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10日目 いってらっしゃいの地下農園
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いつも通り朝ご飯を食べ終わりタカヒコは昨日荷造りをした物を背負うと、荷物のわきのランタンがゆれる。
魔法のランタンなので危険性はなく、常に明るくなっている。
らんたん明かりが着いている間はギンが行ったり来たりできるため、常についてればギンは持っている力を十分以上に発揮できるのだ。
なので自然中のマナで勝手に灯るランタンを作った。
「行ってらっしゃい」
「寂しくなる…」
「夫は外で仕事をするものよ。回復薬は持った?」
私が夫という言葉を発すると嬉しそうに、うんうんとうなづいていた。
私はハンカチを渡し、手を握る。
危険は少ないにしても危険なものは危険だ。
聖女の祝福を与えないと気が済まない。
ちゃんと帰って来れるだろうか?帰ってくる?そもそも出ていったら帰ってこないのではないか?私も一緒に行った方が……色々心配で言葉にしようとしたらおでこにキスをされた。
「行ってきます。帰ってきたらまた美味しいご飯作ってください。」
「杞憂でしたね……行ってらっしゃい。」
馬に乗って走り出した。
遠のいて行く背中か見えなくなるまで見送った。
どこか寂しくなるような不思議な感覚に胸を触る。
「地下室作らないとね」
作業を始める前に種を水に浸していく。
浸し終わったら豊穣の祝福を与えて、家の中に入り地下室の扉を外す。
地下の1階は、食料庫のようになっていて、お酒や漬物のツボが置いてある。
家の地下室の階段を拡張して地下2階を作る。
あんまり掘りすぎると湖にあたってしまうからな、と事前に島の長さを計っておいた紐を持ちながら通路を魔法で掘り進めて、固めてを繰り返していく。
両脇に腰くらいの高さの箱を並べて、底には水が抜けるように簀子のような穴を開けて、箱の下には溝を掘る。
完成した通路の天井に植物の育成促進の為に結界をはる。
光、温度、湿度の調節ができるように、光は太陽が上がったら明るくなって、太陽が落ちたら暗くなるように、温度は暑くなりすぎたり寒くならないように、湿度はカビが生えないように時折風を発生させ、溝に水が残らないようにする。
この部屋が一気に快適になってしまった…。
さて、植物を植えよう。
箱の中に水はけが良くなるように石を30センチ入れてその上に土を入れていく。
コンポストを何往復かして土を運び上の畑より栄養満点の土ができるだろう。
まずは薬草の類。
今まで庭が狭くて植えられなかった薬草の種も増やして植えていく。
薬草はハーブティなんかも作るので多めに植えおく。
ずっと育てたかった薬草も育て始められる。
食用もしても食べれるのでセロリ、生姜、レモングラス、フェンネル、ラベンダー、ローズマリー、等等を植える。
次に野菜を植えていく。
トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎ、人参、大根、キャベツ、ブロッコリー、等等を植えていく。
今から収穫が楽しみだ。
植え終わったら豊穣の祝福を与えていく。
土がキラキラしているように見える。
水をかけて元気に育ちますようにと、祝福とは別におまじないをかける。
効果があるか分からないが。
そんなこんなで夜になってしまった。
もうそろそろ休憩している頃かな?とランタンを見るとちょうどギンがランタンから出てきた。
「おう!来たぜ!」
「タカヒコさんは無事?」
「ああ!それに仲間もできたんだぜ!なんかシュリーに憧れてる女の子がいるパーティでなんやら前衛が居なくなっちまって一緒に捜索したところタカヒコと仲良くなって一緒にパーティ組む流れになったそうだ。」
「タカヒコはすごいわね…お腹減っていないかしら?」
「えっとなぁ…ハーブチーが飲みたいって言っていたぞ?」
「ハーブティ?」
「いつも飲んでいたから飲まなくなると体の調子が悪いんだと。」
「草持って行ける?」
「おうよ!」
という事で瓶に、レモングラス、スペアミント、乾燥カモミールを入れて、手紙を書く。
手紙の内容は、
「体に気をつけてください。フレッシュハーブをギンに持たせましたので、鍋にお湯を沸かしてハーブを入れるようにしてください。体にもいいですよ。」
と書いておいた。
何回かフレッシュハーブティを作っているので大丈夫だろうが…。
「こういうところがいい女なんだよな。」
「え?」
「俺が喋れるから普通手紙なんか用意しないだろ?」
「ああ、私字書くの好きだし、気持ちが少しでも届けばいいなって。ギンよろしくね。」
「なんかあったらまた戻ってくるから!じゃ!」
ギンは行ってしまった。
急に家が広く寂しくなった気がする。
今日の夜ご飯はケジャン 豚肉の野菜包 キノコのピリから和え ネギのおひたし 蒸しパンだ。
1人分なのに作りすぎてしまった。
残り1087日
魔法のランタンなので危険性はなく、常に明るくなっている。
らんたん明かりが着いている間はギンが行ったり来たりできるため、常についてればギンは持っている力を十分以上に発揮できるのだ。
なので自然中のマナで勝手に灯るランタンを作った。
「行ってらっしゃい」
「寂しくなる…」
「夫は外で仕事をするものよ。回復薬は持った?」
私が夫という言葉を発すると嬉しそうに、うんうんとうなづいていた。
私はハンカチを渡し、手を握る。
危険は少ないにしても危険なものは危険だ。
聖女の祝福を与えないと気が済まない。
ちゃんと帰って来れるだろうか?帰ってくる?そもそも出ていったら帰ってこないのではないか?私も一緒に行った方が……色々心配で言葉にしようとしたらおでこにキスをされた。
「行ってきます。帰ってきたらまた美味しいご飯作ってください。」
「杞憂でしたね……行ってらっしゃい。」
馬に乗って走り出した。
遠のいて行く背中か見えなくなるまで見送った。
どこか寂しくなるような不思議な感覚に胸を触る。
「地下室作らないとね」
作業を始める前に種を水に浸していく。
浸し終わったら豊穣の祝福を与えて、家の中に入り地下室の扉を外す。
地下の1階は、食料庫のようになっていて、お酒や漬物のツボが置いてある。
家の地下室の階段を拡張して地下2階を作る。
あんまり掘りすぎると湖にあたってしまうからな、と事前に島の長さを計っておいた紐を持ちながら通路を魔法で掘り進めて、固めてを繰り返していく。
両脇に腰くらいの高さの箱を並べて、底には水が抜けるように簀子のような穴を開けて、箱の下には溝を掘る。
完成した通路の天井に植物の育成促進の為に結界をはる。
光、温度、湿度の調節ができるように、光は太陽が上がったら明るくなって、太陽が落ちたら暗くなるように、温度は暑くなりすぎたり寒くならないように、湿度はカビが生えないように時折風を発生させ、溝に水が残らないようにする。
この部屋が一気に快適になってしまった…。
さて、植物を植えよう。
箱の中に水はけが良くなるように石を30センチ入れてその上に土を入れていく。
コンポストを何往復かして土を運び上の畑より栄養満点の土ができるだろう。
まずは薬草の類。
今まで庭が狭くて植えられなかった薬草の種も増やして植えていく。
薬草はハーブティなんかも作るので多めに植えおく。
ずっと育てたかった薬草も育て始められる。
食用もしても食べれるのでセロリ、生姜、レモングラス、フェンネル、ラベンダー、ローズマリー、等等を植える。
次に野菜を植えていく。
トマト、ナス、ズッキーニ、ピーマン、玉ねぎ、人参、大根、キャベツ、ブロッコリー、等等を植えていく。
今から収穫が楽しみだ。
植え終わったら豊穣の祝福を与えていく。
土がキラキラしているように見える。
水をかけて元気に育ちますようにと、祝福とは別におまじないをかける。
効果があるか分からないが。
そんなこんなで夜になってしまった。
もうそろそろ休憩している頃かな?とランタンを見るとちょうどギンがランタンから出てきた。
「おう!来たぜ!」
「タカヒコさんは無事?」
「ああ!それに仲間もできたんだぜ!なんかシュリーに憧れてる女の子がいるパーティでなんやら前衛が居なくなっちまって一緒に捜索したところタカヒコと仲良くなって一緒にパーティ組む流れになったそうだ。」
「タカヒコはすごいわね…お腹減っていないかしら?」
「えっとなぁ…ハーブチーが飲みたいって言っていたぞ?」
「ハーブティ?」
「いつも飲んでいたから飲まなくなると体の調子が悪いんだと。」
「草持って行ける?」
「おうよ!」
という事で瓶に、レモングラス、スペアミント、乾燥カモミールを入れて、手紙を書く。
手紙の内容は、
「体に気をつけてください。フレッシュハーブをギンに持たせましたので、鍋にお湯を沸かしてハーブを入れるようにしてください。体にもいいですよ。」
と書いておいた。
何回かフレッシュハーブティを作っているので大丈夫だろうが…。
「こういうところがいい女なんだよな。」
「え?」
「俺が喋れるから普通手紙なんか用意しないだろ?」
「ああ、私字書くの好きだし、気持ちが少しでも届けばいいなって。ギンよろしくね。」
「なんかあったらまた戻ってくるから!じゃ!」
ギンは行ってしまった。
急に家が広く寂しくなった気がする。
今日の夜ご飯はケジャン 豚肉の野菜包 キノコのピリから和え ネギのおひたし 蒸しパンだ。
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