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一章
失踪した友人 2
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川辻は2日ほど、受けていた依頼をこなすため夜中車の中で何をするでもなくカメラを回ていた。数時間を待機し、夕方ごろ買い物に依頼主とは異なる女性と腕組みをして、嬉しそうに歩き回る男の後ろを歩きその姿を写真に収める。
又はそういった目的のホテルの前、少し離れた暗がりから一緒に入っていった相手と、調査対象が出てくるのをただひたすら待ち続ける。
そういった、海斗自身苦行でしかないと、そう思う仕事を淡々とこなしていた。
依頼主はほとんどの場合、日中から夕方、依頼を持ち込む。
つまり、海斗がようやく起きだす時間、又は彼が仕事をしている間に、対応することを求めてくる。
最初の頃は、海斗が一人ですべてをこなせる程度の物であったが、実績がどう広がったのか、依頼の数が増え、行うべき調査に時間がとられるようになり。
このようにただただ待つ時間を利用しては、メールでのやり取りも重ねてみたが、そもそも人を疑うたぐいの性格を持つ相手が依頼主。
証拠が残るのが嫌なのか、メールを嫌う相手も多く。
直接会い、それも依頼主の活動圏ではなく、海斗の構える事務所で、話すことを望まれることが増えた。
海斗はそこで、そういった依頼を断ろうか、そうとも考えていたが、偶然、海斗としては本当に偶然としか思えない出会いがあった。
以前、彼がまだ学生であったころ。ふとしたきっかけで出会うこととなった、花家伊澄と再会した。
はじめ彼は気が付かなかったが、彼がいつものように仕事に出ようと事務所を出て少し、すれ違った相手に声を掛けられ、何か用かと尋ね、その時名前を名乗られ、思い出した。
久しぶりに出会ったという事もあり、仕事自体は調査向きの時間まで余裕があったこともあり、旧交を温めることとなった。
幸いといっていいものか、彼女は勤めていた会社を退職したばかりであり、それは業績の悪化に伴う、自主退職者の募集があったからだとか、そこでは事務員の手は常に余っている有様で、ただ漫然と、だらだらと同僚と他愛もない話をしているだけの日々につかれていたこともあり、彼女はそれを決めたとそう語った。
今は、空いた自由な時間で、町を散策しながら、次の仕事を探している、そう語る彼女に海斗は、自身の抱える問題を話した。
すると彼女は、二つ返事で、手伝いを申し出た。
事務仕事をこれまで細々ととはいえ行っていたこともあり、書類の仕分けや、整理などは海斗よりもよほどうまくこなした。
加えて、女性が依頼に来た際も、同性の彼女が話を聞くことで、実に順調に事が進んだ。
海斗は、自身が手を煩わされていた物から解放され、以来の受付も順調なものとなり、その結果として、彼の事務所はさらなる依頼をこなせるようになった。
伊澄に渡す給金は、彼女の前職に比べれば、やはり目減りはしているが、彼女はそれについて何か言うこともなく、よく彼の助手、仕事の手伝いを行ってくれた。
そして今日。電話口で、おどおどとしていた相手からも、海斗よりよほどうまく話を聞いている。
予定の時間まで、あと10分ほどかと思い、海斗が窓の外を見れば、そこには制服を着た若い女が一人、事務所の前でうろうろとしていた。
あまりに不審なその様と、携帯を両手で握りしめ、事務所に入ろうと足を踏み出しては下がる、そんなことを繰り返す様子に、海斗は、アレが依頼者かと、確信を持つ。
手伝いと、面会のためにいつもより遅い時間まで残っていた伊澄に、海斗は声をかけ、依頼主を迎えに行かせる。
外は既に薄暗くなり始めており、あと1時間もしないうちに日は落ち、夜と呼んでも問題ない様子になるだろう。
家賃の安さも考えて選んだこの事務所は、お世辞にも明るい通りにあるものではない、そこを制服姿の物がうろうろと歩き回っていれば、さぞ、周囲には不審に映るだろう、そう考えての事でもあった。
