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17.藍
藍
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「カツン カツン カツン カツン カツン カツン」
しばらく調子っ外れな大声で唄っていると、彼女の唄に合わせて、遠くの方で歩道の周りを囲っている鉄柵を叩く音が響いてきた。
「え・・・?こんな時間に誰?でも・・・(懐かしいな)」そういえば小学生の頃、雨上がりの下校みちを近隣の家の囲いや鉄柵を傘で叩いて演奏しながら、唄を歌って帰ったっけ。
子供時代の思い出にふけりながら、見知らぬ誰かの伴奏に気をよくして、調子外れな唄を再び続けた。
「あめあめ降れ降れ 母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな ピッチピチチャプチャプランランラン」
「カツン カツン カツン ガツン ガツン ガツン」
「あめあめ降れ降れ 母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな ピッチピチチャプチャプ・・・!?」
「ガツン ガツン ガツン ガン ガン ガン」
藍は唄うのを止め、耳をすませた。
しばらく調子っ外れな大声で唄っていると、彼女の唄に合わせて、遠くの方で歩道の周りを囲っている鉄柵を叩く音が響いてきた。
「え・・・?こんな時間に誰?でも・・・(懐かしいな)」そういえば小学生の頃、雨上がりの下校みちを近隣の家の囲いや鉄柵を傘で叩いて演奏しながら、唄を歌って帰ったっけ。
子供時代の思い出にふけりながら、見知らぬ誰かの伴奏に気をよくして、調子外れな唄を再び続けた。
「あめあめ降れ降れ 母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな ピッチピチチャプチャプランランラン」
「カツン カツン カツン ガツン ガツン ガツン」
「あめあめ降れ降れ 母さんが 蛇の目でお迎え嬉しいな ピッチピチチャプチャプ・・・!?」
「ガツン ガツン ガツン ガン ガン ガン」
藍は唄うのを止め、耳をすませた。
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