1,064 / 1,235
32章 闘技大会を控えて
己を知る
しおりを挟む
半周というトモエの言葉は、オユキの予想通りにしっかりと伸びた。都合、借り受けている屋敷の内側を、オユキで三周程はすることになった。他の者たちは、オユキよりもかなり足が速くなった、体力も十分についていた少年たちに関してはさらに追加で一周を重ねて。
そして、揃って日々の鍛錬を行うための場にたどり着けば、すぐさま次が始まる。
トモエは、最早過去そうであったように休ませる気が無い。此処で、普段であれば、練武と考えていない場面では勿論休憩をはさむ。だが、今回はオユキもそうなのだが、少年たちにも改めて自覚をさせる心算があるのだ。武とは、少なくともトモエが己の掌中にありとしている流派では、徹底的に無駄を省く。要は、どれだけの無駄があるのか、そんなものを使う余力が無い場面で、己に遺されたわずかな力だけで、立つのもやっとと言う状況で動いて自覚をさせる必要がある。
散々に、これまでの事が準備運動でしかないのだと、散々に話していた理由をここから示すのだ。
「誰が、そのように武器を振るえと教えましたか」
散々に追い立てられて、走り切った少年たちのほうでは、最早武器をどうにか構えて立っている、それだけでしかない。少し、楽な時間を使ったはずのオユキも、しっかりとトモエに小突かれながら走ったために、いよいよもって武器を持ち上げて構えるというのは、はっきりと負担にしか感じない。さらには、構えて立っている、その状況だけでも疲労がただただ苛む。トモエは、少年たちを相手に、六人を纏めて相手取るためにオユキと向かい合ってはいない。今、オユキの正面に立っているのは、トモエの振る舞いを平然とこなし、なんとなれば追加でもう一周を走り抜けたカリン。
オユキが技の参考に、こちらで改めてトモエの横に並び立つためにと少し参考にしている相手が、オユキの正面に立っている。
「あちらはあちらで、良い時間を過ごしているようですが」
「ええ」
「そちらから、動く。私の動きはそう言うものですよ。それとも、慣れた技がご所望ですか」
「いいえ」
アイリスについては、より肉体に、身体能力に特化しているらしいクレドを相手に、イリアとセラフィーナまでもが出てきて遊んでいる。その様子を、セツナがただ楽し気に、己の伴侶をほめそやしながら眺めているため、尚の事それが苛立つのだと言わんばかりに遊びが激しさを増している。
少年たちのほうは、いつぞやの様にトモエを囲むようにどうにかそれぞれが立ち、教えたはずの型、まだ数日とはいえ改めてトモエが直している型通りとはいかず、どうにかそれに近づけようとしている処。
オユキは、会話をしてしまえば、言葉を必要以上に発すれば間違いなく呼吸が乱れるからと返答も最低限に。両手に持つのは、流派としての太刀ではなく。トモエが改めてオユキ用にと用意した、オユキが何を考えているのかをより深く理解したうえでウーヴェに頼んで用意した幅広の剣を両手に。向かい合うカリンは、こちらもしっかりと稼いだうえで、新しく用意したのだろう双剣。
二刀との違いは、カリンの物は同じ鞘に両の刃を納める事だろうか、それとも直刃と曲線の差だろうか。
意識しなければ、そのまま膝から崩れそうになる体にオユキは無理に意を通す。一度崩れてしまえば、最早己の体を再び起こすには少々時間がかかる。そして、それを待ってしまえばトモエの望まぬ結果になると分かっている。常々トモエが少年たちの体力を根こそぎ奪いきるような真似をしていたのは、型を正しく伝えるため。流派の理念、それを伝えることなくただ事実として、体に覚え込ませるために。
現状、オユキが新たな道に足を踏み出してはいる、だが、そちらについてはトモエの評価はつまりは少年たちと同じと言う事であるらしい。
「では、私も私の技でもって」
「いつ以来、でしたか」
「私の記憶では、半世紀以上ですね」
踏み出した足、無理に力を通しながら体も回して。それに従うように、間接だけを固めて、そこから起きる流れで刃を振るう。体に力が入らない、少しでも無理をすれば足さばきも成立しない。そんな状況だからこそ、如何に力を入れずに、それでも無理をして動くために。
僅かな会話でも、喉が焼け付く様に。乾いたのどが、まるで張り付くかのように。そして、違和感が容赦なく反射としての咳を引き起こそうとする。向き合う以上は、これがトモエであれば間違いなく互いの刃で言葉を交わすと言い切れる。だが、オユキにとってはカリンというのは、本当に過去に幾度か立ち会っただけの相手なのだ。
「こちらに来てからは、すっかりと老師にお相手を頼んでいましたが」
オユキの回す刃に、こちらも同じような動きで、しかし洗練という意味では比べるべくもない優美な動きで方手に持った剣を当てる。その反発を使って、オユキはさらに体を回す。右から、左へ。そして、回転によって流れる体を少し遠くへ。舞に似た動き、それはどこまで行っても流れを作る。そして、今は相手のほうがはるかになれているという、状況としては全くもってよくはない物。だが、やはりそれすらも楽しいのだ。少年たちに対して、容赦なく追い込みながらこれまで教えた物を使えと、使うようにとトモエは仕向けながらも、オユキにもきちんと意識が向いている。それが分かるからこそ、尚の事身が入るというものだ。
刃引きされているとはいえ、カリンが振っている物も、オユキが振っている物もどちらも金属の塊。回す動きが速度を上げ、かろうじて残っている握力と、手を放しても、滑らせてもまだ制御が聞く様にとトモエがつけてくれている手首にかけるための輪。それにしても、今後どのように使うのかを考えなければいけない。
「確かに、私の知っている物ともまた違う」
こうした少々野蛮なそれでも実用性と、はっきりと目的が分かるこの武器を見たのは東南アジアのとある国。有名な格闘技が、それにしても拳を覆いそれゆえに発展を見たスポーツとされている者によく似た、しかし何処までも原始的な武術が存在している国。その国に観光に訪れたときに、火花が散りやすいようにとわざと欠けさせた刃、しかして舞としてそうした目的を持っているからこそ幅広で、肉厚なその刃。それを思い出して作った刃に、さらにはトモエからそりを持つ太刀、さらには、トモエであれば鉄断ちも修めているため、生半な方法では防げぬとばかりにオユキが頼んだものよりも、さらに曲線を深く。持ち手が、半ばについていればもっと別の武器になるのではないか、今でさえ三日月にも似たほどの曲線を描くその武器を手に持って。
「ですが、老師が私に任せたのです」
そうトモエが、オユキをカリンに預けたのだ。
ならば、伝えるべきことは、オユキが習うべきことはカリンに任されている。動きの先達として、舞を、剣舞を己の流派として確立させた、トモエが認める才覚を示した人物によく習うようにと。確かに、トモエがオユキに伝えられることもある。しかし、それはどこまで行っても流派から出るものではない。流派として伝える舞というのは、何処まで行っても演武の類。神前にて、奉納演武を行う事はあった。実際に、前回の闘技大会に併せてオユキとアイリスに伝えた物が、それ。
「今回の奉納演武、そこまでには、私が満足するだけの優美な舞を身に着けて頂きましょう」
そして、カリンが動きの速度を一段上げる。体に力が入らぬオユキに、かつてのオユキがカリンに対して行ったように、こちらに動くのだと、こう動くのだと刃越しに伝える。はじく先は、次につながる様に。少しでもずれようものならば、そうでは無いのだと刃を合わせて動かして。
流れに身を任せてみれば、己がこれまで良しとしていた動き、それがどこまでカリンの求める動きと違っていたのかがよく分かる。虚実として、虚として。そう動いていたつもりが、相手の意表を突こうと考えた動きが、尽く手直しをされていく。今となっては、散々に走った後の体では、脚をばねとして力をためるというのは少し難度が高い。それでも、短くはない期間己に課してきた動きが癖として出ようとするのを、カリンがそうでは無いと窘めてくるのだ。
「跳ねる動きは、要所で使うからこそ意味があります。常にとしていては、観客の意表はつけませんよ」
そして、何故窘めるのか、他の動きを先にとするのか。それについては、カリンから言葉も併せて。
「飾り布があることを前提として、いえ、そちらでは緒付きの鈴でしたか。振りたてる動きも加えてとは思いますが、以前の話を聞けば動作に併せて自然となるという話でもありましたし」
さて、前回の事であれば、そもそも手に持っていたのは神授の太刀なのだが。
そこまで考えてオユキは、改めて思いを馳せる。神殿に納めてくれと、確かに預けたはずだ。武国からの者たちが、門を使って神国に、魔国に来るというのであれば今度はその処遇についても話が来そうなものだと。
オユキとしては、それこそ功績として与えられたものでもあるため望めば手元に来る物なのだ。ならば、基本として納めたままで問題はない。王太子の子供に与えた小太刀などを取り上げられるよりは、オユキとしても太刀だけを納めている現状のほうがはるかにましなのだ。確かにそれを渡したことで、色々と得られている便宜もある。いらぬことで不和を、戦という人同士を前提としたものを冠に抱える神の神殿を擁し、その柱にしても否定をする気が無いそれ。今後の事を考えて、いらぬ不和の種などを撒いてくれるなよと、オユキはそんな事を考える。脅し文句として、確かにオユキはそのような言葉は使っている。だが、差し当って巻き起こる戦など創造神が望む物だけで十分だと、オユキはそう考えているのだから。
「何やら、少々よそ事を考えているようですが」
そして、動きに集中しながらも他の事を考えるオユキに対して、そんな余裕はすべて奪うようにと、トモエから言われているからだろう。容赦のない事だと、そんな事を考えながらも改めてオユキは少し冷静に。あと、どの程度動くことが出来るのかを考える。決着の形、終わる直前。オユキが限界だと考える時間が来た時には、こうして誘導されるばかりではないように。
そして、揃って日々の鍛錬を行うための場にたどり着けば、すぐさま次が始まる。
トモエは、最早過去そうであったように休ませる気が無い。此処で、普段であれば、練武と考えていない場面では勿論休憩をはさむ。だが、今回はオユキもそうなのだが、少年たちにも改めて自覚をさせる心算があるのだ。武とは、少なくともトモエが己の掌中にありとしている流派では、徹底的に無駄を省く。要は、どれだけの無駄があるのか、そんなものを使う余力が無い場面で、己に遺されたわずかな力だけで、立つのもやっとと言う状況で動いて自覚をさせる必要がある。
散々に、これまでの事が準備運動でしかないのだと、散々に話していた理由をここから示すのだ。
「誰が、そのように武器を振るえと教えましたか」
散々に追い立てられて、走り切った少年たちのほうでは、最早武器をどうにか構えて立っている、それだけでしかない。少し、楽な時間を使ったはずのオユキも、しっかりとトモエに小突かれながら走ったために、いよいよもって武器を持ち上げて構えるというのは、はっきりと負担にしか感じない。さらには、構えて立っている、その状況だけでも疲労がただただ苛む。トモエは、少年たちを相手に、六人を纏めて相手取るためにオユキと向かい合ってはいない。今、オユキの正面に立っているのは、トモエの振る舞いを平然とこなし、なんとなれば追加でもう一周を走り抜けたカリン。
オユキが技の参考に、こちらで改めてトモエの横に並び立つためにと少し参考にしている相手が、オユキの正面に立っている。
「あちらはあちらで、良い時間を過ごしているようですが」
「ええ」
「そちらから、動く。私の動きはそう言うものですよ。それとも、慣れた技がご所望ですか」
「いいえ」
アイリスについては、より肉体に、身体能力に特化しているらしいクレドを相手に、イリアとセラフィーナまでもが出てきて遊んでいる。その様子を、セツナがただ楽し気に、己の伴侶をほめそやしながら眺めているため、尚の事それが苛立つのだと言わんばかりに遊びが激しさを増している。
少年たちのほうは、いつぞやの様にトモエを囲むようにどうにかそれぞれが立ち、教えたはずの型、まだ数日とはいえ改めてトモエが直している型通りとはいかず、どうにかそれに近づけようとしている処。
オユキは、会話をしてしまえば、言葉を必要以上に発すれば間違いなく呼吸が乱れるからと返答も最低限に。両手に持つのは、流派としての太刀ではなく。トモエが改めてオユキ用にと用意した、オユキが何を考えているのかをより深く理解したうえでウーヴェに頼んで用意した幅広の剣を両手に。向かい合うカリンは、こちらもしっかりと稼いだうえで、新しく用意したのだろう双剣。
二刀との違いは、カリンの物は同じ鞘に両の刃を納める事だろうか、それとも直刃と曲線の差だろうか。
意識しなければ、そのまま膝から崩れそうになる体にオユキは無理に意を通す。一度崩れてしまえば、最早己の体を再び起こすには少々時間がかかる。そして、それを待ってしまえばトモエの望まぬ結果になると分かっている。常々トモエが少年たちの体力を根こそぎ奪いきるような真似をしていたのは、型を正しく伝えるため。流派の理念、それを伝えることなくただ事実として、体に覚え込ませるために。
現状、オユキが新たな道に足を踏み出してはいる、だが、そちらについてはトモエの評価はつまりは少年たちと同じと言う事であるらしい。
「では、私も私の技でもって」
「いつ以来、でしたか」
「私の記憶では、半世紀以上ですね」
踏み出した足、無理に力を通しながら体も回して。それに従うように、間接だけを固めて、そこから起きる流れで刃を振るう。体に力が入らない、少しでも無理をすれば足さばきも成立しない。そんな状況だからこそ、如何に力を入れずに、それでも無理をして動くために。
僅かな会話でも、喉が焼け付く様に。乾いたのどが、まるで張り付くかのように。そして、違和感が容赦なく反射としての咳を引き起こそうとする。向き合う以上は、これがトモエであれば間違いなく互いの刃で言葉を交わすと言い切れる。だが、オユキにとってはカリンというのは、本当に過去に幾度か立ち会っただけの相手なのだ。
「こちらに来てからは、すっかりと老師にお相手を頼んでいましたが」
オユキの回す刃に、こちらも同じような動きで、しかし洗練という意味では比べるべくもない優美な動きで方手に持った剣を当てる。その反発を使って、オユキはさらに体を回す。右から、左へ。そして、回転によって流れる体を少し遠くへ。舞に似た動き、それはどこまで行っても流れを作る。そして、今は相手のほうがはるかになれているという、状況としては全くもってよくはない物。だが、やはりそれすらも楽しいのだ。少年たちに対して、容赦なく追い込みながらこれまで教えた物を使えと、使うようにとトモエは仕向けながらも、オユキにもきちんと意識が向いている。それが分かるからこそ、尚の事身が入るというものだ。
刃引きされているとはいえ、カリンが振っている物も、オユキが振っている物もどちらも金属の塊。回す動きが速度を上げ、かろうじて残っている握力と、手を放しても、滑らせてもまだ制御が聞く様にとトモエがつけてくれている手首にかけるための輪。それにしても、今後どのように使うのかを考えなければいけない。
「確かに、私の知っている物ともまた違う」
こうした少々野蛮なそれでも実用性と、はっきりと目的が分かるこの武器を見たのは東南アジアのとある国。有名な格闘技が、それにしても拳を覆いそれゆえに発展を見たスポーツとされている者によく似た、しかし何処までも原始的な武術が存在している国。その国に観光に訪れたときに、火花が散りやすいようにとわざと欠けさせた刃、しかして舞としてそうした目的を持っているからこそ幅広で、肉厚なその刃。それを思い出して作った刃に、さらにはトモエからそりを持つ太刀、さらには、トモエであれば鉄断ちも修めているため、生半な方法では防げぬとばかりにオユキが頼んだものよりも、さらに曲線を深く。持ち手が、半ばについていればもっと別の武器になるのではないか、今でさえ三日月にも似たほどの曲線を描くその武器を手に持って。
「ですが、老師が私に任せたのです」
そうトモエが、オユキをカリンに預けたのだ。
ならば、伝えるべきことは、オユキが習うべきことはカリンに任されている。動きの先達として、舞を、剣舞を己の流派として確立させた、トモエが認める才覚を示した人物によく習うようにと。確かに、トモエがオユキに伝えられることもある。しかし、それはどこまで行っても流派から出るものではない。流派として伝える舞というのは、何処まで行っても演武の類。神前にて、奉納演武を行う事はあった。実際に、前回の闘技大会に併せてオユキとアイリスに伝えた物が、それ。
「今回の奉納演武、そこまでには、私が満足するだけの優美な舞を身に着けて頂きましょう」
そして、カリンが動きの速度を一段上げる。体に力が入らぬオユキに、かつてのオユキがカリンに対して行ったように、こちらに動くのだと、こう動くのだと刃越しに伝える。はじく先は、次につながる様に。少しでもずれようものならば、そうでは無いのだと刃を合わせて動かして。
流れに身を任せてみれば、己がこれまで良しとしていた動き、それがどこまでカリンの求める動きと違っていたのかがよく分かる。虚実として、虚として。そう動いていたつもりが、相手の意表を突こうと考えた動きが、尽く手直しをされていく。今となっては、散々に走った後の体では、脚をばねとして力をためるというのは少し難度が高い。それでも、短くはない期間己に課してきた動きが癖として出ようとするのを、カリンがそうでは無いと窘めてくるのだ。
「跳ねる動きは、要所で使うからこそ意味があります。常にとしていては、観客の意表はつけませんよ」
そして、何故窘めるのか、他の動きを先にとするのか。それについては、カリンから言葉も併せて。
「飾り布があることを前提として、いえ、そちらでは緒付きの鈴でしたか。振りたてる動きも加えてとは思いますが、以前の話を聞けば動作に併せて自然となるという話でもありましたし」
さて、前回の事であれば、そもそも手に持っていたのは神授の太刀なのだが。
そこまで考えてオユキは、改めて思いを馳せる。神殿に納めてくれと、確かに預けたはずだ。武国からの者たちが、門を使って神国に、魔国に来るというのであれば今度はその処遇についても話が来そうなものだと。
オユキとしては、それこそ功績として与えられたものでもあるため望めば手元に来る物なのだ。ならば、基本として納めたままで問題はない。王太子の子供に与えた小太刀などを取り上げられるよりは、オユキとしても太刀だけを納めている現状のほうがはるかにましなのだ。確かにそれを渡したことで、色々と得られている便宜もある。いらぬことで不和を、戦という人同士を前提としたものを冠に抱える神の神殿を擁し、その柱にしても否定をする気が無いそれ。今後の事を考えて、いらぬ不和の種などを撒いてくれるなよと、オユキはそんな事を考える。脅し文句として、確かにオユキはそのような言葉は使っている。だが、差し当って巻き起こる戦など創造神が望む物だけで十分だと、オユキはそう考えているのだから。
「何やら、少々よそ事を考えているようですが」
そして、動きに集中しながらも他の事を考えるオユキに対して、そんな余裕はすべて奪うようにと、トモエから言われているからだろう。容赦のない事だと、そんな事を考えながらも改めてオユキは少し冷静に。あと、どの程度動くことが出来るのかを考える。決着の形、終わる直前。オユキが限界だと考える時間が来た時には、こうして誘導されるばかりではないように。
0
あなたにおすすめの小説
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
転生したら名家の次男になりましたが、俺は汚点らしいです
NEXTブレイブ
ファンタジー
ただの人間、野上良は名家であるグリモワール家の次男に転生したが、その次男には名家の人間でありながら、汚点であるが、兄、姉、母からは愛されていたが、父親からは嫌われていた
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
転生したら領主の息子だったので快適な暮らしのために知識チートを実践しました
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
不摂生が祟ったのか浴槽で溺死したブラック企業務めの社畜は、ステップド騎士家の長男エルに転生する。
不便な異世界で生活環境を改善するためにエルは知恵を絞る。
14万文字執筆済み。2025年8月25日~9月30日まで毎日7:10、12:10の一日二回更新。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。
転生したらスキル転生って・・・!?
ノトア
ファンタジー
世界に危機が訪れて転生することに・・・。
〜あれ?ここは何処?〜
転生した場所は森の中・・・右も左も分からない状態ですが、天然?な女神にサポートされながらも何とか生きて行きます。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
初めて書くので、誤字脱字や違和感はご了承ください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる