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20.毬
毬
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「オイ梢、待てって!!」
ようやく追いついて来た俊一の制止に耳も貸さず、梢は隣のルームの扉、そのまた隣のルームの扉と開いて回った。
「毬っ!?あっごめんなさい!」
熱唱していた青年が大口を開けたまま凍りつく。
何処かのルームからクレームが伝わったらしく、異変に気づいたカラオケ店の店員が慌ててついて来る。
「あの、お客様、他のお客様のご迷惑になりますんで・・・あ、お客様っ!?」
梢は立ち止まることなく、無視を決め込んだ。
「すみません、俺らの友達が一人トイレに行ったまんま行方不明なんですよ。」
フォローしながら、俊一が店員に梢のケータイに映っている毬の写メを見せた。
「ほら、これどこの部屋ですかね?」
「真っ暗だから多分機械トラブルで使われてない4号室ですかね。困るんですよね、勝手に入って寝られると。」
「馬鹿!よく見なさいよ。毬の両手は見えてるでしょ!誰か別人が撮ったのよ!ちょっと4号室ってドコ!?」
「は、ハイ、2階の手前から4番目の部屋です!」
凄い剣幕で怒鳴りつける梢に気圧されて、店員は直立不動して返答した。
聞くや否やダッシュする梢に続いて、二人も慌てて追い掛けた。
ようやく追いついて来た俊一の制止に耳も貸さず、梢は隣のルームの扉、そのまた隣のルームの扉と開いて回った。
「毬っ!?あっごめんなさい!」
熱唱していた青年が大口を開けたまま凍りつく。
何処かのルームからクレームが伝わったらしく、異変に気づいたカラオケ店の店員が慌ててついて来る。
「あの、お客様、他のお客様のご迷惑になりますんで・・・あ、お客様っ!?」
梢は立ち止まることなく、無視を決め込んだ。
「すみません、俺らの友達が一人トイレに行ったまんま行方不明なんですよ。」
フォローしながら、俊一が店員に梢のケータイに映っている毬の写メを見せた。
「ほら、これどこの部屋ですかね?」
「真っ暗だから多分機械トラブルで使われてない4号室ですかね。困るんですよね、勝手に入って寝られると。」
「馬鹿!よく見なさいよ。毬の両手は見えてるでしょ!誰か別人が撮ったのよ!ちょっと4号室ってドコ!?」
「は、ハイ、2階の手前から4番目の部屋です!」
凄い剣幕で怒鳴りつける梢に気圧されて、店員は直立不動して返答した。
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