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33章 神国へ戻って
間もなく
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橋での移動は、恙無く。勿論、これは守られる者たちにとってという意味ではある。初日に、トモエとオユキが怒りをあらわにしたこともあり新任の騎士たちは容赦なく絞られることになった。安堵をした理由、入ったばかりの時に弱い魔物たちばかりだと言う事に、その事実に安堵した者たちに関してはローレンツをはじめとした熟年の者たちが容赦なく追い立てている。勿論、護衛の都合という部分で考えて、それこそ今回は魔国からの調査員というあまりに先頭に向かぬ者たちもいるからと、そうした考えを持っている者たちはまだ軽度に。
以前に、何度かトモエとオユキが示したこともある。
考え違いとでもいえばいいのだろうか、騎士というのが軍人だという考えを持っているからこそとでもいえばいいのだろうか。特に、トモエが、かつての子供たちや孫たちが騎士への、侍への憧れを持っていたことを知っており、こちらでも同様なのだと感じたからだろうか。やはり、このようにあって欲しいという姿というのは、存在している。それからそれたときに、騎士たちも規範と掲げているだろうそれに反した時に。
「皆さん、疲労が相応に溜まっていますね」
「あー、なんだかんだで、俺らも魔物と戦ってるしな」
「それ以外にも、こうして移動を毎日それなりの時間していますからね」
「今回は、調査も兼ねてと言う事らしいから、俺らも歩いているからな」
「装備を持ってとなりますからね、意外とこうしたことも訓練をしなければ難しいですから」
「体力つけるためには、走るんだっけか。街中で走ってもよさそうな場所も、あるにはあるけど」
「始まりの町であれば、良いかとも思いますが、あまり街中で走っている方を見かけないものですから何か問題があるのではないかと」
旅程は順調に消化しており、残すところは後二日。成程と思う事としては、やはり例にもれずとでもいえばいいのだろうか。魔物が出入り口に近づくにつれて弱くなる、それは町と変わらないと言う事らしい。それもそのはず。現状、橋の両側には魔国側は未だに拠点としての場しかないのだが、神国側にはウニルの町がある。
聞けば、教会もいよいよ壁の中に納められており以前に足を運んだ時から随分と様変わりをしているらしい。特産としての水産資源を確保するためにと、木造の船が新しく幾つも用意され領に出る者たちも増えた、食材の加工の為にと新しく燻製小屋をはじめ解体所なども多く作られているらしい。ホセをはじめとした行商人たちが、方々から香草や他の持ち運びの簡単な、乾燥しても、少々砕けたところで問題が無い類の品を持ち込んで。さらには、救出された者たちの幾人かが食材の加工にきちんとした知識を持っていたこともあり、そちらでの話も進んでいるらしい。
「水産物の加工ですか。今無いものだと、私が思いつくのは練り物になりますが」
「えっと、練り物、ですか」
「こちらでは見ないものですし、確かに干物というのがどこでも一般的ではあるのですが、そうでは無く魚介をすり身として蒸すか焼くのかまでは覚えていませんが、ともかくそうした行程を挟む物ですね。サキさんであれば、かまぼこや竹輪というのもなじみ深いと思いますが」
「えっと、はい。そっか、いまウニルだとそういうのも作ってるかもしれないんだ」
「サキちゃん、それっておいしいの」
「私は好きだったな。でも、ちょっと塩辛いのが多かったし、みんなはどうだろう」
こちらの味付けとして、塩は最低限というのが多い。岩塩と言うものが、こちらで採れるのは間違いないのだがその産地にしても、始まりの町やウニルからは離れている。そもそも、トモエがオユキに尋ねては見たのだが海というのが本当に過去にあった物と同一なのかとそうした話をしたこともあり。こちらでは、汗をかく、過去と同じであればそこから失われるものがあるはずであり、塩から摂取というのが一般的であったのだが、やはりそれすら怪しいのだ。
「塩漬け、ですね。本来であれば、ありそうなものですが、やはり高価になるのでしょうが」
「あー、高級品だってのは聞いてるな。燻製とかよりも、日持ちするんだっけか」
「浸透圧の作用によって、雑菌の繁殖に必要な水分というのが抜けるのでやはり長期保存に向いています。私たちの住んでいた地域であれば、野菜なども塩漬けにすることが多かったのですがこちらではやはり難しそうですし」
「塩、高いですからね」
「海、ええと、多く塩を含んでいる液体がたまっている場所ですね、塩湖と言うものもありますが、そうした地域があればとは考えますが、どうにもオユキさんもそのあたりは知らないようですし。いえ、この辺りも、今後の事を考えれば尋ねなければなりませんか。岩塩がある以上は存在しているはずですし。いえ、こちらであれば、鉱山の中に出てくる魔物からと言う事も考えられますか。生産品に関して、一度色々と調べてみるのも良いですね、自分の口に入れる物であれば特に気にしなければいけないものでもありますし」
「トモエさん、でも、毒とかは」
「魔物由来と考えたときに、そもそも収集品ですね、それが食肉の形で残る以上は安全なのだろうと考えていますし、何より周囲の方が止めないと言う事はと、そうした判断がありますので。後は昨日の物に関して言うのであれば、かつての世界の知識を確かにもとにはしていますが」
「あ、トモエさん、始まりの町で、色々果物増えてますよ。花精の人たちが好きだからって言う事もあって、森の中に取りに行くときについてきてくれたりするから」
「それは、楽しみが増えますね」
昨日からといえばいいのだろうか、少年たちの中できちんと役割分担がされているようで、サキがアドリアーナにそっと目線でお礼を伝えたりしている。どうにも、こうした振る舞いに関してはオユキは気が付いていないのだが、トモエとしては何とはなしに気が付いている物でもある。ただ、少女たちにしても、何やら楽しんでいる様子である以上は、止める心算も無いのだが。
「えっと、トモエさんは果物だと、どんなのが」
「そう、ですね。かつてと少しこの身は変わっているので、食べてみない事には判断もつけにくいのですが、柑橘の類でしょうか。特に柚子が好きでした」
「えっと、シドラ、ですか」
「やはり、そうなりますか。以前も、どうにも私たちの住んでいた地域の周り以外では、纏められていたのですよね」
「え、そうなんですか」
「はい。サキさんも知っていそうなものだと、シトラスとして柑橘類の総称が与えられることが多くて、ですね」
ただ、そうなるとやはりこちらでの入手は難しそうだなと。
「サキちゃんは、知ってるの」
「うん。私たちの住んでたところだと、えっと蜂蜜につけたのをお湯に解いたりとか、後は皮をお風呂に入れて香りを楽しんだりとか」
「わ、面白そう」
「何だったかな、えっと、皮に含まれる成分がとかでお肌にもいいし、冬に体がよくあったまるんだ」
どうにも、これまでの話の端々から感じていたものだが、サキが暮らしていた環境とでもいえばいいのだろうか。それはなかなかに良い環境で暮らしていたものであるらしい。この辺りは、早々にオユキが判断した物だが、端々から語る言葉に、過去にこういうことをしていたと聞くにつけて、余裕のある生活だったことがやはり端々から見て取れる。
「そうですね、起源については定かでありませんが、冬至に入るのが一般的でしたか。もとよりビタミンCについては水溶性と言う事もありますし、肌にとって必要な成分でもありますから」
「そうなんですね」
「ええ。後は、香りを楽しむのも勿論ですね。柑橘類の皮にはえてして精油となる成分を含んでいることも多いですから。こちらでも、香水や香木といった物もありますから、そのあたりの原料として存在しているのではないかと期待して、探しているのですが」
