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34章 王都での生活
そぞろ寒
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今年の年末年始は、オユキが思うよりも遥かに国として忙しいのだと公爵夫人に示された。そのうちのいくつかはオユキに起因する事でもあり、寧ろオユキが主役となる場面にしても少なくないのだと。何が言いたいのかといえば、このまま年始の多忙が終わるまで、王都で大人しくしておけと改めてそう釘を刺されたと言う事になる。
「それは、公爵夫人ともあろう方がそこまで言われると言う事は、想像以上となるのでしょうね」
「どう、でしょうか」
「オユキさん」
「いえ、忙しいには違いないのですが、それよりもきちんと連絡が取れる範囲の場所にと」
「それは、何時なりとも変わらない、いえ、そういえばこちらにはそうした道具がありませんでしたね」
「こちらで万が一にもできたのだとしたら、都市間、領主だけの特権では無くなるのだとしたら実に色々な面倒が起こりそうなものです」
「オユキさんは、以前からお休みの時には嫌っていましたからね」
「一応、私用として限られた相手だけに伝えていたものは、常にとしていましたし。それでも、そちらにかかって来て休日が台無しになることもありましたが」
「そればかりは、仕方の無いものだったのでしょう」
オユキは、そうした時にはトモエから見ても非常に珍しい表情で。それこそ、握った機械に対してまるで親の仇でも見るかのように、そこに映った名前をにらんでいたものだ。そこまで思う所があるのならば、いっそ無視してしまえば良いのではないかとそんな事を当時のトモエは考えたりしたものだが、オユキにしてみればそこまでするほどには喫緊の事態なのだからと。時には、電話だけでは済まない事もあり、そうした時には急遽旅行を取りやめて、それこそオユキだけが先にと言う事もままあった物だ。
「あまり、思い出して楽しい物ではありませんね」
「当時のオユキさんにしてみればと、そう考えていましたが思い返してみても、ですか」
「ええ、そうですね」
「良い思い出になるのではないかと、その様な事を考えていましたが」
「忙しなさを友として、それが楽しいと思えるのはなかなか難しいですね」
「そう言うものですか」
「ええ、そう言うものなのでしょう。いえ、全てが終わったと、そう思えない事が続いていましたから」
「今も、なのでしょうね」
「今後も、そうなっていくのでしょうね」
そして、オユキはため息を一つ。
昼食をかつてのように、しかしかつてと逆に。トモエは外で摂り、オユキは邸内で。そんな時間を過ごした後には、こうしてかつてに比べれば随分と早く。オユキが体を動かしたいだろうからと、トモエから誘って庭先で互いに向かい合って。
オユキが改めて残された暗記術の目録を求めるからと、そう決めた事もあるのだが、流石に庭先で使うような道具は数が少ない。トモエにしてもウーヴェにあれこれと頼んで、既に目録には十分な道具は揃えているのだが、流石にそれを使う場面位は選ぶ。何よりも、セツナの手を借りられるようになってから、オユキの体調がはっきりと改善していることもある。これまでであれば、オユキはトモエについていこうと、トモエが狩に出るのならば自分もと考えたのだろうが、今ははっきりと戻った体調もあり、感覚がやはりずれている。本人にも、自覚が出るほどに。
「オユキさん」
「どうにも」
「私が危惧していた理由が、こうしてきちんと理解していただけるのは、嬉しい事です」
「調整で対応できていたと、そう考えていたのですが」
「常に下に合わせて、そのような物でしたよ。これまでは。勿論、得た加護を使って、己の身に着けた物を使ってそれまでよりはと」
「トモエさんほどでは無かったと」
「そのあたりは、また難しいところといますか。私のほうでは、加護以外にもやはりありますから」
「クレド様と、アイリスさんもそうですか」
