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03話 《生活魔法》
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どうやら《火槍》を無事に取得できたようだ。
メッセージは創造しました、って言ってるから取得っていうより創造か?
まぁそんなこと拘らなくてもいいか。
取得の方が分かりやすい。
25レベル消費されて、現在25レベルな訳だが、ここまで来たら全部使ってしまおう。
レベルは低いときの方が上げやすい。
使えるときにレベルを使う方が効率は良いだろう。
何を取ろうか。
《火槍》以外の25レベルで取得できる他属性の魔法に使うのも有りだ。
しかし、消費レベルが1とか2の魔法が割とあるんだよな。
結構便利そうだし、こいつら取得してしまっても損はしないと思う。
んー、取得してしまおう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『【魔法創造】の効果により《発光》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《着火》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《飲水》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《記述》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《清潔》を創造しました』
……etc
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
低レベルの魔法を取得していったら丁度レベルが1になった。
多分、これが《魔法創造》の効率の良い使い方なはずだ。
『全ての生活魔法を創造したため、それらの魔法を統合し《生活魔法》となりました』
ん? 一体どういうことだ?
ステータスを開いてみる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ロア・フォイル 19歳 男
レベル:1
HP:60/60 MP:80/80
攻撃力:15
防御力:10
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
なるほど、こういうことか。
そのカテゴリーに属する魔法を全て入手すると、このように《生活魔法》として一括りにされるのだろう。
便利だ。
……あっ、MPの値結構下がってしまったな。
ステータスが下がることすっかり忘れていた。
これは《豪火球》取らなくて本当によかったな。
取っていたら宝の持ち腐れだった。
《火槍》をギリギリ2回打てるのが不幸中の幸いといったところか。
「まぁレベルが上がればMPの最大値も増えていくし、なんとかなるだろう」
俺はそう前向きに考えて、眠ることにした。
◇
「朝か……」
目を覚めると、陽はすっかりと昇っていた。
久しぶりに幸せな気分で寝たから、どうやら寝過ぎてしまったようだ。
「とりあえず、ギルドに行くか」
俺は宿から出て、ふわぁ、とあくびをしながらギルドへの道を歩く。
村の人達はせっせと仕事に明け暮れている。
ご苦労なことだ。
そして俺はギルドに到着し、軽い食事を済ませた。
「さて、行くか。本当の『フォイルのダンジョン』へ」
ここフォイル村にはダンジョンが2つある。
FランクのダンジョンとEランクのダンジョン。
どちらも同じ名称なのだが、冒険者の間では、Fランクの『フォイルのダンジョン』に行くのは駆け出しの冒険者ぐらいなので、基本的に『フォイルのダンジョン』と言えばEランクの方なのだ。
だから1年間もFランクの『フォイルのダンジョン』に通っている俺は、誰が見ても間抜けにしか見えないのだ。
これが俺が『無能』と呼ばれる一番の理由だ。
まぁパーティを組めれば俺もEランクの方に行けたはずなんだけどな……!
ぼっちは辛いね、まったく。
『火槍』のダメージは結構高かったので、Eランクの魔物相手も大丈夫だと思う。
まぁ、一撃で倒せなかったときは引き返してくればいいさ。
Eランクの魔物と普通に対峙するのは1レベルの俺には無理だからな。
そう心に決めて、俺はEランクの『フォイルのダンジョン』に向かうのだった。
メッセージは創造しました、って言ってるから取得っていうより創造か?
まぁそんなこと拘らなくてもいいか。
取得の方が分かりやすい。
25レベル消費されて、現在25レベルな訳だが、ここまで来たら全部使ってしまおう。
レベルは低いときの方が上げやすい。
使えるときにレベルを使う方が効率は良いだろう。
何を取ろうか。
《火槍》以外の25レベルで取得できる他属性の魔法に使うのも有りだ。
しかし、消費レベルが1とか2の魔法が割とあるんだよな。
結構便利そうだし、こいつら取得してしまっても損はしないと思う。
んー、取得してしまおう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
『【魔法創造】の効果により《発光》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《着火》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《飲水》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《記述》を創造しました』
『【魔法創造】の効果により《清潔》を創造しました』
……etc
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低レベルの魔法を取得していったら丁度レベルが1になった。
多分、これが《魔法創造》の効率の良い使い方なはずだ。
『全ての生活魔法を創造したため、それらの魔法を統合し《生活魔法》となりました』
ん? 一体どういうことだ?
ステータスを開いてみる。
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ロア・フォイル 19歳 男
レベル:1
HP:60/60 MP:80/80
攻撃力:15
防御力:10
ユニークスキル:【アイテム作成】【魔法創造】
魔法:《生活魔法》《火槍》
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なるほど、こういうことか。
そのカテゴリーに属する魔法を全て入手すると、このように《生活魔法》として一括りにされるのだろう。
便利だ。
……あっ、MPの値結構下がってしまったな。
ステータスが下がることすっかり忘れていた。
これは《豪火球》取らなくて本当によかったな。
取っていたら宝の持ち腐れだった。
《火槍》をギリギリ2回打てるのが不幸中の幸いといったところか。
「まぁレベルが上がればMPの最大値も増えていくし、なんとかなるだろう」
俺はそう前向きに考えて、眠ることにした。
◇
「朝か……」
目を覚めると、陽はすっかりと昇っていた。
久しぶりに幸せな気分で寝たから、どうやら寝過ぎてしまったようだ。
「とりあえず、ギルドに行くか」
俺は宿から出て、ふわぁ、とあくびをしながらギルドへの道を歩く。
村の人達はせっせと仕事に明け暮れている。
ご苦労なことだ。
そして俺はギルドに到着し、軽い食事を済ませた。
「さて、行くか。本当の『フォイルのダンジョン』へ」
ここフォイル村にはダンジョンが2つある。
FランクのダンジョンとEランクのダンジョン。
どちらも同じ名称なのだが、冒険者の間では、Fランクの『フォイルのダンジョン』に行くのは駆け出しの冒険者ぐらいなので、基本的に『フォイルのダンジョン』と言えばEランクの方なのだ。
だから1年間もFランクの『フォイルのダンジョン』に通っている俺は、誰が見ても間抜けにしか見えないのだ。
これが俺が『無能』と呼ばれる一番の理由だ。
まぁパーティを組めれば俺もEランクの方に行けたはずなんだけどな……!
ぼっちは辛いね、まったく。
『火槍』のダメージは結構高かったので、Eランクの魔物相手も大丈夫だと思う。
まぁ、一撃で倒せなかったときは引き返してくればいいさ。
Eランクの魔物と普通に対峙するのは1レベルの俺には無理だからな。
そう心に決めて、俺はEランクの『フォイルのダンジョン』に向かうのだった。
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