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第21話
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「京介……ここって」
「どう? 懐かしいでしょ?」
なんて京介がどや顔で指さしたのは、見覚えのある古い校舎。
確かに懐かしい。
俺たちはここで出会い、共に中学生として過ごしたのだから。
「ほら行くよ」
「ちょっ」
感慨にひたる俺を引っ張って京介は校門から体育館へまっすぐ進んでいく。
近づくにつれピンポン玉の音が大きくなる。
我が物顔で京介が体育館のドアを開くと、中から素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「あれ? 三浦さんに越谷先輩じゃないっすか? ちーす、ちーす」
「ちーす、ちーす。遊びに来たよー」
俺の中学の卓球部の後輩と軽快なやり取りを見せる京介。
京介は何度か遊びに来たことがあるので、こいつとも面識がある。
「あ、廉太郎!」
「廉太郎兄ちゃんだ! 京介もいる!」
「おう、お前ら久しぶりだな」
この騒ぎを聞きつけたのか、見知った顔の子供たちが俺たちを取り囲むが、
「はいはい皆。これから俺っちと特訓ね」
「はーい」
後輩の指示に従って卓球台へ戻っていく。
彼らの邪魔をしないように俺たちは隅に移動。
学校の体育で使ったジャージに着替えてから練習を見守ることにした。
その傍らで京介は不意に呟いた。
「これも懐かしいな。去年とかは廉太郎が教えてたよね?」
「……ああ」
何を隠そうこのへんてこりんな練習会を始めたのは俺なのだ。
とはいっても別に崇高な目的があった訳じゃない。
俺たちの中学には地域の子供たちに学校を開放する学校開放日というものがあったのだが、その日にも卓球がしたいと俺が訴えたのがきっかけだった。
……まあ地域の子供たちが優先である学校開放日に俺の我儘がそのまま通るはずもなく、子供たちに卓球を教えるという条件付きで許されたってオチなんだが。
「……やべえ、黒歴史すぎて思い出すだけで死にそうだ」
「ははっ。でも僕は黒歴史だなんて思わないよ。ほら見てみなよ」
京介に促され、卓球台の方へ視線を向ける。
なんてことないただの練習だ。
やっていることはどこの卓球場でも見られるありふれたもの。
しかし彼らは誰よりも楽しそうに笑っていた。
コーチ役の後輩に圧倒的な差を見せられても。
過酷なステップワーク練習をさせられても。
それさえも楽しいのだと言わんばかりに白球を追いかけている。
その光景が眩しくて、目を閉じると懐かしい光景が頭に浮かんできた。
******
あれは俺がまだ卓球を始めてたの頃の出来事だった。
不器用な俺は散々やっても上手くいかず、毎日負けてばかり。
ちょうどこの日も大会で1回戦で負けて帰ってきたところだった。
「……グス、じっちゃん。おれ、またやられちゃったよ」
「見ておったぞ廉太郎。惜しかったな」
悔しくて泣きじゃくる俺をじっちゃんは優しい言葉で慰めてくれた。
ただガキだった俺はそれくらいじゃ納得できなくて、
「おれ、練習する!」
「い、今からか? お前さんも休んだ方が……」
「いますぐがいいの!」
「わかった、わかった。準備するからちょっと待っておれ」
「はやくしろよー」
我儘言ってじっちゃんを困らせていたっけ。
当時の俺はただのくそガキだった。
じっちゃんはよく俺の面倒を見てくれていたと思う。
結局、その日も俺が満足するまで練習に付き合ってくれた。
練習が終わるとアイスを二人で食べるのが日課だったのだが、この日に限っては妙に神妙な面持ちで俺に聞いてきたことがあった。
「なあ廉太郎? 他のスポーツはやらんのか?」
「えーなんだよきゅうに?」
「……いや、ふと思ってな。確かにお前さんはボールを台に入れるのは上手いが、何も卓球にこだわらなくてもいいじゃろ? 他に向いてる競技があるかもしれんぞ?」
今ならわかる。
じっちゃんは俺に才能がないのがわかってたんだ。
そして将来挫折することになるのも。
だから暗に警告してきたのだろう。
……ボールを台に入れるのは上手いなんて誉め言葉にもならねえしな。
だけどそんなことを知らない俺は無邪気にじっちゃんの問いを否定した。
「うーん。きょうみねえな。おれ、たっきゅうができればそれでいいや」
「しかし廉太郎、それでは……」
「もーくどいよ、じっちゃん。おれはたっきゅうがすきなの! むいてるとかそんなのどうでもいいし」
じっちゃんは最初何を言われたのかわからないという感じだったが、すぐに意味を悟り、腹を抱えて笑い出した。
「はっはっは! そうじゃった。聞いたわしが馬鹿じゃったの」
「そうだぜ、じっちゃん。もうボケてきたのか?」
「かもしれんな!」
俺の反応が可笑しかったのかさらに笑い出すじっちゃん。
しばらくして落ち着いてくると、俺の頭にポンと手を置いて、
「安心せい。お前さんなら、いつか地区大会で優勝できるかもしれんな」
「…………ぜんこくじゃないのかよ」
「馬鹿もん、地区大会を舐めたらいかんぞ!」
なんだよ、じっちゃんめ。
もっとすごいことを言われるかと思ったのに。
俺は拗ねてそっぽを向く。
そんな俺を見てじっちゃんは深みのある顔を歪めて笑った。
「こらこら。全くお前さんは……わし以上の卓球馬鹿じゃな」
********
「……ああ、その通りだぜじっちゃん」
……卓球を嫌いになれるはずがない。
ピンポン玉の弾む音を。
ラケットに触れた時のときめきを。
あの気持ちを忘れられるはずもない!
……夢見た世界にはたどり着けないけれど。
……現実はきれいすぎるほどに残酷で。
……俺には才能なんて欠片もないけれど。
「それでも俺は卓球が好きなんだ」
ようやく思い出した。
ラケットを握る意味を。
「京介。ありがとな。お前のおかげで見つかったよ」
「どういたしまして。全く廉太郎は立ち直るのが遅いからね」
「うっせえよ。悪かったな」
俺は気恥ずかしさを誤魔化すように軽く肩を叩く。
京介も照れ臭いのか、叩き返してきた。
だけどいつまでもこうしている訳にもいかない。
俺にはやらなければいけないことがある。
「なあ京介、俺……」
「ほら廉太郎。今宮さんから着信だよ」
だが俺がそれを伝えきる前に、京介はスマホを俺の方に放り投げた。
「お、おい!」
慌ててキャッチする俺。
どう考えたってお前が発信したんじゃねーか!
なんてツッコム余裕もなく、今宮はすぐに電話に出た。
「もしもし、今宮ですが何か?」
「あーもしもし今宮、越谷なんだが……」
「越谷さんでしたが、久しぶりですわね」
「ひ、久しぶり。その……練習行かなくてごめん。迷惑かけたよな」
「謝罪は先日から聞き飽きていましてよ! さっさと要件を述べなさいな」
やばい。
むしろ今ので怒らせてしまったらしい。
……本当にごめんな今宮。
伝わらないとわかっていながら、俺は電話越しに頭を下げて本題に入る。
「お、おう。こんな状況でなんだけど1つ頼んでもいいか?」
「そうかしこまんなくてもいいですわよ。大方の検討はついていますわ。寧々のことですわよね?」
「ああ。察しが良くて助かる」
「ええ。存分に感謝しなさい。部活を早めに終わらせて、18時から寧々のおじいさまのお店で卓球をする約束を取り付けておきましたわ。私は遅れていきますからその間に決着をつけてきなさいな」
「今宮! お前ってやつは……」
「もう褒めなくて結構ですわ。それよりも寧々のことを頼みましたわよ」
そこまで言って今宮は電話を切った。
時刻は現在17時45分。
急げばぎりぎり間に合うといった感じか。
「今宮さん……なんだって?」
通話が終わりスマホを返すと京介はにこやかに俺に尋ねる。
俺は手短に話の概要を伝えた。
「あーその……朝倉とけりをつけてこいだとよ」
「そっか今宮さんらしいね。時間は?」
「……18時」
「げっ! もうすぐじゃん! なら廉太郎の荷物は僕が預かるよ」
「いやいいって。さすがにそこまでは……」
「いいから! 間に合わない方がまずいでしょ!」
「お、おう」
半ば強引に押し切られて、渋々カバンを渡すと
「あとこれ」
京介はそれと引き換えに可愛く包装された袋を手渡してきた。
中にはマドレーヌが2つ入っており、袋に着いたメッセージカードには「これで仲直りしてください」と書かれている。
「なんでこいつを?」
「早瀬さんが廉太郎に渡してってさ」
早瀬がわざわざ作ってくれたとはな。
誰よりも最近の卓球部の雰囲気に心を痛めていたあの早瀬が。
その一因は俺にあるというのに。
熱くなった目頭を押さえながら、俺はマドレーヌを上ジャージのポケットに入れる。
早瀬だけじゃない。
皆には感謝してもしきれない。
俺は最高の仲間を持ったな。
「早瀬さんの分まで頼んだよ」
「ああ京介、恩に着る! それとお前ら……マジで助かったぜ!」
最後に後輩たち別れを告げて、俺は体育館を出た。
その勢いのまま校門を飛びだして、見慣れた道を駆け抜ける。
目指すのは通いなれたあの場所。
ただ一目散に走った。
全ては彼女に会うために。
「どう? 懐かしいでしょ?」
なんて京介がどや顔で指さしたのは、見覚えのある古い校舎。
確かに懐かしい。
俺たちはここで出会い、共に中学生として過ごしたのだから。
「ほら行くよ」
「ちょっ」
感慨にひたる俺を引っ張って京介は校門から体育館へまっすぐ進んでいく。
近づくにつれピンポン玉の音が大きくなる。
我が物顔で京介が体育館のドアを開くと、中から素っ頓狂な声が聞こえてきた。
「あれ? 三浦さんに越谷先輩じゃないっすか? ちーす、ちーす」
「ちーす、ちーす。遊びに来たよー」
俺の中学の卓球部の後輩と軽快なやり取りを見せる京介。
京介は何度か遊びに来たことがあるので、こいつとも面識がある。
「あ、廉太郎!」
「廉太郎兄ちゃんだ! 京介もいる!」
「おう、お前ら久しぶりだな」
この騒ぎを聞きつけたのか、見知った顔の子供たちが俺たちを取り囲むが、
