日本新世紀ー日本の変革から星間連合の中の地球へー

黄昏人

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第4章 人類の宇宙への進出

4.4 ラザニアム帝国の屈服

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 旗艦のスバルの指令室の大スクリーンに、ラザニアム帝国の軍人の顔が浮かび上がり、相手をする西野大将に向かい合う。ラザニアムは筋張った銀髪の白人顔で鋭い目をしている。それなりにスタイルにこだわった制服であり、角ばった上着と折り目のないズボンをはいている。

 艦長は男性だが、撃破した艦内を調査した結果では、彼らは地球人同様に男女の差はあり、女性に乳房があって腰が大きい点、、男性女性の生殖器の形状や機能などは地球人と変わらず、大体男女同数が乗艦している。
 こちらも、ラザニアム語の翻訳機を持ち、相手も英語の翻訳機を持っているので自国語をしゃべれば相手には通じるようになっている。

 先に勝者である西野大将がしゃべる。
「地球防衛軍のA遠征艦隊の司令官西野である。勝者として残存した貴艦の武装解除を求める。艦は武装解除するが、その艦で帝都惑星に我々のメッセージを届けることを要求する」

「ラザニアム帝国〇×▽大艦隊の第3艦隊二十三号艦艦長のウームール大佐、貴族3階梯のものだ。敗者として降伏を受け入れる。貴艦隊は最近我が▽〇×大艦隊が破れた地球という惑星のものか?」

「そうだ。やはり、その敗戦は貴帝国内で知られていたか?」
 西野大将の言葉にウームール大佐は淡々と答える。

「敗れたことは、わかっていたが、どのような武器でやられたかが判らなかった。いずれも突然沈黙しているが、たぶん何らかの攻撃で乗員が全滅したのであろうとは予想されていた。
 現在帝国内では、全力を挙げて対抗策を講じてはいるが、短期間には望み薄であろうことは判っておった。従って、いくらかでも対抗しやすいように大艦隊は大きな2つのまとまりにしたが無駄であったようだ。
 私が降伏したのは、いずれにせよ貴艦隊はわが帝国に屈服を迫るであろうが、我に降伏を迫ってきたということは、何らかの交渉をしようということであろう。死に勝る屈辱ではあるが、明らかに軍事的に適しえない存在に対しては、わが帝国が生き延びるために交渉も止むを得ないと判断して降伏を選んだ」

 これに対して西野は敬意を表する。
「理性的は対応に敬意を表する。確かに、わが地球は貴帝国を滅ぼすつもりはない。
 しかしながら、他の種族を滅ぼしてその居住惑星を奪って来た帝国に対しては厳しい態度にいどむことになる」

「うむ、わが帝国は貴地球の種族も滅ぼそうとしたのであるからあり意味当然かも知れんな」
 ウームール大佐がつぶやくように言う。

「ちなみに、地球に送った艦隊が全滅したことをどうやって知ったのだ?」
 西野が聞くのに対し「それは、お前らもそうだろうが、重力波通信だ。詳しい状況は送れぬが、重要なことの知らせを送ることは出来る」

 ウームールの答えを聞いて西野は内心でほっとした。
 どうやら、ラザニアム帝国では超空間通信は開発していないらしい。従って超空間タグのことには気が付いていないはずであり、そのことからラザニアム帝国には超空間攻撃システムの開発はすぐには困難であろう。

  遠征艦隊Bにおいても、同様にラザニアム帝国B大艦隊の艦艇680艦のうち残り8艦に降伏勧告を出したが、この場合は拒否され、全艦があくまで抵抗してきたので全滅させた。
 降伏した23号艦については、まず慎重な疫学的な調査の上で安全という結果がでたので、乗員をガイア艦33号に移して、スバルの人工知能の作ったプログラムに沿って乗員230人に対して尋問することで、ラザニアム帝国について様々な詳しい情報が得られた。さすがにラザニアム帝国艦内のメモリーは破壊されていた。

 ラザニアム帝国人については、今までずっと一方的な戦争しかしていないためか、捕虜になった場合の相手に情報を渡さないための教育もなく、非常に素直に聞かれたことに答えている。
 この中で、ラザニアム人の知能が測られたが、そのばらつきが大きく、知能指数で言うと100程度の大多数の層と150程度の地球では天才級の少数の層に別れていることがわかった。

