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第10話 とんとん拍子で不可解なお付き合い
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翌日、美希は中央食堂で背の高い清水さんを見つけてデジタル写真部の集まりに紹介された。もちろん他の部員に異論なく美希の入部が決まる。
そのまま食堂でそれぞれスマホの画像を見せ合って話が一段落したとき、清水さんが「自転車の練習の続きしよか」と誘ってくれた。そして再び下鴨神社に行って自転車の練習を見てもらう。
そんな日が一週間続き、美希も大体九十度曲がれるようになり、清水さんと「ほな、公道に出よ」ということになった。子どもの頃から京都に住んでいる清水さんは美希が行きやすいような道路と目的地を選んでくれる。
今出川通を西へ京都御苑、賀茂街道を北上して上賀茂神社、東大路を南に下って平安神宮、今度は東の鹿ケ谷通りに出てから南下して南禅寺の水路閣……。
これらの名所を見て回るのも楽しいが、清水さんが美希を褒めてくれるので、それが舞い上がるほど嬉しい。「黒くて長い髪が綺麗だね」「文系の教養ある女性と話すのって楽しいなあ」「いつもニコニコ可愛らしいわぁ」と。そう言われる度に、母や妹と比べられない京都に来て本当に良かったと思う。
美希は食堂で居合わせた寮生に、その日どれだけ心躍る時間を過ごせたかを話した。
筧さんは「さすが京都の地元民。有名でありつつ無料で楽しめる場所をチョイスしてるねえ」と感心しきりだし、新市さんも「地道で堅実な人のようだね」と清水さんを褒めた。
由梨さんは微笑みながらも冷静だ。
「美希ちゃん、清水さんといて楽しい?」
はいっと答える美希の顔から笑顔がこぼれる。ウキウキ弾むような気持ちが湧き上がって止まらない。
「なんだかデートっぽいことをしてるのが嬉しいです! 私にもこんなことが起きるんだなあって」
炭川さんが面白そうな顔をしている。
「デートっぽいというかデートそのものじゃん! ねえ、このままお付き合いに発展するんじゃない? 自転車が取り持つご縁なんてラブコメじゃん」
金田さんは由梨さんと同じように「美希ちゃんは清水さんのこと好きなの?」と確かめる。それにも迷うことなく「はい」と答える美希は自分の頬が熱くてたまらない。胸だってドキドキだ。
新市さんが「いいじゃん、草食系。いまどき『男らしさ』とかに縛られてんのは時代遅れだし。いい相手なんじゃない?」と笑み、美希の心もどんどん浮き立つ。
「そうなんです、穏やかで優しくて! 交差点で知らない男の人に怒られた時は西都大学の男性がみんなこうだったらどうしようと不安でしたが、そうじゃない人もいるんですね」
美希が「告白」されたのは、初夏の日差しが降り注ぐ午後、鴨川河川公園の丸太町付近だった。
その日も清水さんは「写真を撮りに行かへん?」と誘い出してくれた。東一条通をまっすぐ鴨川沿いの川端に向かい、並木道を荒神橋まで下る。鴨川べりは公園として整備されており、特にここから丸太町までは土手の傾斜もなだらかで河面までの平地も広い。鴨川の水面が眩いほどの陽光を受けてキラキラと輝き、いかにも居心地の良さそうな芝の上では学生やお年寄り、観光客たちが思い思いに過ごしている。
美希は自転車を止めながら、隣の清水さんに声を掛けた。
「スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』みたいですね」
新印象派の画家のスーラが点描画法を駆使して光あふれる風景を描いた名作だ。先に下りていた清水さんが感心してくれる。
「ああ、北村さんも西洋絵画の有名どころを知ってるんやね」
北村さん「も」というのは美学美術史学が専門の黒田さんがそうだからだろう。
「北村さんも文系の女性だから美術とかに詳しいんやろね」
「黒田さんほどじゃないですけど、これから詳しくなりたいです」
「黒田さんは大人っぽいけど、北村さんは可愛らしいね」
美希は火照る頬を隠すようにうつむく。可愛いと男の人に評価されるのは身体の奥がむずむずして落ち着かなくなるほど嬉しくて嬉しくてたまらない。
「耳まで真っ赤やぁ。可愛いなあ」
「……」
「あの……。北村さんが可愛いから、僕、好きになってしもうた」
「え?」
「お付き合いしてくれませんか?」
美希は胸が詰まり、その後じんわりと安堵と喜びを感じる。
「もちろんです! わ、私で良かったら……」
その後はずっとフワフワと雲の上を歩いているようで、美希はどんな一日だったか思い出せない。
その日の夜。下鴨女子寮の食堂が女子学生の歓声で湧きかえる。「よっしゃあーっ! 彼氏ゲットぉーっ!」「美希ちゃん、やるじゃん!」「で、で、その様子をもっと詳しく。なんて言って告られたの?」 と大騒ぎだ。
炭川さんがノートPCを広げて美希の話を記録する気満々でいる。漫画のネタにするのだろう。
「私を可愛いって言って下さいました」
「他には他には?」
「ええと。文系だから私もちょっと絵に詳しいのに気を留めて下さって……」
「『も』って?」
「黒田さんがそうだから私『も』という意味です。それから、黒田さんが大人っぽい女性なのでその対比で、私をか、可愛いって……」
金田さんは他の人と違って真面目な顔つきを崩さない。
「『可愛い』以外に美希ちゃんのどこを好きだって言ってた?」
美希は答えに詰まる。そう言えば何を言われたんだっけ?
