1,082 / 1,235
32章 闘技大会を控えて
闘技大会
しおりを挟む
オユキに向けて、何やら強い感情を持つ者たちがいる。その者たちは、やはりオユキが参加したうえで、向き合わねば溜飲が下がらぬというのはトモエにも理解できる。だが、トモエこそが、オユキとの機会を求めている。結局収拾のつかぬままに、しかし、オユキのほうでは無事己の意見は通せたと、そう語られた席が終わりを告げて。
「オユキさんは、また、ですね」
「ええと、ここまでの事になるとは考えていなかったので」
「まったく」
そして、やはり派手な神降ろしなどすれば、結果など分かり切っている。
ここまでの間、しっかり休んで少しは回復したというのに元の木阿弥だとトモエがオユキの眠る寝台の横に腰を下ろしてため息一つ。しっかりと、今この場には特段負担を感じている様子の無いセツナまでも。カナリアのほうは、先ほどアベルからアイリスを見て欲しいと言われたこともあり、そちらに向かっている。アイリスのほうでも、途中で席を分けたこともあり、トモエを経由しながらかなりを徴収されたものであるらしい。
「その、今度は、途中で別れたこともありますから」
「こちらで、神が改めて幼子に名前を伝えたこともある。既に、幼子の力をわずかとはいえ使ったうえで門をご用意くださったわけじゃしの。その方も、対策は考えておかねばならんが、いよいよ戻った折に機会を見てとなるじゃろう」
「闘技大会が終わった後に、とは考えているのですが」
「それがいつかは分からぬが、その方がそこまでの間に体調を、マナの保有量を戻せるかと言われれば、妾からは何とも言えん」
こちらも、トモエと同じくしっかりとため息を。
セツナの伴侶であるクレドはどこかとオユキが軽く首を動かそうとしてみれば。
「幼子とはいえ、おぬしもクレドにとっては異性でもある。流石に、病床に連れてくるほどの無作法は妾もせぬよ」
「私は、気にしませんが」
「オユキさん」
別に、入室しても構いはしないとそうオユキが口にしてみれば、しかしトモエから否定が。さらには、まだまだだと言わんばかりに、セツナからもため息が。そして、二人そろって、オユキにはわからぬ何某かの確認を視線を交わして行うあたり、いよいよもって性別にまつわるものだろうかと、オユキとしてはそんな事を考えて。
「流石に、今度の闘技大会に関しては、私はいよいよ不参加となりそうなのです」
オユキとしても、この時期にここまで己が削れてしまえば、流石に無理だとそれくらいの自覚もある。何より、トモエがオユキは未成年の部門での参加しか認める気が無い様子でもあり。それを覆すには、己が万全だと示さなければならないのだが、それについてもこうした機会を得たからと、やはり無理を重ねてしまった結果として。己の頬に、そっと当てられているトモエの指に、少し頭を寄せて。
「トモエさん」
「わかっていますよ」
オユキが、珍しくという程でも無くトモエに甘えるそぶりを見せてみれば、トモエからはただ理解ばかりが返ってくる。それもそのはず、オユキがそもそも戦う回数を減らすために、オユキが望まぬ戦いを強いられて、そこで削られるのを望まぬのがトモエでもある。
「トモエさんの考えた通り、というのが私としても」
「ええ。それを汲みとって頂いたうえで、翌年を目指してくれる、それはやはり嬉しい事ですよ」
オユキが、トモエの判断に信頼を置いてくれるからこそ、それが分かるからこそ。今こうして、オユキが不機嫌に少しの嘆きを募らせたとして、その先を、トモエが望んだことを望んでくれることがやはりトモエには嬉しいのだから。
「少しの、とは言えませんが」
「忸怩たる思い、とでもいえばいいのでしょうか。正直、華と恋も併せて、そこで得るつもりだったのですが」
「他の機会を求めるしか無い物でしょう。それこそ、改めて私からとしても」
「トモエさんは、どうでしょうか」
オユキの率直な疑問として、トモエとオユキには明確に差があるのだと考えている。神降ろし、こちらに関しては、神々から何かを賜る事に関しては、どうにもオユキを経由してという場面ばかりを見ている。トモエとオユキが分かれて行動している時に、トモエのほうに直接何かがあった等と言う話は、やはり互いに知らない。それこそ、どうにも夢の中でオユキがそうであるように、トモエが戦と武技と向かい合っていそうだということくらいには、オユキも気が付いているのだが、それ以上とでもいえばいいのだろうか。トモエに対して、例えば、刀の一本たりとも戦と武技から下賜される様子も無いというのがオユキとしてはやはり引っかかっているのだ。