「はいはい皆。これから俺っちと特訓ね」
「はーい」
後輩の指示に従って卓球台へ戻っていく。
彼らの邪魔をしないように俺たちは隅に移動。
学校の体育で使ったジャージに着替えてから練習を見守ることにした。
その傍らで京介は不意に呟いた。
「これも懐かしいな。去年とかは廉太郎が教えてたよね?」
「……ああ」
何を隠そうこのへんてこりんな練習会を始めたのは俺なのだ。
とはいっても別に崇高な目的があった訳じゃない。
俺たちの中学には地域の子供たちに学校を開放する学校開放日というものがあったのだが、その日にも卓球がしたいと俺が訴えたのがきっかけだった。
……まあ地域の子供たちが優先である学校開放日に俺の我儘がそのまま通るはずもなく、子供たちに卓球を教えるという条件付きで許されたってオチなんだが。
「……やべえ、黒歴史すぎて思い出すだけで死にそうだ」
「ははっ。でも僕は黒歴史だなんて思わないよ。ほら見てみなよ」
京介に促され、卓球台の方へ視線を向ける。
なんてことないただの練習だ。
やっていることはどこの卓球場でも見られるありふれたもの。
しかし彼らは誰よりも楽しそうに笑っていた。
コーチ役の後輩に圧倒的な差を見せられても。
過酷なステップワーク練習をさせられても。
それさえも楽しいのだと言わんばかりに白球を追いかけている。
その光景が眩しくて、目を閉じると懐かしい光景が頭に浮かんできた。
******
あれは俺がまだ卓球を始めてたの頃の出来事だった。
不器用な俺は散々やっても上手くいかず、毎日負けてばかり。
ちょうどこの日も大会で1回戦で負けて帰ってきたところだった。
「……グス、じっちゃん。おれ、またやられちゃったよ」
「見ておったぞ廉太郎。惜しかったな」
悔しくて泣きじゃくる俺をじっちゃんは優しい言葉で慰めてくれた。
ただガキだった俺はそれくらいじゃ納得できなくて、
「おれ、練習する!」
「い、今からか? お前さんも休んだ方が……」
「いますぐがいいの!」
「わかった、わかった。準備するからちょっと待っておれ」
「はやくしろよー」
我儘言ってじっちゃんを困らせていたっけ。
当時の俺はただのくそガキだった。
じっちゃんはよく俺の面倒を見てくれていたと思う。
結局、その日も俺が満足するまで練習に付き合ってくれた。
練習が終わるとアイスを二人で食べるのが日課だったのだが、この日に限っては妙に神妙な面持ちで俺に聞いてきたことがあった。
「なあ廉太郎? 他のスポーツはやらんのか?」
「えーなんだよきゅうに?」
「……いや、ふと思ってな。確かにお前さんはボールを台に入れるのは上手いが、何も卓球にこだわらなくてもいいじゃろ? 他に向いてる競技があるかもしれんぞ?」
今ならわかる。
じっちゃんは俺に才能がないのがわかってたんだ。
そして将来挫折することになるのも。
だから暗に警告してきたのだろう。
……ボールを台に入れるのは上手いなんて誉め言葉にもならねえしな。
だけどそんなことを知らない俺は無邪気にじっちゃんの問いを否定した。
「うーん。きょうみねえな。おれ、たっきゅうができればそれでいいや」
「しかし廉太郎、それでは……」
「もーくどいよ、じっちゃん。おれはたっきゅうがすきなの! むいてるとかそんなのどうでもいいし」
じっちゃんは最初何を言われたのかわからないという感じだったが、すぐに意味を悟り、腹を抱えて笑い出した。
「はっはっは! そうじゃった。聞いたわしが馬鹿じゃったの」
「そうだぜ、じっちゃん。もうボケてきたのか?」
「かもしれんな!」
俺の反応が可笑しかったのかさらに笑い出すじっちゃん。
しばらくして落ち着いてくると、俺の頭にポンと手を置いて、
「安心せい。お前さんなら、いつか地区大会で優勝できるかもしれんな」
「…………ぜんこくじゃないのかよ」
「馬鹿もん、地区大会を舐めたらいかんぞ!」
なんだよ、じっちゃんめ。
もっとすごいことを言われるかと思ったのに。
俺は拗ねてそっぽを向く。
そんな俺を見てじっちゃんは深みのある顔を歪めて笑った。
「こらこら。全くお前さんは……わし以上の卓球馬鹿じゃな」
********
「……ああ、その通りだぜじっちゃん」
……卓球を嫌いになれるはずがない。
ピンポン玉の弾む音を。
ラケットに触れた時のときめきを。
あの気持ちを忘れられるはずもない!
