19 / 19
18日目 大聖女に大変身!
しおりを挟む
タカヒコは今日も、外で訓練をしている。
強くなる方法が知りたいと言われたので以前会った勇者よりも強い剣聖が言っていたことをおもいだして「ただひたすらに剣を振って無我の境地に至った者が最強を手に入れる」と伝えたらただひたすらに剣を振るようになった。
そんなこんなでギンと私とルナがいま家でティータイムをしている。
「なぁー!シェリー?」
「ん?」
「ミアはどこだよ!」
「ミアはね2日に1回程度帰ってくるんだよね。」
「そうなのか!今日くらいに帰ってくるのかー?」
「どうだろうね?」
「ミアってだあれ?」
「ミアはドラゴンた」
「シェリーは、この猫だけでなく、ドラゴンも飼っているのね!さすが!」
「そんなに持ち上げなくていいわよ。私ちょっと仕事するけどルナはどうする?」
ルナは立ち上がって私の手を握ってきた。
私は何事か?!と目を見開く。
「シェリーさん!弟子にしてください!」
「えっ。」
「私はタカヒコにシェリーの話を聞いた時から私がシェリーの弟子になる未来が見えてたの!」
弟子か……今まで1回もとった時ない。
弟子って何するの?想像がつかないななんて思った。
今までとっていなかったということは、とったらなにか変わるかもしれないってことでもあるよな……。
よし。
彼女に聖魔法の素質があるかどうかで決めよう!
「よし、弟子を取る前に前提条件として、ルナに素質があるか見極めなくてはいけない。」
「うん。どうすればいいの?」
「そしたら……こっち。この水瓶に、魔力を少しずつ流し込んでみて」
「これは?」
「これは私の作った聖水だよ。」
「やってみるね!」
ルナは勢いよく手を突っ込むと魔力を流し始めた。
ルナの魔力はキラキラと金粉をまぶしたかのように光り輝き、「あ、普通にあるじゃん」と呟いてしまった。
「合格ですか!?」
「合格です。認めましょう。」
「聖女の弟子というのは師匠と弟子という関係ではないです。大聖女と、聖女見習いとなります。なのであなたは今日から聖女見習いです。」
「聖女とは何時名乗れるのですか?」
「私が認めた時です。どういう条件で聖女と名乗ってもいいのかは言えない決まりになってます。」
「よろしくお願いします大聖女様!」
ルナは嬉しそうに飛び跳ねて、タカヒコに報告しに行った。
ここでは私なりの聖女のあり方を教えるつもりだ。
本来の聖女見習いとは、朝昼晩の教会でのお祈り、質素な食事、大聖女の世話、残りの空いた時間は、魔力を使い切るまで回復魔法を使い続けて就寝の時間の前までに使い切って倒れるという生活。
辛すぎて逃げ出す者もいるとかいないとか。
そんな事はさせられない。
「大聖女様!私は何をしていればいいですか?」
「……そうね。私と一緒に生活していればいいんじゃないかしら?」
「それだけ?」
「ええ、それだけよ。」
と不安そうなルナの顔で始まった。
本来の聖書見習いのカリキュラムを説明したら苦い顔をされた。
因みに私はと言うと母を大聖女として聖女となっているので聖女ではある。
母は私を正式な聖女にさせるため王都にある中央教会に申請をしているので、一応正式な聖女である。
ルナも正式な聖女にされるため、私は事前に手紙を出しておくとしよう。
聖女になっておけば何かと便利だしね。
「大聖女様ご指導よろしくお願いします。」
「そんな改まらなくていいよ?私気にしないし。」
「……。」
残り1080日
強くなる方法が知りたいと言われたので以前会った勇者よりも強い剣聖が言っていたことをおもいだして「ただひたすらに剣を振って無我の境地に至った者が最強を手に入れる」と伝えたらただひたすらに剣を振るようになった。
そんなこんなでギンと私とルナがいま家でティータイムをしている。
「なぁー!シェリー?」
「ん?」
「ミアはどこだよ!」
「ミアはね2日に1回程度帰ってくるんだよね。」
「そうなのか!今日くらいに帰ってくるのかー?」
「どうだろうね?」
「ミアってだあれ?」
「ミアはドラゴンた」
「シェリーは、この猫だけでなく、ドラゴンも飼っているのね!さすが!」
「そんなに持ち上げなくていいわよ。私ちょっと仕事するけどルナはどうする?」
ルナは立ち上がって私の手を握ってきた。
私は何事か?!と目を見開く。
「シェリーさん!弟子にしてください!」
「えっ。」
「私はタカヒコにシェリーの話を聞いた時から私がシェリーの弟子になる未来が見えてたの!」
弟子か……今まで1回もとった時ない。
弟子って何するの?想像がつかないななんて思った。
今までとっていなかったということは、とったらなにか変わるかもしれないってことでもあるよな……。
よし。
彼女に聖魔法の素質があるかどうかで決めよう!
「よし、弟子を取る前に前提条件として、ルナに素質があるか見極めなくてはいけない。」
「うん。どうすればいいの?」
「そしたら……こっち。この水瓶に、魔力を少しずつ流し込んでみて」
「これは?」
「これは私の作った聖水だよ。」
「やってみるね!」
ルナは勢いよく手を突っ込むと魔力を流し始めた。
ルナの魔力はキラキラと金粉をまぶしたかのように光り輝き、「あ、普通にあるじゃん」と呟いてしまった。
「合格ですか!?」
「合格です。認めましょう。」
「聖女の弟子というのは師匠と弟子という関係ではないです。大聖女と、聖女見習いとなります。なのであなたは今日から聖女見習いです。」
「聖女とは何時名乗れるのですか?」
「私が認めた時です。どういう条件で聖女と名乗ってもいいのかは言えない決まりになってます。」
「よろしくお願いします大聖女様!」
ルナは嬉しそうに飛び跳ねて、タカヒコに報告しに行った。
ここでは私なりの聖女のあり方を教えるつもりだ。
本来の聖女見習いとは、朝昼晩の教会でのお祈り、質素な食事、大聖女の世話、残りの空いた時間は、魔力を使い切るまで回復魔法を使い続けて就寝の時間の前までに使い切って倒れるという生活。
辛すぎて逃げ出す者もいるとかいないとか。
そんな事はさせられない。
「大聖女様!私は何をしていればいいですか?」
「……そうね。私と一緒に生活していればいいんじゃないかしら?」
「それだけ?」
「ええ、それだけよ。」
と不安そうなルナの顔で始まった。
本来の聖書見習いのカリキュラムを説明したら苦い顔をされた。
因みに私はと言うと母を大聖女として聖女となっているので聖女ではある。
母は私を正式な聖女にさせるため王都にある中央教会に申請をしているので、一応正式な聖女である。
ルナも正式な聖女にされるため、私は事前に手紙を出しておくとしよう。
聖女になっておけば何かと便利だしね。
「大聖女様ご指導よろしくお願いします。」
「そんな改まらなくていいよ?私気にしないし。」
「……。」
残り1080日
0
お気に入りに追加
3
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
【完結】「私は善意に殺された」
まほりろ
恋愛
筆頭公爵家の娘である私が、母親は身分が低い王太子殿下の後ろ盾になるため、彼の婚約者になるのは自然な流れだった。
誰もが私が王太子妃になると信じて疑わなかった。
私も殿下と婚約してから一度も、彼との結婚を疑ったことはない。
だが殿下が病に倒れ、その治療のため異世界から聖女が召喚され二人が愛し合ったことで……全ての運命が狂い出す。
どなたにも悪意はなかった……私が不運な星の下に生まれた……ただそれだけ。
※無断転載を禁止します。
※朗読動画の無断配信も禁止します。
※他サイトにも投稿中。
※表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
「Copyright(C)2022-九頭竜坂まほろん」
※小説家になろうにて2022年11月19日昼、日間異世界恋愛ランキング38位、総合59位まで上がった作品です!


三度目の嘘つき
豆狸
恋愛
「……本当に良かったのかい、エカテリナ。こんな嘘をついて……」
「……いいのよ。私に新しい相手が出来れば、周囲も殿下と男爵令嬢の仲を認めずにはいられなくなるわ」
なろう様でも公開中ですが、少し構成が違います。内容は同じです。

百度目は相打ちで
豆狸
恋愛
「エスポージト公爵家のアンドレア嬢だな。……なにがあった? あんたの目は死線を潜り抜けたものだけが持つ光を放ってる。王太子殿下の婚約者ってのは、そんなに危険な生活を送ってるのか? 十年前、聖殿で会ったあんたはもっと幸せそうな顔をしていたぞ」
九十九回繰り返して、今が百度目でも今日は今日だ。
私は明日を知らない。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?

「次点の聖女」
手嶋ゆき
恋愛
何でもかんでも中途半端。万年二番手。どんなに努力しても一位には決してなれない存在。
私は「次点の聖女」と呼ばれていた。
約一万文字強で完結します。
小説家になろう様にも掲載しています。

失った真実の愛を息子にバカにされて口車に乗せられた
しゃーりん
恋愛
20数年前、婚約者ではない令嬢を愛し、結婚した現国王。
すぐに産まれた王太子は2年前に結婚したが、まだ子供がいなかった。
早く後継者を望まれる王族として、王太子に側妃を娶る案が出る。
この案に王太子の返事は?
王太子である息子が国王である父を口車に乗せて側妃を娶らせるお話です。
聖女を騙った少女は、二度目の生を自由に生きる
夕立悠理
恋愛
ある日、聖女として異世界に召喚された美香。その国は、魔物と戦っているらしく、兵士たちを励まして欲しいと頼まれた。しかし、徐々に戦況もよくなってきたところで、魔法の力をもった本物の『聖女』様が現れてしまい、美香は、聖女を騙った罪で、処刑される。
しかし、ギロチンの刃が落とされた瞬間、時間が巻き戻り、美香が召喚された時に戻り、美香は二度目の生を得る。美香は今度は魔物の元へ行き、自由に生きることにすると、かつては敵だったはずの魔王に溺愛される。
しかし、なぜか、美香を見捨てたはずの護衛も執着してきて――。
※小説家になろう様にも投稿しています
※感想をいただけると、とても嬉しいです
※著作権は放棄してません
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる