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第1章 時震発生
15. 1492年7月、給油ステーション設置
しおりを挟む前書き:突然済みません。この物語、歴史を主人公としたいと思って始めたのですが、時空転移はSFないしはファンタジーということで、SFに変えました。しかし、どう考えてもSFっぽくない(私の常識では科学が入らないのはSFではない)ので、ファンタジーに再度変えます。悪しからずご了承下さい。ー作者
ー*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-
明和丸、船齢32年、積載量12万kLのタンカーは、違う時代にケープタウンとなる地が面する湾に着底した。
明和丸の停泊位置は、タンカーという喫水が深い船の性格上、岸から500mほども離れている。今は干潮であるのを見極めての上である。この船は、周辺に鋼管杭を打って動き出さないように固定するが、潮が満ちると浮き上がるのである。
そして、明和丸は二度と航海はすることなく、ここで今後多分20年の間、貯油タンクとして機能してその一生を終えるのだ。岸近くには作業船が鋼管を打ち込んでおり、陸側では台船で下したブルドーザーとユンボが陸から土を押し出している。これは桟橋を作っているのであるが、最終的には喫水が20mほどまでの船は使用が可能になる。
タンカーや鉱石船、商船などは非常に航続距離が長いものがあるが、護衛艦は大体8千km~1万㎞である。今後日本の様々な船が地球上を動き回るに当たっては、そのエリアはそれを守る護衛艦の行動範囲である必要があると、政府が判断を下したのだ。
この給油ステーションの建設は与党の有志より提言され、国会の議決を経て実施されることになった。そして、緊急に到達すべき地点として農場開発地の北アメリカのカルフォルニア付近、農場及び鉱業開発地のオーストラリアの南部と西部、油田開発地のサウジアラビアとされた。
それに加えてヨーロッパによる侵略阻止のために、ヨーロッパと西インド諸島へも到達できるものとしたが、これらは第2優先である。当面の開発において、自衛艦が必要な場合には、給油船が付き添っているのが現状である。
そのため、選ばれたのはジャワ島の最北端のシレゴン、モーリシャス島、ケープタウン、セネガルのダカールである。さらに、ニューカレドニア、ハワイもそれぞれオーストラリア及び北アメリカへの中継点として選ばれている。
ちなみに日本の東京~(5800km)~シレゴン~(5600km)~モーリシャス~(4000km)~ケープタウン~(6500km)~ダカール~(5800㎞)~ロンドンの距離になっている。
なおダカール~西インド諸島まで6000㎞である。なお、ここで記している地名は、別の世界の将来でのものであり、この世界では変わる可能性が高い。
ケープタウンに給油ステーションの場所を選んだのは、もちろん恣意的なものであり、この内陸地域の鉱物資源の豊富さの故である。金・ダイアモンド・プラチナ・ウラン・鉄鉱石・石炭・銅・クロム・マンガンなどの資源量は世界有数のもので、とりわけ金については比較的採取しやすい資源のみでも1万トンはある。
そして、現在はバントゥー系アフリカ人が住んでおり、4年前にポルトガル人が喜望峰に到達したものの、今のところの植民の動きはない時代である。だから、先住の人々と話をつければ、鉱物資源の開発は容易であるということだ。さらには、ケープタウンの周辺は地中海気候であり、日本人にとっても住みやすいところになるはずだ。
「八島さん、漸く着いたのう。さすがにこの御老体を持ってくるのは骨が折れましたわ」
機関長の米木が、明和丸の最後の船長を務めた八島に話しかける。52歳の八島は、5年前までこの明和丸の船長をしていて、米木は機関長だったのだ。彼は、今では別のタンカーの船長をしているが、アラビアでの油田の操業を始めない事には仕事がないので、今回の仕事を受けたものだ。
しかし、この船の機関が老朽化していることは十分解っていたので、船長を引き受ける際にすでに引退していた米木に機関の面倒を見てもらうように頼んだのだ。