……夢見た世界にはたどり着けないけれど。
……現実はきれいすぎるほどに残酷で。
……俺には才能なんて欠片もないけれど。
「それでも俺は卓球が好きなんだ」
ようやく思い出した。
ラケットを握る意味を。
「京介。ありがとな。お前のおかげで見つかったよ」
「どういたしまして。全く廉太郎は立ち直るのが遅いからね」
「うっせえよ。悪かったな」
俺は気恥ずかしさを誤魔化すように軽く肩を叩く。
京介も照れ臭いのか、叩き返してきた。
だけどいつまでもこうしている訳にもいかない。
俺にはやらなければいけないことがある。
「なあ京介、俺……」
「ほら廉太郎。今宮さんから着信だよ」
だが俺がそれを伝えきる前に、京介はスマホを俺の方に放り投げた。
「お、おい!」
慌ててキャッチする俺。
どう考えたってお前が発信したんじゃねーか!
なんてツッコム余裕もなく、今宮はすぐに電話に出た。
「もしもし、今宮ですが何か?」
「あーもしもし今宮、越谷なんだが……」
「越谷さんでしたが、久しぶりですわね」
「ひ、久しぶり。その……練習行かなくてごめん。迷惑かけたよな」
「謝罪は先日から聞き飽きていましてよ! さっさと要件を述べなさいな」
やばい。
むしろ今ので怒らせてしまったらしい。
……本当にごめんな今宮。
伝わらないとわかっていながら、俺は電話越しに頭を下げて本題に入る。
「お、おう。こんな状況でなんだけど1つ頼んでもいいか?」
「そうかしこまんなくてもいいですわよ。大方の検討はついていますわ。寧々のことですわよね?」
「ああ。察しが良くて助かる」
「ええ。存分に感謝しなさい。部活を早めに終わらせて、18時から寧々のおじいさまのお店で卓球をする約束を取り付けておきましたわ。私は遅れていきますからその間に決着をつけてきなさいな」
「今宮! お前ってやつは……」
「もう褒めなくて結構ですわ。それよりも寧々のことを頼みましたわよ」
そこまで言って今宮は電話を切った。
時刻は現在17時45分。
急げばぎりぎり間に合うといった感じか。
「今宮さん……なんだって?」
通話が終わりスマホを返すと京介はにこやかに俺に尋ねる。
俺は手短に話の概要を伝えた。
「あーその……朝倉とけりをつけてこいだとよ」
「そっか今宮さんらしいね。時間は?」
「……18時」
「げっ! もうすぐじゃん! なら廉太郎の荷物は僕が預かるよ」
「いやいいって。さすがにそこまでは……」
「いいから! 間に合わない方がまずいでしょ!」
「お、おう」
半ば強引に押し切られて、渋々カバンを渡すと
「あとこれ」
京介はそれと引き換えに可愛く包装された袋を手渡してきた。
中にはマドレーヌが2つ入っており、袋に着いたメッセージカードには「これで仲直りしてください」と書かれている。
「なんでこいつを?」
「早瀬さんが廉太郎に渡してってさ」
早瀬がわざわざ作ってくれたとはな。
誰よりも最近の卓球部の雰囲気に心を痛めていたあの早瀬が。
その一因は俺にあるというのに。
熱くなった目頭を押さえながら、俺はマドレーヌを上ジャージのポケットに入れる。
早瀬だけじゃない。
皆には感謝してもしきれない。
俺は最高の仲間を持ったな。
「早瀬さんの分まで頼んだよ」
「ああ京介、恩に着る! それとお前ら……マジで助かったぜ!」
最後に後輩たち別れを告げて、俺は体育館を出た。
その勢いのまま校門を飛びだして、見慣れた道を駆け抜ける。
目指すのは通いなれたあの場所。
ただ一目散に走った。
全ては彼女に会うために。
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