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4日目 砂時計を割って欲しい。
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朝を迎えると香ばしい香りがした。
目を擦りながらリビングに降りていくと、目慣れない男性がキッチンにたっていた。
私はその光景がおかしく笑ってしまった。
「おはようございます。早起きですね。朝ごはん作ってくれているんですか?」
「おはようございますシュリーさん。どうしてもお礼がしたくて……簡単なものになってしまいますが……。」
「嬉しいです。」
私が手伝おうとキッチンに行くと手伝ったら意味ないと椅子に座らせられた。
少し寒いので椅子から降りてストーブに火をつけると、「あっ!こらっ!」とキッチンの方から聞こえたので急いで椅子に座り、「いい天気だなぁ~」とつぶやく。
彼はテーブルを布巾で拭いて料理を並べてくれた。
料理は私の好きな物ばかりで少し嬉しくなってしまった。
彼の用意してくれた料理は、野菜たっぷりのスープに、じゃがいもとベーコンのガレットにポーチドエッグが乗ったもの、かぼちゃと豆の蒸しパン、トマトサラダ、ニンジンサラダ、コールスローサラダ。
彼はお肉が好きだと聞いたが……私がサラダが好きなので合わせてくれているようだ。
とても美味しそうだ。
ハーブティーもいれてくれている。
今までの人生で誰かにご飯を作ってもらった時なんてあっただろうか?
いいや、なかった。
嬉しくて群れが苦しくなる。
「すみません少し時間が……どどうしたんですか?!」
「え??」
「なんで泣いているんですか?!泣かないでください。食べられないものでもありましたか?作り直します!」
「これがいいのです。こんなこと初めてだったから嬉しくて……。いただきます。」
私はナイフでガレットを切って1口食べると少ししょっぱくて、かぼちゃの蒸しパンも口に入れるとちょうどいい。
ニンジンも不揃いな千切りが可愛くて見てから口に入れると太いところは歯ごたえがあり、細いところはちょうどよく漬かっていて美味しかった。
トマトもコールスローも美味しかった。
「いただきます。そんなに嬉しいですか?」
「はい。初めて頂きました。今までは利用されるだけ利用されて終わってしまっていました。」
「そうですか……けどこれからはそんなこと俺がさせませんから!」
「お気持ちだけ頂いておきます。」
「気持ちだけですか……。」
「そういえばこれからどうするのですか?」
「えっと……その……」
タカヒコは言いづらそうに顔を背けた。
何かあるのだろうか?
「俺シュリーさんのことお守りしたいです。お付き合いしませんか?」
「…………………………えっ?!」
「迷惑だろうなと思いましたが、私はあなたに恋してしまいました。あなたは俺の事ただの迷惑な男としか思ってないかもしれませんが、俺は貴方に恋しました!付き合ってください。」
「………えっと、その……私はここの家にいますから、通って私のこと……。」
「わかりました。俺はあなたを恋に落とします。」
彼の男らしい告白に恥ずかしながら心臓が高鳴ってしまった。
けど今までの人生でこんなこと1回もなかった。
誰かが家に来て、しかも私にご馳走してくれて、そして私のことを恋に落とすなんて……なんか期待しちゃうじゃない。
その日、やろうと思っていたこと全てふわふわして手がつかなかった。
意味もないのに、薪を見に行ってしまったり、湖の底に沈んでいるナマズ用の罠を見に行ったりしてしまった。
湖の底のナマズの罠にはたくさんのナマズがかかっていた。
桟橋の近くの生簀に入れて泥ぬきをしておく。
「たくさん採れましたね!」
「そうですね!とってもたくさん!」
「今日は鯰料理ですか?実は好物です。」
「いえいえ本当は今日食べたいところですが泥ぬきをしないといけないので……。今晩ははうさぎのステーキですよ!おやつにはボックスクッキー焼いておいたのでそれを食べましょう。」
彼は変わらず接してくれた。
それがとても嬉しく感じた。
残り1093日
目を擦りながらリビングに降りていくと、目慣れない男性がキッチンにたっていた。
私はその光景がおかしく笑ってしまった。
「おはようございます。早起きですね。朝ごはん作ってくれているんですか?」
「おはようございますシュリーさん。どうしてもお礼がしたくて……簡単なものになってしまいますが……。」
「嬉しいです。」
私が手伝おうとキッチンに行くと手伝ったら意味ないと椅子に座らせられた。
少し寒いので椅子から降りてストーブに火をつけると、「あっ!こらっ!」とキッチンの方から聞こえたので急いで椅子に座り、「いい天気だなぁ~」とつぶやく。
彼はテーブルを布巾で拭いて料理を並べてくれた。
料理は私の好きな物ばかりで少し嬉しくなってしまった。
彼の用意してくれた料理は、野菜たっぷりのスープに、じゃがいもとベーコンのガレットにポーチドエッグが乗ったもの、かぼちゃと豆の蒸しパン、トマトサラダ、ニンジンサラダ、コールスローサラダ。
彼はお肉が好きだと聞いたが……私がサラダが好きなので合わせてくれているようだ。
とても美味しそうだ。
ハーブティーもいれてくれている。
今までの人生で誰かにご飯を作ってもらった時なんてあっただろうか?
いいや、なかった。
嬉しくて群れが苦しくなる。
「すみません少し時間が……どどうしたんですか?!」
「え??」
「なんで泣いているんですか?!泣かないでください。食べられないものでもありましたか?作り直します!」
「これがいいのです。こんなこと初めてだったから嬉しくて……。いただきます。」
私はナイフでガレットを切って1口食べると少ししょっぱくて、かぼちゃの蒸しパンも口に入れるとちょうどいい。
ニンジンも不揃いな千切りが可愛くて見てから口に入れると太いところは歯ごたえがあり、細いところはちょうどよく漬かっていて美味しかった。
トマトもコールスローも美味しかった。
「いただきます。そんなに嬉しいですか?」
「はい。初めて頂きました。今までは利用されるだけ利用されて終わってしまっていました。」
「そうですか……けどこれからはそんなこと俺がさせませんから!」
「お気持ちだけ頂いておきます。」
「気持ちだけですか……。」
「そういえばこれからどうするのですか?」
「えっと……その……」
タカヒコは言いづらそうに顔を背けた。
何かあるのだろうか?
「俺シュリーさんのことお守りしたいです。お付き合いしませんか?」
「…………………………えっ?!」
「迷惑だろうなと思いましたが、私はあなたに恋してしまいました。あなたは俺の事ただの迷惑な男としか思ってないかもしれませんが、俺は貴方に恋しました!付き合ってください。」
「………えっと、その……私はここの家にいますから、通って私のこと……。」
「わかりました。俺はあなたを恋に落とします。」
彼の男らしい告白に恥ずかしながら心臓が高鳴ってしまった。
けど今までの人生でこんなこと1回もなかった。
誰かが家に来て、しかも私にご馳走してくれて、そして私のことを恋に落とすなんて……なんか期待しちゃうじゃない。
その日、やろうと思っていたこと全てふわふわして手がつかなかった。
意味もないのに、薪を見に行ってしまったり、湖の底に沈んでいるナマズ用の罠を見に行ったりしてしまった。
湖の底のナマズの罠にはたくさんのナマズがかかっていた。
桟橋の近くの生簀に入れて泥ぬきをしておく。
「たくさん採れましたね!」
「そうですね!とってもたくさん!」
「今日は鯰料理ですか?実は好物です。」
「いえいえ本当は今日食べたいところですが泥ぬきをしないといけないので……。今晩ははうさぎのステーキですよ!おやつにはボックスクッキー焼いておいたのでそれを食べましょう。」
彼は変わらず接してくれた。
それがとても嬉しく感じた。
残り1093日
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