オユキよりも、よほどトモエのほうが戦と武技の望むところを体現している。なんだかんだと、オユキの望みを、オユキが伝えてというよりもトモエに教えを乞う者たちが改めて戦と武技に感謝を口にする機会が多いというのは、オユキも良く知るところではある。マリーア公爵領における、現マリーア公爵が優先したい者たち。その者たちに対して、散々にトモエが示したものがある。それが終わったこともあり、今となっては神国において望む者たちにトモエが折に触れて口を出すこともある。始まりの町に至っては、逗留することがあれば折を見て新人たちの教育にも顔を出したりしているのだ。そこで、トモエのほうでも散々に示している物がある。それに対して、トモエが明確に功績であったりを与えられることが無いというのが、やはりオユキとしても気にはなるのだ。
勿論、トモエの望みというのがオユキに向いている、これまで氷の乙女の補助も得られぬ状況で。カナリアや魔国の王妃といった助けは確かにあったのだが、それもどちらかといえば対症療法でしかないというのはトモエとオユキの共通認識。それを支える事を、少しでもいいから己の比翼をとトモエが願っただろうことは理解できているのだが。
「幼子よ、また何やら考えておるようじゃが」
「その、これまでのトモエさんが積み重ねた物ですね、それはどこに行ったのだろうと」
「そのことですか。一応、奇跡を得たという結果はありますが」
「それは、雷と輝きからですから」
それを口に出して、オユキとしては思わず首をかしげてしまう。何やら、トモエが苦笑いをしている物だから。
「オユキさん、忘れていませんか。アイリスさんが、父親の剣と呼んだ物が、一体どのように」
「はて」
「戦と武技の神、その権能にも含まれていますよ」
「ですが、それを良しとしてしまえば」
オユキの理解では、分けたはずなのだ。加護としても、明確な力としても。そうでなくては、特定の神に祈りを捧げてというのが、必然性の無い事になるのだと。
「オユキさん、やはりかつてとは違います。何も現世利益ばかりをと言う事もありますが、重なるものなどいくらでもありますから。その中で、勿論、それぞれに細かく見れば違いはあるのだとしても神々にもやはり上位と下位というのあるようですから」
「うむ。極論をしてしまえば、この世界で最も力を持つ創造神、その力を語れば凡そすべての柱がその内じゃ。裏層でいえば、法と裁きもおる。そうした特に力ある神、それらを基本として祭った上で、妾たちも己の祖たる神を祀るというものじゃ」
トモエと、のんびりと話しているうちに、口元にそっと食事を運ばれながら、時に飲み物も口に運ばれて。そんな状況で話していたために、すっかりオユキの認識から外れていた相手からも声がかけられる。トモエはともかくとでもいえばいいのだろうか。オユキの認識、向ける意識。シェリアでさえも、常々側にいる時はどこにいるのかを把握しようと動いているのだがどうにもこのセツナに対しては、それが働かない。
かつての、己の子供たち、長く暮らして、ああ、この相手は己の敵ではないのだとそうした感覚とでもいえばいいのだろうか。クレドは、きちんと警戒が働くのだが。
「幼子よ、そなたは巫女と呼ばわれるというのに、あまりにも神々を知らぬ様子なのじゃが」
「お恥ずかしながら、こちらに来て日が浅いとはもはや言えませんが」
「ふむ。戦と武技の巫女なのであろう。どうにも連れておる者たちにしても、他の神々を崇める者たちばかりであるし、どうにか連れてはこれぬのか。幼子にしても、己が位を頂く神についてそこまで何も知らぬでは色々と障りもあろう」
随分と、いたいところを突かれたものだと、トモエとオユキ、揃って苦笑いをするしか無い物だ。
こちらに来て、戦と武技の神に連なる相手というのは、いよいよ教会で勤めを果たす者たちにしか出会っていないのだ。それこそ、持祭とまではいわないのだが、常々求めているように助祭の動向が得られれば、そこから旅の間に色々と学んでなどともいえる。言えはするのだが、生憎とそれが許される相手ではないのだ。教会で勤めを果たす者たちというのは。持祭の少女たちが、アイリスとオユキが自由に動けているのは教会での勤めを行う以上に他をなす必要があるから。なんとなれば、位を得ている少女たちにしても常日頃は狩に出る時間も取れない程に、教会であれこれと習っているのだ。つまりは、旅から旅へ、あちらこちらへと移動する者たちと神職というのは、つくづく相性が悪いのだ。かつての世界であれば、伝道師等と言う位もあり、離れた地へと骨をうずめる心算で動き回る者たちに与えられる位もあったはずなのだが、戦と武技の髪がトモエをそう呼んだところで、対外的にその位を喧伝することが無い。つまりは、この世界においては、想定されていない事であり、仕組みの外だとよく分かる。
「巫女と呼ばれる位の者たちが、どうにもあちらこちらとしている様子は見えるのですが」
そして、その伝道師に近いとでもいえばいいのだろうか。その位は、まさに今オユキが与えられている物に違いない。実際に月と安息の巫女にしても、常は教会の無い町で過ごしているとも聞いているのだから。
「ところで、セツナ様は」
「妾たちは、また難しいのじゃが、我が良人にしても祖に近いとしてあがめられる立場ではある。というよりも、各種族の長とはそのような物でもあるしの」
「オユキさんは、また、ですね」
「ええと、ここまでの事になるとは考えていなかったので」
「まったく」
そして、やはり派手な神降ろしなどすれば、結果など分かり切っている。
ここまでの間、しっかり休んで少しは回復したというのに元の木阿弥だとトモエがオユキの眠る寝台の横に腰を下ろしてため息一つ。しっかりと、今この場には特段負担を感じている様子の無いセツナまでも。カナリアのほうは、先ほどアベルからアイリスを見て欲しいと言われたこともあり、そちらに向かっている。アイリスのほうでも、途中で席を分けたこともあり、トモエを経由しながらかなりを徴収されたものであるらしい。
「その、今度は、途中で別れたこともありますから」
「こちらで、神が改めて幼子に名前を伝えたこともある。既に、幼子の力をわずかとはいえ使ったうえで門をご用意くださったわけじゃしの。その方も、対策は考えておかねばならんが、いよいよ戻った折に機会を見てとなるじゃろう」
「闘技大会が終わった後に、とは考えているのですが」
「それがいつかは分からぬが、その方がそこまでの間に体調を、マナの保有量を戻せるかと言われれば、妾からは何とも言えん」
こちらも、トモエと同じくしっかりとため息を。
セツナの伴侶であるクレドはどこかとオユキが軽く首を動かそうとしてみれば。
「幼子とはいえ、おぬしもクレドにとっては異性でもある。流石に、病床に連れてくるほどの無作法は妾もせぬよ」
「私は、気にしませんが」
「オユキさん」
別に、入室しても構いはしないとそうオユキが口にしてみれば、しかしトモエから否定が。さらには、まだまだだと言わんばかりに、セツナからもため息が。そして、二人そろって、オユキにはわからぬ何某かの確認を視線を交わして行うあたり、いよいよもって性別にまつわるものだろうかと、オユキとしてはそんな事を考えて。
「流石に、今度の闘技大会に関しては、私はいよいよ不参加となりそうなのです」
オユキとしても、この時期にここまで己が削れてしまえば、流石に無理だとそれくらいの自覚もある。何より、トモエがオユキは未成年の部門での参加しか認める気が無い様子でもあり。それを覆すには、己が万全だと示さなければならないのだが、それについてもこうした機会を得たからと、やはり無理を重ねてしまった結果として。己の頬に、そっと当てられているトモエの指に、少し頭を寄せて。
「トモエさん」
「わかっていますよ」
オユキが、珍しくという程でも無くトモエに甘えるそぶりを見せてみれば、トモエからはただ理解ばかりが返ってくる。それもそのはず、オユキがそもそも戦う回数を減らすために、オユキが望まぬ戦いを強いられて、そこで削られるのを望まぬのがトモエでもある。
「トモエさんの考えた通り、というのが私としても」
「ええ。それを汲みとって頂いたうえで、翌年を目指してくれる、それはやはり嬉しい事ですよ」
オユキが、トモエの判断に信頼を置いてくれるからこそ、それが分かるからこそ。今こうして、オユキが不機嫌に少しの嘆きを募らせたとして、その先を、トモエが望んだことを望んでくれることがやはりトモエには嬉しいのだから。
「少しの、とは言えませんが」
「忸怩たる思い、とでもいえばいいのでしょうか。正直、華と恋も併せて、そこで得るつもりだったのですが」
「他の機会を求めるしか無い物でしょう。それこそ、改めて私からとしても」
「トモエさんは、どうでしょうか」
オユキの率直な疑問として、トモエとオユキには明確に差があるのだと考えている。神降ろし、こちらに関しては、神々から何かを賜る事に関しては、どうにもオユキを経由してという場面ばかりを見ている。トモエとオユキが分かれて行動している時に、トモエのほうに直接何かがあった等と言う話は、やはり互いに知らない。それこそ、どうにも夢の中でオユキがそうであるように、トモエが戦と武技と向かい合っていそうだということくらいには、オユキも気が付いているのだが、それ以上とでもいえばいいのだろうか。トモエに対して、例えば、刀の一本たりとも戦と武技から下賜される様子も無いというのがオユキとしてはやはり引っかかっているのだ。
オユキよりも、よほどトモエのほうが戦と武技の望むところを体現している。なんだかんだと、オユキの望みを、オユキが伝えてというよりもトモエに教えを乞う者たちが改めて戦と武技に感謝を口にする機会が多いというのは、オユキも良く知るところではある。マリーア公爵領における、現マリーア公爵が優先したい者たち。その者たちに対して、散々にトモエが示したものがある。それが終わったこともあり、今となっては神国において望む者たちにトモエが折に触れて口を出すこともある。始まりの町に至っては、逗留することがあれば折を見て新人たちの教育にも顔を出したりしているのだ。そこで、トモエのほうでも散々に示している物がある。それに対して、トモエが明確に功績であったりを与えられることが無いというのが、やはりオユキとしても気にはなるのだ。
勿論、トモエの望みというのがオユキに向いている、これまで氷の乙女の補助も得られぬ状況で。カナリアや魔国の王妃といった助けは確かにあったのだが、それもどちらかといえば対症療法でしかないというのはトモエとオユキの共通認識。それを支える事を、少しでもいいから己の比翼をとトモエが願っただろうことは理解できているのだが。
「幼子よ、また何やら考えておるようじゃが」
「その、これまでのトモエさんが積み重ねた物ですね、それはどこに行ったのだろうと」
「そのことですか。一応、奇跡を得たという結果はありますが」
「それは、雷と輝きからですから」
それを口に出して、オユキとしては思わず首をかしげてしまう。何やら、トモエが苦笑いをしている物だから。
「オユキさん、忘れていませんか。アイリスさんが、父親の剣と呼んだ物が、一体どのように」
「はて」
「戦と武技の神、その権能にも含まれていますよ」
「ですが、それを良しとしてしまえば」
オユキの理解では、分けたはずなのだ。加護としても、明確な力としても。そうでなくては、特定の神に祈りを捧げてというのが、必然性の無い事になるのだと。
「オユキさん、やはりかつてとは違います。何も現世利益ばかりをと言う事もありますが、重なるものなどいくらでもありますから。その中で、勿論、それぞれに細かく見れば違いはあるのだとしても神々にもやはり上位と下位というのあるようですから」
「うむ。極論をしてしまえば、この世界で最も力を持つ創造神、その力を語れば凡そすべての柱がその内じゃ。裏層でいえば、法と裁きもおる。そうした特に力ある神、それらを基本として祭った上で、妾たちも己の祖たる神を祀るというものじゃ」
トモエと、のんびりと話しているうちに、口元にそっと食事を運ばれながら、時に飲み物も口に運ばれて。そんな状況で話していたために、すっかりオユキの認識から外れていた相手からも声がかけられる。トモエはともかくとでもいえばいいのだろうか。オユキの認識、向ける意識。シェリアでさえも、常々側にいる時はどこにいるのかを把握しようと動いているのだがどうにもこのセツナに対しては、それが働かない。
かつての、己の子供たち、長く暮らして、ああ、この相手は己の敵ではないのだとそうした感覚とでもいえばいいのだろうか。クレドは、きちんと警戒が働くのだが。
「幼子よ、そなたは巫女と呼ばわれるというのに、あまりにも神々を知らぬ様子なのじゃが」
「お恥ずかしながら、こちらに来て日が浅いとはもはや言えませんが」
「ふむ。戦と武技の巫女なのであろう。どうにも連れておる者たちにしても、他の神々を崇める者たちばかりであるし、どうにか連れてはこれぬのか。幼子にしても、己が位を頂く神についてそこまで何も知らぬでは色々と障りもあろう」
随分と、いたいところを突かれたものだと、トモエとオユキ、揃って苦笑いをするしか無い物だ。
こちらに来て、戦と武技の神に連なる相手というのは、いよいよ教会で勤めを果たす者たちにしか出会っていないのだ。それこそ、持祭とまではいわないのだが、常々求めているように助祭の動向が得られれば、そこから旅の間に色々と学んでなどともいえる。言えはするのだが、生憎とそれが許される相手ではないのだ。教会で勤めを果たす者たちというのは。持祭の少女たちが、アイリスとオユキが自由に動けているのは教会での勤めを行う以上に他をなす必要があるから。なんとなれば、位を得ている少女たちにしても常日頃は狩に出る時間も取れない程に、教会であれこれと習っているのだ。つまりは、旅から旅へ、あちらこちらへと移動する者たちと神職というのは、つくづく相性が悪いのだ。かつての世界であれば、伝道師等と言う位もあり、離れた地へと骨をうずめる心算で動き回る者たちに与えられる位もあったはずなのだが、戦と武技の髪がトモエをそう呼んだところで、対外的にその位を喧伝することが無い。つまりは、この世界においては、想定されていない事であり、仕組みの外だとよく分かる。
「巫女と呼ばれる位の者たちが、どうにもあちらこちらとしている様子は見えるのですが」
そして、その伝道師に近いとでもいえばいいのだろうか。その位は、まさに今オユキが与えられている物に違いない。実際に月と安息の巫女にしても、常は教会の無い町で過ごしているとも聞いているのだから。
「ところで、セツナ様は」
「妾たちは、また難しいのじゃが、我が良人にしても祖に近いとしてあがめられる立場ではある。というよりも、各種族の長とはそのような物でもあるしの」
0
お気に入りに追加
456
あなたにおすすめの小説

今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
スキルが【アイテムボックス】だけってどうなのよ?
山ノ内虎之助
ファンタジー
高校生宮原幸也は転生者である。
2度目の人生を目立たぬよう生きてきた幸也だが、ある日クラスメイト15人と一緒に異世界に転移されてしまう。
異世界で与えられたスキルは【アイテムボックス】のみ。
唯一のスキルを創意工夫しながら異世界を生き抜いていく。


魔法が使えない令嬢は住んでいた小屋が燃えたので家出します
怠惰るウェイブ
ファンタジー
グレイの世界は狭く暗く何よりも灰色だった。
本来なら領主令嬢となるはずの彼女は領主邸で住むことを許されず、ボロ小屋で暮らしていた。
彼女はある日、棚から落ちてきた一冊の本によって人生が変わることになる。
世界が色づき始めた頃、ある事件をきっかけに少女は旅をすることにした。
喋ることのできないグレイは旅を通して自身の世界を色付けていく。

転生したら貴族の息子の友人A(庶民)になりました。
襲
ファンタジー
〈あらすじ〉
信号無視で突っ込んできたトラックに轢かれそうになった子どもを助けて代わりに轢かれた俺。
目が覚めると、そこは異世界!?
あぁ、よくあるやつか。
食堂兼居酒屋を営む両親の元に転生した俺は、庶民なのに、領主の息子、つまりは貴族の坊ちゃんと関わることに……
面倒ごとは御免なんだが。
魔力量“だけ”チートな主人公が、店を手伝いながら、学校で学びながら、冒険もしながら、領主の息子をからかいつつ(オイ)、のんびり(できたらいいな)ライフを満喫するお話。
誤字脱字の訂正、感想、などなど、お待ちしております。
やんわり決まってるけど、大体行き当たりばったりです。


称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる