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33章 神国へ戻って
比較の意味
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恐らく、という程でもない。比較することに、意味があるような話でもない。だが、この中で誰がとなると、やはりパウがオユキの心情というのを最も理解ができると、頷いている。他の者たちにしてみれば、やはりよくある悲劇。だが、パウにしてみれば、今ようやく両親と再会が出来たパウとしては。
彼にしても、必ず帰ってくるからと教会に預けられたのだ。探しに行くのだと、その心算でいたには違いないが、このどうにも難しい世界で諦めというのが容赦なく忍び寄ってきたことだろう。オユキが、少し時を過ごして、トモエと出会って暫くが立ち、何より失踪宣告の申し立てを行わなければならなくなった時に、嫌がるオユキに、やらなければと言い出したくせに、一向に筆が進まないオユキに辛抱強く付き合ってくれたトモエと、義父に感謝を、深い感謝を覚える一つの事として。
そうした時間が、間違いなくあったパウ。出会った両親にしても、やはり五体満足などとはいかず。だが、オユキほどでは無かったのだ。再開が出来た。如何に傷が深くとも、己の子供を忘れてなどいなかった。しかし、オユキは忘れ去れていて。そこには、どうにもならない程の差があって。それこそ、どちらの年齢がという話までを始めてしまえば、結局軽々に比較が通るような話でもない。少なくとも、こちらの世界の基準に照らし合わせれば、当時のオユキは既に成人していた年齢でもある。さらには、何もすることなくただつつましく日々を生きていくには十分な金額が用意されてもいたのだ。突然にそうしたことが起こる者たちに比べて、遥かにましではある。オユキにしても、そうした自覚は確かにあった。だが、それが何だというのだという話でもある。悲劇に、嘆きに軽重は無く。本人にとってどれだけ重たいか、それだけの話でしかない。
どうにも、聞いた話ではそれなりに根深い毒のようなものにも侵されていたらしいのだが、そちらは既にカナリアによって治療も一先ずは終わっているという話。曰く、今回神国に戻って、その後神殿に出向いてまで何かをしなければならない程には重篤であるらしい。そちらについては、オユキが既に簡単に手配などは終えてはいるのだが。
「かつての世界には、こちらの世界でもあるかもしれませんが、失踪した人物が七年見つからなければ、死亡扱いにできるとそういう制度がありました」
「それは、まぁ、こっちでも狩猟者ならあったりもするが」
「俺も、そうだったな。確か、俺の時は三年だったが」
「まぁ、こちらで狩猟者の方となれば、寧ろ登録の抹消がほとんど同じ意味を持つでしょうね」
「そして、まぁ、色々な方から言われたこともあって自分で」
そう、トモエと出会ってからは、トモエとトモエの父親からも言われたものだ。そろそろ、日が近づいているから考えなければならないと。
「当時から、オユキさんはこうと決めたことにはなかなか」
「あー」
「そのあたりは、変わってないよね」
「ね」
「一応、少しくらいはとも思いますが、そうですね。生来の物なのでしょうから、どうしたところで年をとっても意固地になるばかり。かつては年長者というのは、どうしてここまで頭が固いのかなどと」
既に、話の向きが両親の事からずれたために、オユキの頬を伝っていた涙というのも乾き始めている。
「そういや、お前らのなれそめはどんなもんだったんだ」
「それについては、こちらの子達には話しましたが、かつての世界で、こう、行き詰ったのが始まりですね」
オユキが、そうして話してみればなにやらトモエのほうからオユキだけが感じる違和感というのも出てくるのだが、それには気が付かないふりをして。こうして、度々同じ話題でそうした空気を湛えてというのであれば、恐らくオユキのこの認識は違うのだろうと、そうした理解は確かにできる。だが、どうにもオユキの記憶には残っていないのだ。ならばそれを言うべきではないし、トモエにしてもどうにか思い出してくれと、そう考えているのだから。もしくは、それが待つことが出来なくなればなどとは考えるのだが、そもそも生前に一度死が分かつまでの期間を口に出さずに過ごしたのだからそんな期待もできないだろうが。
「改めて、遅ればせながら、こう武術を学んでみようと考えたのですよね。その時に、家から一番近い場所が、トモエさんの父親が技を伝えていた道場でして」
「その時に、おゆきちゃんトモエさんを見て、一目で好きになったんだよね」
「ええと、今にして思えばと言いますか。その、前にお話しした時にも美しいと、そう感じたという話をしたと思いますが」
「それと、好きになるのって、何か違うの」
