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【中華F】【和風F】ナメてた私が悪うございました! 龍谷ミュージアムの「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」展
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京都には龍谷大学という大学があり、ミュージアムがあるのも前から知ってはおりました。
とはいえ、京都に大学はたくさんあり、龍谷大学には文系のこじんまりした大学というイメージが強く(古いイメージに過ぎません。今では理系学部もあります)、ミュージアムもそんなに規模が大きくはないだろうと鷲生は勝手に思い込んでいたのです。
特別展の「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ガンダーラから日本へ」展(※1)も、多少気にはなっていたのですが「まあ、エエかな~」とスルーするつもりでした。
ところがXで行ってきた方のポスト見て「おお?」と思い、期間が終わる直前になって行って参りました!
イイですよ! これ!
すっごくイイ展示です。
そしてミュージアムも広い!(※2)
ちゃんと映像を見るミュージアムシアターもあります。
龍谷大学は本願寺がやっているところです。仏教芸術とかその関連資料の展示はそりゃ力が入るわけですわ!
シルクロードの大谷探検隊のご縁もありますしね。
いや~ナメていて本当に申し訳ありません。
京都での会期が終わるギリギリになって行きましたが、展示品の入れ替えもあるので前後2回行っておくべきだったと後悔しております。
そしてこれからもこのミュージアムがやっている展示を欠かさずチェックしようと心に誓っております。
この「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」展。
京都では今週末までですが、9月14日から11月11日まで東京の三井記念美術館にも巡回するそうです。首都圏の方、ぜひぜひ!
どのような展覧会なのか、図録(買いました!)のあいさつ文を引用しますと……
*****
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には多くの石窟と二体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」「弥勒」の姿が壁画で表現されていました。
残念ながら、それらは二〇〇一年三月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図(描かれているものの輪郭や細部を線で表現した線図)が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。
本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきたいと思います。
*****
入ってすぐ、「うわあ!シルクロードやあ!」とテンションが上がるのが、「バーミヤン東大仏龕天井壁画描き起こし図」です。
線描なので分かりやすいです。
今はもう天井壁画の実物は失われてしまいましたが、京大や名古屋大の調査の際に研究者の方が手描きで描いたものが残っており、それをもとに描き起こされました。
現物が失われた今、世界中の研究者がこれをもとに研究しているのだそうですよ。
仏教の仏像があった場所の天井に、ゾロアスター教の太陽神・ミスラ神が描かれています。
写真でご説明できればいいんですが、もちろん撮影不可。
クリアファイルを買ったので、それを掲載しておきますね(※3)。
全体の絵柄は四頭立ての馬車に乗る太陽神が、盾と弓矢を持つ二女神を従えて天を駆ける姿であり、太陽神はマントを翻し、右手に槍、左手には吊り下げた長い剣の柄を握っています。上空には風神や、松明や柄杓を持つ半人半鳥の神が描かれています。
鷲生が展示の説明からメモしてきたのを書き起こすと以下のようです。
「風の神ワータ
松明を持つ半人半鳥 燃え盛る火を表すとともに神官であるパロートゥルス?
弓を引く女神
ゴルゴンの盾を持つ有翼女神 アルシュタート」
ミスラ神について、ミスラ神を讃える文章(ミスル・ヤシュト)についても展示場の説明板にありました。
「ミスラは長い柄の鋭い槍を持つ。ミスラを載せる黄金の戦車を4頭の白い馬がひく。風の神ワータの前を燃え盛る火が飛ぶ」
また神事書ヤスナにも「ミスラに従う2女神 アルシュタート ハラタート」があり、前者はギリシャ神話のアテネと同一視され、後者もニケで表現されていた事例があるのだとか。
この地域はペルシャ・ギリシア・インドの文化が混交していて、本当に面白い!