「ええと、とにかく嬉しくて、今、頭がぼうっとしてて覚えてないです……」
「そう……。また良かったら聞かせて」
炭川さんがPCを片手に「ねえねえ、これから付き合い始めの初々しい様子を微に入り細に入り報告して!」とグイグイ迫ってくる。さて、どんな漫画になることやら。
美希は炭川さんの役に立ちたいと思う。ところが、お付き合いはなかなか進展しない。デートは今まで通り自転車で無料かせいぜいワンコインで済むような場所を訪れるだけだ。
寮では夕食のたびに不思議がられてしまう。新市さんが「二人でご飯食べに行ったりしないの?」と聞いてきた。
「清水さんは自宅生なのでお家で食べるんだと思います」
「いや、それでも息子が年頃なら夕食を外で済ますことがあるくらい家族だって当然だと思うでしょ?」
隣にいた河合さんも釈然としない様子だが、「理系男子で女性とつきあった経験がないからデートの仕方も分からないのかもね。ま、これからだよ」 と一定の理解を示してくれた。
しかし、梅雨の到来とともに二人で出かける機会は減るばかり。講義が終われば中央食堂のデジタル写真部の集まりにそれぞれ出席する。雨なので食堂から自転車でどこかへ行くこともなく、結局ずっと部活をしているだけで終わってしまう。
デジタル写真部は大体十人弱が集まる。部長は理学部の男子院生だが、まだ入部して二年目の黒田さんの方が重きを置かれていた。美学美術史学希望だからだろうか。
ただ、その黒田さんは文学部の仏文専攻の彼氏が迎えに来ると、当然のように部活を抜けてデートに出ていく。
その彼は逞しい体格で上背があり、さすがフランス文学に興味を持つだけあって垢ぬけたファッションの人だ。彼が現れると、部活では威厳たっぷりで女王様然としている黒田さんが黒目勝ちの瞳を輝かせて彼氏の側に駆け寄る。そして指を絡めて二人で歩き去る姿はどこか艶めかしい。
美希の隣に座る清水さんが二人の背中を視線で見送りながら「ほんま、大人っぽいなあ」と呟き、それから美希に顔を向けた。
「北村さんも着る服とか真似してみたらええんちゃう?」
その時の清水さんは美希ではなく少し遠くを見ているようでもあったが、美希はそれを未来の美希を想像しているのだと解釈した。
ファッションについて美希は疎い。高校生の間は制服と部屋着しか持っていなかった。妹は小遣いの大半を服やアクセサリーにつぎ込んでいるが、それは美しく生まれついた女性の特権であり、美希には無縁のものだ。
五百キロ離れた京都でも、美希は女子寮に置いてある服からひたすら地味なものを選んでいる。一方で黒田さんはいわゆる女子大生っぽい服装だ。なるほど、自分もああなるべきなんだろう。
寮の三階の物置部屋。整理整頓を有資格者として受け持つ筧さんが「大学デビューってやつかな」と笑いながら服選びに付き合ってくれる。
「で、その『女子大生っぽい服装』って具体的にはどんなの?」
美希は「ええと」と考えながら衣装ケースから服を取り出してみた。
「黒田さんは膝丈くらいのスカートが多いですね。カチッとしたブラウスに肌寒い日には黒のジャケットを羽織ってらっしゃって……」
「トラッドな感じかな。うーん、ウチの寮にあまりいないタイプだから数は少ないなあ」
「でも、これで二、三日分あります。着回せばもっと行けるかも」
「うん、着回しテクは節約生活に大事だよ! 頑張って!」
美希の頑張りは効果があった。清水さんが褒めてくれたのだ。
「素敵やね。黒田さんに似てる」
そのまま食堂でそれぞれスマホの画像を見せ合って話が一段落したとき、清水さんが「自転車の練習の続きしよか」と誘ってくれた。そして再び下鴨神社に行って自転車の練習を見てもらう。
そんな日が一週間続き、美希も大体九十度曲がれるようになり、清水さんと「ほな、公道に出よ」ということになった。子どもの頃から京都に住んでいる清水さんは美希が行きやすいような道路と目的地を選んでくれる。
今出川通を西へ京都御苑、賀茂街道を北上して上賀茂神社、東大路を南に下って平安神宮、今度は東の鹿ケ谷通りに出てから南下して南禅寺の水路閣……。
これらの名所を見て回るのも楽しいが、清水さんが美希を褒めてくれるので、それが舞い上がるほど嬉しい。「黒くて長い髪が綺麗だね」「文系の教養ある女性と話すのって楽しいなあ」「いつもニコニコ可愛らしいわぁ」と。そう言われる度に、母や妹と比べられない京都に来て本当に良かったと思う。
美希は食堂で居合わせた寮生に、その日どれだけ心躍る時間を過ごせたかを話した。
筧さんは「さすが京都の地元民。有名でありつつ無料で楽しめる場所をチョイスしてるねえ」と感心しきりだし、新市さんも「地道で堅実な人のようだね」と清水さんを褒めた。
由梨さんは微笑みながらも冷静だ。
「美希ちゃん、清水さんといて楽しい?」
はいっと答える美希の顔から笑顔がこぼれる。ウキウキ弾むような気持ちが湧き上がって止まらない。
「なんだかデートっぽいことをしてるのが嬉しいです! 私にもこんなことが起きるんだなあって」
炭川さんが面白そうな顔をしている。
「デートっぽいというかデートそのものじゃん! ねえ、このままお付き合いに発展するんじゃない? 自転車が取り持つご縁なんてラブコメじゃん」
金田さんは由梨さんと同じように「美希ちゃんは清水さんのこと好きなの?」と確かめる。それにも迷うことなく「はい」と答える美希は自分の頬が熱くてたまらない。胸だってドキドキだ。
新市さんが「いいじゃん、草食系。いまどき『男らしさ』とかに縛られてんのは時代遅れだし。いい相手なんじゃない?」と笑み、美希の心もどんどん浮き立つ。
「そうなんです、穏やかで優しくて! 交差点で知らない男の人に怒られた時は西都大学の男性がみんなこうだったらどうしようと不安でしたが、そうじゃない人もいるんですね」
美希が「告白」されたのは、初夏の日差しが降り注ぐ午後、鴨川河川公園の丸太町付近だった。
その日も清水さんは「写真を撮りに行かへん?」と誘い出してくれた。東一条通をまっすぐ鴨川沿いの川端に向かい、並木道を荒神橋まで下る。鴨川べりは公園として整備されており、特にここから丸太町までは土手の傾斜もなだらかで河面までの平地も広い。鴨川の水面が眩いほどの陽光を受けてキラキラと輝き、いかにも居心地の良さそうな芝の上では学生やお年寄り、観光客たちが思い思いに過ごしている。
美希は自転車を止めながら、隣の清水さんに声を掛けた。
「スーラの『グランド・ジャット島の日曜日の午後』みたいですね」
新印象派の画家のスーラが点描画法を駆使して光あふれる風景を描いた名作だ。先に下りていた清水さんが感心してくれる。
「ああ、北村さんも西洋絵画の有名どころを知ってるんやね」
北村さん「も」というのは美学美術史学が専門の黒田さんがそうだからだろう。
「北村さんも文系の女性だから美術とかに詳しいんやろね」
「黒田さんほどじゃないですけど、これから詳しくなりたいです」
「黒田さんは大人っぽいけど、北村さんは可愛らしいね」
美希は火照る頬を隠すようにうつむく。可愛いと男の人に評価されるのは身体の奥がむずむずして落ち着かなくなるほど嬉しくて嬉しくてたまらない。
「耳まで真っ赤やぁ。可愛いなあ」
「……」
「あの……。北村さんが可愛いから、僕、好きになってしもうた」
「え?」
「お付き合いしてくれませんか?」
美希は胸が詰まり、その後じんわりと安堵と喜びを感じる。
「もちろんです! わ、私で良かったら……」
その後はずっとフワフワと雲の上を歩いているようで、美希はどんな一日だったか思い出せない。
その日の夜。下鴨女子寮の食堂が女子学生の歓声で湧きかえる。「よっしゃあーっ! 彼氏ゲットぉーっ!」「美希ちゃん、やるじゃん!」「で、で、その様子をもっと詳しく。なんて言って告られたの?」 と大騒ぎだ。
炭川さんがノートPCを広げて美希の話を記録する気満々でいる。漫画のネタにするのだろう。
「私を可愛いって言って下さいました」
「他には他には?」
「ええと。文系だから私もちょっと絵に詳しいのに気を留めて下さって……」
「『も』って?」
「黒田さんがそうだから私『も』という意味です。それから、黒田さんが大人っぽい女性なのでその対比で、私をか、可愛いって……」
金田さんは他の人と違って真面目な顔つきを崩さない。
「『可愛い』以外に美希ちゃんのどこを好きだって言ってた?」
美希は答えに詰まる。そう言えば何を言われたんだっけ?
「ええと、とにかく嬉しくて、今、頭がぼうっとしてて覚えてないです……」
「そう……。また良かったら聞かせて」
炭川さんがPCを片手に「ねえねえ、これから付き合い始めの初々しい様子を微に入り細に入り報告して!」とグイグイ迫ってくる。さて、どんな漫画になることやら。
美希は炭川さんの役に立ちたいと思う。ところが、お付き合いはなかなか進展しない。デートは今まで通り自転車で無料かせいぜいワンコインで済むような場所を訪れるだけだ。
寮では夕食のたびに不思議がられてしまう。新市さんが「二人でご飯食べに行ったりしないの?」と聞いてきた。
「清水さんは自宅生なのでお家で食べるんだと思います」
「いや、それでも息子が年頃なら夕食を外で済ますことがあるくらい家族だって当然だと思うでしょ?」
隣にいた河合さんも釈然としない様子だが、「理系男子で女性とつきあった経験がないからデートの仕方も分からないのかもね。ま、これからだよ」 と一定の理解を示してくれた。
しかし、梅雨の到来とともに二人で出かける機会は減るばかり。講義が終われば中央食堂のデジタル写真部の集まりにそれぞれ出席する。雨なので食堂から自転車でどこかへ行くこともなく、結局ずっと部活をしているだけで終わってしまう。
デジタル写真部は大体十人弱が集まる。部長は理学部の男子院生だが、まだ入部して二年目の黒田さんの方が重きを置かれていた。美学美術史学希望だからだろうか。
ただ、その黒田さんは文学部の仏文専攻の彼氏が迎えに来ると、当然のように部活を抜けてデートに出ていく。
その彼は逞しい体格で上背があり、さすがフランス文学に興味を持つだけあって垢ぬけたファッションの人だ。彼が現れると、部活では威厳たっぷりで女王様然としている黒田さんが黒目勝ちの瞳を輝かせて彼氏の側に駆け寄る。そして指を絡めて二人で歩き去る姿はどこか艶めかしい。
美希の隣に座る清水さんが二人の背中を視線で見送りながら「ほんま、大人っぽいなあ」と呟き、それから美希に顔を向けた。
「北村さんも着る服とか真似してみたらええんちゃう?」
その時の清水さんは美希ではなく少し遠くを見ているようでもあったが、美希はそれを未来の美希を想像しているのだと解釈した。
ファッションについて美希は疎い。高校生の間は制服と部屋着しか持っていなかった。妹は小遣いの大半を服やアクセサリーにつぎ込んでいるが、それは美しく生まれついた女性の特権であり、美希には無縁のものだ。
五百キロ離れた京都でも、美希は女子寮に置いてある服からひたすら地味なものを選んでいる。一方で黒田さんはいわゆる女子大生っぽい服装だ。なるほど、自分もああなるべきなんだろう。
寮の三階の物置部屋。整理整頓を有資格者として受け持つ筧さんが「大学デビューってやつかな」と笑いながら服選びに付き合ってくれる。
「で、その『女子大生っぽい服装』って具体的にはどんなの?」
美希は「ええと」と考えながら衣装ケースから服を取り出してみた。
「黒田さんは膝丈くらいのスカートが多いですね。カチッとしたブラウスに肌寒い日には黒のジャケットを羽織ってらっしゃって……」
「トラッドな感じかな。うーん、ウチの寮にあまりいないタイプだから数は少ないなあ」
「でも、これで二、三日分あります。着回せばもっと行けるかも」
「うん、着回しテクは節約生活に大事だよ! 頑張って!」
美希の頑張りは効果があった。清水さんが褒めてくれたのだ。
「素敵やね。黒田さんに似てる」
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