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32.栞
栞
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と突然、天井からスーパーボールが落ちてきて床に着地して、跳ねる跳ねる跳ねる。
「ねぇボールは?ボールは元気よく跳ねてなかった?」
「跳ねないよ。ボールは元気よく跳ねたりしないよ!」
ウィーン!ミニカーがぐるぐると回り出したかと思うと、突如狂った様にあちこちにぶつかり、迷走し始めた。
「ねぇ…玩具の車は?勝手に暴れたりしてなかった?」
「暴れないよ!独りでに暴れる訳ないだろう!?頼むから勘弁してくれよ。」
樋口は頑なに否定した。
「じゃ何で誰も触ってないのに動き始めたの?」
「俺は知らん!ていうか、そこには子供用の玩具なんてなかった筈だぞ?」
「だって現にあるもの!」
「今時の大学生がミニカーやコマで遊ぶ訳ないだろ?」
「じゃあ動画撮って送るわよ!」
栞が玩具の方へ改めて向くと、忽然とそこには影も形も無くなっていた。
「ねぇボールは?ボールは元気よく跳ねてなかった?」
「跳ねないよ。ボールは元気よく跳ねたりしないよ!」
ウィーン!ミニカーがぐるぐると回り出したかと思うと、突如狂った様にあちこちにぶつかり、迷走し始めた。
「ねぇ…玩具の車は?勝手に暴れたりしてなかった?」
「暴れないよ!独りでに暴れる訳ないだろう!?頼むから勘弁してくれよ。」
樋口は頑なに否定した。
「じゃ何で誰も触ってないのに動き始めたの?」
「俺は知らん!ていうか、そこには子供用の玩具なんてなかった筈だぞ?」
「だって現にあるもの!」
「今時の大学生がミニカーやコマで遊ぶ訳ないだろ?」
「じゃあ動画撮って送るわよ!」
栞が玩具の方へ改めて向くと、忽然とそこには影も形も無くなっていた。
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