八島は、米木と一緒に10年以上働いたことを思いだしながら答える。
「ええ、何とか着いたのは米さんのお陰ですよ。若いのでは、とてもあのぼろぼろエンジンの面倒は見切れませんでした」
「ああ、そうじゃろうな。最近の若い者ではあの機関のことは習っとらんだろう。ジャワの辺りで止まった時はもうだめかと思ったわ。2年ほっとかれたからな。無理もないわ」
御年72歳の米木は言うが、彼の言うように明和丸は法定の耐用年数15年をはるかに超える老船である。
流石に、錆が目立ち機関も故障が頻繁になってきて、スクラップの予定であったが、所有の運用会社が倒産して、所有があいまいになったまま係船されていたのだ。そこに時震で世界各所に給油ステーションを設けるということになって、その貯油タンク役に選ばれたことになる。
給油ステーションを作るためには貯油タンクが必要であるが、地上を整地して鋼板製の大型タンクを作るのは、それなりの手間と時間がかかる。その意味で、タンカーを持って行って係留すれば、すぐに貯油タンクになるのだ。
その意味で、緊急性の高いハワイ、ニューカレドニアに加えてケープタウンについてもタンカーを持ってきて貯油タンクとしている。貯油タンクに選ばれた老朽タンカーについては、よほど古くて定常運航が望めないものばかりである。
なにしろ、アラビア第1油田の開発が済んで運用出来れば、タンカーは今のものでは足りず、動くものは全て駆り出されるのだ。だから、貯油タンクについては、すでに完全に信頼性がないものを使うということになり、それは結局明和丸を含めて3隻のみしか残らなかったのである。
ケープタウンの優先度は、純粋に給油ステーションとしてはそれほど高いわけではなかったが、鉱物の宝庫である南アフリカの開発という点で政界・財界の推しは極めて強かった。
南アフリカ共和国は、1970年代を通じて年間1千トン以上の金を産出していたのだから、鉱脈が完全に解ったうえで、今の技術があれば年間2千トンは固いだろう。金をグラム4千円としても、金のみで年間8兆円になる。ただ、それほど貴金属としての志向のない日本人相手ではどれほどの値が付くか怪しいものではある。
ただ、15世紀末の欧州相手の商売では役立つだろうが、そもそも彼らと取引して買うのもがあるかという問題がある。金は、工業的にはその優れた延伸性、延転性によりDRAMなどに使われる微小な部品を作るのに適しているが、それほどの量は必要としていない。
だから、南アで豊富なウランは無論、クロム、マンガンの方がむしろ工業的には重要である。その意味で、ケープタウンほどでもないが、ニューカレドニアもニッケルとコバルトの資源目当ての選定であるが、このニッケル・コバルトも工業的には非常に重要である。このため、ここもすぐに開発にかかるべく準備されている。
「八島さん。あんたは10日後に着く貨物船で帰るんだろう?しかし、荷下ろしに5日くらいはかかるだろうから、出航するのはだいぶ先だな」
米木が言うのに、八島は陸側の作業を見ながら応える。
「ああ、前だったら飛行機で帰るけどね。まあ、今はどうせ暇だからね。それに、俺も折角だから15世紀末のアフリカという奴を見てみたいからな。米さんと一緒に明日上陸するつもりだ。ところで、米さん本当に暫くここに残るのか?」
「ああ、お誘いがあったので金子(部下の機関員)と一緒にな。機械の面倒を見るものが要ると誘われてなあ。日本で暫く重機の面倒もみていたからな、そっちもできるよ、日本に帰っても女房もいないしなあ。場合によってはこっちでお迎えが来てもいいかなと思っている」
「うーん、奥さんは2年前か?」
「ああ、ガンでな。孫も大きくなったし、ひょっとしたら息子も来るかもな」
米山は、結局90歳で死ぬまで、後に南阿州国となったこの国で暮らした。後にやってきた息子と港町である目の前の荒野が都市化した南海市(ケープタウン)に家を建てて、息子夫婦と孫に囲まれて満足して逝った。
彼は、82歳まで働いたが、最初は南海市の開発、その後は内陸部の金山の開発と操業に機械のメンテナンスに従事して過ごした。彼が亡くなったとき、南海市の人口は25万人で日系人が8万、アフリカ人が17万人の構成であった。
