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「ノートルと例の伸び縮みするヒモについて話をしていたのよ」
ケーキを食べ終わり2杯目のお茶を飲みながら、お母様の目がギラギラと輝いている。伸び縮みするヒモ、ゴムのことである。
「専売契約をしたから、かなり別収入があるわよ」
お母様がニンマリ笑いながらノートル様を見た。
「魔獣研究に使おうと思っているんです」
そう言ってノートル様は口元に笑みを浮かべた。実際私はみていないのでわからないが、本当に魔がつくべきものなのか。魔獣と言われたブラッキータンゴだって、私が知っている単なる猫ではないかと疑っている。しかし研究をして怖がる必要がなければそれでいい。
「でも本当に売れるんでしょうか」
ノートル様は首を傾げてお母様を見ている。
「売れるわよ」
お母様は自信満々だ。
「これ、違うサイズで作ってみたんです」
そう言って見せてくれたものは平になっているゴム。
「これ、頂いてもいいでしょうか」
「もちろんです」
とりあえず、試しに作ってみたいものがあるので貰うことにする。
「私はそろそろ出かける準備をしますので」
ノートル様が立ち上がった。
「ところで、今日のこのチーズケーキですが・・・」
「はい」
「部隊にも送られているのでしょうか?」
「いえ・・・」
なんとなくではあるが、お兄様のところへはもっと食べ出のあるものがいいかと思っている。チーズケーキだと食べた気がしないと言われるかと思い送っていなかった。それを言うと
「では、部隊で食べたのは私だけですね」
と、ノートル様は柔らかく微笑んだ。
「マリ、つまり兄上は食べていない?」
フランツ兄様は少し焦ったような感じだ。その勢いにびっくりしたが
「は、はい・・・」
と、答えた。
「ふふっ。兄上、ククク・・・」
フランツ兄様は嬉しそうである。
「レオポール様・・・ハハっ」
ノートル様まで嬉しそうに笑っている。そして2人はガシッと握手を交わした。なんお意味があるかわからないが、何やら楽しそうなのでほっておく。ゴムを使ってやりたいことができたので、それについて考えているからだった。
メアリに希望の布地を言ったら、いいものを出してもらえた。ハサミと糸と針を用意してもらうと、早速頭に浮かんでいたものを作る。裁縫はあまり得意ではないのだが、学校で習ったことや社会人になってからちょっとやったことがあるのでそれを思い出す。
手縫いなのでかなり手間取ったが、なんとかできた。作ったのはイージーパンツとチュニック。用意してもらった布地が寝巻きや下着にも使えるくらいの柔らかな素材で、ダボっとした感じに出来上がった。とりあえず同じものを2枚作る。
ゴムのパンツなんてお母様はびっくりするだろうな。想像したらニヤけてきた。これを着てくつろぐお母様。貴族なんて堅苦しいんだから、くつろぐときは思いっきりリラックスしてほしいのだ。そうしたら次はテロンテロンのワンピースでも流行らせよう。
ケーキを食べ終わり2杯目のお茶を飲みながら、お母様の目がギラギラと輝いている。伸び縮みするヒモ、ゴムのことである。
「専売契約をしたから、かなり別収入があるわよ」
お母様がニンマリ笑いながらノートル様を見た。
「魔獣研究に使おうと思っているんです」
そう言ってノートル様は口元に笑みを浮かべた。実際私はみていないのでわからないが、本当に魔がつくべきものなのか。魔獣と言われたブラッキータンゴだって、私が知っている単なる猫ではないかと疑っている。しかし研究をして怖がる必要がなければそれでいい。
「でも本当に売れるんでしょうか」
ノートル様は首を傾げてお母様を見ている。
「売れるわよ」
お母様は自信満々だ。
「これ、違うサイズで作ってみたんです」
そう言って見せてくれたものは平になっているゴム。
「これ、頂いてもいいでしょうか」
「もちろんです」
とりあえず、試しに作ってみたいものがあるので貰うことにする。
「私はそろそろ出かける準備をしますので」
ノートル様が立ち上がった。
「ところで、今日のこのチーズケーキですが・・・」
「はい」
「部隊にも送られているのでしょうか?」
「いえ・・・」
なんとなくではあるが、お兄様のところへはもっと食べ出のあるものがいいかと思っている。チーズケーキだと食べた気がしないと言われるかと思い送っていなかった。それを言うと
「では、部隊で食べたのは私だけですね」
と、ノートル様は柔らかく微笑んだ。
「マリ、つまり兄上は食べていない?」
フランツ兄様は少し焦ったような感じだ。その勢いにびっくりしたが
「は、はい・・・」
と、答えた。
「ふふっ。兄上、ククク・・・」
フランツ兄様は嬉しそうである。
「レオポール様・・・ハハっ」
ノートル様まで嬉しそうに笑っている。そして2人はガシッと握手を交わした。なんお意味があるかわからないが、何やら楽しそうなのでほっておく。ゴムを使ってやりたいことができたので、それについて考えているからだった。
メアリに希望の布地を言ったら、いいものを出してもらえた。ハサミと糸と針を用意してもらうと、早速頭に浮かんでいたものを作る。裁縫はあまり得意ではないのだが、学校で習ったことや社会人になってからちょっとやったことがあるのでそれを思い出す。
手縫いなのでかなり手間取ったが、なんとかできた。作ったのはイージーパンツとチュニック。用意してもらった布地が寝巻きや下着にも使えるくらいの柔らかな素材で、ダボっとした感じに出来上がった。とりあえず同じものを2枚作る。
ゴムのパンツなんてお母様はびっくりするだろうな。想像したらニヤけてきた。これを着てくつろぐお母様。貴族なんて堅苦しいんだから、くつろぐときは思いっきりリラックスしてほしいのだ。そうしたら次はテロンテロンのワンピースでも流行らせよう。
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