なんか、オリエンタルというかエキゾチックというか、なかなか現代日本で接点のない世界観で、とーっても魅惑的。
ファンタジー小説の世界観に使えそうです。
その壁画の奥に進むと、硬貨の展示がありました。
クシャーン朝の金貨には太陽神の姿とバクトリアのミイロという文字があります。
図録によると「バクトリア語のミイロは中期ペルシア語のミフルに対応し、アヴェスタに登場するミスラ神、インドのヴェーダ文献に登場するミトラ神を起源とする」のだそうです。
この金貨の隣には、アテナの図像の銀貨、ニケ女神の銀貨、風神の銅貨などがありますが、これら3つは平山郁夫シルクロード美術館所蔵のものだそうです。
順路を進むと、インドの太陽神スーリヤ神を描いた皿や像が展示されます。これも平山郁夫シルクロード美術館所蔵のもののほか、龍谷大・ミュージアムの所蔵だそうです。
そうそう、この展示ではシルクロードを巡った玄奘についての展示が冒頭にありますが、そこには清の西太后が大谷光瑞に贈った「玄奘西域記」も展示されています。
そう、龍谷大学とシルクロードといえば、大谷探検隊があるんですよね。そりゃ力の入った展示になるわけです。
その後、釈迦が太陽神になぞらえられ、インドの太陽神スーリヤと共通して正面向きの構図で描かれたり、日輪で表現されたりする作例が展示されます。
バーミヤンの東大仏は釈迦像だそうですが、こういう経緯で釈迦像の頭上にミスラ像が描かれたということのようです。
一方、バーミヤンの西大仏について玄奘は特に書き記していませんが、諸研究から西大仏の頭上に描かれていたのは、弥勒菩薩と、この菩薩が住まう兜率天だと考えられているのだとか。
この描き起こし図もよかったです。
竪琴を引く飛天とか、散華する飛天とか、その飛天の中には額に第三の目が空いているものも!
それからヒョウ柄の脚絆も身に着けていたりして。
うーん、ファンタジーの題材になりそうです~。
ここからアジアに広がる弥勒菩薩についての展示となります。
ガンダーラの彫刻での兜率天では建物の描写が興味深かったです。
また、展覧会のチラシに使われている弥勒菩薩交脚像は、ガンダーラ仏らしい彫の深い顔立ちに厳かな雰囲気を漂わせたとても美しい像でした。
仏像としては、足を交差させるのか、そのまま両脚を踏み下げる並脚倚座なのか、半跏思惟なのかで分けられるようです。
朝鮮の半跏像から、日本の半跏像も並んでいます。後者は別の仏像の胎内仏だったそうで大きさは小さいです。これとは別に少し大きめの半跏像もありました。
日本で作られたこれらは白鳳期だとか。奈良にいかないとなかなかお目にかかれない珍しいものだと思います。
平安前期の木造もあり、これも貴重なものですね。
その後にも日本での弥勒信仰を示す展示がありました。
また、ミュージアムシアターではドローンで撮影した大磨崖の石窟群を紹介する動画がありました。空撮すると本当にその雄大さが分かります。
この動画の最後のナレーションにもありましたし、図録の文にもありましたが、現在はタリバンが再び政権を奪取したために保存事業が中断しているそうです。
バーミヤン研究の泰斗と呼ばれる前田耕作氏は「バーミヤンはまこと多様な文化の仏教的結実」と評されたとか。
本当にここが平和になって、日本から、そして世界から貴重な文化財を見に行ける日が訪れて欲しいものだと思います(単純に見に行きたいんですよ、鷲生は)。
あ、そうそう。
企画展ではなく常設の展示ですが、中国・新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院の壁画が復元展示されています。
これもすごい迫力!
これは自由に写真撮影可でしたので、撮ってきましたよ~
ちなみに、身内の仏教系の高校を卒業した男性に感想を聞いてみたところ「世界が連続してるってことがよーく分かった」とのこと。
ギリシャからペルシャ、ガンダーラ、シルクロードで中国、朝鮮、日本。
あちらとこちらと分けられるものではなく、ユーラシアは繋がっているんですね!
*****
※1 チラシのPDFファイルへのURLを貼っておきます。
https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2024/bunmei/images/flyer.pdf
※2 龍谷ミュージアムWebサイト
https://museum.ryukoku.ac.jp/
※3 太陽神の描き起こし図です
https://x.com/washu72802210/status/1801591295510765775
※4 ベゼクリク石窟寺院の復元展示
https://x.com/washu72802210/status/1801591718271402251
とはいえ、京都に大学はたくさんあり、龍谷大学には文系のこじんまりした大学というイメージが強く(古いイメージに過ぎません。今では理系学部もあります)、ミュージアムもそんなに規模が大きくはないだろうと鷲生は勝手に思い込んでいたのです。
特別展の「文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰 ガンダーラから日本へ」展(※1)も、多少気にはなっていたのですが「まあ、エエかな~」とスルーするつもりでした。
ところがXで行ってきた方のポスト見て「おお?」と思い、期間が終わる直前になって行って参りました!
