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第16話 イメージづくりに役立ちそう!『図説中国文明史』シリーズ
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せっせと中華ファンタジーを書いております鷲生です。
図書館で見つけて購入した今回の本。
「創作活動をする人にとってはイメージづくりにすっごく役に立ちそうだ!」と思ったので、ご紹介します。
『図説中国文明史』という名前のシリーズです。全10巻で各時代が紹介されています(それぞれどの時代を取り上げているのか各巻のタイトルは、この記事の末尾に挙げております)。
その時代の中国社会に登場する色んな「モノ」の写真が豊富に掲載されていて、博物館や美術館が本の形になったかのようなんですよ!
この本の後ろの方にこのシリーズの広告が載っているのでそこから紹介文を引用しますと……。
「『文明史』とは人が作り出した物質と精神の歴史のことである。物質は精神のありようを反映するし、精神は物質によって規定される。本シリーズは、各巻約400点のフルカラー図版を用い、モノの徹底的な考察をすることによって、〈中国〉という大地の上に育まれた文明がいかなるものであったかを究めようとする試みである」
本当に、カラー写真がたくさん載っていてビジュアル面で充実した内容です。
これで定価が3000円台で発売されてたんですから良心的だったんだなあという印象ですね(後述するように現在は定価で販売されていないようです)。
書誌情報は……私の手元にある『6隋唐 開かれた文明』を例に出しますと……。
稲畑 耕一郎監修 劉煒編 尹夏清著 佐藤 浩一訳 2006年、創元社です。
ISBNは442220257X ですね。
出版社である創元社のサイトにないので、カーリルの頁を挙げておきます。
https://calil.jp/book/442220257X
定価は3千円台ですが、今買うとなると古書でしか手に入らないようで、値段はまちまちです。
鷲生は『5魏晋南北朝 融合する文明』と『6隋唐 開かれた文明』の2冊を1カ月ほど前に某ネット書店のマーケットプレイスで購入しましたが、注文履歴を確認したところどちらも2千円とちょいで買えてました。
ところが。
今回、この記事を投稿するのに値段をチェックしてみると、『5魏晋南北朝 融合する文明』は1800円くらいですが、『6隋唐 開かれた文明』は6000円くらいになってしまっています。
運とかに左右されるのかもしれませんね……。
私は京都市の図書館で見つけましたし、皆さんのお住まいの自治体の図書館にもあるんじゃないかと思います。まずはそこで内容をご確認されて、購入を検討なさるといいんじゃないかと思います。
私は『5』『6』しか読んでいませんが、このシリーズのコンセプトはホント創作する人向けだと感じました。
この本に掲載されている広告には「本シリーズの特色」として以下のような文言があります。
「政治経済に偏らず、宗教、科学技術史、芸術、文学、思想を詳述」
「皇帝や貴族だけでなく、庶民の日常生活にも注目」
「戦争、貿易など外国との交流にも多くの紙面を割く」
実を言えば、文章は広く浅くな内容なので「詳述」という表現には首を傾げざるをえないですし、外国との交流を取り上げるにもちょっとクセがあるように感じますけれども。
とはいえ、様々な分野、社会階層、諸外国との交流について幅広く目で見て分かるように編まれた本ではあると思います。
こうして生活の様々な領域について目に見える「モノ」を紹介してくれるこの書籍。
歴史学の分野の人からの評価はともかく、小説を書くという創作活動をする私たちにとってはとても役に立つのではないかと思います。
鷲生は小説を書くとき、まず脳内で映像を思い浮かべます。その「脳内ドラマ」を文字に書き起こす感じなんですよ。
鷲生が10年以上前に同人サイトを運営していた時、おつきあいのあったサイト様の中でお二人が同じようなことをおっしゃってました。
一人はそれを「僕は直観像素質なのかもしれない。それゆえこうなっている可能性がある」とお考えのようでした(「直観像素質」とは、神戸連続児童殺傷事件のサカキバラがこれだったと言われ、しばらく話題になっていたワードでした)。
もうお一人は、自分の世代では生まれた時から漫画などが身近だったので、それが原因なのかもと分析されていましたね。
私が図書館で借りて来た「小説書き方本」でも、「現代社会では映像メディアで物語に接する機会が非常に多く、書き手も読み手もそれに影響されている」という指摘があったように思います(うろ覚えなんですが、確か松岡 圭祐さんの『小説家になって億を稼ごう』だったかと……違っていたらスミマセン)。
ともあれ、鷲生に限らず、小説を書くときに脳内で映像を思い浮かべてから文字に起こす方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
で、この段階で、映像が具体的であればあるほど、つまり「脳内ドラマ」を精緻にすればするほど、小説にするときも楽に文章が出てきたリ、場面にリアリティが生まれたりするように感じます。
鷲生は平安ファンタジー小説を書いておりましたが。
京都在住の地の利を活かして京都御所とかあちこち行きまくったんですね。
やっぱりこういう「取材」をしてると、「脳内ドラマ」を思い浮かべやすくて大助かりでしたよ~。
(で。どんな平安ファンタジーが出来上がってるかといいますと、コチラですw →
「錦濤宮物語 女武人ノ宮仕ヘ或ハ近衛大将ノ大詐術」https://www.alphapolis.co.jp/novel/161111112/665799598 )
ところが中華ファンタジーだとこれがなかなかできません。
京都には中国4000年の歴史をいっぺんに見られるいいミュージアムがありますし、奈良の平城宮関係の展示である程度「唐」をしのぶことはできますが……。
その美術館と平城京展示の体験記はコチラです。→
「中国四千年の歴史が1カ所で見られる美術館!『藤井斉成会有鄰館』←どうしてこんなに無名なの?」https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330656558559098
「奈良へ古代へ中国へ! 平城宮歴史公園のイベントが熱かった! 前編」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330654952208181
「奈良へ古代へ中国へ! 平城宮跡歴史公園のイベントが熱かった!後編」
https://kakuyomu.jp/works/16817330647534553080/episodes/16817330654972130205
このように日本の京都在住でも中華関係の「取材」は頑張っておりますけれど、やはり平安京のときほど充実したものにはナリマセン。
うーん、中華ファンタジーを書くのはムツカシイな……と思っていた時に出会ったのが今回ご紹介する『図説中国文明史』だったワケです。
で。図書館で借りて内容を確認して、購入を決めました(前述の通り2000円ちょいのリーズナブルなお値段でしたし)。
そして脳内ドラマ制作がグンとはかどったように思いますw
シリーズ10巻のそれぞれは以下の通りです。
『1先史 文明への胎動』『2殷周 文明の原点』『3春秋戦国 争覇する文明』『4秦漢 雄偉なる文明』『5魏晋南北朝 融合する文明』『6隋唐 開かれた文明』『7宋 成熟する文明』『8遼金元 草原の文明』『9明 在野の文明』『10清 文明の極地』です。
鷲生は何回か書いておりますように『5』『6』を持っております。
私の中華ファンタジーは大体「唐」のあたりをイメージしているからです。
あと、遊牧民の文化を知るのに『8遼金元 草原の文明』を図書館で借りて来ようかと思っています。
皆さまも、ご自身の小説に合わせて該当する時代のものをご覧になると、「脳内ドラマ」のイメージを膨らませるのに役に立つのではないかと思いますよ!