「美を感じる心持と、こう、添い遂げたい相手と考えるのは、恐らく違うのではないかと。いえ、私にしても、トモエさん以外がいたわけではないので、この話が正しいのか分かりませんが」
子供たちからの、まっすぐな言葉がどうしたところで気恥ずかしい物ではあるのだが。
「ええと、とにかく、私が通い始めたのが、始まりでしょうか」
「だが、お前らの、異邦の話だと一応それなりにいたんじゃないのか」
「そうですね。トモエさんにしても、私よりも御年は上でしたし」
「私にしても、オユキさんは、そうですね。どういえばいいのでしょうか」
オユキの認識している時点から、随分と前の段階。そこからトモエの感情というのは始まっている。そして、再び訪れたかつてのオユキが、当時の相手だったとそんな事に気が付いて、勝手に運命のようなものを感じたのがトモエの始まり。だが、流石にそれを口にしてしまえば、オユキが思い出すのを、気が付くのを待っているのが、かつて墓場で持っていたというのに。
「こう、とにかく放っておけないと言いますか」
「その、繰り返しますが」
「私も、同様ですが、オユキさんは当時からこう人としての生活に問題があったわけです」
さて、ここで問題となるのは、オユキの自己評価と、周囲の評価の乖離。さらには、オユキの言に誰も賛成していないとそれが分かるのが問題なのだ。教会で暮らす少女たちからは、なにやら 巫女であるなら仕方が無いとそんな視線も寄せられているし、何やら急に理解を深めた様子。今共に暮らしている、月と安息の巫女、年老いたとはいえあの移り気で悪戯を好むに違いない柱の巫女が一体どれほどの事をしたのかとそちらも気になりはするのだが。
「聞いた話だと、なんだっけか、飲み物だけで食事済ませてたんだろ。あんちゃんが手を入れるまでは」
「ええと、その、一人で暮らす中で試行錯誤を重ねてと言いますか」
「必要な物が全て摂れるのだったか」
「必要の定義が、相応に分かれていたわけです。例えば、こちらでもそうですが狩猟者の方とそれ以外の方、要は体を動かすことを前提とする方とそうでない方、その差と言うものはあるでしょう」
この辺りは、いよいよアルノーを呼んでみればそれこそトモエどころではない話がされるものだろう。
「後は、衣服にしてもそうですね。当時から、どうにも同じような物ばかり」
「服飾と言いますか、衣類に求められる機能というのは、単純な物かと」
「えっと、オユキちゃん」
「いえ、流石に最低限は勿論気にしますが、汗を吸う、日光から身を守る。あとは外出先に合わせて、皮膚、身体の保護とそうした機能を有していれば」
トモエの話に、何やら周囲からの視線が随分と冷たい物になっていく。オユキは、それに対して慌てる様に、どうにか取り繕って、というよりも少々慌てながらも弁明を。かつて、トモエにしてもそうした話を何度となく子供たちにしていたのだ。オユキとしても、ここまでの視線で見られる事は無かったのだが、それでも当時から変わらぬやり取りと呼んでもいい物ではあるのだ。トモエは、こうしてオユキを揶揄って。それでもと、そうした話にもっていくのだから、こうして慌てて見せるのも甲斐性の内ではあるのだろうと。そんな事を考えながらも、他の者たち、今回こうして過去について話そうとしたときに、聞きたいだろうと考えていること、それにまだ触れていないからと何やら慌てている相手に、アベルに軽く目を向けておく。順序というのがあるのだと。何よりも、少年たちを前にいよいよこの世界をかつてはゲームとして、どうにも当時の記憶を持っているとそうした話をする者たち、そんな者たちもいる以上は既によく分からない事になっている。
「後は、まぁ、その、トモエさんのほうから、私に決断をと言いますか」
「そうですね。父に話したときに、そうであればと言われたこともありますし、他の門下生たちもこぞってそれに乗ったものですから」
「その、私がお伺いした時には既に決着がと言いますか」
「あの、トモエさん、ひょっとして」
「ええ、そうですね。文句があるのならと言いますか、そこまで言うのであれば、超えていけなどと言い出す人たちが多かったので遠慮なく」
その言葉に、武に生きる者であるのならば、斯く有るべしとトモエの心情にも近い言葉に、どうにもかつてよりも身近なはずのそれに、少年たちはなるほどと、まさに英雄譚とでもいうべきかと頷いている物だ。だが、トモエとオユキが入れ替わっていることに気が付いている者たちのほうでは、しっかりと苦笑い。今の姿であれば、確かに美談だろう、そうした話というのも物語の中には多いだろうとそういった表情を浮かべている。そして、結果としてオユキの慣れない類の視線がまた寄せられるというものだ。
そして、同じような年代で生きていたサキについては、何やら目を白黒とさせている物だ。そんなことが、本当にかつての世界で行われたのかと。
「トモエが、今の姿のほうがというのは、こうして話を聞いてみりゃ確かによく分かるな」
「オユキ様とトモエ様の関係というのは、聞くにつけても非常に興味深い物ですね」
「そういえば、シェリア様は、あまりそうした話を聞きませんが」
「オユキ様、今は私の話では無く」
「私ばかりが話すというのも、いえ、まぁ構いはしませんが」
彼にしても、必ず帰ってくるからと教会に預けられたのだ。探しに行くのだと、その心算でいたには違いないが、このどうにも難しい世界で諦めというのが容赦なく忍び寄ってきたことだろう。オユキが、少し時を過ごして、トモエと出会って暫くが立ち、何より失踪宣告の申し立てを行わなければならなくなった時に、嫌がるオユキに、やらなければと言い出したくせに、一向に筆が進まないオユキに辛抱強く付き合ってくれたトモエと、義父に感謝を、深い感謝を覚える一つの事として。
そうした時間が、間違いなくあったパウ。出会った両親にしても、やはり五体満足などとはいかず。だが、オユキほどでは無かったのだ。再開が出来た。如何に傷が深くとも、己の子供を忘れてなどいなかった。しかし、オユキは忘れ去れていて。そこには、どうにもならない程の差があって。それこそ、どちらの年齢がという話までを始めてしまえば、結局軽々に比較が通るような話でもない。少なくとも、こちらの世界の基準に照らし合わせれば、当時のオユキは既に成人していた年齢でもある。さらには、何もすることなくただつつましく日々を生きていくには十分な金額が用意されてもいたのだ。突然にそうしたことが起こる者たちに比べて、遥かにましではある。オユキにしても、そうした自覚は確かにあった。だが、それが何だというのだという話でもある。悲劇に、嘆きに軽重は無く。本人にとってどれだけ重たいか、それだけの話でしかない。
どうにも、聞いた話ではそれなりに根深い毒のようなものにも侵されていたらしいのだが、そちらは既にカナリアによって治療も一先ずは終わっているという話。曰く、今回神国に戻って、その後神殿に出向いてまで何かをしなければならない程には重篤であるらしい。そちらについては、オユキが既に簡単に手配などは終えてはいるのだが。
「かつての世界には、こちらの世界でもあるかもしれませんが、失踪した人物が七年見つからなければ、死亡扱いにできるとそういう制度がありました」
「それは、まぁ、こっちでも狩猟者ならあったりもするが」
「俺も、そうだったな。確か、俺の時は三年だったが」
「まぁ、こちらで狩猟者の方となれば、寧ろ登録の抹消がほとんど同じ意味を持つでしょうね」
「そして、まぁ、色々な方から言われたこともあって自分で」
そう、トモエと出会ってからは、トモエとトモエの父親からも言われたものだ。そろそろ、日が近づいているから考えなければならないと。
「当時から、オユキさんはこうと決めたことにはなかなか」
「あー」
「そのあたりは、変わってないよね」
「ね」
「一応、少しくらいはとも思いますが、そうですね。生来の物なのでしょうから、どうしたところで年をとっても意固地になるばかり。かつては年長者というのは、どうしてここまで頭が固いのかなどと」
既に、話の向きが両親の事からずれたために、オユキの頬を伝っていた涙というのも乾き始めている。
「そういや、お前らのなれそめはどんなもんだったんだ」
「それについては、こちらの子達には話しましたが、かつての世界で、こう、行き詰ったのが始まりですね」
オユキが、そうして話してみればなにやらトモエのほうからオユキだけが感じる違和感というのも出てくるのだが、それには気が付かないふりをして。こうして、度々同じ話題でそうした空気を湛えてというのであれば、恐らくオユキのこの認識は違うのだろうと、そうした理解は確かにできる。だが、どうにもオユキの記憶には残っていないのだ。ならばそれを言うべきではないし、トモエにしてもどうにか思い出してくれと、そう考えているのだから。もしくは、それが待つことが出来なくなればなどとは考えるのだが、そもそも生前に一度死が分かつまでの期間を口に出さずに過ごしたのだからそんな期待もできないだろうが。
「改めて、遅ればせながら、こう武術を学んでみようと考えたのですよね。その時に、家から一番近い場所が、トモエさんの父親が技を伝えていた道場でして」
「その時に、おゆきちゃんトモエさんを見て、一目で好きになったんだよね」
「ええと、今にして思えばと言いますか。その、前にお話しした時にも美しいと、そう感じたという話をしたと思いますが」
「それと、好きになるのって、何か違うの」
「美を感じる心持と、こう、添い遂げたい相手と考えるのは、恐らく違うのではないかと。いえ、私にしても、トモエさん以外がいたわけではないので、この話が正しいのか分かりませんが」
子供たちからの、まっすぐな言葉がどうしたところで気恥ずかしい物ではあるのだが。
「ええと、とにかく、私が通い始めたのが、始まりでしょうか」
「だが、お前らの、異邦の話だと一応それなりにいたんじゃないのか」
「そうですね。トモエさんにしても、私よりも御年は上でしたし」
「私にしても、オユキさんは、そうですね。どういえばいいのでしょうか」
オユキの認識している時点から、随分と前の段階。そこからトモエの感情というのは始まっている。そして、再び訪れたかつてのオユキが、当時の相手だったとそんな事に気が付いて、勝手に運命のようなものを感じたのがトモエの始まり。だが、流石にそれを口にしてしまえば、オユキが思い出すのを、気が付くのを待っているのが、かつて墓場で持っていたというのに。
「こう、とにかく放っておけないと言いますか」
「その、繰り返しますが」
「私も、同様ですが、オユキさんは当時からこう人としての生活に問題があったわけです」
さて、ここで問題となるのは、オユキの自己評価と、周囲の評価の乖離。さらには、オユキの言に誰も賛成していないとそれが分かるのが問題なのだ。教会で暮らす少女たちからは、なにやら 巫女であるなら仕方が無いとそんな視線も寄せられているし、何やら急に理解を深めた様子。今共に暮らしている、月と安息の巫女、年老いたとはいえあの移り気で悪戯を好むに違いない柱の巫女が一体どれほどの事をしたのかとそちらも気になりはするのだが。
「聞いた話だと、なんだっけか、飲み物だけで食事済ませてたんだろ。あんちゃんが手を入れるまでは」
「ええと、その、一人で暮らす中で試行錯誤を重ねてと言いますか」
「必要な物が全て摂れるのだったか」
「必要の定義が、相応に分かれていたわけです。例えば、こちらでもそうですが狩猟者の方とそれ以外の方、要は体を動かすことを前提とする方とそうでない方、その差と言うものはあるでしょう」
この辺りは、いよいよアルノーを呼んでみればそれこそトモエどころではない話がされるものだろう。
「後は、衣服にしてもそうですね。当時から、どうにも同じような物ばかり」
「服飾と言いますか、衣類に求められる機能というのは、単純な物かと」
「えっと、オユキちゃん」
「いえ、流石に最低限は勿論気にしますが、汗を吸う、日光から身を守る。あとは外出先に合わせて、皮膚、身体の保護とそうした機能を有していれば」
トモエの話に、何やら周囲からの視線が随分と冷たい物になっていく。オユキは、それに対して慌てる様に、どうにか取り繕って、というよりも少々慌てながらも弁明を。かつて、トモエにしてもそうした話を何度となく子供たちにしていたのだ。オユキとしても、ここまでの視線で見られる事は無かったのだが、それでも当時から変わらぬやり取りと呼んでもいい物ではあるのだ。トモエは、こうしてオユキを揶揄って。それでもと、そうした話にもっていくのだから、こうして慌てて見せるのも甲斐性の内ではあるのだろうと。そんな事を考えながらも、他の者たち、今回こうして過去について話そうとしたときに、聞きたいだろうと考えていること、それにまだ触れていないからと何やら慌てている相手に、アベルに軽く目を向けておく。順序というのがあるのだと。何よりも、少年たちを前にいよいよこの世界をかつてはゲームとして、どうにも当時の記憶を持っているとそうした話をする者たち、そんな者たちもいる以上は既によく分からない事になっている。
「後は、まぁ、その、トモエさんのほうから、私に決断をと言いますか」
「そうですね。父に話したときに、そうであればと言われたこともありますし、他の門下生たちもこぞってそれに乗ったものですから」
「その、私がお伺いした時には既に決着がと言いますか」
「あの、トモエさん、ひょっとして」
「ええ、そうですね。文句があるのならと言いますか、そこまで言うのであれば、超えていけなどと言い出す人たちが多かったので遠慮なく」
その言葉に、武に生きる者であるのならば、斯く有るべしとトモエの心情にも近い言葉に、どうにもかつてよりも身近なはずのそれに、少年たちはなるほどと、まさに英雄譚とでもいうべきかと頷いている物だ。だが、トモエとオユキが入れ替わっていることに気が付いている者たちのほうでは、しっかりと苦笑い。今の姿であれば、確かに美談だろう、そうした話というのも物語の中には多いだろうとそういった表情を浮かべている。そして、結果としてオユキの慣れない類の視線がまた寄せられるというものだ。
そして、同じような年代で生きていたサキについては、何やら目を白黒とさせている物だ。そんなことが、本当にかつての世界で行われたのかと。
「トモエが、今の姿のほうがというのは、こうして話を聞いてみりゃ確かによく分かるな」
「オユキ様とトモエ様の関係というのは、聞くにつけても非常に興味深い物ですね」
「そういえば、シェリア様は、あまりそうした話を聞きませんが」
「オユキ様、今は私の話では無く」
「私ばかりが話すというのも、いえ、まぁ構いはしませんが」
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