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18日目 大聖女に大変身!
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タカヒコは今日も、外で訓練をしている。
強くなる方法が知りたいと言われたので以前会った勇者よりも強い剣聖が言っていたことをおもいだして「ただひたすらに剣を振って無我の境地に至った者が最強を手に入れる」と伝えたらただひたすらに剣を振るようになった。
そんなこんなでギンと私とルナがいま家でティータイムをしている。
「なぁー!シェリー?」
「ん?」
「ミアはどこだよ!」
「ミアはね2日に1回程度帰ってくるんだよね。」
「そうなのか!今日くらいに帰ってくるのかー?」
「どうだろうね?」
「ミアってだあれ?」
「ミアはドラゴンた」
「シェリーは、この猫だけでなく、ドラゴンも飼っているのね!さすが!」
「そんなに持ち上げなくていいわよ。私ちょっと仕事するけどルナはどうする?」
ルナは立ち上がって私の手を握ってきた。
私は何事か?!と目を見開く。
「シェリーさん!弟子にしてください!」
「えっ。」
「私はタカヒコにシェリーの話を聞いた時から私がシェリーの弟子になる未来が見えてたの!」
弟子か……今まで1回もとった時ない。
弟子って何するの?想像がつかないななんて思った。
今までとっていなかったということは、とったらなにか変わるかもしれないってことでもあるよな……。
よし。
彼女に聖魔法の素質があるかどうかで決めよう!
「よし、弟子を取る前に前提条件として、ルナに素質があるか見極めなくてはいけない。」
「うん。どうすればいいの?」
「そしたら……こっち。この水瓶に、魔力を少しずつ流し込んでみて」
「これは?」
「これは私の作った聖水だよ。」
「やってみるね!」
ルナは勢いよく手を突っ込むと魔力を流し始めた。
ルナの魔力はキラキラと金粉をまぶしたかのように光り輝き、「あ、普通にあるじゃん」と呟いてしまった。
「合格ですか!?」
「合格です。認めましょう。」
「聖女の弟子というのは師匠と弟子という関係ではないです。大聖女と、聖女見習いとなります。なのであなたは今日から聖女見習いです。」
「聖女とは何時名乗れるのですか?」
「私が認めた時です。どういう条件で聖女と名乗ってもいいのかは言えない決まりになってます。」
「よろしくお願いします大聖女様!」
ルナは嬉しそうに飛び跳ねて、タカヒコに報告しに行った。
ここでは私なりの聖女のあり方を教えるつもりだ。
本来の聖女見習いとは、朝昼晩の教会でのお祈り、質素な食事、大聖女の世話、残りの空いた時間は、魔力を使い切るまで回復魔法を使い続けて就寝の時間の前までに使い切って倒れるという生活。
辛すぎて逃げ出す者もいるとかいないとか。
そんな事はさせられない。
「大聖女様!私は何をしていればいいですか?」
「……そうね。私と一緒に生活していればいいんじゃないかしら?」
「それだけ?」
「ええ、それだけよ。」
と不安そうなルナの顔で始まった。
本来の聖書見習いのカリキュラムを説明したら苦い顔をされた。
因みに私はと言うと母を大聖女として聖女となっているので聖女ではある。
母は私を正式な聖女にさせるため王都にある中央教会に申請をしているので、一応正式な聖女である。
ルナも正式な聖女にされるため、私は事前に手紙を出しておくとしよう。
聖女になっておけば何かと便利だしね。
「大聖女様ご指導よろしくお願いします。」
「そんな改まらなくていいよ?私気にしないし。」
「……。」
残り1080日
強くなる方法が知りたいと言われたので以前会った勇者よりも強い剣聖が言っていたことをおもいだして「ただひたすらに剣を振って無我の境地に至った者が最強を手に入れる」と伝えたらただひたすらに剣を振るようになった。
そんなこんなでギンと私とルナがいま家でティータイムをしている。
「なぁー!シェリー?」
「ん?」
「ミアはどこだよ!」
「ミアはね2日に1回程度帰ってくるんだよね。」
「そうなのか!今日くらいに帰ってくるのかー?」
「どうだろうね?」
「ミアってだあれ?」
「ミアはドラゴンた」
「シェリーは、この猫だけでなく、ドラゴンも飼っているのね!さすが!」
「そんなに持ち上げなくていいわよ。私ちょっと仕事するけどルナはどうする?」
ルナは立ち上がって私の手を握ってきた。
私は何事か?!と目を見開く。
「シェリーさん!弟子にしてください!」
「えっ。」
「私はタカヒコにシェリーの話を聞いた時から私がシェリーの弟子になる未来が見えてたの!」
弟子か……今まで1回もとった時ない。
弟子って何するの?想像がつかないななんて思った。
今までとっていなかったということは、とったらなにか変わるかもしれないってことでもあるよな……。
よし。
彼女に聖魔法の素質があるかどうかで決めよう!
「よし、弟子を取る前に前提条件として、ルナに素質があるか見極めなくてはいけない。」
「うん。どうすればいいの?」
「そしたら……こっち。この水瓶に、魔力を少しずつ流し込んでみて」
「これは?」
「これは私の作った聖水だよ。」
「やってみるね!」
ルナは勢いよく手を突っ込むと魔力を流し始めた。
ルナの魔力はキラキラと金粉をまぶしたかのように光り輝き、「あ、普通にあるじゃん」と呟いてしまった。
「合格ですか!?」
「合格です。認めましょう。」
「聖女の弟子というのは師匠と弟子という関係ではないです。大聖女と、聖女見習いとなります。なのであなたは今日から聖女見習いです。」
「聖女とは何時名乗れるのですか?」
「私が認めた時です。どういう条件で聖女と名乗ってもいいのかは言えない決まりになってます。」
「よろしくお願いします大聖女様!」
ルナは嬉しそうに飛び跳ねて、タカヒコに報告しに行った。
ここでは私なりの聖女のあり方を教えるつもりだ。
本来の聖女見習いとは、朝昼晩の教会でのお祈り、質素な食事、大聖女の世話、残りの空いた時間は、魔力を使い切るまで回復魔法を使い続けて就寝の時間の前までに使い切って倒れるという生活。
辛すぎて逃げ出す者もいるとかいないとか。
そんな事はさせられない。
「大聖女様!私は何をしていればいいですか?」
「……そうね。私と一緒に生活していればいいんじゃないかしら?」
「それだけ?」
「ええ、それだけよ。」
と不安そうなルナの顔で始まった。
本来の聖書見習いのカリキュラムを説明したら苦い顔をされた。
因みに私はと言うと母を大聖女として聖女となっているので聖女ではある。
母は私を正式な聖女にさせるため王都にある中央教会に申請をしているので、一応正式な聖女である。
ルナも正式な聖女にされるため、私は事前に手紙を出しておくとしよう。
聖女になっておけば何かと便利だしね。
「大聖女様ご指導よろしくお願いします。」
「そんな改まらなくていいよ?私気にしないし。」
「……。」
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