水田誠司がムガベ・ヨジムとその集落を訪れたのは、彼の乗った盛運丸がタンカーの明和丸と共に、アフリカ沿岸に到着した2日後であった。彼らは全部で25名の現地対策班のメンバーの一員で、ドローンで場所の当たりを付けた集落を訪れている。ヨジムは南ア国籍の黒人で日本に留学に来ていたところで時震に会った。
彼は同国の仲間と共に、日本政府に対して、南アのあった地域の開発に自分たちを加えさせるという要求を出したが、それは、南ア大使館の、資源について頑なに権利を主張する立場とは異なるものであった。彼らは、別の世界での南アのみならずアフリカの先住民の辿った悲惨な歴史をよく知っていた。
南アの場合には確かに世界有数の資源国であって、国としてはその資源を売って非常に潤った。しかし、アパルトヘイトを脱して黒人がそれなりの立場を確立したのは、すでに資源のよる収入に陰りが出たころであった。結局殆どのうまみは白人支配層が持っていった形である。
というより、ローコストで得られる資源に陰りが出たからこそ、黒人に権利を持たせたのではないかというのが23歳のヨジムの考えであった。
彼は現状における絶対的な強者の立場である日本政府が、白人支配層の代弁者である大使館の言うことを認める訳はないと思っていた。それはオーストラリアの例を見ても明らかである。だから、彼らは開発への旧南ア人の参加を要求した。自分たちが入って開発が進めばそれほどおかしなことにならないだろうという読みである。
彼らの仲間の半数ほどはスワヒリ語を話せる。この言葉は相当に変化をしているが、今の時代のアフリカ先住民と意思疎通は可能な程度には共通点があると推測されている。
だから、ヨジム達の申し出は歓迎された。ヨジムと仲間の15人は第1陣のメンバーに含まれ、そのうち10名は現地対策班に加えられて都合10組の接触班が組まれた。
彼らの足は50㏄のオフロードバイクである。道なき道を4輪で移動するのは絶対に無理であるが、バイクでも重量級は余りに危険ということで、50㏄に落ち着いたものだ。これは燃費も良いし、なにより何とか持ち上がるほどに軽いので、取り回しも良い。歩きに比べれば、疲れも少なく移動距離もはるかにましだ。
もっとも、何人かは乗り慣れているが、ヨジムを含めてほとんど経験がないので、日本で1週間の集中訓練の末に持ってきている。水田とヨジムのバイクには、後部に20Lのケースが固定されている他に、彼ら自身が大きなリュックを担いでいる。この中には先住民との交渉材料が入っている。
またその服装は、フルフェイスのヘルメットに丈夫なライダースーツに膝、肘、肩とプロテクターが当てられている。これは転倒対策で、かれらが完全にバイクに慣れるまでには、その服装でいくことになっているが、実際にここに来るまでに水田が1回、ヨジムは3回転んでいる。
ちなみに、今は南半球では冬に入りかけなので、そのような厚着でもそれほど暑くはないことが救いだが、夏までには慣れる必要があると思うヨジムであった。
その集落は、小川のほとりにできた20軒ほどのもので、バイクのパリパリという高い音に集まってきた村人30人ほどの人数からすれば、多分その倍程度は住んでいるだろう。
その踏み固められた道の先に、村の粗末な木を並べた柵で囲まれた村があって、その間に同じ木で出来た門がある。村人はその門の内側に集まって、柵の間から彼らを窺っている。
それは当然である。フルフェイスのヘルメットに大きなリュックを背負って、騒音を断てる怪しげなものに跨った2人がやって来れば怪しいに決まっている。まあ、圧迫感をなくすために全体的な色は軽く感じる水色にしているが、効果は限定的だ。
『よく、いきなり弓を撃たれないものだ』と内心思いながら、少なくとも弓を構えていないのを確認して、ヨジムはヘルメットをとり、『こんにちは』とスワヒリ語で言う。アフリカの先住民もすでに鉄器を使用しているが、実際のところ、彼らの服やヘルメットは矢などを通すことはないし、槍や刀もそうだろう。
ただ、槍で腹などを突かれると刺さることはないが、随分痛いだろうし、刀でも切られはしないが、鉄の棒で殴られたくらいのショックはある。だから、ヘルメットを取るのは慎重にならざるを得ないのだ。