伊澄に連れられた、依頼人の女学生は、やはり海斗を見ると、おどおどとし始める。
海斗は自分自身が、不健全な生活を送っており、とっつきやすい見た目とも思っていないが、こうも目の前でそれを態度に出されると、何も思わないでいることもできない。
伊澄に話を聞いてくれ、そう言い残し、事務所の奥に向かおうと思えば、突然強い声で呼び止められる。
「あの。話、聞いてもらいたくて、その。」
この依頼人にとっては、それはかなり勇気のいる行いなのだろうか。
握りしめられたこぶしは、血が引き、白くなっているのが分かる。
そこまで言われれば、それを断るのもなんだかいじめているのが自分であるかのようにも感じ、海斗はではこちらへと声をかけ、応接間にさっさと足を進める。
後ろから、二人が何も言わずについてくる、その気配だけを感じながら、友人の失踪、それをずいぶんと思い詰めている、改めてそのことを海斗は思い知る。
だが、どうなのだろう。
何故、依頼を持ってきたのはこの娘なのだろうか。
一目で学生とわかる出で立ち、このあからさまに内向的な娘が友人と、そういうのであれば、相応に付き合いの長い、同年代、それこそ同じ学生だろう。
それが失踪して、騒いでいるのがこの娘だけ。
両親は、学校は、他の友人は。
海斗は頭に次々と浮かぶ疑問を一先ず振り払い、話を聞くために依頼人を先に座らせ、自分はその対面に座る。
伊澄が隣に座るかと思えば、依頼人に出すお茶の用意でもしているのだろう。
気が付けば、海斗の見える範囲に、その姿がない。
「さて、電話でご連絡をいただいた上沼美夜さんでお間違いないでしょうか。」
声をかけるだけで、肩を震わせる目の前の相手を、海斗はどうしても煩わしさを感じてしまう。
思えば、これまで彼のあった依頼人は、だれもかれも思い詰め、彼が口を開くよりも先に、言葉を連ねるような相手ばかりであった。
そういった意味では、新鮮な相手なのだろうと、無理に自分を納得させて、相手の返答を待つ。繰り返し尋ねれば、この相手はどんどん委縮し、言葉を出すことがより難しくなる、そう感じたからだ。
暫く待っていると、ぼそぼそと、はい、そうです、そう何とか聞き取れる音量で返答があった。
「早速ですが、人探し、その依頼で間違いはないですか?」
一度言葉を出して、弾みがついたのか、帰ってくる言葉は今度は早かった。
「はい、そうです。私の友達が、先週から急にいなくなって、連絡も取れなくて。」
それで、と続ける相手を手で制して、海斗は質問を行う。
相手の気が済むまで喋らせたほうが落ち着くのかもしれないが、それをするといつまでも必要な情報が手に入らない、そんな予感がしたためだ。
「先週の、いつですか?
具体的な日付や時間が分かるようでしたら、それを教えていただけますか?」
海斗が突然手のひらを突きだした時は、また肩を震わせ、言葉を止めていたが、質問を投げかければ、それに慌てたように応える。
「その、11月の7日です。でも、その日はたまたま風邪でも引いたのかなって。
学校に来てなくて。それで、帰るときに、心配になって、アプリで連絡したんです。
でも、それから何日たっても、週明けも、やっぱり学校に来てなくて。」
海斗は、口に出された日付をメモする。
11月7日、金曜日。
確かに一日学校に来ないだけなら、風邪か何かだと考えもするだろう。
そして今は11月15日、依頼人からの連絡があったのが、11月12日。
この年頃で、5日も音信不通、合間で実家にまで連絡を取っているのだ、確かに失踪とそう考えるのも納得がいく。
そうしてメモを簡単にとりながら、考えていると、その沈黙を埋めるように伊澄が依頼人とそれから海斗に、お茶を出す。
そしてそのまま海斗の横に伊澄が座る、同性の相手が目の前にいることで多少緊張が解けたのか、ありがとうございますと、そういって、出されたカップに手を付けている。
そのカップから再び手を離すのを待ってから、海斗は再び質問を行う。
「そのご友人の名前をお伺いしても。」
そう聞けば、そこで初めて気が付いたかのように、すぐに答えが返ってくる。
「菜緒ちゃん、中村菜緒ちゃんです。私とは同い年で、中学の頃から、良くしてくれてて。」
海斗は、いくつか自分の予想が当たっていたな、そう思いながらメモを取る。
高校生が失踪、家出話はよくあるが、その両親が慌てない、それもまたおかしな話だ。
海斗はさらに質問を重ねる。
又はそういった目的のホテルの前、少し離れた暗がりから一緒に入っていった相手と、調査対象が出てくるのをただひたすら待ち続ける。
そういった、海斗自身苦行でしかないと、そう思う仕事を淡々とこなしていた。
依頼主はほとんどの場合、日中から夕方、依頼を持ち込む。
つまり、海斗がようやく起きだす時間、又は彼が仕事をしている間に、対応することを求めてくる。
最初の頃は、海斗が一人ですべてをこなせる程度の物であったが、実績がどう広がったのか、依頼の数が増え、行うべき調査に時間がとられるようになり。
このようにただただ待つ時間を利用しては、メールでのやり取りも重ねてみたが、そもそも人を疑うたぐいの性格を持つ相手が依頼主。
証拠が残るのが嫌なのか、メールを嫌う相手も多く。
直接会い、それも依頼主の活動圏ではなく、海斗の構える事務所で、話すことを望まれることが増えた。
海斗はそこで、そういった依頼を断ろうか、そうとも考えていたが、偶然、海斗としては本当に偶然としか思えない出会いがあった。
以前、彼がまだ学生であったころ。ふとしたきっかけで出会うこととなった、花家伊澄と再会した。
はじめ彼は気が付かなかったが、彼がいつものように仕事に出ようと事務所を出て少し、すれ違った相手に声を掛けられ、何か用かと尋ね、その時名前を名乗られ、思い出した。
久しぶりに出会ったという事もあり、仕事自体は調査向きの時間まで余裕があったこともあり、旧交を温めることとなった。
幸いといっていいものか、彼女は勤めていた会社を退職したばかりであり、それは業績の悪化に伴う、自主退職者の募集があったからだとか、そこでは事務員の手は常に余っている有様で、ただ漫然と、だらだらと同僚と他愛もない話をしているだけの日々につかれていたこともあり、彼女はそれを決めたとそう語った。
今は、空いた自由な時間で、町を散策しながら、次の仕事を探している、そう語る彼女に海斗は、自身の抱える問題を話した。
すると彼女は、二つ返事で、手伝いを申し出た。
事務仕事をこれまで細々ととはいえ行っていたこともあり、書類の仕分けや、整理などは海斗よりもよほどうまくこなした。
加えて、女性が依頼に来た際も、同性の彼女が話を聞くことで、実に順調に事が進んだ。
海斗は、自身が手を煩わされていた物から解放され、以来の受付も順調なものとなり、その結果として、彼の事務所はさらなる依頼をこなせるようになった。
伊澄に渡す給金は、彼女の前職に比べれば、やはり目減りはしているが、彼女はそれについて何か言うこともなく、よく彼の助手、仕事の手伝いを行ってくれた。
そして今日。電話口で、おどおどとしていた相手からも、海斗よりよほどうまく話を聞いている。
予定の時間まで、あと10分ほどかと思い、海斗が窓の外を見れば、そこには制服を着た若い女が一人、事務所の前でうろうろとしていた。
あまりに不審なその様と、携帯を両手で握りしめ、事務所に入ろうと足を踏み出しては下がる、そんなことを繰り返す様子に、海斗は、アレが依頼者かと、確信を持つ。
手伝いと、面会のためにいつもより遅い時間まで残っていた伊澄に、海斗は声をかけ、依頼主を迎えに行かせる。
外は既に薄暗くなり始めており、あと1時間もしないうちに日は落ち、夜と呼んでも問題ない様子になるだろう。
家賃の安さも考えて選んだこの事務所は、お世辞にも明るい通りにあるものではない、そこを制服姿の物がうろうろと歩き回っていれば、さぞ、周囲には不審に映るだろう、そう考えての事でもあった。
伊澄に連れられた、依頼人の女学生は、やはり海斗を見ると、おどおどとし始める。
海斗は自分自身が、不健全な生活を送っており、とっつきやすい見た目とも思っていないが、こうも目の前でそれを態度に出されると、何も思わないでいることもできない。
伊澄に話を聞いてくれ、そう言い残し、事務所の奥に向かおうと思えば、突然強い声で呼び止められる。
「あの。話、聞いてもらいたくて、その。」
この依頼人にとっては、それはかなり勇気のいる行いなのだろうか。
握りしめられたこぶしは、血が引き、白くなっているのが分かる。
そこまで言われれば、それを断るのもなんだかいじめているのが自分であるかのようにも感じ、海斗はではこちらへと声をかけ、応接間にさっさと足を進める。
後ろから、二人が何も言わずについてくる、その気配だけを感じながら、友人の失踪、それをずいぶんと思い詰めている、改めてそのことを海斗は思い知る。
だが、どうなのだろう。
何故、依頼を持ってきたのはこの娘なのだろうか。
一目で学生とわかる出で立ち、このあからさまに内向的な娘が友人と、そういうのであれば、相応に付き合いの長い、同年代、それこそ同じ学生だろう。
それが失踪して、騒いでいるのがこの娘だけ。
両親は、学校は、他の友人は。
海斗は頭に次々と浮かぶ疑問を一先ず振り払い、話を聞くために依頼人を先に座らせ、自分はその対面に座る。
伊澄が隣に座るかと思えば、依頼人に出すお茶の用意でもしているのだろう。
気が付けば、海斗の見える範囲に、その姿がない。
「さて、電話でご連絡をいただいた上沼美夜さんでお間違いないでしょうか。」
声をかけるだけで、肩を震わせる目の前の相手を、海斗はどうしても煩わしさを感じてしまう。
思えば、これまで彼のあった依頼人は、だれもかれも思い詰め、彼が口を開くよりも先に、言葉を連ねるような相手ばかりであった。
そういった意味では、新鮮な相手なのだろうと、無理に自分を納得させて、相手の返答を待つ。繰り返し尋ねれば、この相手はどんどん委縮し、言葉を出すことがより難しくなる、そう感じたからだ。
暫く待っていると、ぼそぼそと、はい、そうです、そう何とか聞き取れる音量で返答があった。
「早速ですが、人探し、その依頼で間違いはないですか?」
一度言葉を出して、弾みがついたのか、帰ってくる言葉は今度は早かった。
「はい、そうです。私の友達が、先週から急にいなくなって、連絡も取れなくて。」
それで、と続ける相手を手で制して、海斗は質問を行う。
相手の気が済むまで喋らせたほうが落ち着くのかもしれないが、それをするといつまでも必要な情報が手に入らない、そんな予感がしたためだ。
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海斗が突然手のひらを突きだした時は、また肩を震わせ、言葉を止めていたが、質問を投げかければ、それに慌てたように応える。
「その、11月の7日です。でも、その日はたまたま風邪でも引いたのかなって。
学校に来てなくて。それで、帰るときに、心配になって、アプリで連絡したんです。
でも、それから何日たっても、週明けも、やっぱり学校に来てなくて。」
海斗は、口に出された日付をメモする。
11月7日、金曜日。
確かに一日学校に来ないだけなら、風邪か何かだと考えもするだろう。
そして今は11月15日、依頼人からの連絡があったのが、11月12日。
この年頃で、5日も音信不通、合間で実家にまで連絡を取っているのだ、確かに失踪とそう考えるのも納得がいく。
そうしてメモを簡単にとりながら、考えていると、その沈黙を埋めるように伊澄が依頼人とそれから海斗に、お茶を出す。
そしてそのまま海斗の横に伊澄が座る、同性の相手が目の前にいることで多少緊張が解けたのか、ありがとうございますと、そういって、出されたカップに手を付けている。
そのカップから再び手を離すのを待ってから、海斗は再び質問を行う。
「そのご友人の名前をお伺いしても。」
そう聞けば、そこで初めて気が付いたかのように、すぐに答えが返ってくる。
「菜緒ちゃん、中村菜緒ちゃんです。私とは同い年で、中学の頃から、良くしてくれてて。」
海斗は、いくつか自分の予想が当たっていたな、そう思いながらメモを取る。
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