「ええ。もはや疑う余地はなさそうなのですよね」
「そう、なのでしょうね」
トモエはトモエでクレドと散々に狩猟を楽しんで。これまでは少々難しいからと避けていた、それよりも他になすべきとまではいわないのだが、加護にしても魔石にしても、何より手ごろな食材にしても。必要な物を、必要とされるものを集める事にとにかく終始していた部分もある。それでも十分に楽しめていたものだが、こうして改めて己よりも遥かに優れた相手、己の伴侶へと外から捧げものを持ち帰ることを当然としている人物。そんな相手と一緒に動くとなれば、優先すべきことも変わってくる。何より、クレド自身の好みとセツナの好みは違う。トモエも、オユキとの間で抱えているそれに対して、どう向き合っているのかといえば実に単純明快。己の求める物は、己の物として。それだけでは無いようにと、他の獲物を探して回って。幸いにもといえばいいのだろうか、ファンガスと呼ばれる歩きキノコに比べて少々どころでは無くけばけばしい色をした上位種だろう魔物。魔国から魔道具の輸入が加速したこともあってなのだろうか、光る球がちらほらと浮かび。他にも狩猟者ギルドで求めた資料で見た事だけはあるかつての世界では考えられない類の魔物。そうした物を、しっかりと対象として。
「そういえば王都の周囲、これまでは決まった方角ばかりでしたが」
「そうですね。私たちがどこの麾下であるのか、それを示すためにもとこれまではしていましたが」
「特に行先などは指定せずに、門の外へと御者の方には頼みましたが」
「トモエさんはトモエさんで、それが良い事だと私は思いますよ」
「オユキさん」
「狩猟者ギルド、トモエさんにとってはやはり面倒な物でしょうから」
そうして、トモエは太刀を、オユキは己の武器でもある蛮刀を互いに振りながら。流石に、実戦用の武器でもあるため、間合いを空けて互いに互いを狙いとしつつも、それでも刃は空振る位置で。少年たちにも、こうした方法の鍛錬を教えなければならないなと、そんな事を考えながらもどうしても後回しになっている方法を選んで向かい合いながら。
「オユキさんにとっては、大事な物なのでしょう。ですから、その時には」
「ええ、ありがとうございます」
「というよりも、これまでの間は少々手続きとして恵まれていたといいますか、そのあたりが一応はミリアムさんのおかげでもあったわけですが」
「オユキさんは、彼女にはそうした能力はかけていると」
「ミリアムさんの名前を使う事は、誰にでもできる事ですから」
「それを、良しとしての事なのでしょうが」
初代マリーア公爵。加えて、国名と同じカディスを名乗ることが出来る人物。これまで狩猟者ギルドに足を運ぶたびに、相応の人物が時間を使ってくれたのは、彼女の名前を使った結果。ミリアムではないだろうし、ブルーノにしても忙しくしている。オユキの考えでは会計方の人間にそうしたことが得意なものが居るに違いないと、そう踏んでいることとして。要は、随分と分厚い書類の中にはきちんと彼女の名前を使った紹介状も混ぜられていたとそういう話なのだろう。
王都に関しては、トモエがと言う事では無くオユキが顔を出すときには公爵家からの人員を借り受けてとしていたこともある。それこそ、今回に関してはトモエがそうした手配を行は無い事を知っていたうえで、オユキが側に置く人員を選び損ねたと言う事もある。
「その、トモエさん。私が側にいない時には」
「ええ、オユキさんはそう考えるのだろうなと今回の事で」
オユキの仕掛け、両手に持つ得物の内一つ。それを目立つように、オユキの考えている間合いでは、確かにそちらが目を引くだろう一つ。それを殊更に振りたてる動きに対しては、トモエとしてもきちんとそこまでわざとらしくしてしまえば、気が付きますよと咎める意味を込めて本命として構えているもうひとつへの対応を動きで作って。互いに、距離が開いているからだろう。どうしたところで、遠間であるからこそ気が付くのではないか、そうした邪推を外から見る物にはされることもある。だが、離れた位置で、それを互いに気にかけながら常のように動かなければならないのだ。速度を落として、ゆっくりとした動きでとする鍛錬とは違う。常の速度で、しかし遠間で行う鍛錬である以上は、そこまで気を回す余裕が持てるようになるのは相応に先の事。
「私は、その、トモエさんも」
「ええ、大事にしているのは、理解しています。実利が無いのだとしても」
「実利は、一応あるにはあるといいますか、私たちとして行える方法、本来であればそちらを行うのだと言う事は理解しているのですが」
「オユキさんとしては、これまでの事がありますし、それでよいかとは思いますが」
「そう、なのですよね。ファンタズマ子爵家として、といいますか」
ここまでの流れとして、トモエとオユキは間違いなくこの世界においては鼻つまみ者であった狩猟者たち。その待遇の改善というよりも、明確にそれぞれの意識を変える事を根底として動いては来た。魔物を狩らなければ、立ち行かない世界。騎士達という明確な上澄みが存在し、そこから流れてきた者たちが徹底的に選別を行う傭兵という仕組みが存在している。
では、狩猟者という人間がどこに位置するのかと言われれば、騎士にはなれず傭兵からもこぼれた者達だとそうした認識がやはり蔓延するのだ。元来は、組織というものに所属することが苦手な者達をどうにか管理するための仕組みであったのだとしても。常々使う魔石、町の維持に、壁の維持に必要な魔石については騎士が確保を行う。それ以上の余禄であったり、一つの拠点では足りぬものを都合するためにと動き回る傭兵たちから。魔物が何故か通貨を落とす、それを使って経済活動を行う。それを考えたときには、やはり限定されている方が色々と都合が良い側面も出てくる。
ここ暫く、始まりの町では狩猟者見習いと呼べる者たちが増えている。
そして、その結果として今はダンジョンに門という急ぎで、いくらでも消費が必要な奇跡がある。ウニルから先、門の先にある国が求めているため、需要自体は現状いよいよもって青天井であるため魔石については問題が無い。だが、硬貨に関してはその限りではない。このままではインフレにとそうした懸念が既に伝えられているのだ。これまで年間を通してどの程度が手に入るのか、それを前提に運営を行っていたのだからと。
「それは、公爵夫人ともあろう方がそこまで言われると言う事は、想像以上となるのでしょうね」
「どう、でしょうか」
「オユキさん」
「いえ、忙しいには違いないのですが、それよりもきちんと連絡が取れる範囲の場所にと」
「それは、何時なりとも変わらない、いえ、そういえばこちらにはそうした道具がありませんでしたね」
「こちらで万が一にもできたのだとしたら、都市間、領主だけの特権では無くなるのだとしたら実に色々な面倒が起こりそうなものです」
「オユキさんは、以前からお休みの時には嫌っていましたからね」
「一応、私用として限られた相手だけに伝えていたものは、常にとしていましたし。それでも、そちらにかかって来て休日が台無しになることもありましたが」
「そればかりは、仕方の無いものだったのでしょう」
オユキは、そうした時にはトモエから見ても非常に珍しい表情で。それこそ、握った機械に対してまるで親の仇でも見るかのように、そこに映った名前をにらんでいたものだ。そこまで思う所があるのならば、いっそ無視してしまえば良いのではないかとそんな事を当時のトモエは考えたりしたものだが、オユキにしてみればそこまでするほどには喫緊の事態なのだからと。時には、電話だけでは済まない事もあり、そうした時には急遽旅行を取りやめて、それこそオユキだけが先にと言う事もままあった物だ。
「あまり、思い出して楽しい物ではありませんね」
「当時のオユキさんにしてみればと、そう考えていましたが思い返してみても、ですか」
「ええ、そうですね」
「良い思い出になるのではないかと、その様な事を考えていましたが」
「忙しなさを友として、それが楽しいと思えるのはなかなか難しいですね」
「そう言うものですか」
「ええ、そう言うものなのでしょう。いえ、全てが終わったと、そう思えない事が続いていましたから」
「今も、なのでしょうね」
「今後も、そうなっていくのでしょうね」
そして、オユキはため息を一つ。
昼食をかつてのように、しかしかつてと逆に。トモエは外で摂り、オユキは邸内で。そんな時間を過ごした後には、こうしてかつてに比べれば随分と早く。オユキが体を動かしたいだろうからと、トモエから誘って庭先で互いに向かい合って。
オユキが改めて残された暗記術の目録を求めるからと、そう決めた事もあるのだが、流石に庭先で使うような道具は数が少ない。トモエにしてもウーヴェにあれこれと頼んで、既に目録には十分な道具は揃えているのだが、流石にそれを使う場面位は選ぶ。何よりも、セツナの手を借りられるようになってから、オユキの体調がはっきりと改善していることもある。これまでであれば、オユキはトモエについていこうと、トモエが狩に出るのならば自分もと考えたのだろうが、今ははっきりと戻った体調もあり、感覚がやはりずれている。本人にも、自覚が出るほどに。
「オユキさん」
「どうにも」
「私が危惧していた理由が、こうしてきちんと理解していただけるのは、嬉しい事です」
「調整で対応できていたと、そう考えていたのですが」
「常に下に合わせて、そのような物でしたよ。これまでは。勿論、得た加護を使って、己の身に着けた物を使ってそれまでよりはと」
「トモエさんほどでは無かったと」
「そのあたりは、また難しいところといますか。私のほうでは、加護以外にもやはりありますから」
「クレド様と、アイリスさんもそうですか」
「ええ。もはや疑う余地はなさそうなのですよね」
「そう、なのでしょうね」
トモエはトモエでクレドと散々に狩猟を楽しんで。これまでは少々難しいからと避けていた、それよりも他になすべきとまではいわないのだが、加護にしても魔石にしても、何より手ごろな食材にしても。必要な物を、必要とされるものを集める事にとにかく終始していた部分もある。それでも十分に楽しめていたものだが、こうして改めて己よりも遥かに優れた相手、己の伴侶へと外から捧げものを持ち帰ることを当然としている人物。そんな相手と一緒に動くとなれば、優先すべきことも変わってくる。何より、クレド自身の好みとセツナの好みは違う。トモエも、オユキとの間で抱えているそれに対して、どう向き合っているのかといえば実に単純明快。己の求める物は、己の物として。それだけでは無いようにと、他の獲物を探して回って。幸いにもといえばいいのだろうか、ファンガスと呼ばれる歩きキノコに比べて少々どころでは無くけばけばしい色をした上位種だろう魔物。魔国から魔道具の輸入が加速したこともあってなのだろうか、光る球がちらほらと浮かび。他にも狩猟者ギルドで求めた資料で見た事だけはあるかつての世界では考えられない類の魔物。そうした物を、しっかりと対象として。
「そういえば王都の周囲、これまでは決まった方角ばかりでしたが」
「そうですね。私たちがどこの麾下であるのか、それを示すためにもとこれまではしていましたが」
「特に行先などは指定せずに、門の外へと御者の方には頼みましたが」
「トモエさんはトモエさんで、それが良い事だと私は思いますよ」
「オユキさん」
「狩猟者ギルド、トモエさんにとってはやはり面倒な物でしょうから」
そうして、トモエは太刀を、オユキは己の武器でもある蛮刀を互いに振りながら。流石に、実戦用の武器でもあるため、間合いを空けて互いに互いを狙いとしつつも、それでも刃は空振る位置で。少年たちにも、こうした方法の鍛錬を教えなければならないなと、そんな事を考えながらもどうしても後回しになっている方法を選んで向かい合いながら。
「オユキさんにとっては、大事な物なのでしょう。ですから、その時には」
「ええ、ありがとうございます」
「というよりも、これまでの間は少々手続きとして恵まれていたといいますか、そのあたりが一応はミリアムさんのおかげでもあったわけですが」
「オユキさんは、彼女にはそうした能力はかけていると」
「ミリアムさんの名前を使う事は、誰にでもできる事ですから」
「それを、良しとしての事なのでしょうが」
初代マリーア公爵。加えて、国名と同じカディスを名乗ることが出来る人物。これまで狩猟者ギルドに足を運ぶたびに、相応の人物が時間を使ってくれたのは、彼女の名前を使った結果。ミリアムではないだろうし、ブルーノにしても忙しくしている。オユキの考えでは会計方の人間にそうしたことが得意なものが居るに違いないと、そう踏んでいることとして。要は、随分と分厚い書類の中にはきちんと彼女の名前を使った紹介状も混ぜられていたとそういう話なのだろう。
王都に関しては、トモエがと言う事では無くオユキが顔を出すときには公爵家からの人員を借り受けてとしていたこともある。それこそ、今回に関してはトモエがそうした手配を行は無い事を知っていたうえで、オユキが側に置く人員を選び損ねたと言う事もある。
「その、トモエさん。私が側にいない時には」
「ええ、オユキさんはそう考えるのだろうなと今回の事で」
オユキの仕掛け、両手に持つ得物の内一つ。それを目立つように、オユキの考えている間合いでは、確かにそちらが目を引くだろう一つ。それを殊更に振りたてる動きに対しては、トモエとしてもきちんとそこまでわざとらしくしてしまえば、気が付きますよと咎める意味を込めて本命として構えているもうひとつへの対応を動きで作って。互いに、距離が開いているからだろう。どうしたところで、遠間であるからこそ気が付くのではないか、そうした邪推を外から見る物にはされることもある。だが、離れた位置で、それを互いに気にかけながら常のように動かなければならないのだ。速度を落として、ゆっくりとした動きでとする鍛錬とは違う。常の速度で、しかし遠間で行う鍛錬である以上は、そこまで気を回す余裕が持てるようになるのは相応に先の事。
「私は、その、トモエさんも」
「ええ、大事にしているのは、理解しています。実利が無いのだとしても」
「実利は、一応あるにはあるといいますか、私たちとして行える方法、本来であればそちらを行うのだと言う事は理解しているのですが」
「オユキさんとしては、これまでの事がありますし、それでよいかとは思いますが」
「そう、なのですよね。ファンタズマ子爵家として、といいますか」
ここまでの流れとして、トモエとオユキは間違いなくこの世界においては鼻つまみ者であった狩猟者たち。その待遇の改善というよりも、明確にそれぞれの意識を変える事を根底として動いては来た。魔物を狩らなければ、立ち行かない世界。騎士達という明確な上澄みが存在し、そこから流れてきた者たちが徹底的に選別を行う傭兵という仕組みが存在している。
では、狩猟者という人間がどこに位置するのかと言われれば、騎士にはなれず傭兵からもこぼれた者達だとそうした認識がやはり蔓延するのだ。元来は、組織というものに所属することが苦手な者達をどうにか管理するための仕組みであったのだとしても。常々使う魔石、町の維持に、壁の維持に必要な魔石については騎士が確保を行う。それ以上の余禄であったり、一つの拠点では足りぬものを都合するためにと動き回る傭兵たちから。魔物が何故か通貨を落とす、それを使って経済活動を行う。それを考えたときには、やはり限定されている方が色々と都合が良い側面も出てくる。
ここ暫く、始まりの町では狩猟者見習いと呼べる者たちが増えている。
そして、その結果として今はダンジョンに門という急ぎで、いくらでも消費が必要な奇跡がある。ウニルから先、門の先にある国が求めているため、需要自体は現状いよいよもって青天井であるため魔石については問題が無い。だが、硬貨に関してはその限りではない。このままではインフレにとそうした懸念が既に伝えられているのだ。これまで年間を通してどの程度が手に入るのか、それを前提に運営を行っていたのだからと。
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