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32章 闘技大会を控えて
加えて
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アイリスとアベルに加えて、ユーフォリアとカリンも併せて魔国に足を運んでいた。アメツに関しては、確かにローレンツとは旧知であるらしく、オユキが引き合わせてしまえば後の事はそちらで話すからと分かれて。ついでとばかりに見知った顔で集まってはどうかとエステールをつけられたものの。
「まぁ、そうなるわよね」
「オユキさん、アイリスさんもいいですか。確かに戦と武技からお役目を頂いている、優先すべきはそちらだという考えも理解はできます。ですが、お二人が今いるのは魔国であり、知識と魔の神殿を擁する国でもあります。巫女という役職を得ている、そこで神を降ろすにも、アイリスさんであれば土地に加護をとするにも当然マナが必要になるわけですし、お二人とも以前の降臨祭では」
そして、のんびりお茶でも飲みながら、少し話をしようか等と言う流れではなく。オユキのほうでは、戻る前の狩猟に不満もあったため、早速鍛錬をと言ってみたものだがカナリアに捕獲された。勿論、身体能力にものを言わせて、技にものを言わせて逃げることもできるのだが、生憎とセツナとクレドがそれを許してくれなかった。
そして、揃って屋敷の外、鍛錬をと考えて出てきた庭に腰を下ろして足を組み。滔々とアイリスの説教を聞きながら瞑想などを行っている。エステールとシェリアについてはユーフォリアが魔国での生活、今オユキが、トモエにと当てられている書簡であったりを確認したいからと連れ立って。慣れた顔が、改めて一堂に揃うのは夕食の席となるのだろうか。セツナとクレドの紹介位は、見慣れぬ顔の紹介位は等とそうした流れについては、随分と簡素な形で終わった。
「良いですか。闘技大会でも、巫女としてのお勤めがあると聞いています。さらには、そのあとに、直後に控えている降臨祭でも、オユキさんは私たちの種族との関係を考えていると聞きました。アイリスさんにしても、豊穣の加護、祖霊様との交流を想うのでしょう。つまるところ、マナが昨年よりも必要になることでしょう。そして、お二方の増加量というのは、私の見る限りほとんどありません。勿論、散々に使ってきたのだと、それは分かるのですが」
基本的に、マナの扱いについてはセツナにしてもカナリアに譲っている。種族としてのと言う事であれば、それこそセツナも口を出すのだろうが、今はとにかくマナの保有量を増やすのが大事だと、カナリアの教育方針に一つ頷いてからはこちらも何やら物珍し気に手伝ってくれてもいる。
もとより、魔国に満ちる夏の気配。そちらに依ったマナというのはオユキが苦手であり、己で取り込んで加工などと言う事も未だに難しいオユキの為にと、こうして集まっている場ではとオユキ用に周囲の環境を整えてくれてもいる。となると、カナリアにとっては、祖霊から継いだ炎により親しいカナリアにとっては、苦手な環境ではないのかとも思うのだが、マナの扱いについては一切問題が無い事もありただただ能力の差を突き付けて。
「アイリスさんも、確か」
「よく覚えていたわね」
「流石に、早々忘れる物ではありませんし、夏が苦手というのも聞いてはいましたから」
「ただ、祖霊様はというよりも、あの子と違って私は祖霊様から特に火に関する物を継いでいるのよね」
セラフィーナに関しても、今回は一緒にこちらに来ているらしい。らしいというのも、彼女の扱いに関してはやはりアイリスの付き人とでもいえばいいのだろうか。アベルの側室を狙って、それを部族の遣いとして来ていた相手に宣言した彼女は、今は部屋を整えるためにと動いている。アベルにしても、ミリアムと話さねばならぬことも多い様でそちらはそちらでと言うものだ。勿論、それ以外にも武国に対して彼が出来る範囲でとしなければならない者でもあり、今頃は今後の予定、舵取りに関して頭を悩ませていることだろう。そちらに対しての助言を求められても困るため、オユキとしても自分から積極的にどうこうとは今は考えていない。
それこそ、必要があればアイリスから経由してと言う事もあるだろうが。
「確かに、セラフィーナさんは氷や雪でしたか」
「セツナだったかしら、そっちのと随分と近いのよねあの子は」
「あの、アイリスさん、一応、その」
平然と敬称をつけずに、これまでも、よほどのことが無い限りアイリスはそのような振る舞いではあるのだが。
「なに、良いよ。我が良人にしてもそうじゃが、獣の特徴を持つ者たちというのは己の祖以外に早々敬意を払うものではない」
「一応父祖や集団の長には、相応に敬意を払うぞ」
「そういえば、アイリスさんもクレドさんも互いの事で驚いた様子もありませんが」
「獣精でしょう。私も同じだもの、それくらいは分かる物」
至極あっさりとアイリスが語るものだが、それこそ種族としての特性だと言う事なのだろう。オユキのほうでは、正直な所セツナから同族であり幼子だと呼ばれている、翼人種が覚えがあるからと連れてきた人物だというのに、どうにも同族意識がわかない者でもある。確かに、己の性質とでもいえばいいのだろうか、そうした物は聞くにつけてもよく似ていると確かにオユキもそう感じるのだが。
「匂いの感じだと、狼と月、それから蝙蝠と病かしら」
「その、聞こえた範囲だと、なかなかに私としても思う所があるのですが」
「あら、そうなの」
アイリスが、実に軽やかに流すものだ。確かに、オユキとしても思う所がある来歴を並べられたものだが、何よりも気になるのは。
「病の加護というのは、その、正直な所どういった」
「俺たちの祖霊の話か」
「ええと、はい。その、アイリスさんの言葉に有ったのですが」
クレドが、人狼と呼ばれる種族が何故氷の乙女たちと共に暮らしているのか、隔絶された地を住みかとしているのか。振り返ってみれば、確かにオユキは陸に考えてもいなかった。氷の乙女については、そもそもそういった種族である。では、山に囲まれ雪に閉ざされた集落、そこに流れ着いた人狼という種族は、もしくは最初から近隣で暮らしていただろう種族というのがどういうものか。それについて、改めて考えるきっかけとでもいえばいいのだろうか。
「病は病だ」
「その、どのような。いえ、言葉通りの意味と言う事ですか」
「ああ。俺たちが与えることもできる、我がものとすることもできる。故に、病を司る祖霊を持つ」
「どうにも、聞き取れていないことが多そうなものですね」
オユキにとって、アイリスの並べた物、それだけで連想する酷く有名な存在もある。伝承が形を、かつての世界で語られたものが力を持つというのなら、確かにとそう納得するものが。
「話は変わると言う訳ではありませんが、その、クレド様の種族で女性は」
「割合でいえば、極僅かだなここ二百年程は生まれていないんじゃなかったか」
「私たちにしても、祖霊様によって割合は違うものね。そちらも、女王がとなるのかしら」
「ああ。夜の支配者、満月の女王。そうした者が、生まれては里から男どもを連れて出てとなるな」
異種族の話、それを聞くのは楽しい物だ。というよりも、そうしてクレドがアイリスに促される形で語る内容というのは、かつての世界であまり興味を持たなかったオユキにしても楽しい物ではある。読み物として好んでいたトモエにしても、少年たちを並べて素振りを行いながらも、意識を向けている様子。
クレドの語り口、言葉というのは、静かだが良く響く。
「オユキさん、アイリスさん。どちらも、興味があるのは分かりますし、私としても色々と聞いてみたいとは思いますが。今は、魔術の練習の時間です」
「とはいっても、結局はこうしてオユキは不足を取り込んで回復を。私にしても、似たようなものじゃない」
「ですから、お二人ともそのほとんど枯渇している状態が常だというのが問題なんです。全く、常々繰り返しているはずですけど、マナが不足してしまえば本質から補填が始まります。そちらが傷ついてしまえば、回復にはとにかく時間をかけるしかなくなるんですから」
「気を失う、命に係わる、ええ、理解はしているのですが」
こうして、セツナによってオユキが取り込みやすい形に色々と直してもらったところで。それを取り込んでいるのだろう、己の内で僅かに満たされていくといった、そうした感覚は確かにオユキも少しづつ理解が及び始めている。
「その、正直、寝て起きたとき、その時ほどの回復が見られないと言いますか」
「おや」
「幼子であれば、そうであろうよ」
「セツナ様は、種族という観点からそうした意見ですか」
オユキにとっては睡眠、そこで得られるもののほうが大きいのだとそう感想を話してみる。だが、色々と習っているカナリアからは疑問の声が上がり、同じ種族であるセツナからは納得の声が。
「うむ。魔術に、文字に親しんでいるその方にとっては、自覚の上で取り込んで、己の内に満たす。その流れが自然でもあり、より効率が良いと思えるのじゃろう。長じたならばそれこそ自然な流れでもあるのじゃが、幼子であるうちは、如何にもそれは難しい。特に、この幼子は冬と眠りの女神に連なってもおる。ならばこそ、眠りのまにまに得られるものが多いのじゃろうよ」
「氷の乙女、セツナ様たちの種族という話では」
「妾たちにしても、個人差はあるぞ。妾は種族の長でもあり名が示すもの、それに限りなく近い形で成立しておる。そこな狐の精と同じく、祖たる上位者に己を寄せていった結果じゃがの」
「ああ、成程。それで族長様が」
さて、何やらオユキの分からぬ話を、この世界の理に詳しい者たちの間で行っている物だ。魔術師であるカナリア、長く生きているセツナ。この二人の間で、口の動きではもっと長く話しているはずが、色々な情報がやり取りされているはずなのだが、とにかくオユキの耳に届く言葉は少ない。
改めて、魔国に滞在している間に、こちらの王妃に話を強請ってみたいものだと、それこそ知識と魔の神殿に足を運んで、話を聞くのも良いかもしれないと。そんな事を考えながら、改めてセツナが力を振るった一角で、空気に含まれているだろうマナ、それを意識をしながら取り込んで。
「まぁ、そうなるわよね」
「オユキさん、アイリスさんもいいですか。確かに戦と武技からお役目を頂いている、優先すべきはそちらだという考えも理解はできます。ですが、お二人が今いるのは魔国であり、知識と魔の神殿を擁する国でもあります。巫女という役職を得ている、そこで神を降ろすにも、アイリスさんであれば土地に加護をとするにも当然マナが必要になるわけですし、お二人とも以前の降臨祭では」
そして、のんびりお茶でも飲みながら、少し話をしようか等と言う流れではなく。オユキのほうでは、戻る前の狩猟に不満もあったため、早速鍛錬をと言ってみたものだがカナリアに捕獲された。勿論、身体能力にものを言わせて、技にものを言わせて逃げることもできるのだが、生憎とセツナとクレドがそれを許してくれなかった。
そして、揃って屋敷の外、鍛錬をと考えて出てきた庭に腰を下ろして足を組み。滔々とアイリスの説教を聞きながら瞑想などを行っている。エステールとシェリアについてはユーフォリアが魔国での生活、今オユキが、トモエにと当てられている書簡であったりを確認したいからと連れ立って。慣れた顔が、改めて一堂に揃うのは夕食の席となるのだろうか。セツナとクレドの紹介位は、見慣れぬ顔の紹介位は等とそうした流れについては、随分と簡素な形で終わった。
「良いですか。闘技大会でも、巫女としてのお勤めがあると聞いています。さらには、そのあとに、直後に控えている降臨祭でも、オユキさんは私たちの種族との関係を考えていると聞きました。アイリスさんにしても、豊穣の加護、祖霊様との交流を想うのでしょう。つまるところ、マナが昨年よりも必要になることでしょう。そして、お二方の増加量というのは、私の見る限りほとんどありません。勿論、散々に使ってきたのだと、それは分かるのですが」
基本的に、マナの扱いについてはセツナにしてもカナリアに譲っている。種族としてのと言う事であれば、それこそセツナも口を出すのだろうが、今はとにかくマナの保有量を増やすのが大事だと、カナリアの教育方針に一つ頷いてからはこちらも何やら物珍し気に手伝ってくれてもいる。
もとより、魔国に満ちる夏の気配。そちらに依ったマナというのはオユキが苦手であり、己で取り込んで加工などと言う事も未だに難しいオユキの為にと、こうして集まっている場ではとオユキ用に周囲の環境を整えてくれてもいる。となると、カナリアにとっては、祖霊から継いだ炎により親しいカナリアにとっては、苦手な環境ではないのかとも思うのだが、マナの扱いについては一切問題が無い事もありただただ能力の差を突き付けて。
「アイリスさんも、確か」
「よく覚えていたわね」
「流石に、早々忘れる物ではありませんし、夏が苦手というのも聞いてはいましたから」
「ただ、祖霊様はというよりも、あの子と違って私は祖霊様から特に火に関する物を継いでいるのよね」
セラフィーナに関しても、今回は一緒にこちらに来ているらしい。らしいというのも、彼女の扱いに関してはやはりアイリスの付き人とでもいえばいいのだろうか。アベルの側室を狙って、それを部族の遣いとして来ていた相手に宣言した彼女は、今は部屋を整えるためにと動いている。アベルにしても、ミリアムと話さねばならぬことも多い様でそちらはそちらでと言うものだ。勿論、それ以外にも武国に対して彼が出来る範囲でとしなければならない者でもあり、今頃は今後の予定、舵取りに関して頭を悩ませていることだろう。そちらに対しての助言を求められても困るため、オユキとしても自分から積極的にどうこうとは今は考えていない。
それこそ、必要があればアイリスから経由してと言う事もあるだろうが。
「確かに、セラフィーナさんは氷や雪でしたか」
「セツナだったかしら、そっちのと随分と近いのよねあの子は」
「あの、アイリスさん、一応、その」
平然と敬称をつけずに、これまでも、よほどのことが無い限りアイリスはそのような振る舞いではあるのだが。
「なに、良いよ。我が良人にしてもそうじゃが、獣の特徴を持つ者たちというのは己の祖以外に早々敬意を払うものではない」
「一応父祖や集団の長には、相応に敬意を払うぞ」
「そういえば、アイリスさんもクレドさんも互いの事で驚いた様子もありませんが」
「獣精でしょう。私も同じだもの、それくらいは分かる物」
至極あっさりとアイリスが語るものだが、それこそ種族としての特性だと言う事なのだろう。オユキのほうでは、正直な所セツナから同族であり幼子だと呼ばれている、翼人種が覚えがあるからと連れてきた人物だというのに、どうにも同族意識がわかない者でもある。確かに、己の性質とでもいえばいいのだろうか、そうした物は聞くにつけてもよく似ていると確かにオユキもそう感じるのだが。
「匂いの感じだと、狼と月、それから蝙蝠と病かしら」
「その、聞こえた範囲だと、なかなかに私としても思う所があるのですが」
「あら、そうなの」
アイリスが、実に軽やかに流すものだ。確かに、オユキとしても思う所がある来歴を並べられたものだが、何よりも気になるのは。
「病の加護というのは、その、正直な所どういった」
「俺たちの祖霊の話か」
「ええと、はい。その、アイリスさんの言葉に有ったのですが」
クレドが、人狼と呼ばれる種族が何故氷の乙女たちと共に暮らしているのか、隔絶された地を住みかとしているのか。振り返ってみれば、確かにオユキは陸に考えてもいなかった。氷の乙女については、そもそもそういった種族である。では、山に囲まれ雪に閉ざされた集落、そこに流れ着いた人狼という種族は、もしくは最初から近隣で暮らしていただろう種族というのがどういうものか。それについて、改めて考えるきっかけとでもいえばいいのだろうか。
「病は病だ」
「その、どのような。いえ、言葉通りの意味と言う事ですか」
「ああ。俺たちが与えることもできる、我がものとすることもできる。故に、病を司る祖霊を持つ」
「どうにも、聞き取れていないことが多そうなものですね」
オユキにとって、アイリスの並べた物、それだけで連想する酷く有名な存在もある。伝承が形を、かつての世界で語られたものが力を持つというのなら、確かにとそう納得するものが。
「話は変わると言う訳ではありませんが、その、クレド様の種族で女性は」
「割合でいえば、極僅かだなここ二百年程は生まれていないんじゃなかったか」
「私たちにしても、祖霊様によって割合は違うものね。そちらも、女王がとなるのかしら」
「ああ。夜の支配者、満月の女王。そうした者が、生まれては里から男どもを連れて出てとなるな」
異種族の話、それを聞くのは楽しい物だ。というよりも、そうしてクレドがアイリスに促される形で語る内容というのは、かつての世界であまり興味を持たなかったオユキにしても楽しい物ではある。読み物として好んでいたトモエにしても、少年たちを並べて素振りを行いながらも、意識を向けている様子。
クレドの語り口、言葉というのは、静かだが良く響く。
「オユキさん、アイリスさん。どちらも、興味があるのは分かりますし、私としても色々と聞いてみたいとは思いますが。今は、魔術の練習の時間です」
「とはいっても、結局はこうしてオユキは不足を取り込んで回復を。私にしても、似たようなものじゃない」
「ですから、お二人ともそのほとんど枯渇している状態が常だというのが問題なんです。全く、常々繰り返しているはずですけど、マナが不足してしまえば本質から補填が始まります。そちらが傷ついてしまえば、回復にはとにかく時間をかけるしかなくなるんですから」
「気を失う、命に係わる、ええ、理解はしているのですが」
こうして、セツナによってオユキが取り込みやすい形に色々と直してもらったところで。それを取り込んでいるのだろう、己の内で僅かに満たされていくといった、そうした感覚は確かにオユキも少しづつ理解が及び始めている。
「その、正直、寝て起きたとき、その時ほどの回復が見られないと言いますか」
「おや」
「幼子であれば、そうであろうよ」
「セツナ様は、種族という観点からそうした意見ですか」
オユキにとっては睡眠、そこで得られるもののほうが大きいのだとそう感想を話してみる。だが、色々と習っているカナリアからは疑問の声が上がり、同じ種族であるセツナからは納得の声が。
「うむ。魔術に、文字に親しんでいるその方にとっては、自覚の上で取り込んで、己の内に満たす。その流れが自然でもあり、より効率が良いと思えるのじゃろう。長じたならばそれこそ自然な流れでもあるのじゃが、幼子であるうちは、如何にもそれは難しい。特に、この幼子は冬と眠りの女神に連なってもおる。ならばこそ、眠りのまにまに得られるものが多いのじゃろうよ」
「氷の乙女、セツナ様たちの種族という話では」
「妾たちにしても、個人差はあるぞ。妾は種族の長でもあり名が示すもの、それに限りなく近い形で成立しておる。そこな狐の精と同じく、祖たる上位者に己を寄せていった結果じゃがの」
「ああ、成程。それで族長様が」
さて、何やらオユキの分からぬ話を、この世界の理に詳しい者たちの間で行っている物だ。魔術師であるカナリア、長く生きているセツナ。この二人の間で、口の動きではもっと長く話しているはずが、色々な情報がやり取りされているはずなのだが、とにかくオユキの耳に届く言葉は少ない。
改めて、魔国に滞在している間に、こちらの王妃に話を強請ってみたいものだと、それこそ知識と魔の神殿に足を運んで、話を聞くのも良いかもしれないと。そんな事を考えながら、改めてセツナが力を振るった一角で、空気に含まれているだろうマナ、それを意識をしながら取り込んで。
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