「えっと、それこそオユキちゃんに聞いてみたりは」
トモエが探している物であれば、そこまで好んでいるのであればオユキが間違いなく探すのではないかと、セシリアが実に不思議そうに。生憎と、既に少年たちは苦手な類の方向に話が回ったと考えているのか、食材から既に離れたからなのか。すっかりと興味を失って、そちらはそちらでウニルに戻ってから川の側で魔物を狩ろうなどと話している。
「あれこれと、頼みすぎても良くないですから。この辺りは、駆け引きといいますか、互いの間にある節度のようなものです」
「でも、トモエさんもオユキちゃんが頼ってくれたらうれしいですよね」
「それは、勿論です。ですが、自分でできる範囲の事まで、相手がそこまで望んでいない事をというのはまた少し違いますから」
「オユキちゃん、食べ物そこまで興味ないもんね」
「そうなんですよね。これで香りの類であったり、それこそ」
そう、それこそ、美容であったりにもう少し興味があるのなら、オユキも積極的に探すだろうに。
トモエとしても、トモエ自身が柚子を使ったマーマレードを殊更好んでいたこともある。勿論、その効能とでもいえばいいのだろうか、そちらを当然期待してのこともあったのだが。
「オユキさんも、かつてはぽん酢を好んでいましたし、こちらでも肉類を一度茹でた上でとするなら、私も用意できればと考えていますが」
「えっと、そういった調味料って」
「代替品を使ってそれらしくと言う事であれば、アルノーさんに頼めば用立ててくれるとは思いますが」
そもそも、醤油にしてもどうにもトモエもオユキも、気に入るようなものが現状こちらに無いのだ。発酵食品の好みが分かれることもあり、何よりも塩を大量に使う商品だと言う事もあり、いよいよ魚の最後の行き場とでもいえばいいのだろうか、かつてに比べれば日持ちするとはいえそれでも食材が痛む以上はどこかで限界を見極めてとするしかなく、それを捨ててしまうよりは、肥料に回すにしてもという量を細々と行っている物でもあるため嵩が増えるからと塩よりも少々高いと感じる程度で買えるのだが。購入する分には、問題が無い。だが、研究にまでとなるとトモエとオユキではやはり手に余るというものだ。
「いっそのこと、メイ様に頼んで塩をダンジョンでと考えてしまいますね」
「あの、トモエさん」
以前に、何度かトモエとオユキが示したこともある。
考え違いとでもいえばいいのだろうか、騎士というのが軍人だという考えを持っているからこそとでもいえばいいのだろうか。特に、トモエが、かつての子供たちや孫たちが騎士への、侍への憧れを持っていたことを知っており、こちらでも同様なのだと感じたからだろうか。やはり、このようにあって欲しいという姿というのは、存在している。それからそれたときに、騎士たちも規範と掲げているだろうそれに反した時に。
「皆さん、疲労が相応に溜まっていますね」
「あー、なんだかんだで、俺らも魔物と戦ってるしな」
「それ以外にも、こうして移動を毎日それなりの時間していますからね」
「今回は、調査も兼ねてと言う事らしいから、俺らも歩いているからな」
「装備を持ってとなりますからね、意外とこうしたことも訓練をしなければ難しいですから」
「体力つけるためには、走るんだっけか。街中で走ってもよさそうな場所も、あるにはあるけど」
「始まりの町であれば、良いかとも思いますが、あまり街中で走っている方を見かけないものですから何か問題があるのではないかと」
旅程は順調に消化しており、残すところは後二日。成程と思う事としては、やはり例にもれずとでもいえばいいのだろうか。魔物が出入り口に近づくにつれて弱くなる、それは町と変わらないと言う事らしい。それもそのはず。現状、橋の両側には魔国側は未だに拠点としての場しかないのだが、神国側にはウニルの町がある。
聞けば、教会もいよいよ壁の中に納められており以前に足を運んだ時から随分と様変わりをしているらしい。特産としての水産資源を確保するためにと、木造の船が新しく幾つも用意され領に出る者たちも増えた、食材の加工の為にと新しく燻製小屋をはじめ解体所なども多く作られているらしい。ホセをはじめとした行商人たちが、方々から香草や他の持ち運びの簡単な、乾燥しても、少々砕けたところで問題が無い類の品を持ち込んで。さらには、救出された者たちの幾人かが食材の加工にきちんとした知識を持っていたこともあり、そちらでの話も進んでいるらしい。
「水産物の加工ですか。今無いものだと、私が思いつくのは練り物になりますが」
「えっと、練り物、ですか」
「こちらでは見ないものですし、確かに干物というのがどこでも一般的ではあるのですが、そうでは無く魚介をすり身として蒸すか焼くのかまでは覚えていませんが、ともかくそうした行程を挟む物ですね。サキさんであれば、かまぼこや竹輪というのもなじみ深いと思いますが」
「えっと、はい。そっか、いまウニルだとそういうのも作ってるかもしれないんだ」
「サキちゃん、それっておいしいの」
「私は好きだったな。でも、ちょっと塩辛いのが多かったし、みんなはどうだろう」
こちらの味付けとして、塩は最低限というのが多い。岩塩と言うものが、こちらで採れるのは間違いないのだがその産地にしても、始まりの町やウニルからは離れている。そもそも、トモエがオユキに尋ねては見たのだが海というのが本当に過去にあった物と同一なのかとそうした話をしたこともあり。こちらでは、汗をかく、過去と同じであればそこから失われるものがあるはずであり、塩から摂取というのが一般的であったのだが、やはりそれすら怪しいのだ。
「塩漬け、ですね。本来であれば、ありそうなものですが、やはり高価になるのでしょうが」
「あー、高級品だってのは聞いてるな。燻製とかよりも、日持ちするんだっけか」
「浸透圧の作用によって、雑菌の繁殖に必要な水分というのが抜けるのでやはり長期保存に向いています。私たちの住んでいた地域であれば、野菜なども塩漬けにすることが多かったのですがこちらではやはり難しそうですし」
「塩、高いですからね」
「海、ええと、多く塩を含んでいる液体がたまっている場所ですね、塩湖と言うものもありますが、そうした地域があればとは考えますが、どうにもオユキさんもそのあたりは知らないようですし。いえ、この辺りも、今後の事を考えれば尋ねなければなりませんか。岩塩がある以上は存在しているはずですし。いえ、こちらであれば、鉱山の中に出てくる魔物からと言う事も考えられますか。生産品に関して、一度色々と調べてみるのも良いですね、自分の口に入れる物であれば特に気にしなければいけないものでもありますし」
「トモエさん、でも、毒とかは」
「魔物由来と考えたときに、そもそも収集品ですね、それが食肉の形で残る以上は安全なのだろうと考えていますし、何より周囲の方が止めないと言う事はと、そうした判断がありますので。後は昨日の物に関して言うのであれば、かつての世界の知識を確かにもとにはしていますが」
「あ、トモエさん、始まりの町で、色々果物増えてますよ。花精の人たちが好きだからって言う事もあって、森の中に取りに行くときについてきてくれたりするから」
「それは、楽しみが増えますね」
昨日からといえばいいのだろうか、少年たちの中できちんと役割分担がされているようで、サキがアドリアーナにそっと目線でお礼を伝えたりしている。どうにも、こうした振る舞いに関してはオユキは気が付いていないのだが、トモエとしては何とはなしに気が付いている物でもある。ただ、少女たちにしても、何やら楽しんでいる様子である以上は、止める心算も無いのだが。
「えっと、トモエさんは果物だと、どんなのが」
「そう、ですね。かつてと少しこの身は変わっているので、食べてみない事には判断もつけにくいのですが、柑橘の類でしょうか。特に柚子が好きでした」
「えっと、シドラ、ですか」
「やはり、そうなりますか。以前も、どうにも私たちの住んでいた地域の周り以外では、纏められていたのですよね」
「え、そうなんですか」
「はい。サキさんも知っていそうなものだと、シトラスとして柑橘類の総称が与えられることが多くて、ですね」
ただ、そうなるとやはりこちらでの入手は難しそうだなと。
「サキちゃんは、知ってるの」
「うん。私たちの住んでたところだと、えっと蜂蜜につけたのをお湯に解いたりとか、後は皮をお風呂に入れて香りを楽しんだりとか」
「わ、面白そう」
「何だったかな、えっと、皮に含まれる成分がとかでお肌にもいいし、冬に体がよくあったまるんだ」
どうにも、これまでの話の端々から感じていたものだが、サキが暮らしていた環境とでもいえばいいのだろうか。それはなかなかに良い環境で暮らしていたものであるらしい。この辺りは、早々にオユキが判断した物だが、端々から語る言葉に、過去にこういうことをしていたと聞くにつけて、余裕のある生活だったことがやはり端々から見て取れる。
「そうですね、起源については定かでありませんが、冬至に入るのが一般的でしたか。もとよりビタミンCについては水溶性と言う事もありますし、肌にとって必要な成分でもありますから」
「そうなんですね」
「ええ。後は、香りを楽しむのも勿論ですね。柑橘類の皮にはえてして精油となる成分を含んでいることも多いですから。こちらでも、香水や香木といった物もありますから、そのあたりの原料として存在しているのではないかと期待して、探しているのですが」
「えっと、それこそオユキちゃんに聞いてみたりは」
トモエが探している物であれば、そこまで好んでいるのであればオユキが間違いなく探すのではないかと、セシリアが実に不思議そうに。生憎と、既に少年たちは苦手な類の方向に話が回ったと考えているのか、食材から既に離れたからなのか。すっかりと興味を失って、そちらはそちらでウニルに戻ってから川の側で魔物を狩ろうなどと話している。
「あれこれと、頼みすぎても良くないですから。この辺りは、駆け引きといいますか、互いの間にある節度のようなものです」
「でも、トモエさんもオユキちゃんが頼ってくれたらうれしいですよね」
「それは、勿論です。ですが、自分でできる範囲の事まで、相手がそこまで望んでいない事をというのはまた少し違いますから」
「オユキちゃん、食べ物そこまで興味ないもんね」
「そうなんですよね。これで香りの類であったり、それこそ」
そう、それこそ、美容であったりにもう少し興味があるのなら、オユキも積極的に探すだろうに。
トモエとしても、トモエ自身が柚子を使ったマーマレードを殊更好んでいたこともある。勿論、その効能とでもいえばいいのだろうか、そちらを当然期待してのこともあったのだが。
「オユキさんも、かつてはぽん酢を好んでいましたし、こちらでも肉類を一度茹でた上でとするなら、私も用意できればと考えていますが」
「えっと、そういった調味料って」
「代替品を使ってそれらしくと言う事であれば、アルノーさんに頼めば用立ててくれるとは思いますが」
そもそも、醤油にしてもどうにもトモエもオユキも、気に入るようなものが現状こちらに無いのだ。発酵食品の好みが分かれることもあり、何よりも塩を大量に使う商品だと言う事もあり、いよいよ魚の最後の行き場とでもいえばいいのだろうか、かつてに比べれば日持ちするとはいえそれでも食材が痛む以上はどこかで限界を見極めてとするしかなく、それを捨ててしまうよりは、肥料に回すにしてもという量を細々と行っている物でもあるため嵩が増えるからと塩よりも少々高いと感じる程度で買えるのだが。購入する分には、問題が無い。だが、研究にまでとなるとトモエとオユキではやはり手に余るというものだ。
「いっそのこと、メイ様に頼んで塩をダンジョンでと考えてしまいますね」
「あの、トモエさん」
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