雨の七夕も悪くない

楠富 つかさ

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本編

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 令和二年の七夕は日曜日。でも今日は七月八日の月曜日。空はどんより鈍色で、私の気持ちも沈んでいた。気の抜けた高気圧の縁をかすめるように低気圧が日本列島を直撃。昨日の夜遅くからずっと強い雨が降っている。傘を差してもセーラー服の端が濡れてしまうほどの本降りだ。ため息が湿った空気に溶けていく。飽和してしまうかもしれないほど、ため息ばかりだ。普段は自転車の道を倍近い時間かけて歩く。
 若干の疲れも相まってますます元気をなくす私に、一筋の光が差し込む。

「やぁ」

 藤川夕子ちゃんは幼稚園の頃からの幼馴染。大人っぽくて物静かな性格で、私とは正反対だけど一緒にいて落ち着く……私の大切な人。

「おはよう夕子ちゃん。なんで改札前? 普段はホームなのに」

 私たちの最寄り駅は南口と北口があるが、改札はその真ん中の同じものを使うふうに出来ている。彼女は券売機近くの側に立っていた。私が駅北、夕子ちゃんが駅南に住んでいるから普段はホームで合流しているのだ。

「ホーム、人でぐっちゃり。電車、一時間遅延だって」

 学校側の指示は午後から登校というものだったから安心していたけれど、運行再開してもダイヤの乱れが凄いらしい。電光掲示板には真っ赤な文字で運休と遅れのお詫びが表示されている。
 取り敢えずホームの混雑っぷりを見に下りてみると、確かに普段からは想像できないほどの混雑だった。確かにこの混雑じゃあ夕子ちゃんを見付けるのは難しいかも。背は高めだけど、大人の男性が多いホームじゃ流石に分からなくなりそうだし。どこも空いてはいないが、並びやすそうな場所に二人で列に加わる。

「待ってよっか。にしても、昨日の七夕は残念だったなぁ」
「うん。お祭、楽しみだったのに……」

 昨日の夜に予定されていた七夕祭は大雨の影響で当然中止。屋台とか花火とか、一足早めに夏休み気分を味わえるし、大笹があって短冊も書きたかった。どうしても書きたいお願い事があったのに……。残念。

「七恵の浴衣……見たかった」
「え?」

 雨脚が瞬間的に強くなって、普段からぼそぼそ喋る夕子ちゃんの言葉が聞き取れなかった。聞き返しても、何も言ってくれない。

「まだ七月なのに、台風みたいだよね」
「うん。高校生になったばかりなのに、これじゃ大変」

 今度は聞こえた。確かに、九月にはどうなっちゃうんだろう。でも電車が動かなくて学校に行けないならズルじゃないよね。そんな話をしながら三十分が経った。もう十一時半だ。普段なら二十分くらい前に電車が来て、それに乗れば午後から学校に行けたのに。一向に来る気配がない。

「サラリーマンの人たち、今日は休みますって連絡してる人多いね。私たち、学校行かなきゃダメなのかな……?」
「……分からないけど、制服の人もけっこういるよ」

 周囲を見渡すと多くの人がスマートフォンを見ながら時間を潰したり、まだ駅にいることを電話で誰かに伝えたりしながら過ごしている。そういえば……スマホ、どうしたっけ。首をかしげながらカバンの中をまさぐる。

「スマホ、家に忘れたっぽい」
「……大変。戻る?」
「帰ったらもう駅まで来る元気ないよ」

 ちらっと腕時計を見るがそろそろお母さんも仕事に行ったかも。となると家には誰もいないから……。あれ、鍵もない。

「鍵も忘れちゃったや。何が入ってるんだろうね、このカバン」

 カバンの中身は……午後は英語と日本史の教科書とか資料集とか単語帳とか、他にはお弁当代わりのパンとペットボトルの紅茶、それから櫛とタオルと、財布。あれ、前に無くしたと思ってたヘアゴムがここにある。

『まもなく二番線に到着の電車は、遅れております十一時十分発下り――』
「やっと、来るみたい」

 電車が来て学校にさえ着いたらスマホも別に必要ないし、街で少し時間を潰せばお母さんも家に帰ってきてるだろうから問題ない。よし、問題ない! 天気が悪いから気分くらい明るくしておかないと、ね。