*****
中華ファンタジー「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」の投稿を始めました!
是非お越し下さいませ!
「後宮出入りの女商人 四神国の妃と消えた護符」
https://www.alphapolis.co.jp/novel/161111112/878803039
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その時代の中国社会に登場する色んな「モノ」の写真が豊富に掲載されていて、博物館や美術館が本の形になったかのようなんですよ!
この本の後ろの方にこのシリーズの広告が載っているのでそこから紹介文を引用しますと……。
「『文明史』とは人が作り出した物質と精神の歴史のことである。物質は精神のありようを反映するし、精神は物質によって規定される。本シリーズは、各巻約400点のフルカラー図版を用い、モノの徹底的な考察をすることによって、〈中国〉という大地の上に育まれた文明がいかなるものであったかを究めようとする試みである」
本当に、カラー写真がたくさん載っていてビジュアル面で充実した内容です。
これで定価が3000円台で発売されてたんですから良心的だったんだなあという印象ですね(後述するように現在は定価で販売されていないようです)。
書誌情報は……私の手元にある『6隋唐 開かれた文明』を例に出しますと……。
稲畑 耕一郎監修 劉煒編 尹夏清著 佐藤 浩一訳 2006年、創元社です。
ISBNは442220257X ですね。
出版社である創元社のサイトにないので、カーリルの頁を挙げておきます。
https://calil.jp/book/442220257X
定価は3千円台ですが、今買うとなると古書でしか手に入らないようで、値段はまちまちです。
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「皇帝や貴族だけでなく、庶民の日常生活にも注目」
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実を言えば、文章は広く浅くな内容なので「詳述」という表現には首を傾げざるをえないですし、外国との交流を取り上げるにもちょっとクセがあるように感じますけれども。
とはいえ、様々な分野、社会階層、諸外国との交流について幅広く目で見て分かるように編まれた本ではあると思います。
こうして生活の様々な領域について目に見える「モノ」を紹介してくれるこの書籍。
歴史学の分野の人からの評価はともかく、小説を書くという創作活動をする私たちにとってはとても役に立つのではないかと思います。
鷲生は小説を書くとき、まず脳内で映像を思い浮かべます。その「脳内ドラマ」を文字に書き起こす感じなんですよ。
鷲生が10年以上前に同人サイトを運営していた時、おつきあいのあったサイト様の中でお二人が同じようなことをおっしゃってました。
一人はそれを「僕は直観像素質なのかもしれない。それゆえこうなっている可能性がある」とお考えのようでした(「直観像素質」とは、神戸連続児童殺傷事件のサカキバラがこれだったと言われ、しばらく話題になっていたワードでした)。
もうお一人は、自分の世代では生まれた時から漫画などが身近だったので、それが原因なのかもと分析されていましたね。
私が図書館で借りて来た「小説書き方本」でも、「現代社会では映像メディアで物語に接する機会が非常に多く、書き手も読み手もそれに影響されている」という指摘があったように思います(うろ覚えなんですが、確か松岡 圭祐さんの『小説家になって億を稼ごう』だったかと……違っていたらスミマセン)。
ともあれ、鷲生に限らず、小説を書くときに脳内で映像を思い浮かべてから文字に起こす方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
で、この段階で、映像が具体的であればあるほど、つまり「脳内ドラマ」を精緻にすればするほど、小説にするときも楽に文章が出てきたリ、場面にリアリティが生まれたりするように感じます。
鷲生は平安ファンタジー小説を書いておりましたが。
京都在住の地の利を活かして京都御所とかあちこち行きまくったんですね。
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シリーズ10巻のそれぞれは以下の通りです。
『1先史 文明への胎動』『2殷周 文明の原点』『3春秋戦国 争覇する文明』『4秦漢 雄偉なる文明』『5魏晋南北朝 融合する文明』『6隋唐 開かれた文明』『7宋 成熟する文明』『8遼金元 草原の文明』『9明 在野の文明』『10清 文明の極地』です。
鷲生は何回か書いておりますように『5』『6』を持っております。
私の中華ファンタジーは大体「唐」のあたりをイメージしているからです。
あと、遊牧民の文化を知るのに『8遼金元 草原の文明』を図書館で借りて来ようかと思っています。
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