ヨジムに続き、水田もヘルメットを取ると、黄色人種を始めて見る村人は水田の顔に少しどよめく。
『俺たち友達、お土産をもってきた』
ヨジムが箱を手に持ち、もう一つの手にきらきらするビーズや、色とりどりの玉や金色のコイン等を見せつける。 そして、それを柵の広い隙間から押し込み、手を伸ばしてきた男に渡す。どのみち子供のおもちゃだ。これは、北アメリカでコロンブスやイギリスからの植民者がやったやり口であるが、結果が違えばよいという現地対策班の考えであり、有効であることは歴史が証明している。
『これは食べ物だ。美味しいぞ!』
水田が箱に入った色とりどりの紙に包まれたお菓子を示し、ヨジムが声を張り上げる。地面にある箱から、きらきら光る飾り物を取りあっている村人に向けてである。
それは、色とりどりの紙を剥くと、村人が味わったことのない甘いにおいの塊が顔を出し、それを味わったもの達は恍惚の顔になる。このようにして、嘗てのヨーロッパ人がであれば部分的にしか使えない美味と、彼らが絶対にできなかったそれらの豊富な補給という手段で村人を、取り込むのは容易であった。
村人の生活は、原始的な農業と狩猟、さらに木の実や根さらに昆虫などの採取により食料を得て成り立っていた。そこには殆ど余剰はなく、大規模な軍などの編成の余地はなかった。ただ、何らかの原因で食料が十分でなく飢えると、近隣の部落を襲ってその食料を奪うということはしばしばあるようだ。
だが、総じて彼らは戦闘的な民族ではなく、他に対する警戒心も薄い。だから、白人が銃をもっていたとしても、それは初歩的なものであり、十分弓や槍・刀で対抗しうるものであるのに、蹂躙されてしまったのはそのことによる。つまり、白人に対抗するには、狡猾さ・どう猛さが足りないのだ。
その点、有色人ではニュージーランドのマオリ族が、それなりの戦士たるの資格があったようだが、すぐに鉄砲のコピーをした日本人ほどの技術が足りなかったようだ。とは言え、文明人としてみれば、狡猾かつどう猛な民族など碌なものではない。
もちろん、日本政府の肝いりの現地対策は、先住民の人々を迫害などすることなく、まず清潔なアパート作りの住居による住宅街を作り、食料を援助しつつそこに定住を薦めている。そこには街路を整備し、公園をつくり、発電施設・上下水道施設に、学校を作り、マーケットを作り2年ほどで人口1万ほどの街の形態をなした。
欲しいものを山ほど見せつけられたアフリカ人は、日本人が整備した施設で働き、金を稼ぎ子供を学校に通わせる。むろん、当初の10年位は彼らに対して援助は欠かさないが、甘やかすこともしない。
その間には食料供給のために、大規模な農場にかつ漁業基地を整備して運用して働き口を作る。農業については、コメ、小麦、各種野菜によって早くから自給を達成しており、加えて地中海気候を生かしたブドウやオリーブを栽培している。後者についてはワイン、オリーブ油の生産も徐々に盛んになっている。
むろん、この間にキンバリー付近での金の採掘と精錬、ダイアモンドの採掘、ウラン、銅、クロム、マンガンの採取・精錬が行われており、更なる働き口を提供している。これらの採掘場の開発と運営は早めに民間に任せることで、開発のスピードアップを図っている。
しかし、この場合の資源量も位置もはっきりしていて、開発者には何のリスクもないことに鑑み、日本政府が採掘料をしっかり取り上げてその財務体質の改善に励んでいる。
ムガベ・ヨジムと旧南アの仲間に加え、他地域の多くのアフリカ出身の者達は、南阿州国に集って暮らしたが、この日本政府主導の開発に対しては概ねは満足していた。人口比は20年後で日本人対アフリカ人が1:4程度である。
また、日本人が比較的豊かでアフリカ人(黒人)がやや劣るが、これは教育の差によるものであり、それでも黒人の貧困層がいないことで治安は良い。南アフリカ共和国は壊滅的に治安が悪かったが、これはすでに鉱業の勢いを失った南アで貧しい黒人層の将来が全く見通せないことによる部分が多かったのだ。
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