「……ん?」

 前言撤回。これは……。

「乗れない」

 夕子ちゃんがぼそっと呟いた真理。確かに普段から通学の時間帯は満員電車だけれど、そうはいっても電車の奥の景色を窓越しに見ることが出来るのに、今日の電車はもう人の頭しか見えない。それほど混雑しているわけだ。乗れる乗れない以前に乗りたくない。
 屈強な男子生徒とかサラリーマンとか、いかついオバサンが乗り込んでますますぎゅうぎゅうぱんぱんになった電車を眺めて、私は踵を返した。

「帰ろう、夕子ちゃん」
「うん。……でも、七恵、鍵」
「あ、そうだった」

 どうしようか少し考え、財布を開く。

「クーポンあるしカラオケ行かない?」
「ダメ。遊ぶのは……なんか、居心地悪い」
「そっかあ」

 夕子ちゃんの真面目さは好ましいし、カラオケに行ったとしてもそう何時間といられるわけではない。私だってあまり歌う方じゃないし、夕子ちゃんは尚更だ。上手だけど喉が細いというか、曲数こなせないタイプ。

「じゃあどうしよっかな~」
「うち……来ない?」

 満員電車から背を向けた時点で期待していたその言葉に背筋が伸びる。そっと頷くと、私たちは改札を抜けて駅を後にした。


 まだ雨は強く降り続けていた。電車が動いているのが不思議なくらいだ。歩道が狭く、傘を差して二人並ぶのは少し危なかった。かまぼこ状の道路は端に水が溜まり、車が通る度に飛沫が上がる。夕子ちゃんが道路側に立ってくれているけれど、靴下はもうびしょびしょに見える。私は思いきって傘を畳み、夕子ちゃんを抱き寄せた。相合い傘にすれば一人分の幅だし、水がかかる心配も減ると思って。

「……ん」

 夕子ちゃんは特に何も言わないけれど、私が濡れないよう傘の傾きに気をつけてくれた。そんな風に歩いて二十分くらい。夕子ちゃんの家に着いた。うちと違って築年数の浅い新築一戸建て。夕子ちゃんが鍵を開けて玄関に上がると、置いてあったバスタオルで髪や足を拭く。用意のよさに感心する。

「待ってて」

 夕子ちゃんの家に上がるのは何年ぶりだろう。少なくとも建て替えてからは上がったことがない。どこになにがあるのか分からない。廊下の奥から出てきた彼女は新しいバスタオルを抱えていた。受け取って濡れている場所を拭く。足下はあまり水がかかっておらずさっと拭うだけで済んだ。水気を含んだ制服は少し冷えるけれど、流石にこれはどうしようもない。

「お風呂、入る?」

 ……なるほど。その手があったか。でも替えの下着とかないし、せっかくお風呂入っても湿った下着を着るのはなんか本末転倒というか、ね? 夕子ちゃんの下着は……私には入らないだろうし。流石に裸族にはなれないし、下着をつけないという選択肢も女子高生としては避けたいところ。中学生の頃でも流石にダメか。

「あの、あのね……その」

 夕子ちゃんが口と指先をわなわなさせながら、何かを言いたくても言えないという表情になる。気になる。思い切り頭を振った後、また廊下の奥に夕子ちゃんは消えた。おそらくあそこは脱衣所かお風呂なんだろう。というか……私はいつまで玄関にいたらいいんだろう。夕子ちゃんはすぐにアパレルショップの袋を持って戻ってきた。目をそらしながら渡された。よく分からないが取り敢えず開けてみよう。……下着。私のサイズに合う下着だった。ちょっと高そうな肌触り。

「その、ほんとは来週渡すつもりで……用意してたの。これ、着けて。だから、お風呂。その、ね? 取り敢えず、リビングで待ってて。仕度、するから」

 来週というと七月十七日の私の誕生日だろうか。……いや、確実にそうでしょ。誕生日プレゼントで友達しかも夕子ちゃんから下着を貰うなんて、なんというかその、期待してしまう。夕子ちゃんにとって私は特別なのかなって。それにいつも大人びた夕子ちゃんが、こんなにしどろもどろになるなんて。ドキドキしてしまう。
 リビングに通され椅子に座る。取り敢えずカバンからパンと紅茶を取り出す。