イイですよ! これ!
すっごくイイ展示です。
そしてミュージアムも広い!(※2)
ちゃんと映像を見るミュージアムシアターもあります。
龍谷大学は本願寺がやっているところです。仏教芸術とかその関連資料の展示はそりゃ力が入るわけですわ!
シルクロードの大谷探検隊のご縁もありますしね。
いや~ナメていて本当に申し訳ありません。
京都での会期が終わるギリギリになって行きましたが、展示品の入れ替えもあるので前後2回行っておくべきだったと後悔しております。
そしてこれからもこのミュージアムがやっている展示を欠かさずチェックしようと心に誓っております。
この「バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰」展。
京都では今週末までですが、9月14日から11月11日まで東京の三井記念美術館にも巡回するそうです。首都圏の方、ぜひぜひ!
どのような展覧会なのか、図録(買いました!)のあいさつ文を引用しますと……
*****
アフガニスタンのバーミヤン遺跡は、ヒンドゥークシュ山脈のただ中にあって、ユーラシア各地の文化が行き交った文明の十字路とも呼ばれる地域です。渓谷の崖面には多くの石窟と二体の大仏が彫られ、その周囲には、「太陽神」「弥勒」の姿が壁画で表現されていました。
残念ながら、それらは二〇〇一年三月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまいましたが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を詳細に検討することで、壁画の新たな描き起こし図(描かれているものの輪郭や細部を線で表現した線図)が完成しました。名古屋大学・龍谷大学名誉教授の宮治昭先生による監修のもと、京都市芸術大学の正垣雅子先生が描いた、貴重な学術研究成果です。
本展では、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、壁画に表された太陽神と弥勒の世界に迫っていきます。さらに、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子をご覧いただきたいと思います。
*****
入ってすぐ、「うわあ!シルクロードやあ!」とテンションが上がるのが、「バーミヤン東大仏龕天井壁画描き起こし図」です。
線描なので分かりやすいです。
今はもう天井壁画の実物は失われてしまいましたが、京大や名古屋大の調査の際に研究者の方が手描きで描いたものが残っており、それをもとに描き起こされました。
現物が失われた今、世界中の研究者がこれをもとに研究しているのだそうですよ。
仏教の仏像があった場所の天井に、ゾロアスター教の太陽神・ミスラ神が描かれています。
写真でご説明できればいいんですが、もちろん撮影不可。
クリアファイルを買ったので、それを掲載しておきますね(※3)。
全体の絵柄は四頭立ての馬車に乗る太陽神が、盾と弓矢を持つ二女神を従えて天を駆ける姿であり、太陽神はマントを翻し、右手に槍、左手には吊り下げた長い剣の柄を握っています。上空には風神や、松明や柄杓を持つ半人半鳥の神が描かれています。
鷲生が展示の説明からメモしてきたのを書き起こすと以下のようです。
「風の神ワータ
松明を持つ半人半鳥 燃え盛る火を表すとともに神官であるパロートゥルス?
弓を引く女神
ゴルゴンの盾を持つ有翼女神 アルシュタート」
ミスラ神について、ミスラ神を讃える文章(ミスル・ヤシュト)についても展示場の説明板にありました。
「ミスラは長い柄の鋭い槍を持つ。ミスラを載せる黄金の戦車を4頭の白い馬がひく。風の神ワータの前を燃え盛る火が飛ぶ」
また神事書ヤスナにも「ミスラに従う2女神 アルシュタート ハラタート」があり、前者はギリシャ神話のアテネと同一視され、後者もニケで表現されていた事例があるのだとか。
この地域はペルシャ・ギリシア・インドの文化が混交していて、本当に面白い!
なんか、オリエンタルというかエキゾチックというか、なかなか現代日本で接点のない世界観で、とーっても魅惑的。
ファンタジー小説の世界観に使えそうです。
その壁画の奥に進むと、硬貨の展示がありました。
クシャーン朝の金貨には太陽神の姿とバクトリアのミイロという文字があります。
図録によると「バクトリア語のミイロは中期ペルシア語のミフルに対応し、アヴェスタに登場するミスラ神、インドのヴェーダ文献に登場するミトラ神を起源とする」のだそうです。
この金貨の隣には、アテナの図像の銀貨、ニケ女神の銀貨、風神の銅貨などがありますが、これら3つは平山郁夫シルクロード美術館所蔵のものだそうです。
順路を進むと、インドの太陽神スーリヤ神を描いた皿や像が展示されます。これも平山郁夫シルクロード美術館所蔵のもののほか、龍谷大・ミュージアムの所蔵だそうです。
そうそう、この展示ではシルクロードを巡った玄奘についての展示が冒頭にありますが、そこには清の西太后が大谷光瑞に贈った「玄奘西域記」も展示されています。
そう、龍谷大学とシルクロードといえば、大谷探検隊があるんですよね。そりゃ力の入った展示になるわけです。
その後、釈迦が太陽神になぞらえられ、インドの太陽神スーリヤと共通して正面向きの構図で描かれたり、日輪で表現されたりする作例が展示されます。
バーミヤンの東大仏は釈迦像だそうですが、こういう経緯で釈迦像の頭上にミスラ像が描かれたということのようです。
一方、バーミヤンの西大仏について玄奘は特に書き記していませんが、諸研究から西大仏の頭上に描かれていたのは、弥勒菩薩と、この菩薩が住まう兜率天だと考えられているのだとか。
この描き起こし図もよかったです。
竪琴を引く飛天とか、散華する飛天とか、その飛天の中には額に第三の目が空いているものも!
それからヒョウ柄の脚絆も身に着けていたりして。
うーん、ファンタジーの題材になりそうです~。
ここからアジアに広がる弥勒菩薩についての展示となります。
ガンダーラの彫刻での兜率天では建物の描写が興味深かったです。
また、展覧会のチラシに使われている弥勒菩薩交脚像は、ガンダーラ仏らしい彫の深い顔立ちに厳かな雰囲気を漂わせたとても美しい像でした。
仏像としては、足を交差させるのか、そのまま両脚を踏み下げる並脚倚座なのか、半跏思惟なのかで分けられるようです。
朝鮮の半跏像から、日本の半跏像も並んでいます。後者は別の仏像の胎内仏だったそうで大きさは小さいです。これとは別に少し大きめの半跏像もありました。
日本で作られたこれらは白鳳期だとか。奈良にいかないとなかなかお目にかかれない珍しいものだと思います。
平安前期の木造もあり、これも貴重なものですね。
その後にも日本での弥勒信仰を示す展示がありました。
また、ミュージアムシアターではドローンで撮影した大磨崖の石窟群を紹介する動画がありました。空撮すると本当にその雄大さが分かります。
この動画の最後のナレーションにもありましたし、図録の文にもありましたが、現在はタリバンが再び政権を奪取したために保存事業が中断しているそうです。
バーミヤン研究の泰斗と呼ばれる前田耕作氏は「バーミヤンはまこと多様な文化の仏教的結実」と評されたとか。
本当にここが平和になって、日本から、そして世界から貴重な文化財を見に行ける日が訪れて欲しいものだと思います(単純に見に行きたいんですよ、鷲生は)。
あ、そうそう。
企画展ではなく常設の展示ですが、中国・新疆ウイグル自治区のトルファン郊外にあるベゼクリク石窟寺院の壁画が復元展示されています。
これもすごい迫力!
これは自由に写真撮影可でしたので、撮ってきましたよ~
ちなみに、身内の仏教系の高校を卒業した男性に感想を聞いてみたところ「世界が連続してるってことがよーく分かった」とのこと。
ギリシャからペルシャ、ガンダーラ、シルクロードで中国、朝鮮、日本。
あちらとこちらと分けられるものではなく、ユーラシアは繋がっているんですね!
*****
※1 チラシのPDFファイルへのURLを貼っておきます。
https://museum.ryukoku.ac.jp/exhibition/2024/bunmei/images/flyer.pdf
※2 龍谷ミュージアムWebサイト
https://museum.ryukoku.ac.jp/
※3 太陽神の描き起こし図です
https://x.com/washu72802210/status/1801591295510765775
※4 ベゼクリク石窟寺院の復元展示
https://x.com/washu72802210/status/1801591718271402251
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