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39.栞と紬
栞と紬
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「橘さん、わざわざお越しいただいた上に、お待たせしてしまって申し訳ありません。」
紬が頭を下げる。
流石に接客のプロだけあって、綺麗なお辞儀をする。
栞は妙な感心をしてしまった。
「いえいえ、こちらこそお仕事中お邪魔してしまって申し訳ありません。素敵な絵を拝見させていただいておりました。私の薄給じゃ手が出ませんけど、いい目の保養になりました。」
「そんなことおっしゃらず、いつでも遊びにいらしてくださいな。皆さん買われる方ばかりじゃないんですから。」
「そう言っていだだけるとアートにも接しやすいですね。ところで小沼さん、早速で恐縮ですが、森宮碧の書いたというノートを拝見出来ますか?」
「そうでしたね。あの後、来客ノートを捜して見たところ、ありました。丁度その日は私も出社してまして、その方とお話していたことも思い出しました。どうぞこちらへ。」
栞をエントランスへと誘った。
紬が頭を下げる。
流石に接客のプロだけあって、綺麗なお辞儀をする。
栞は妙な感心をしてしまった。
「いえいえ、こちらこそお仕事中お邪魔してしまって申し訳ありません。素敵な絵を拝見させていただいておりました。私の薄給じゃ手が出ませんけど、いい目の保養になりました。」
「そんなことおっしゃらず、いつでも遊びにいらしてくださいな。皆さん買われる方ばかりじゃないんですから。」
「そう言っていだだけるとアートにも接しやすいですね。ところで小沼さん、早速で恐縮ですが、森宮碧の書いたというノートを拝見出来ますか?」
「そうでしたね。あの後、来客ノートを捜して見たところ、ありました。丁度その日は私も出社してまして、その方とお話していたことも思い出しました。どうぞこちらへ。」
栞をエントランスへと誘った。
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