「パン食べて待ってるね」
「分かった。テレビ、点けていいよ」

 リモコンを渡して夕子ちゃんはリビングから出て行った。取り敢えずテレビを点けると、放送されていたのは大雨のニュースだった。川が増水している様なんて見ても面白くない。一局くらいバラエティをやっていないかとザッピングするも、やっていたのはドラマの再放送だけ。それも途中から見ても面白くない。パンを食べながら夕子ちゃんが戻るのを待った。

「あと十分くらいで入れるよ」

 戻ってきた夕子ちゃんは普段通りの落ち着いた様子だった。普段は結わえている髪を下ろした夕子ちゃんはいつも以上に大人びて見えた。

「私も髪、伸ばそうかな……」
「え?」
「あ、いや、別に」

 今度は私がしどろもどろになってしまう。すると夕子ちゃんが私の髪に指を通しながら、

「七恵は、今のままがいいな」

 なんて言うんだ。今日の夕子ちゃんは……少し饒舌。他の人とはほとんど会話しない夕子ちゃんを、独占している気がして少し気分が高揚する。そんな思いでいると十分なんてあっという間で、お風呂の沸いたアラームが鳴る。一緒にお風呂に入るのは中三の修学旅行以来だから半年ぶりということもあり特段こみ上げる思いはないけど……ただ、一軒家のお風呂だからきっと密着するんだろうな。それはドキドキする。夕子ちゃんはどんなシャンプーを使ってどんなボディソープを使って、どこから洗うんだろう。
 夕子ちゃんに続いて脱衣所に入る。制服は干すからと、ハンガーを受け取る。ちゃっちゃと脱いで、下着はさっきまで紅茶とパンの入っていたコンビニのビニール袋に入れて口を縛る。夕子ちゃんは少し恥ずかしそうに背中を丸めている。浴室は既に温かく、二人でシャワーを浴びて浴槽に入る。流石に少し狭くて密着する形になる。向かい合うのではなく、同じ向きを向いて夕子ちゃんに身体を預ける形だ。すぐ近くに顔があってお互いに照れる。
 会話はそう多くない。でもそれが苦にならない。鼓動をかすかに感じられて、そがまた心地良くて……どれだけの間そうしていたか分からない。流石にのぼせそうになり浴槽を出て、夕子ちゃんに髪を洗ってもらった。お礼に私も夕子ちゃんの髪を洗ってあげる。長くて綺麗な黒髪を洗っていると鏡に映る夕子ちゃんの満足げな笑みが見えた。さっきの私も多分そんな顔をしていたんだろうなぁ。


 お風呂上がり、私はパンで済ませたけど夕子ちゃんはお昼を食べていないということもあり、キッチンで二人並んで料理をした。綺麗に整頓されたキッチンはすごく使い易くて、毎日料理しても楽しいだろうなって思った。夕子ちゃんの隣だから、そう思うのかもしれないけれど。テレビはお昼を過ぎてもまだ大雨のニュースばかりだった。リビングのソファに腰掛け、互いに身を預けながらただただテレビを眺める。
 夕子ちゃんといれば退屈しない言い切る自信はあるけど、まあ限度がある。私はふと、まだお風呂とリビングダイニングしか見ていないことに気付き、こう言った。

「夕子ちゃんのお部屋、行きたいな」
「……え?」

 非常に困惑した様子になる夕子ちゃん。今日は常々落ち着きがないのはまあお互い様だけれど、今はすごく目が泳いでいる。何か見られたらいけないものがあるのかな。

「掃除、してなくて……」
「そんなことないでしょ。夕子ちゃん、普段から整理整頓するタイプだし」
「いや、えっと、その……最近忙しかったし」
「なんか……隠してる?」

 疑いたくないけど流石にここまで露骨に怪しいと、疑うよりほかないっていうか、何を隠したいのか純粋に気になってしまうというか、普段は大人っぽい夕子ちゃんにちょっとイジワルしたくなったというか、理由は何でアレじりりじりりと詰め寄りながら尋ねる。

