へ戻ったら……りなりーも部活はないから既に部屋に戻っているだろう。昼休みの時点で大分ボルテージが高まってしまっていたのだから、きっと帰るなりことにいたるだろう。
「んぐ……むぅ、ふぅ……はぁ、はぁ……」
夕べのことを思い出すだけで下着が濡れてしまうほどだ。ここで鎮めたところで、誰が咎めよう。
旧校舎といえどトイレは掃除が行き届いている。和式なのが難点だが、むしろ洋式トイレより個室が少しだけ広く感じるから、寮の部屋が違ったり片方が実家民のカップルはこういうところでいたすなんてウワサもあるっけ。
「取り敢えず落ち着いた……え?」
このトイレには個室が5つあるのだが、私は入口から見て右端にいた。ところで、今現在、左端の個室の扉が開いている。そして、そこにカメラを向けている生徒がいるのだ。……妙だな。
「先客がいたとは。道理で聞きなれない喘ぎ声が混じっていたわけだ。ねぇ君、ナニしていたのかなぁ?」
逃げようと思った私はトイレの入り口で大き目のおっぱいに阻まれたのだった。
場所を変えて旧校舎の一室。
「さぁて、自己紹介しようか。高等部二年の青木燎明だ。好きなAVのジャンルは寝取りとかスワッピングな。よろしく。アオって呼んでくれ」
「同じく二年の千賛知翔子よ。ねぇ知ってる? AV女優を縛って放置して、一心不乱に蕎麦を打つ意味の分からないAVがあることを」
……知らん。
「同級生よね? 白石久遠よ。好きなジャンルはレズビアンもの。仲良くしてね?」
「榛葉浅葱よ。高校一年、好きなジャンルっていうか、興味があるのは風俗ものかな。ソープとか」
「中等部三年……黒崎翼だ。純愛が好きなのに……なんでこんなことしてるんだろうなぁ」
おいおい中学生までいるのか……。大丈夫なのか、この集団。いろんな意味で。
「あんなところでナニしてたのか、お姉さんに教えて欲しいなあ~」
青木先輩の煽るような物言いに、私は根負けしてセルフプレジャーに耽っていたことを告白した。ルームメイトをオカズにしたことも。
「なるほど。ルームメイトのこと好きなんでしょう? 好きな女の性欲くらい全部受け止めてやりなさいよ。ヤりまくればいいじゃない」
「うぅ……それは、まぁ、そうなんだろうけど……」
うなだれる私の耳にガラガラと扉が開く音が聞こえてきた。
「あ、会長じゃん」
「ごきげんよう。あら、初めましての子がいるわね」
やってきたのは黒髪を姫カットにしたこの研究会の会長とは思えないくらいの清楚系美女。しかも胸も大きい。りなりーほどではないにせよ、高校生とは思えない色気を放っている。清楚なのに色気がある、そのアンバランスさが女子高生ってやつなのだろうか。
「AV研当代の会長、一色芹佳よ」
「セリ会長は生粋のオナニストでね。えぐいおもちゃもいっぱい持ってるのよ」
「ふふ、言われてしまったわね。好きなAVのジャンルはオナニーもの。自画撮りでも隠し撮りでも好きよ。わたし、四月七日生まれなの。だからもう十八歳だし、好きに買えるのよね」
女子校生がアダルトビデオの話をこんなにもする空間なんて、頭のおかしさが一周回って面白くなってきてしまった。この変人たちがどんな活動をしているのか、興味を持ってしまった時点で私はちょっとだけ道を踏み外してしまっていたのだった。
「んぐ……むぅ、ふぅ……はぁ、はぁ……」
夕べのことを思い出すだけで下着が濡れてしまうほどだ。ここで鎮めたところで、誰が咎めよう。
旧校舎といえどトイレは掃除が行き届いている。和式なのが難点だが、むしろ洋式トイレより個室が少しだけ広く感じるから、寮の部屋が違ったり片方が実家民のカップルはこういうところでいたすなんてウワサもあるっけ。
「取り敢えず落ち着いた……え?」
このトイレには個室が5つあるのだが、私は入口から見て右端にいた。ところで、今現在、左端の個室の扉が開いている。そして、そこにカメラを向けている生徒がいるのだ。……妙だな。
「先客がいたとは。道理で聞きなれない喘ぎ声が混じっていたわけだ。ねぇ君、ナニしていたのかなぁ?」
逃げようと思った私はトイレの入り口で大き目のおっぱいに阻まれたのだった。
場所を変えて旧校舎の一室。
「さぁて、自己紹介しようか。高等部二年の青木燎明だ。好きなAVのジャンルは寝取りとかスワッピングな。よろしく。アオって呼んでくれ」
「同じく二年の千賛知翔子よ。ねぇ知ってる? AV女優を縛って放置して、一心不乱に蕎麦を打つ意味の分からないAVがあることを」
……知らん。
「同級生よね? 白石久遠よ。好きなジャンルはレズビアンもの。仲良くしてね?」
「榛葉浅葱よ。高校一年、好きなジャンルっていうか、興味があるのは風俗ものかな。ソープとか」
「中等部三年……黒崎翼だ。純愛が好きなのに……なんでこんなことしてるんだろうなぁ」
おいおい中学生までいるのか……。大丈夫なのか、この集団。いろんな意味で。
「あんなところでナニしてたのか、お姉さんに教えて欲しいなあ~」
青木先輩の煽るような物言いに、私は根負けしてセルフプレジャーに耽っていたことを告白した。ルームメイトをオカズにしたことも。
「なるほど。ルームメイトのこと好きなんでしょう? 好きな女の性欲くらい全部受け止めてやりなさいよ。ヤりまくればいいじゃない」
「うぅ……それは、まぁ、そうなんだろうけど……」
うなだれる私の耳にガラガラと扉が開く音が聞こえてきた。
「あ、会長じゃん」
「ごきげんよう。あら、初めましての子がいるわね」
やってきたのは黒髪を姫カットにしたこの研究会の会長とは思えないくらいの清楚系美女。しかも胸も大きい。りなりーほどではないにせよ、高校生とは思えない色気を放っている。清楚なのに色気がある、そのアンバランスさが女子高生ってやつなのだろうか。
「AV研当代の会長、一色芹佳よ」
「セリ会長は生粋のオナニストでね。えぐいおもちゃもいっぱい持ってるのよ」
「ふふ、言われてしまったわね。好きなAVのジャンルはオナニーもの。自画撮りでも隠し撮りでも好きよ。わたし、四月七日生まれなの。だからもう十八歳だし、好きに買えるのよね」
女子校生がアダルトビデオの話をこんなにもする空間なんて、頭のおかしさが一周回って面白くなってきてしまった。この変人たちがどんな活動をしているのか、興味を持ってしまった時点で私はちょっとだけ道を踏み外してしまっていたのだった。
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