 さらに、社会的な階層も厳しいものがあり、1割程度の高知能の貴族と残りの多数の平均知能の平民にはっきり分かれている。
「これだけ知能の差があって、中間がないのは、明らかに人為的なものだな」
 遠征艦隊で話題になってさらに調べた結果、まさにその通りで、貴族階級は子供のころに今般日本で開発されたような処置を受けたことがわかった。

 ウームール大佐の貴族三階梯というのは、こうした知能向上処置を受ける権利のある貴族階級で、家柄、能力、その時の地位によって貴族五階梯まであり、一階梯は最上であるのでウームール大佐はちょうど真ん中であることになる。

 西野が、地球政府設立準備機構から派遣された、マリナ・シェパードと共に、身長155㎝余りの小柄なウームール大佐に相対する。シェパードが代表してラザニアム帝国軍人に告げる。

「我々地球の住民ははあなたたちラザニアム帝国に、今般の戦争の勝者として以下のことを命令します。
 ⑴支配種族35は全て支配から解放し、駐在しているラザニアム帝国人は直ちに退去すること

 ⑵彼らから奪った惑星12(6つは地球型惑星)は元の持ち主である支配種族に返すこと

 ⑶支配種族に対しては今まで奪った財、これは人命も含み、それに相当する賠償を行うこと
 この額あるいは資源については我が地球が各種族を話し合って決めます。

 ⑷原住の住民を滅ぼして奪った星55からは3年以内に全て退去すること

 したがって、ラザニアム帝国人の居住惑星は現在85個で、内55個は原住民を滅ぼして奪ったもの、6つは支配種族から取り上げたものなので61個が取り上げられるので24になり、さらに資源採取のための惑星も6個になります。
 地球は、ラザニアム帝国の艦船のすでに撃破したものをサルベージして再利用しますので、これらの所有権は地球に移ります。ラザニアム帝国の戦闘艦の建艦能力を奪うために主要戦闘艦工廠35箇所は破壊します。これらは、このように文章にしていますので、帝国政府に届けてください」

 ウームール大佐は冷静に受ける。
「反論は出来ても、その反論が受け入れられる余地はないな。承知した。しかし、工廠の破壊はこれからであれば、出来るだけ犠牲者は減らしてほしいな」

「それは承知しています。それぞれの工廠には同時に攻撃しますが、2時間前に警告して避難を呼びかけます。無論反撃するものは全て破壊します」
 これに対して、西野大将が答え、さらに続ける。

「すでに工廠への攻撃部隊は出発しており、2時間以内には破壊は実行されます。貴方の艦の武器は使えなくしましたので、2時間後には出発して帝都惑星に向かってください。あなた方が帝都惑星に着くのは3日後と予想していますが、どうですか」
「うむ、3日と5時間程度だ」

「では、その5日後に我が艦隊とさらに別に行動している艦隊の一部が帝都惑星の軌道に乗ります。その際に障害になる、防御衛星は破壊します。なおご存知でしょうが帝都惑星付近の艦隊は撃破済ですが、後日我がサルベージ部隊がその艦を引き取ります」
「う、うむ、軌道に乗って圧力をかけようというわけだな。承知した」

 さすがに動揺した様子でウームール大佐が答えるが、西野は最後に聞く。
「前回の太陽系の戦闘においては15万人、今回の戦闘では、貴帝国において30万人以上の死者が出ています。この死体は我々が艦をサルベージする際には否応なく処分することになりますが、返還を求めますか?」

「いや、必要ない、焼却処分をしてくれ。宇宙で死んだものは還らないというのが我が帝国の鉄則だ」
 ウームール大佐の答えに「承知した。ではそのようにしよう」西野は答える。
 
 ウームール大佐は、帝都惑星で尋問室となった部屋に座っていた。
「では、お前は敵の降伏勧告を受け入れて、部下ともども尋問を受けてのこのこ帰ってきたわけだな」
 尋問官となった将官が聞く。

「その通りです、敵のことが全く分からない状態で易々とわが大艦艇も破れ、すでに故国を防衛する手段すら失ったわが軍が出来ることは、相手と接触して出来るだけの情報と持って帰るべきと思いましたので、恥を忍んでそのようにしました」
 ウームールは答える。
「確かに、わからん。わが偵察艦が調べた結果は、その星系での居住惑星の住民の技術は、わが先発艦隊の攻撃を跳ね返すレベルのものではなかった。それが、懲罰艦隊の編成にあれほど時間がかかった原因でもある。
 まして、今まで懲罰艦隊があれほどの短時間に全滅するなどということは、我が国のいかなる知見をもってしても信じられん。今のところ、判っているのは突然沈黙することだけで、いかなる報告もなしに突然無反応になっている。敵のテクノロジーについてなにか気がついたことは無いか?」

 将官の言葉にウームールは答える。
「はい、降伏時の可能だった調査によると、我が艦の周辺には十機前後の小型の戦闘艦が取りまいておりました。これが、有人か無人かは判りませんが、無人艦の人工知能には有効な電磁波攻撃には全く反応はありませんでした。
 さらに大型敵艦は我が戦闘艦そのものが数艦おり、一隻のみ明らかに違う艦が居りました。これは、長楕円形の艦でたぶん容量的に我が戦闘艦の半分程度でしょう。
 我が戦闘艦に相当する敵艦は塗装と艦番号を示すと考えられる表示は違うものですが、明らかにわが方の艦をサルベージして修復したものと考えられます。これらからすると、その異型の艦が地球で建造されたもので、彼らの艦隊の指揮艦であろうと想定しています。
 なお、乗員が尋問を受けたのは我が艦を修復したものの中で、特別に異なるテクノロジーの産物は見当たりませんでした」
 ウームールは一旦言葉を切り、逆に質問する。

「彼らの司令官、ニシノと言っておりましたが、わが建艦工廠を破壊すると申していましたが、防げたのでしょうか?」

 将官は淡々と答える。
「残念ながら、三十五カ所の主要工廠が、ほぼ同時に作業員に避難するように警告の上で、警告から2時間後に軌道上からレールガンで攻撃され、いずれも全滅した。
 復旧には1年ほども要するであろう。今回の周到な艦隊に対する攻撃、この工廠の攻撃からみると、太陽系に侵入したわが艦のメモリーパックが回収されたと見えるな。貴艦のものは破壊したのだな?」

「はい、しかし、わが方の貴族位のものはともかく、兵は尋問に対する抵抗を教育されていませんので、あの系統的な尋問からすると相当なことは把握されたかと思われます。それで、迎撃手段は開発出来る可能性は無いのですか?」
 ウームールは質問に答え、最も聞きたかったことを聞く。
「現状ではない。こうなると、我が調査船の調査をうまくごまかす方法を、彼らが持っていたとしか思えんの。どこかの種族に教わったとしても、あのような短時間でわが帝国に勝る戦力を身に着けることは考えられん」

 将官は慨嘆して、ウームールを正面から見て、厳然という。
「貴官を始め、貴族位のもの二十三名は全て、敵に降伏しておめおめと帰ってきたとことで、不名誉の称号のもとで処刑される。承知しておるな」

「はい、承知しております。ただ一つだけ最後に言わせてください。わたくしは、知的な他種族を滅ぼして、惑星を奪いとる。また他種族を隷属化して、自らが存続できないまで奪い取るという帝国の方針は誤っていると思います。
 そういうことをしなくても、わが帝国は十分豊かな国であったと思うのです。幸い、今回の我が軍を破った地球人は我が帝国を滅ぼす気は無いようですので、まだわが帝国は改める余地はあります。もっとも、地球人がわが帝国が同じことを出来る余地を残すとは思えませんが」
 ウームールは冷然と言う。

「よろしい、貴官の最後の言葉は記録に留めよう」
 将官が言って尋問は終わった。

 ウームールと貴族位の二十三人は、全ての記憶を吸い取られ、その記憶は少しでもヒントになることがないか分析にかけられた。こうして、記憶吸収の段階で人格を失った二十四人は、熱線銃による消滅の刑に処せられた。
 この将官は、皇帝も含めた宰相と軍首脳陣を含む政権上層部に報告している。かれらは全員が、貴族上位のものであり、知能も最高位であるため感情的にもならず無駄な議論はしない。

「尋問の様子はすでにご覧になったかと思いますが、結論から言うと、ただ無駄に死を選定した他のものに比べると、ウームール大佐は極めて高潔な人柄であったかと思います。
 自ら汚名を着るのを承知のうえで降伏し、何とか有益な情報をもたらそうとしたことは、賞賛に値すると考えます。残念ながら、少なくとも彼らの認識する限りにおいては、有益な情報をもたらせなかったことになりますが」

 将官が淡々と報告する。
「うむ、少なくとも処刑した彼らの家族には汚名が及ばないように考慮せよ」若き皇帝陛下が指示する。

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