「お部屋に、何があるの?」
「わ、私……。な、七恵。よく聞いて。私、七恵のことすっごく好き。一番の親友だと思ってるし、なんなら七恵以外にまともに喋れる相手学校にいないし……それで、七恵のことすっごく好きで、だから毎日でも会いたいし声聞きたいし、とにかく眺めていたいの。それで、高校生になってスマホ買ってもらったでしょ? それでね、私、カメラの性能がいいのを選んだの。こう、毎日ってわけじゃないけどちょっとずつ撮ってるでしょ? スマホで写真撮ったりプリクラ行ってみたり、休みの日とか少し遠出もしたじゃない? 普段の七恵も特別な七恵も全部全部独り占めしたくなって、それでそれで……えっと、なんだっけ。そう、部屋ね。実はね、その撮った写真をさ……プリントアウトして、貼ってるの。壁一面に。引くよね? 言い出せなく。でもね……その、七恵に囲まれていると思うとすごく幸せなの。ベッドの真上にも貼ってさ、寝る直前まで七恵のこと見て、起きたらまた目が合うんだよ。嬉しくなっちゃってさ。……何で七恵のこと好きなんだろうって毎日考えてるよ。七恵がわたしのこと、考えてくれていたら幸せだし、だからえっと、そう七恵のことずっと考えてる。今こんなに喋り続けてるけど、普段の私、全然思った事を言葉に出来なくて、人と話すのも苦手でずっと避けてたのに、幼稚園の頃から七恵がずっと側にいてくれて、皆私を置いてどこかへ行くのに、七恵だけはずっと一緒にいてくれた。だから私、七恵のこと特別だって思ったんだよ、きっと。もうこの際だから全部言うね。七恵のこと好きで好きでたまらなくて、全部知りたいと思ったの。日記もつけてるんだよ、ほとんど七恵のことしか書いてない日記。何を食べていたとか、学校ない日ならどんな服装だったか、とか。気付いてたよ、七恵が無理に小さめのブラつけてるのも。だから、ちゃんとしたサイズのを買ったの。七恵の女の子らしくて、柔らかで、えっと……その、とにかくもっと堂々としていて欲しいし、視線が気になるなら私が壁になる。……薄い壁でごめんね。えっと、ごめんね? 普段こんなに喋らないのに突然べらべら喋っちゃって。こう、想像の中だともっとスムーズに七恵と話せるのに、いざ直接会うとその、こういう不埒な感情が漏れ出しちゃうんじゃないかと思って……それでその、口数減らしていて、もっともっと七恵とおしゃべりしたいのに我慢して、でも七恵は私の少ない言葉からでもちゃんと気持ちをくみ取ってくれて、それがまた嬉しくて……でもお礼とか言えなくて。ほんとあらためてありがとうね、私の友達になってくれて。だからその、これからも……友達で、いてください……いさせて、ください」

 時間にすれば五分くらいだったかな。夕子ちゃんの感情に飲み込まれるような心地だった。だからこそ、納得がいかないっていうか。どうして最後に日和っちゃうのか。

「ひどい、ひどいよ夕子ちゃんは。夕子ちゃんが私のこと好きなのと同じくらい、私だって夕子ちゃんのこと好きなんだよ。私が、七夕のお話が好きだってこと、一番分かってくれたのは夕子ちゃんだった。長い黒髪がすっごく綺麗で、織り姫様かもしれないって本気で思ったんだよ。幼稚園の頃は。小学生になっても、私の話を一番聞いてくれて、楽しいことも悲しいことも、怒りたくなるようなことも、全部分かち合ってくれたのは夕子ちゃんだった。そんな夕子ちゃんが大好きなの。私だって夕子ちゃんの観察日記つけてるもん。写真なんて気にしないよ、これからは二人で写った写真を一杯残そうよ。だから、友達でいいなんて悲しいこと言わないでよ。……私たち、絶対に恋人になれるよ。……私と、付き合ってください」
「はい……喜んで!」

 最後はソファに正座して目を見て言った、うっすらと涙を溜める夕子ちゃんを抱きしめる。


 大好きな友達の知らない一面を知ることが出来て、しかも両想いだって確かめ合って、恋人になって……。すごくいい一日だったんだね、今日って。だから、そんな今日を作ってくれた昨日――雨の七夕も悪くなかったね。
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みんなの感想(1件)

柚木ゆず
2020.07.07 柚木ゆず

完結した作品欄でお見掛けして、お邪魔しました。

普段はこのようなジャンルのお話はあまり読まないのですが、拝読してよかったと感じております。
お二人の関係を見守っていることが、とても心地よく……。あっという間に、読み終えてしまいました。

よい場面がたくさんあったのですが。自分のお気に入りは、5分に及ぶ夕子さんのあの台詞達です。

解除

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