鍵の勇者と錠の聖女

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17日目 うん。いいね。耳長族。

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「おかえりなさい。」

「ああ……ただいま。」

「その子は……エルフ?珍しいわね?」

「だいぶ追われた……。シュリーから貰った薬を飲ませたら眠ってしまったが傷が全部治った。」

「そうなるとは思うわ。時期に目を覚ますわ。エルフと結婚すると幸運を呼ぶと言われているのよ。だから人間は追いかけるのよ。だからエルフを奴隷にしてでも結婚したがるよの。」

「なるほど。無事に帰れてよかった。」



 外のベンチに座り込んでしまい、顔を覆うように抱きしめると、タカヒコもわたしの腰に手を回す。
 私達は恋人と言ってもいいのだろうか?
 彼が助けてきたエルフの少女は、珍しく銀色の髪をしている。
 多分エルフの上の存在なのだろう。
 もしかしたら何かしらの、問題を抱えている可能性がある。
 なんて考えていたら隣からグゴゴゴととてつもない音が鳴った。
 思わず笑みがこぼれてしまう。



「ご飯にしましょうか?」

「……はい。手伝いますよ。」

「うーん……じゃあまず湯浴みをしてきてください。」

「そう……だな。」



 自分の体を見るとドロドロなことに気づいたようだ。
 タカヒコは私の白いワンピースも汚れてしまったのを気にしている。
 湯浴みと言っても桶に暖かいお湯を貼って体を簡易的に洗うだけなのだが……体のドロドロは取れるだろう。
 


「うちの湯浴み場の説明をするので着いてきてください。」



 湯浴み場に到着すると、瓶を一つ一つ空けて説明する。



「この白い砂のようなもので水で濡らした髪を良ぉく洗って、この半透明クリームを小指の先ほどとって手に取って伸ばして髪に塗ってください。こっちの白いクリームは体を洗うものでタオルで泡立てて使ってください。」

「貴族の家みたいだな。」

「うちのオリジナルなので貴族の家のものより綺麗になって髪もサラサラになりますよ。これも売ってもらおうかしら……。」



 なんて会話をしながら桶の中にお湯を張っていく。
 並々までいっぱいになったら手でお湯に触り少し熱いかななんて思ったが壺に水を並々まで注ぐ。

 

「じゃあ入らせてもらおうかな。」

「ごゆっくり。タオルの着替えは外に用意しておきますから。」

「シェリーありがとう」



 タカヒコはとてもワクワクしてそうな顔をしていた。
 外にバスケットを用意してバスタオルを1枚フェイスタオルを1枚バスケットと着替えを入れておく。



「さてご飯作ろうかな。」



 発酵させたパン生地を丸めて発酵させていたものを焼いていく。
 じゃがいもを半分に切り、茹でて、天板に並べて潰してオリーブオイルを塗ってオーブンに入れておく。
 大根と人参を3センチの千切りにして酢の物。
 ブロッコリーを茹でて潰したゆで卵とオリーブオイルを和え物。
 最後に鉄板を用意して、ひき肉を丸めて鉄板の上に置いてヘラを置いて潰して塩をかけて焼いていく。
 ついでに玉ねぎの輪切り、セルクルの中に目玉焼きを焼いていく。
 ひき肉をひっくり返したらチーズを乗せていく、玉ねぎ目玉焼きをひっくり返し返して火を通していく。
 バンズを半分に切って断面をバターで焼いていく。
 焼き終わった鉄板に角切りにしたトマトを鉄板に広げて、潰しながらソースにする。
 
 ほとんどの料理が出来上がると、タカヒコがちょうど上がってきた。



「シェリーすごく気持ち良かった。天国にいる気分だ。」

「それは良かった。ご飯もできたよ?」

「とてもいい匂いだ。」

「本当にいい匂い……」



 知らない声が聞こえてソファを見ると銀髪のエルフがめを擦りがら立ち上がっていた。
 何も無いようでよかった。



「もう体は大丈夫なの?」

「うん。お姉さんがタカヒコの言っていたシェリーさん……あ、違う違う女神様?」

「ふふふ。なにそれ。タカヒコそんなこと言ったの?」

「秘密って言っただろ!」

「あっ!そうだったー!シェリーさん!私ルナよろしくね!」

「あはは。面白い子。よろしくお願いします。シェリーです。おてて洗ってらっしゃい?ご飯にしましょ!」

「はーい。タカヒコ教えて。」


 私は料理を盛っていく。
 焼いたバンズに、焼いたひき肉、玉ねぎ、目玉焼き、レタス、ソース、マヨネーズを上に乗せて食べやすいように紙ナプキンを巻いてお皿に置いていく。
 4つ作ってしまったのでひとつは紙ナプキンに包んでタカヒコのお弁当だ。
 もうひとつのお皿には大根と人参の酢の物、ブロッコリーの和え物、じゃがいものオーブン焼きをお皿に盛ると二人が席に着いて机を拭いてくれたので机にハンバーガーとプレートを置いて行き私も座る。


「「「いただきます」」」

残り1081日

 

 
 
 
 
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