984 / 1,235
29章 豊かな実りを願い
席を分けずに
しおりを挟む
トモエとしても、甚だ疑問ではあるのだが。アルノーはいったい、どうやってこれだけの作業を一人でこなしているのだろうかと。昼には、ヴィルヘルミナが大量に買い込んだ食材を使って、オユキが言い出したジャガイモをきちんと仕上げて。さらには、それを丁稚たちにも分けた上で監督も行いながら使用人たちへも。そして、気が付けば夕食までもが用意されている。かなり厚手の肉が、アイリスとトモエには用意され。オユキにはローストビーフとしたうえで。付け合わせにはマッシュドポテト迄。トモエのリクエストにも応えるためだろう、ジャガイモを使ったグラタン、彼の出身国では有名なものまで。
他のスープであったりは、事前に用意していれば問題ないだろうと予想はつく。だが、どうしても火を使わなければいけない物を、こうも多くというのはトモエとしてはなんだかんだと台所に立つことが多かった身として、非常に不思議に思えるものなのだ。かつてにあった、便利な道具などと言うのは本当にごく一部しかない。ジャガイモにしても、家庭の範疇であれば便利な家電があったのだがこちらではそれも無い。
「その、トモエさん」
「ああ、いえ、アルノーさんはどうやってこれほどをと」
「それは、確かに」
「あの料理人も、まぁ、本当に抜けているわよね」
そして、食卓には今日ばかりはアイリスも同じ席に。ジャガイモをさて狐は食べるのか、等とトモエは考えたものだが、オユキによれば雑食性。基本として野ネズミを好むのは違いないし、肉食に近い植生ではあるものの。木の実なども食べる以上は穀物も大丈夫だろうとそのような話。ただ、トモエから見たときには、そもそも五穀豊穣として祀られる以上は、田畑の守護などを想うものだ。そのあたりは、ネズミを狩るからかと納得できそうなものだがオユキが言うには穴を掘る習性がと言う事でもあるらしい。ならば、地下茎の芋などは真っ先にとそんな事を考えて。
「トモエ」
「失礼を」
「一応なのだけれど、確かに獣の特徴は持っているけれどそのあたりは他の草食の獣を祖に持つ者たちと変わらないわよ。一応犬に依る者たちもいるけれど、ハヤト様が言っていたように玉ねぎでどうこうなんていう事も無い物」
そして、しっかりとそのあたりが視線に乗ったらしい。アイリスから、そのあたりはきちんと訂正が入る。今にしても、アイリスはトモエの物よりも大きく切り出された肉を、他の同席者が、オユキは除いて、不愉快に思わない程度の大きさに切っては、せっせと口に運んでいる。合間に、それが当然とばかりにグラタンを掬ってはこちらも同様。昼間に、相応に動いたからと言わんばかりに大量に。ただ、昨日程オユキが忌避感を覚えることが無い。これまでに比べて、自分もきちんと食べられる食材があるからだろうか。それとも、おやつと言うには間食と言うにはかなりの量を既に食べていることもあるからだろうか。後者であれば、トモエが気が付いていたオユキらしい嫉妬と言えばいいのだろう。己の体を成長させるためには食べなければと言う事を理解はしていて、しかし食事を大量にとることが難しいのだとその事実が邪魔をして。しかし、目の前にはそれを全く苦にしない相手がいる。それに対する感情に起因しての事。
だが、そのあたりは本人としても気が付いている様子を見せていた以上は、自覚以上の物があったには違いない。どうにもならないと、そうして一先ず諦めるようにしていたのだろうが、オユキの中では冬に属するといえばいいのだろうか。実際の収穫よりも、食物それぞれに持つ季節、どういった環境で人を助けたのか。そうした物が重要なのだと示唆を得られた。それが、かなり心を軽くしているには違いない。問題としては。
「その、カリンさんは」
常のような華やかさ、ヴィルヘルミナともまた違う華やかさを纏っていたはずの相手が、随分と疲れた様子で何やらやさぐれたように食事を進めている。
「アルノーに、豆を挽かされていましたから」
「豆、ですか」
「久しぶりに食べたいとのことで、大豆をそれなりの量買い求めてこられたので」
「挽くとなると、豆乳ですか」
こちらでは磨砕と言えばいいのだろうか。電機などはない世界なので、勿論非常に古い形の石臼などは当然として存在している。要は、それをまわす役目を申し付かったと言う事らしい。だが、石臼程度なら回す程度どうとでもなるだけの能力は既にカリンも身に着けているだろう。そんなトモエとオユキの視線に気が付いたからだろうか。
「広い空間であればまだしも、あれほど狭い空間で延々と。それも、一袋が終わったからと言って、終わりではなく」
「確かに、一袋にしてもかなりの量でしたが」
「石臼に移すところまで私がやらねばなりませんでしたし、挽いた後の粉にしても改めて集めて別の袋に」
本当に大変だったのだと。これまでであれば、小麦にしても粉で買っている。勿論、そうした作業を行ってくれている人物がいるには違いない。そして、そちらに対する感謝を忘れていないのも事実。だからこそ、そちらに対して対価を惜しみはしない。それほどに、自分たちで行うには、何処までも向いた性格ではない者たちの集まりだ。
「本当に、おつかれさまでした」
「ねぎらいはありがたく、アルノーが言うには明日の朝にはきちんととのことでしたが」
「その、話を聞いただけでは、あまり想像がつかなかったのだけれど」
「豆乳を酢で固める類の物です。そういった意味では蘇よりもチーズうに近いという事もできますか」
ただ煮詰めた物よりは、それこそレモンの果汁を使って作るカッテージチーズにより近いと、オユキの中ではそうした認識。トモエとしても、前に食べた物はいよいよ揚げパンと一緒にともなっていたため、確かにと思う所もある。
「オユキは、意外と形を気にするのね」
「分類に関しては、それなりに気になる性質と言いますか」
そして、珍しいと感じたのだろうか。それとも、ここまでのあまりに奔放な振る舞いに対して、そういった印象が付いたのだろうか。そんな事をオユキは思いながらも、一先ず無難だと思える方向で回答を。アルノーとしては不本意だと、そう分かる取り合わせになっているオユキの前に並ぶ食事。要はローストビーフの付け合わせに使われたマッシュドポテトにさらにグラタン。どちらもジャガイモを使わなければならないからだろうか。オユキの物については、はっきりと食感の違いが分かる様に味付けにしても変えられている。本来であれば、軽くチーズを混ぜてとするのだろう、バターや牛乳を使うのだろうマッシュドポテトにしてもオリーブの香りがするものになっている。
最も、そうしたアルノーのささやかな努力に全く気が付かないのもオユキなのだが。
「オユキさんは、そうですね。意外に思われるかもしれませんが、どちらかと言えば分類学にも明るいわけですし」
「あら、子供と聞いていたから、てっきり」
「いえ、実際に私が絵得ていた職はそちらではありましたが、だからこそ、でしょうか」
確かにそう思われるのは無理もない、トモエがそう感じているのかどこか笑いながらそんな話をされて。さらには、ヴィルヘルミナからは、分類学に詳しいとなると両親とは違う道を選んだのかと疑問が呈される。ただ、オユキははっきりと後を追いかけたこともある。母親が、確かにそうした方面に明るかったこともあり、父親の後を追いかけはしたもののある意味どちらもと言った形にはなっている。あとは、そうした細かい部分を気にしなければならないことが多かったからだろうか。
「理系という括りは私たちの国だけでしたが、少なくとも物を作る以上は」
「そう、ね。私の分野は奏者が、歌手がそういえばそれがと言う物も多かったのよね」
細分化と言うのが、とにかく難しい分野に生きていた相手から。
「私たちにしても、新しい流派とは言う物の」
そして、トモエがそれに同調してため息を一つ。カリンについては、自分でも色々と自覚があるのか、どこかばつが悪そうに。
「思想を継いでいるのなら、基本的には分派だと私は考えるのですが」
「確かに、そこにある想いは大事だわ」
トモエの意見として、そのように。そして、同じ思想のヴィルヘルミナはただ一つ頷いて。だが、それに関しては、オユキとしても言い返してみたいことなどもあるという物だ。過去から現在まで、同時多発と言えばいいのだろうか。いくつかの事柄が世に出て、全く違う場で、いよいよ接点も無い相手ではあるのだが。同じものを見て、同じことを考えて。出力すらも同じことなど、本当にしばしば起こるのだ。起こったのだ。
「しかしながら、己の経過それを全て見せてというのもなかなか難しい物ですから」
「そうね。確かに完成品となる前に、それは美しくないわね」
「オユキさん、話をそらそうとしていますか」
それは、あまりに分かりやすすぎると、トモエから容赦のない追及が。要は、こちらに来て改めて己の道を、トモエを打倒する方法として模索した物とて、完成品はカリンだとここまでの間にトモエは見出している。他にいくつか、それこそ今のカリンが見せる振る舞いは無いのだが、過去にはあったのだろうと体の動かし方でわかるという物だ。
「その、よもやと言う事はありますし、私としては一部の心算ではあったのですが」
「根幹部分をとなっているのであれば、それは一部とはなかなか呼べませんよ」
「確かに、少し前までのオユキの動きは、過去の私の物からと言うのは分かるけれど」
そして、しっかりと真似をされた相手としては、ある程度過去に切り捨てた物を拾う相手がいるのだと、それを喜んではいるのだと。
「何にせよ、明日の楽しみの為に、こうした苦労をと言うのは本当に久しぶりでしたね」
「カリンさんは、料理は」
「私は、一人でいる間はそれなりに。」
そして、カリンの話に少々思う所があるため、トモエが軽く話を振ってみれば、今度は早々にアルノーの戦場から追い出された二人が視線を逸らす。異なる分野で、それぞれが圧倒的な能力を持っているのだから、そのあたりはと位に思うのだが。オユキは、少女たちから。ヴィルヘルミナにしても、侍従として抱えている少女にともすれば色々と言われているのだろう。
他のスープであったりは、事前に用意していれば問題ないだろうと予想はつく。だが、どうしても火を使わなければいけない物を、こうも多くというのはトモエとしてはなんだかんだと台所に立つことが多かった身として、非常に不思議に思えるものなのだ。かつてにあった、便利な道具などと言うのは本当にごく一部しかない。ジャガイモにしても、家庭の範疇であれば便利な家電があったのだがこちらではそれも無い。
「その、トモエさん」
「ああ、いえ、アルノーさんはどうやってこれほどをと」
「それは、確かに」
「あの料理人も、まぁ、本当に抜けているわよね」
そして、食卓には今日ばかりはアイリスも同じ席に。ジャガイモをさて狐は食べるのか、等とトモエは考えたものだが、オユキによれば雑食性。基本として野ネズミを好むのは違いないし、肉食に近い植生ではあるものの。木の実なども食べる以上は穀物も大丈夫だろうとそのような話。ただ、トモエから見たときには、そもそも五穀豊穣として祀られる以上は、田畑の守護などを想うものだ。そのあたりは、ネズミを狩るからかと納得できそうなものだがオユキが言うには穴を掘る習性がと言う事でもあるらしい。ならば、地下茎の芋などは真っ先にとそんな事を考えて。
「トモエ」
「失礼を」
「一応なのだけれど、確かに獣の特徴は持っているけれどそのあたりは他の草食の獣を祖に持つ者たちと変わらないわよ。一応犬に依る者たちもいるけれど、ハヤト様が言っていたように玉ねぎでどうこうなんていう事も無い物」
そして、しっかりとそのあたりが視線に乗ったらしい。アイリスから、そのあたりはきちんと訂正が入る。今にしても、アイリスはトモエの物よりも大きく切り出された肉を、他の同席者が、オユキは除いて、不愉快に思わない程度の大きさに切っては、せっせと口に運んでいる。合間に、それが当然とばかりにグラタンを掬ってはこちらも同様。昼間に、相応に動いたからと言わんばかりに大量に。ただ、昨日程オユキが忌避感を覚えることが無い。これまでに比べて、自分もきちんと食べられる食材があるからだろうか。それとも、おやつと言うには間食と言うにはかなりの量を既に食べていることもあるからだろうか。後者であれば、トモエが気が付いていたオユキらしい嫉妬と言えばいいのだろう。己の体を成長させるためには食べなければと言う事を理解はしていて、しかし食事を大量にとることが難しいのだとその事実が邪魔をして。しかし、目の前にはそれを全く苦にしない相手がいる。それに対する感情に起因しての事。
だが、そのあたりは本人としても気が付いている様子を見せていた以上は、自覚以上の物があったには違いない。どうにもならないと、そうして一先ず諦めるようにしていたのだろうが、オユキの中では冬に属するといえばいいのだろうか。実際の収穫よりも、食物それぞれに持つ季節、どういった環境で人を助けたのか。そうした物が重要なのだと示唆を得られた。それが、かなり心を軽くしているには違いない。問題としては。
「その、カリンさんは」
常のような華やかさ、ヴィルヘルミナともまた違う華やかさを纏っていたはずの相手が、随分と疲れた様子で何やらやさぐれたように食事を進めている。
「アルノーに、豆を挽かされていましたから」
「豆、ですか」
「久しぶりに食べたいとのことで、大豆をそれなりの量買い求めてこられたので」
「挽くとなると、豆乳ですか」
こちらでは磨砕と言えばいいのだろうか。電機などはない世界なので、勿論非常に古い形の石臼などは当然として存在している。要は、それをまわす役目を申し付かったと言う事らしい。だが、石臼程度なら回す程度どうとでもなるだけの能力は既にカリンも身に着けているだろう。そんなトモエとオユキの視線に気が付いたからだろうか。
「広い空間であればまだしも、あれほど狭い空間で延々と。それも、一袋が終わったからと言って、終わりではなく」
「確かに、一袋にしてもかなりの量でしたが」
「石臼に移すところまで私がやらねばなりませんでしたし、挽いた後の粉にしても改めて集めて別の袋に」
本当に大変だったのだと。これまでであれば、小麦にしても粉で買っている。勿論、そうした作業を行ってくれている人物がいるには違いない。そして、そちらに対する感謝を忘れていないのも事実。だからこそ、そちらに対して対価を惜しみはしない。それほどに、自分たちで行うには、何処までも向いた性格ではない者たちの集まりだ。
「本当に、おつかれさまでした」
「ねぎらいはありがたく、アルノーが言うには明日の朝にはきちんととのことでしたが」
「その、話を聞いただけでは、あまり想像がつかなかったのだけれど」
「豆乳を酢で固める類の物です。そういった意味では蘇よりもチーズうに近いという事もできますか」
ただ煮詰めた物よりは、それこそレモンの果汁を使って作るカッテージチーズにより近いと、オユキの中ではそうした認識。トモエとしても、前に食べた物はいよいよ揚げパンと一緒にともなっていたため、確かにと思う所もある。
「オユキは、意外と形を気にするのね」
「分類に関しては、それなりに気になる性質と言いますか」
そして、珍しいと感じたのだろうか。それとも、ここまでのあまりに奔放な振る舞いに対して、そういった印象が付いたのだろうか。そんな事をオユキは思いながらも、一先ず無難だと思える方向で回答を。アルノーとしては不本意だと、そう分かる取り合わせになっているオユキの前に並ぶ食事。要はローストビーフの付け合わせに使われたマッシュドポテトにさらにグラタン。どちらもジャガイモを使わなければならないからだろうか。オユキの物については、はっきりと食感の違いが分かる様に味付けにしても変えられている。本来であれば、軽くチーズを混ぜてとするのだろう、バターや牛乳を使うのだろうマッシュドポテトにしてもオリーブの香りがするものになっている。
最も、そうしたアルノーのささやかな努力に全く気が付かないのもオユキなのだが。
「オユキさんは、そうですね。意外に思われるかもしれませんが、どちらかと言えば分類学にも明るいわけですし」
「あら、子供と聞いていたから、てっきり」
「いえ、実際に私が絵得ていた職はそちらではありましたが、だからこそ、でしょうか」
確かにそう思われるのは無理もない、トモエがそう感じているのかどこか笑いながらそんな話をされて。さらには、ヴィルヘルミナからは、分類学に詳しいとなると両親とは違う道を選んだのかと疑問が呈される。ただ、オユキははっきりと後を追いかけたこともある。母親が、確かにそうした方面に明るかったこともあり、父親の後を追いかけはしたもののある意味どちらもと言った形にはなっている。あとは、そうした細かい部分を気にしなければならないことが多かったからだろうか。
「理系という括りは私たちの国だけでしたが、少なくとも物を作る以上は」
「そう、ね。私の分野は奏者が、歌手がそういえばそれがと言う物も多かったのよね」
細分化と言うのが、とにかく難しい分野に生きていた相手から。
「私たちにしても、新しい流派とは言う物の」
そして、トモエがそれに同調してため息を一つ。カリンについては、自分でも色々と自覚があるのか、どこかばつが悪そうに。
「思想を継いでいるのなら、基本的には分派だと私は考えるのですが」
「確かに、そこにある想いは大事だわ」
トモエの意見として、そのように。そして、同じ思想のヴィルヘルミナはただ一つ頷いて。だが、それに関しては、オユキとしても言い返してみたいことなどもあるという物だ。過去から現在まで、同時多発と言えばいいのだろうか。いくつかの事柄が世に出て、全く違う場で、いよいよ接点も無い相手ではあるのだが。同じものを見て、同じことを考えて。出力すらも同じことなど、本当にしばしば起こるのだ。起こったのだ。
「しかしながら、己の経過それを全て見せてというのもなかなか難しい物ですから」
「そうね。確かに完成品となる前に、それは美しくないわね」
「オユキさん、話をそらそうとしていますか」
それは、あまりに分かりやすすぎると、トモエから容赦のない追及が。要は、こちらに来て改めて己の道を、トモエを打倒する方法として模索した物とて、完成品はカリンだとここまでの間にトモエは見出している。他にいくつか、それこそ今のカリンが見せる振る舞いは無いのだが、過去にはあったのだろうと体の動かし方でわかるという物だ。
「その、よもやと言う事はありますし、私としては一部の心算ではあったのですが」
「根幹部分をとなっているのであれば、それは一部とはなかなか呼べませんよ」
「確かに、少し前までのオユキの動きは、過去の私の物からと言うのは分かるけれど」
そして、しっかりと真似をされた相手としては、ある程度過去に切り捨てた物を拾う相手がいるのだと、それを喜んではいるのだと。
「何にせよ、明日の楽しみの為に、こうした苦労をと言うのは本当に久しぶりでしたね」
「カリンさんは、料理は」
「私は、一人でいる間はそれなりに。」
そして、カリンの話に少々思う所があるため、トモエが軽く話を振ってみれば、今度は早々にアルノーの戦場から追い出された二人が視線を逸らす。異なる分野で、それぞれが圧倒的な能力を持っているのだから、そのあたりはと位に思うのだが。オユキは、少女たちから。ヴィルヘルミナにしても、侍従として抱えている少女にともすれば色々と言われているのだろう。
0
お気に入りに追加
455
あなたにおすすめの小説

称号は神を土下座させた男。
春志乃
ファンタジー
「真尋くん! その人、そんなんだけど一応神様だよ! 偉い人なんだよ!」
「知るか。俺は常識を持ち合わせないクズにかける慈悲を持ち合わせてない。それにどうやら俺は死んだらしいのだから、刑務所も警察も法も無い。今ここでこいつを殺そうが生かそうが俺の自由だ。あいつが居ないなら地獄に落ちても同じだ。なあ、そうだろう? ティーンクトゥス」
「す、す、す、す、す、すみませんでしたあぁあああああああ!」
これは、馬鹿だけど憎み切れない神様ティーンクトゥスの為に剣と魔法、そして魔獣たちの息づくアーテル王国でチートが過ぎる男子高校生・水無月真尋が無自覚チートの親友・鈴木一路と共に神様の為と言いながら好き勝手に生きていく物語。
主人公は一途に幼馴染(女性)を想い続けます。話はゆっくり進んでいきます。
※教会、神父、などが出てきますが実在するものとは一切関係ありません。
※対応できない可能性がありますので、誤字脱字報告は不要です。
※無断転載は厳に禁じます

転生したら神だった。どうすんの?
埼玉ポテチ
ファンタジー
転生した先は何と神様、しかも他の神にお前は神じゃ無いと天界から追放されてしまった。僕はこれからどうすれば良いの?
人間界に落とされた神が天界に戻るのかはたまた、地上でスローライフを送るのか?ちょっと変わった異世界ファンタジーです。

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

異世界でのんびり暮らしたい!?
日向墨虎
ファンタジー
前世は孫もいるおばちゃんが剣と魔法の異世界に転生した。しかも男の子。侯爵家の三男として成長していく。家族や周りの人たちが大好きでとても大切に思っている。家族も彼を溺愛している。なんにでも興味を持ち、改造したり創造したり、貴族社会の陰謀や事件に巻き込まれたりとやたらと忙しい。学校で仲間ができたり、冒険したりと本人はゆっくり暮らしたいのに・・・無理なのかなぁ?

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。

お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる