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境界線の彼方へ
境界線の彼方へ 1話ー君はひとりじゃないー
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革靴の硬い音と、道路の雑踏音がする中、178cmの長身のカジュアルな服装の男性が、オートロックのマンションへ入っていく。
暗証番号を忘れて、鍵を使って重い鉄製の扉を開けると、玄関先に黒猫が優しい声で鳴いて出迎えてくれた。
「おまえ、迎えに来てくれたのか。」
男は猫を抱き抱えて、リビングへ行くと、冷蔵庫から缶のビールと冷えたグラスをテーブルへ置き、鍵も置くと、テレビをつけてニュースをみる。
「マネージャーが餌やりに来てくれるからいいけど、餌ないとお前も死んじゃうよな」
金色の鈴をつけた、黒猫を撫でると、猫は嬉しそうにご主人様になぁん、と鳴いた。
ーなお、マンションの一室で17歳の女子高生の遺体がみつかり、彼女はA.T.gεmのファンで、遺書にはA.T.gεmのこと、クラスの友達からの無視やいじめについて……
テレビニュース司会者が、A.T.gεmと言ったような気がした。
「え?A.T.gεmのファン?あ、この子……そういえば一番最初のライブでリクエストしてくれた子じゃ……似てるけど、いや、そう、だよな?イジメか……辛いな」
彼は、スマートフォンのバイブ音が数回なり終わらないうちに、スマートフォンを取り、スピーカーにして会話をする。
「ああ、マネージャー。ニュース?今みているよ。え?𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さん?𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんは今度のライブの総演出考えて事務所に残っているんじゃないかな?ケンジは司会の仕事だろ?ケンちゃんは……週刊誌にまた女性関係すっぱ抜かれてるよね……なんとかしないとな。Qoonosukeは、UWAのミュージックフェスタの仕事だよね。……あ、いま暇なの俺だけ?俺だけかーって?!」
しばらく、間が空くと、スマートフォンの向こうから女性マネージャーの笑い声がした。
「笑ってるなあ?!で?要件は?……境界線の彼方へってあの本屋に平積みされてる、知ってます知ってます。たしか館花琴音(たちばな ことね)先生の作品が映画化するんですよね」
グラスのビールを飲み干すと、少し酔いが回ってきた。
「映画の出演?!境界線の彼方へに?!俺たちの歌と演技で?!グループでぇえええ?!」
そう、これは、俺たちと、館花琴音という作家さんの小説より奇なりの物語だ。
──────────
金属のスプーンとフォークが床に叩きつけられた。
長身の180cmをこえる、モデル体型の男と揉め合うこちらもモデル体型の女。
どちらもセクシーな体型と服装で、恋人のような距離感だ。
「危ないな。物分りが悪い猫は嫌いだよ。俺は結婚出来ないって付き合う前から教えたはずだ。それでも付き合うっておまえは言ったんだぞ。こんな物騒なもの、持つな」
床に泣き崩れる。肌にフィットしたワンピースの女と、それを慰める気だるそうな男。
「いい子だ。いい子にしていればまた会ってもいい。いい子に出来るか?会いたいんだろ?」
その声にビクッと身体が震えて、目が合うと、その男は優しく唇を奪い、舌を絡めてくる。
んっ、と女から声が漏れる。
「いい子だ。待てるな?」
そのキスと声で、頭がぼうっと溶けていく。
静かに頷く女は、そのまま、もう抵抗をしなかった。
外にでると、大きな黒い四駆の扉を開け、ラジオをつける。軽快な洋楽が流れて、そのままエンジン音をかけ、車を発進させた。
「うわぁ。地雷女だったな。気をつけよう。ん、着信。ケンジか」
スマートフォンと車のラジオを繋いで、車内のスピーカーで通話ができるように、切り替えた。
「ケンちゃん!ケンジだよ!なにしてんの?」
「その、小学生みたいな挨拶どうにかならないか、ケンジ。おまえいくつだよ」
「まあ、なんか最近結婚式の司会者も多くってさ。お笑い芸人じゃないんだっつーの!ね、𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんや涼と繋がらなくてさ。今何してんのー?運転中?」
煙草をふかしつつ、車の窓を少しだけあけて、煙を外に逃がす。
「また、サイコパスな男を演じてしまったよ。芸は身を助くっていうけど。」
「まーた女となにかあったんだな。もうさA.T.gεmもメジャーになったし、少しはグループのイメージも考えろよ」
陽気なケンジの声と、やる気ない気怠げなおれの声がラジオミュージックにマッチしていく。
「最後くらいはさ、悪い男演じてやらないと諦めつかないと思ってさ……まあ、別れられてないんだけどさ結局」
「もう辞めなよ。サイコパスでも性格悪くもないんだからさ。むしろ真面目だし人を傷つけるの苦手な癖に」
「まあ、この容姿だからね。派手な女しか寄ってこないわけよ……で、要件あるんだろ?」
しばらく、息を飲む様な音がして
「ニュース、みた?」
「ニュース?みてない?なんの話だ?」
どんどんと景色が速く消えていく。
ラジオのミュージックの音量も大きくなった。
──────────
ガサガサっと書類をまとめ、机の右横に置くと
すうっと息を吸い
グレーの淡いスーツ姿の、優しそうな男性が声を荒げた。
「マネージャーからくる長文メールがストレスです!」
「ぶっ」
声を荒げたのは、A.T.gεmの総合プロデューサーも兼ねて俳優をしている、𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬。
そしてその声に吹き出したのが、A.T.gεmリーダーの涼だった。
「まあ、プロデューサーも兼ねているからね𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんは。マネージャーも言いやすいんだよ」
「マンションの猫の餌だけじゃなくて、涼、おまえも餌付けされてないかマネージャーに」
「おいおい、こっちに矛先むけるなって。どうどう。」
「ファンの神隠し、か。この間のファンの自殺といい、辛いな。世知辛い世の中だよ」
𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬の新聞紙を、めくる手が止まる。
突然、事務所の部屋の扉が空いて
ケンちゃん、ケンジが中に入ってくる。
「お待たせ。やろうぜ、俺たちに出来ることを」
ケンちゃんが涼の目をみて、アイコンタクトを取る。
「Qoonosukeは?」
ケンジが事務所をぐるっと見渡して、涼に聞いてきた。
「Qoonosukeは……」
──────────
1曲、歌い終わる。スタジオが一瞬、シンとする。無音になる。
「あの!もう1回歌わせてください!なんか納得出来ないな……何度歌っても納得出来ないな」
芸能事務所と直結のラジオ配信アプリUWAでも、オリジナル曲のデビューが決まっている。
A.T.gεmの中でも、ソロライブをしたり、ピンで動ける配信者、Qoonosukeだが、A.T.gεmの仲間を幼なじみのように大切にしていた。
「はぁ……あれ、なんかスタジオザワついてない……かって。あ!ガラスにベッタリ張り付いてる?!あいつら……小学生かよ」
ヘッドフォンを外して、マイクスタンドにかけると、皆に駆け寄った。
「だから事務所に近いスタジオは、嫌だったんだよ。すぐレコーディング邪魔しに来るから」
「まあまあ、怒らない怒らない。境界線の彼方へのPV作るってさ。ファンのためにも」
ケンジが陽気に笑いながら、一瞬顔から笑顔が消える。
「やろう。俺たちに出来ることを」
その一瞬の、殺意にも似た気合いに、メンバー全員が呑まれる。
「ああ、ここまで成功できたのは間違いなくファンがいたからだ。絶望するファンに俺たちが希望を、誰かの希望の声になるんだ」
ケンちゃんが、鋭い声で、囁いた。
A.T.gεmの全員が視線を絡めて、頷いた。
──────────
「君のリクエスト、僕たちが最初に歌う歌になるよ僕の作詞で」
リーダー涼がラジオDJとして涼やかな声で囁く
「ありがとね!・・・・
…......まって。 名前、おしえてよ」
ライブハウス前のファンを口説いているケンジ。
「ガチ恋、してみる?」
テレビカメラの画面に向かって決めゼリフを言うケンちゃん
「歌い手っていうんだよ。歌手とはまたちがうんだ。 覚えてくれたの?」
(出待ちをするファンに向かって言うQoonosuke)
「総合プロデューサー。いい響きだろ?表に立つやつは移り変わるけど、
裏方は変わらない。安定した大人の男だよ」
街頭を歩いているファンの子に優しく話しかける𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬。
「俺たちの歌を」
Qoonosukeの声が響く
「君へ」
「境界線の彼方へ近日公開中」
5人の声が、重なり合う。
5人の歌声が、曲が流れていく。
映画の公開PVだ。
セリフが流れる
涼:絶望が世界を渦巻いていく
ケンちゃん:真面目に生きても予期せぬ事で終わりが来る
ケンジ・・それでも泣いたあとは、立ち上がれ
Qoonosuke:君の傍にずっといる。歌で傍にいる。
𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬: 君はひとりじゃないいつでも
「俺たちと共にある」
そう、これは
館花琴音の「境界線の彼方へ」の
世界へダイブする物語━━━━━━━━━━━━━━━
to be continue。
暗証番号を忘れて、鍵を使って重い鉄製の扉を開けると、玄関先に黒猫が優しい声で鳴いて出迎えてくれた。
「おまえ、迎えに来てくれたのか。」
男は猫を抱き抱えて、リビングへ行くと、冷蔵庫から缶のビールと冷えたグラスをテーブルへ置き、鍵も置くと、テレビをつけてニュースをみる。
「マネージャーが餌やりに来てくれるからいいけど、餌ないとお前も死んじゃうよな」
金色の鈴をつけた、黒猫を撫でると、猫は嬉しそうにご主人様になぁん、と鳴いた。
ーなお、マンションの一室で17歳の女子高生の遺体がみつかり、彼女はA.T.gεmのファンで、遺書にはA.T.gεmのこと、クラスの友達からの無視やいじめについて……
テレビニュース司会者が、A.T.gεmと言ったような気がした。
「え?A.T.gεmのファン?あ、この子……そういえば一番最初のライブでリクエストしてくれた子じゃ……似てるけど、いや、そう、だよな?イジメか……辛いな」
彼は、スマートフォンのバイブ音が数回なり終わらないうちに、スマートフォンを取り、スピーカーにして会話をする。
「ああ、マネージャー。ニュース?今みているよ。え?𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さん?𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんは今度のライブの総演出考えて事務所に残っているんじゃないかな?ケンジは司会の仕事だろ?ケンちゃんは……週刊誌にまた女性関係すっぱ抜かれてるよね……なんとかしないとな。Qoonosukeは、UWAのミュージックフェスタの仕事だよね。……あ、いま暇なの俺だけ?俺だけかーって?!」
しばらく、間が空くと、スマートフォンの向こうから女性マネージャーの笑い声がした。
「笑ってるなあ?!で?要件は?……境界線の彼方へってあの本屋に平積みされてる、知ってます知ってます。たしか館花琴音(たちばな ことね)先生の作品が映画化するんですよね」
グラスのビールを飲み干すと、少し酔いが回ってきた。
「映画の出演?!境界線の彼方へに?!俺たちの歌と演技で?!グループでぇえええ?!」
そう、これは、俺たちと、館花琴音という作家さんの小説より奇なりの物語だ。
──────────
金属のスプーンとフォークが床に叩きつけられた。
長身の180cmをこえる、モデル体型の男と揉め合うこちらもモデル体型の女。
どちらもセクシーな体型と服装で、恋人のような距離感だ。
「危ないな。物分りが悪い猫は嫌いだよ。俺は結婚出来ないって付き合う前から教えたはずだ。それでも付き合うっておまえは言ったんだぞ。こんな物騒なもの、持つな」
床に泣き崩れる。肌にフィットしたワンピースの女と、それを慰める気だるそうな男。
「いい子だ。いい子にしていればまた会ってもいい。いい子に出来るか?会いたいんだろ?」
その声にビクッと身体が震えて、目が合うと、その男は優しく唇を奪い、舌を絡めてくる。
んっ、と女から声が漏れる。
「いい子だ。待てるな?」
そのキスと声で、頭がぼうっと溶けていく。
静かに頷く女は、そのまま、もう抵抗をしなかった。
外にでると、大きな黒い四駆の扉を開け、ラジオをつける。軽快な洋楽が流れて、そのままエンジン音をかけ、車を発進させた。
「うわぁ。地雷女だったな。気をつけよう。ん、着信。ケンジか」
スマートフォンと車のラジオを繋いで、車内のスピーカーで通話ができるように、切り替えた。
「ケンちゃん!ケンジだよ!なにしてんの?」
「その、小学生みたいな挨拶どうにかならないか、ケンジ。おまえいくつだよ」
「まあ、なんか最近結婚式の司会者も多くってさ。お笑い芸人じゃないんだっつーの!ね、𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんや涼と繋がらなくてさ。今何してんのー?運転中?」
煙草をふかしつつ、車の窓を少しだけあけて、煙を外に逃がす。
「また、サイコパスな男を演じてしまったよ。芸は身を助くっていうけど。」
「まーた女となにかあったんだな。もうさA.T.gεmもメジャーになったし、少しはグループのイメージも考えろよ」
陽気なケンジの声と、やる気ない気怠げなおれの声がラジオミュージックにマッチしていく。
「最後くらいはさ、悪い男演じてやらないと諦めつかないと思ってさ……まあ、別れられてないんだけどさ結局」
「もう辞めなよ。サイコパスでも性格悪くもないんだからさ。むしろ真面目だし人を傷つけるの苦手な癖に」
「まあ、この容姿だからね。派手な女しか寄ってこないわけよ……で、要件あるんだろ?」
しばらく、息を飲む様な音がして
「ニュース、みた?」
「ニュース?みてない?なんの話だ?」
どんどんと景色が速く消えていく。
ラジオのミュージックの音量も大きくなった。
──────────
ガサガサっと書類をまとめ、机の右横に置くと
すうっと息を吸い
グレーの淡いスーツ姿の、優しそうな男性が声を荒げた。
「マネージャーからくる長文メールがストレスです!」
「ぶっ」
声を荒げたのは、A.T.gεmの総合プロデューサーも兼ねて俳優をしている、𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬。
そしてその声に吹き出したのが、A.T.gεmリーダーの涼だった。
「まあ、プロデューサーも兼ねているからね𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬さんは。マネージャーも言いやすいんだよ」
「マンションの猫の餌だけじゃなくて、涼、おまえも餌付けされてないかマネージャーに」
「おいおい、こっちに矛先むけるなって。どうどう。」
「ファンの神隠し、か。この間のファンの自殺といい、辛いな。世知辛い世の中だよ」
𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬の新聞紙を、めくる手が止まる。
突然、事務所の部屋の扉が空いて
ケンちゃん、ケンジが中に入ってくる。
「お待たせ。やろうぜ、俺たちに出来ることを」
ケンちゃんが涼の目をみて、アイコンタクトを取る。
「Qoonosukeは?」
ケンジが事務所をぐるっと見渡して、涼に聞いてきた。
「Qoonosukeは……」
──────────
1曲、歌い終わる。スタジオが一瞬、シンとする。無音になる。
「あの!もう1回歌わせてください!なんか納得出来ないな……何度歌っても納得出来ないな」
芸能事務所と直結のラジオ配信アプリUWAでも、オリジナル曲のデビューが決まっている。
A.T.gεmの中でも、ソロライブをしたり、ピンで動ける配信者、Qoonosukeだが、A.T.gεmの仲間を幼なじみのように大切にしていた。
「はぁ……あれ、なんかスタジオザワついてない……かって。あ!ガラスにベッタリ張り付いてる?!あいつら……小学生かよ」
ヘッドフォンを外して、マイクスタンドにかけると、皆に駆け寄った。
「だから事務所に近いスタジオは、嫌だったんだよ。すぐレコーディング邪魔しに来るから」
「まあまあ、怒らない怒らない。境界線の彼方へのPV作るってさ。ファンのためにも」
ケンジが陽気に笑いながら、一瞬顔から笑顔が消える。
「やろう。俺たちに出来ることを」
その一瞬の、殺意にも似た気合いに、メンバー全員が呑まれる。
「ああ、ここまで成功できたのは間違いなくファンがいたからだ。絶望するファンに俺たちが希望を、誰かの希望の声になるんだ」
ケンちゃんが、鋭い声で、囁いた。
A.T.gεmの全員が視線を絡めて、頷いた。
──────────
「君のリクエスト、僕たちが最初に歌う歌になるよ僕の作詞で」
リーダー涼がラジオDJとして涼やかな声で囁く
「ありがとね!・・・・
…......まって。 名前、おしえてよ」
ライブハウス前のファンを口説いているケンジ。
「ガチ恋、してみる?」
テレビカメラの画面に向かって決めゼリフを言うケンちゃん
「歌い手っていうんだよ。歌手とはまたちがうんだ。 覚えてくれたの?」
(出待ちをするファンに向かって言うQoonosuke)
「総合プロデューサー。いい響きだろ?表に立つやつは移り変わるけど、
裏方は変わらない。安定した大人の男だよ」
街頭を歩いているファンの子に優しく話しかける𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬。
「俺たちの歌を」
Qoonosukeの声が響く
「君へ」
「境界線の彼方へ近日公開中」
5人の声が、重なり合う。
5人の歌声が、曲が流れていく。
映画の公開PVだ。
セリフが流れる
涼:絶望が世界を渦巻いていく
ケンちゃん:真面目に生きても予期せぬ事で終わりが来る
ケンジ・・それでも泣いたあとは、立ち上がれ
Qoonosuke:君の傍にずっといる。歌で傍にいる。
𝑫𝑨𝑰𝑺𝑼𝑲𝑬: 君はひとりじゃないいつでも
「俺たちと共にある」
そう、これは
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世界へダイブする物語━━━━━━━━━━━━━━━
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